コラムニストの尾藤克之です。
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銀座百年大学で講演いたします。
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戦国時代の話になります。豊臣秀吉は毛利家の支配下にある備中高松城を攻撃した際、ほぼ勝利は目に見えているにも関わらず、織田信長に援軍を依頼したとされています。
「信長様のご威光がなければ勝利することはできません。どうぞお助けください」
普通なら、上司の手を借りずに手柄を自分のものとして上司にアピールしたいところです。そこは、さすがは知将と呼ばれる豊臣秀吉。計算された凄さがあります。
戦略に長けていた織田信長のことです。戦況を分析すれば、勝利が目前にあることが理解できたことと思います。ところが信長に最後の仕上げをお願いし、他の武将へのインパクトやその後の成果を予想した秀吉は一歩先を読んでいました。
会社にいませんか? 社内で大きな仕事を受注してきたときなど、「オレの力で受注してきた」「かなりの時間を費やした」とさんざん苦労話をする人が。そのようなときこそ謙虚になって、手柄を上司に譲ってしまうのです。「ソツがない=気が利く」と思いませんか。
自分が取ってきた仕事であっても、上司に譲りましょう。それがめぐりめぐって自分に返ってきます。特に、二十から三十代は、仕事の成果は、未来への投資と捉えておきましょう。
将来大きなものを手にするための準備なのです。小さな実績よりも、大きな器を作ることが大事。そう捉えるだけで、より大きな視点で仕事に取り組めます。
仕事は三つの要素で構成されます。実力、運、そして上司。運は自分でコントロールできませんが、実力と上司はできるはずです。実力で取ってきた手柄を上司に与え、上司との関係を構築しましょう。
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