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監督ブログ  wecker

「時空警察ヴェッカー」シリーズの原作・監督 畑澤和也の個人ブログです。
現在中国広東省で活動中

ご心配おかけしました。


一夜明け、平和な街が戻ってきたように思われます。

暴動後の後片付けや修復を中国の若者たちが率先してやっているというニュースも見ました。


会社では今日大事な株主会議があったので出勤しました。

少なくとも、僕の周辺の方々、周辺の会社は親日家です。

…というか、中国人の(特に若者の)大部分は日本アニメ、漫画大好きですから、「ちゃんと」日本の

アニメを観てる人たちは日本人が好戦的で野蛮とは思っていないハズです。


僕は(さすがに撮影現場へ行くのは止められましたが)、一応この会社の経営者の一人でもあるので

このまま放って日本へは帰れません。


今いちばん心配なのは日本人の対中感情の悪化の方。

加速していく過剰報道を見ているとそっちの方が心配です。


熱しやすく冷め易い中国人と違い、日本人は根に持つ民族ですからね(もちろん自分も含めて)。


こちらで起こる騒動に直面しつつ、日本人同士の些細な齟齬による確執を遠巻きに見ていて、愚かだなぁとつくづく思います。


その負のエネルギーを(こっちの方が膨大な力がいると思う)創作や制作…そして政策に振り向けられれば…と思うのですが。


少なくとも僕はそう努力したいです。



ご心配おかけしてすみませんでした!

土曜日からずっと家に引きこもりっ放し(これって軟禁状態?)で予期せぬ(中国へ来てはじめて)の4連休となりました。


自宅にいるぶんには何の問題もなく過ごせています。

昨日の朝、会社の人が買い込んでくれた食料をただ食べるだけです。

外の状況を知りたくても中国のテレビはまともに報道してくれない(実はブログもなかなかつながらない)ので何が起こっているのかもわからず、時々繋がらなくなる(・・;)日本のネット上のニュースから、意外に家の近くでいろんな事が起こっているらしい事を知りましたが…


何もできません。


前回帰国した折、たくさん買い込んできた文庫本、コミック、DVD等をひたすら読んだり観たりする事しかできません。


文庫では「妖怪アパートの幽雅な日常」(~7巻)

コミックでは「ちはやふる」~15巻


を読破してしまった…


ついでに「ちはやふる」アニメ全25話(未完)をぜんぶ観ました。

「妖怪アパート~」は新書版ではあと3巻あるんですが…面白すぎるので新書版を最初から買っとけばよかった。

これの感想?はまた全巻読んだら書きます。


「ちはやふる」はずっと前から好きだった末次由紀さんの復帰作にして代表作。

理屈ではわかるが納得しがたい理由で絶版になっている「エデンの花」が大好きでした。

版権無法地帯のこの国にいると、日本の「盗作」の基準がますますわからない。


アニメ化された時は何故か観なかったけど、今観ると超絶美しく、毎回神作画(笑)声もこの役のために抜擢されたとかで合いすぎてました。

綾瀬千早に改めて惚れ直しました。

いわゆる文化系スポ根漫画なんですが、同じ(?)文化系部活漫画として「けいおん」より僕は遥かに感情移入出来てしまう…。

こういう作品ならではのダレ場もあるにはあるんですが、一気に読めます。観れます。


末次さんの描くヒロインって、なんかヒドイんですよ(笑)。無自覚に男子を寄せ付けない。

いつも頼れるイケメンが傍にいて、ヒロインの為になんでもしてくれるのに、なかなか好きになってあげない。

そんなヒロイン像が大好きです。


そして異国にて百人一首の漫画&アニメを愉しむ…のも格別です。


やっぱり日本語はいいなぁ…。

日本でも過剰報道されているようですが…


今回はいつもに増して物騒です。朝から警報が鳴り響き、物々しい空気です。

明日、明後日本格的なデモがあるようです。


会社からは明日は「出勤するな」という電話が来ました。

…というより「外出するな!」と言われました。

朝から自宅まで人を寄越し、買い物などをしてもらうという事です。


暴動を起こそうとしている人たちも

こうして親身になってくれる人たちも中国人。


まさか自分がその渦中にいるとは驚き(笑)です。いや(笑)ってる場合ではないですが。

僕も「自分だけは大丈夫」と思い込んでる危機管理能力が欠如した日本人の典型ですからね。


また何かあったら、何もなくてもまた更新します。


ある理由から「ヴェッカーシグナ」のDVDを久し振りに再見しました。

ちゃんとイチから(放送前番組から)全部観たのは実に5年ぶりか。


はじめて本当に客観的に観れた気がします。


技術的に見ると、撮影、編集機材ともに過渡期にあった頃なので、全体的に見ずらい。さらに演出があまりにもヘタ。゚(T^T)゚。、本放映時「自主制作のようだ」と揶揄されたのも、今なら(;^_^A頷けます。


でも、各話の脚本も面白いし、何よりみんなが可愛い♡。光四郎や雪人、マスターも含めて、みんな可愛い♡真夏竜さんも。


普通にテレビを観ていたら、熱烈なファンになっていたと思います。


まだ5年生だった葉月あいさん、6年生だった鮎川穂乃果さん、中3だったしほの涼さん、高1だった彩月貴央さんの、「その時のすべて」が凝縮され、作品の最大の魅力になっています。


でも画面の中の彼女たちは葉月あいやしほの涼ではなく、ちゃんと春日さりあであり、冬木玲菜なんです。

あれからも何組も「ヴェッカー」が誕生しましたし、もちろんあれ以前にも「伝説のチーム」があった。

すべてに思い入れがあり、自分の作ったキャラクタはみんな自分の子供たち。

今でもみんな大好き!です。


でもやっぱり、僕個人としては春日さりあ、夏沢るり香、冬木玲菜、秋葉えみり(そして桐乃かすみ)がいちばん好きです。


5年後の彼女たちに無性に会いたくなりました。

玲菜にだけは毎年のように再会していたし、時空刑事じゃなくなったるり香にも会った気がするけど。


「ヴェッカーシグナ」未見の方(はあまりココにはいないかな?)、ぜひ何かの機会にご覧ください。

演技者も監督も拙く、決して名作などではないですが、きっとすべて見終わった後に、清々しい風と共に何かが残ります。久々に見返した自分にも、新たな何かが生まれた気がします。


「ヴェッカーシグナ」から「ヴェッカー」を知った(たぶんココの殆どの)方々も、ヒマな時にまた見返してみてください。きっと励まされます。癒され…はしないだろうけど(笑)

そして、あの頃の…「ヴェッカーシグナ」との出会いなんかを、今さらですがお聞きしたいです。