出典:東急電鉄のエチケット広告から
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数年前、東急電鉄のマナー向上を目的とした広告が議論を巻き起こしました。「都会の女はみんなキレイだ。でも時々、みっともないんだ」。車内の化粧を批判した内容でしたが、賛否を含めて多くの意見がありました。
筆者は、化粧よりも食事をしている人が気になります。おにぎりやパンならかわいいもの、先日は、フライドチキンを食べている人がいました。隣で「くちゃくちゃ」やられると不快になります。しかも、臭いが半端ではありません。思わず呼吸を止めました。
満員電車の中で牛丼を食べる人にも出くわしたことがあります。扉付近に座り込んで食べているのです。よく見たら数人の女子高生でした。いつから、このような光景を目にするようになったのかは定かではありませんが、売店の発展と無関係ではないような気がします。
駅のコンビニで食べ物を購入し、電車に乗り込んでいるという流れなのかもしれません。しかし、電車内での飲食は絶対にさせるべきではありません。
電車には多くの人が乗車しています。パンやおにぎり、お菓子を食べることで他人に迷惑をかけます。クチャクチャとかむ咀嚼音を嫌いな人だっているでしょう。ジュースを飲んでいたらこぼす可能性もあります。
物事をするには決められた場所があります。お風呂に入るのは浴室です。用を足すのはトイレです。お風呂で食事はできませんし、トイレをお風呂代わりに使うこともできません。
公に私事を持ち込むことは控えなければいけません。公私の区別がつかないことを「公私混同」といいます。電車の中は公共の場であり、化粧やものを食べることは、公において私事をやっていることです。これは恥ずべきことなのです。
若い女性が電車の中でにらめっこをしながら、熱心に化粧をする姿を見かけます。これがみっともないのは、化粧という舞台裏を見せることに恥じらいを感じていないからです。
駅に「化粧室」がある理由を考えてみましょう。それぞれの場所には、守らなければならないマナーやルールがあります。公私に関する認識を新たにしてみませんか。
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