『カリンの生活向上計画』 -11ページ目

イメージング「向日葵の丘」


私は、来るか分からない、バスを待っている


砂時計


ここは、向日葵畑の丘の上


ヒマワリ ヒマワリ ヒマワリ 


まだ、舗装されていない田舎道。


白い土と小さな小石が転がっていて、


バスがギリギリ通れるくらいの幅の一本道が通っている。


バス亭はよくありがちな、ごく普通の風貌である。


白くて、頭が丸くて、細くてながーい首がある。


それが、私の心の丘。



なになに…。


腰をおろし、首をかしげて下の方に書かれている


バス亭の看板を覗いてみた。


バス停には、どこどこ行きとか書いていない。


時間すらも書いていない。


時計


「うむ。。。」


私は辺りを見回した。


向日葵は、風でスイングして、みんなで手をつないで


歌でも歌って応援してくれているように見えた。


キラキラヒマワリ キラキラヒマワリ キラキラヒマワリ キラキラ


でも、光と黄色と緑のコントラストと共に、


かすかに香りが漂っているだけ。


それが、現実である。



上を見上げると空は、青空、雲一つ無い。


私は、手を握り、両手を天に振りかざした。


「ふぁ~~」


おおきなあくびと共に声を発した。


「本日、快晴なり晴れ


・・・でも、バスは来る気配は全くない。



ただ単に、向日葵畑の一本道に小屋があり、


その脇には白いバス停。そして、たった1人の私。


ただそれだけの風景。


何も代わり映えが無い。


お一人さまは、寂しいけど気楽なもんである。


「このまま待ち続けて良いのだろうか…

 来るか来ないか分からない運命の人とバスを…」


いつの間にか、独り言をいっていた。


幸せへ運んでくれるバスは、じっと待っていても


来るか来ないか分からない。


そして、バス停に止まるかすらも、もう当てにならない。


既に乗るべきバスを通り逃しているのだから…。


「快晴なら、歩いていくのもいいもんさ。

 自分の足で、ゆっくり歩こう!

 幸せのバスに乗れるまで、一歩一歩踏みしめて」


もう、バスと運命の人をじっと待つのは辞めて、


何も変化が無い、この向日葵のお一人様の丘から、歩きだそう。


向日葵は、いつものようにスイングして、


「いってらっしゃい、頑張ってね!」


キラキラヒマワリ キラキラヒマワリ キラキラヒマワリ キラキラ


っと言っているようだった。


「行ってくるね」


心の中でつぶやいた。


私の落ち着ける場所には、誰か待っているのだろうか。


幸せのバスに一緒に乗ってくれるのだろうか。


不安を募らせ、希望を膨らませて、


運命の人と幸せのバスを求めて、一歩を踏み出そう。


お一人様の丘は、いつも戻れるけれど…


もう、向日葵があるとは限らないことを私は知っている。

  ・

  ・

  ・

何故って?


それは、1人でいることを気楽で幸せと思わなくなったから。


「運命の人、さぁ出ておいで」


手の平を蕾のようにしながら、私の心の中で願った。



・・・つづく 砂時計