『カリンの生活向上計画』 -15ページ目

イメージング「恋愛越冬隊」


僕は 恋愛越冬隊。 雪


ここに移り住んで、2年の月日が経とうとする。


白く冷たくて深い森。 雪の結晶雪の結晶雪の結晶


小さな丘に空いているのが僕の居場所だ。


入り口は小さく、窓はない。


揺らぎながらも笑顔を絶やさないように


小さな希望に花の蕾のようにして、手をかざす。


それが日課だ。


「この灯火が 消えないようにいよう」


「今度、大切な人に出会う逢うまでの小さな贈り物だから」


それは、小さな僕の笑顔。



暗い空と 白い光と交差する吹雪の中、僕は振り返る。


あの時、冷たい光流れ星 であったとしても、僕の存在があった印だ。


手を差しのばせば、溶けてしまうほど小さな光ではあったが、


暖かい時もあった。


目を閉じると、上を見上げる小さな笑みと愛らしい尾っぽを思い出す。


何故か、涙がでてくる。


言葉が話せないけど、愛らしい笑みと尾っぽ。


僕は、この子のことを忘れられないだろう。


ごめんねとしか言いようがない。


歳もとっていたから、この冬は大丈夫だろうか。


元気に走り回っているといいが。


そんなことを考えても仕方ないのだが、何度も思い出す。


そして、心の中で 「ごめんね」 とつぶやく。




今日も越冬隊は、一歩、一歩 思いを踏みしめ前へ進む。


足跡は 光達が消してくれる。


前に進もう。


一歩、一歩を踏みしめて。


そして、


春になれば、この小さな丘に空いている


僕の居場所も、溶けて無くなるだろう。


色とりどりの暖かい蕾も 笑顔になるだろう。


そして、温めてきた小さな笑顔から卒業し、


僕も 本当の笑顔を取り戻せるたろう。


今は、恋愛越冬隊。


さて、今日も日課をはじめよう。


恋愛越冬隊は、今日も行く。