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監督ブログ  wecker

「時空警察ヴェッカー」シリーズの原作・監督 畑澤和也の個人ブログです。
現在中国広東省で活動中

 暑いですねぇ…
またブログ更新ペースが月イチに戻ってきました(;^_^A
 畑澤はどうにか生きてますよ!

さてDVD「ヴェッカー1983」。お買い求め頂いた方々は本当にありがとうございます。
僕は忙しいのもあるのですが、なんかそっとしておきたい気もして、観れなかった。

先日やっと観(れ)ました。

おそるおそる、かつワクワクして観てみたら…

あれ?メインタイトルも、エンドロールも一切ないんだ?
DVDとはいえ、微妙な画質・音質。

なんか違う。
やっぱり自分の中に保存されているものとは違う。

「ヴェッカー1983」は自分の中でも、ヴェッカーシリーズの中でも特別な作品。
そう再三書いてきたし、実際そうなんだけど

なんか違う。

いくつかのカメラが入り、みんなのアップの表情も観れる。
ついでにトチったり、出遅れたりしてるのもよくわかる。

違うのは当たり前だ。
舞台は(当たり前すぎるけど)舞台で観るように設計・演出されている。
舞台ならではのパワーマイム(人が映像効果や演出の一部を実際に声に出し、動いて演じる)が映像で観るとなんだか違和感があるのも当たり前だ。
サナのナマ着替え(変身)も映像で観るとこれが…(舞台上で観てても恥ずかしいという声もあった)

いくら映像をカット割してあっても、これは映画ではないしドラマでもない。
「舞台の記録映像」なのだ。

舞台を実際に観に行った方にとっては、記憶を補完できるものにはなったかもしれない。
でも初めてこの作品をこのDVDでご覧になった方には…

「すみませんm(u_u)m」と。

舞台DVD化はアリスイン「ヴェッカー」が始まって以来の皆さんの要望だったし、僕も切望していた事ではあるけど、アリスインが何故今まで自分たちで舞台のDVD化をして来なかったのか……がなんとなくわかる気がします。
それは今、実現したからこそ思う事ではあるし、この映像は亡きRさんの遺作でもあるから、こうして実現している事は何より嬉しい。

長く映像としては作られていない(作っていない)「ヴェッカー」にとって、これは大切な1本である。

すべてわかった上で、やはり

なんか違う。

と言ってしまう。

あと、これはいい意味(たぶん)の違和感だけど、実際に観ていた時に感じたより、かをる(加藤里保菜さん)がとてもちっちゃくて、めっちゃ可愛い。
もちろん現物も「可愛いなぁ」と思って観てましたが、やはりいつも実在した工藤かをるの面影を見ていたから…かも(現実にいた工藤さんにはメガネっこだったという以外実際に顔かたちはそんなに似てません)。
みんなの中で飛びぬけてちっちゃい彼女が、30人近い共演者を、この空間を包み込んでいるように見える。
同じ人が演じている麻宮アリサはそんなにちっちゃく見えなかったのにね。


何度も書くけど…

ずっとこのブログ観てる人には「いいから早くやれや!」と言われそうですが(笑)


もう一度、加藤里保菜で工藤かをるの話を、そして「ヴェッカー」を「映像」で作りたいですね。

一応もう一度書こう。

「ヴェッカー1983」を、ちゃんと最初から「映像で」作りたいですね。







まだえらい先だなぁと思ってたんですが、アッという間に舞台「時空警察ヴェッカー1983」DVD発売日です!
何故か時組だけ、ドキュメンタリ番組も収録なし、という事になり、ちょっと寂しくはありますが、「ヴェッカー」のDVDは2011年の「デッドリーナイトシェイド」以来!

舞台を観にいらっしゃれない方にはホントに久々に「ヴェッカー」をお届けできる訳ですね。

舞台ヴェッカーDVDも「ヴェッカーSIGHT」以来。

ガールズカンパニーによる女子だけの演劇になってから始めての映像化…でもあります。

舞台?出演者女子だけ?に疑問符を付けられる方も多いと思います(これによって敬遠されてる方も実際少なくはない)が、このコンセプト(?)を得て「ヴェッカー」というコンテンツは今に至るまで生き残れた…とも言えます。

もともと朝の戦隊シリーズに対する夜中の女子戦隊として始まった(僕の本意ではなく、当時のテレビ朝日さんの意図でした)「ヴェッカー」にとって、よりテーマを先鋭化・深耕化出来たのではないかとも思っています。

実際、一度でもご観劇頂いた方はお分かりかと思いますが、SF濃度にしろ、ドラマ密度にしろ、このコンセプトになってからの方が深く濃くなっていると思うし、アクションも「女子だけでやってるとは思えない」高度で激しいものを毎回要求し、演者たちもそれに応えてくれています。

「時空警察ヴェッカー1983」はそんなガールズ演劇としての「ヴェッカー」の中でも、独立した存在であり、最初(に観るべき)の作品であり、最後にたどり着いた作品とも言えます。

カプセル兵団という特撮劇団のパワーマイムという表現手段、吉久直志という稀代の舞台演出家によって
「舞台としてあるべき」作品にもなったと思います。

上演された2013年は共に「ヴェッカー」を始めた渡洋史が演じていた「宇宙刑事シャリバン」の30周年であり、僕の最愛の人が亡くなってから30回目の夏でもありました。

その最愛の人、工藤かをるを精魂込めて演じてくれた加藤里保菜さんの、奇跡の一度きりの変身…金沢有希さんをはじめとする平成生まれの子達が演じてくれた昭和の…1983年に実在した(はずの)少女たち。100年毎の未来を守る3つの時代のヴェッカーたち…

これは続編もその前も創れない(構造の)、2013年にしか上演できなかった、ただ一度だけの作品だと思います。

昨年夏、実際に観に来てくださった方々は勿論、「長いことヴェッカー観てないけど、どうなってんの?」と思われてる方々にも是非、ご覧頂きたいです!


「Edge of Tomorrow」という映画が近日公開されます。
ハリウッド映画でトム・クルーズ主演。
僕も何度となく作品の中で扱ってきた、いわゆる「ループもの」、同じ時間を何度も繰り返すお話です。

原作は日本のライトノベル「All You Need is Kill」(桜坂洋著)


既に中国では(もちろんアメリカでも)公開されていて、中国の友人から「畑澤さんが好きそうな映画をやってますよ」と教えてもらった。

早速原作及び原作漫画(小畑健作画)を読んでみた。
なるほどホントに畑澤さんが好きそうな話。
異形の侵略者相手に戦うある兵士が何度も死を体験しながら戦闘スキルを身につけていくお話。

主役はラノべにありがちなフツーの青年(これがループを重ねる事に逞しく、かつ冷酷になっていく)だけど真の主役と呼べるのは(俺的に)ヒロイン・「リタ」。

ネタばれっぽいけど、主人公より先に既に何度もループを体験している少女。
か細い少女に見えて最強の存在…その佇まい、言動…時空刑事「リタ」そのものやん!…と勝手に嬉しくなりました。

いわゆる「記憶が蓄積していく」タイプのループものなんですが、それを「たった二人で」共有していくところが新しい、そしてラストは…

小品ですが、見事な原作(&作画)でした。

この「原作」を見つけ出した(そしてトム・クルーズ主演の大作映画として実現させた)プロデューサー諸氏には感服します。
さほど有名ではない(俺が知らなかっただけかもだけど)原作でも、本当に面白いものはちゃんと心ある人の目に留まる…のだと信じさせてくれる出来事でもあります。

僕のアタマの中で勝手に「時空刑事リタ」の物語が走り出し、暴走してます!

映画自体はまだ未見ですが、51才の主人公と32歳のリタ…がどうなるやら…ではありますが、ラストを原作のままやれるなら、ハリウッド大作らしくない余韻に浸れるかも…です。

本作に続き(?)「ゴジラ」も「トランスフォーマー」も新作が日本に先駆け中国で公開されています。
…どれも日本原作なのに…

やはり今や中国はエンタメ産業にとっても見逃せない世界最大の市場なのですね。

あ、論点がずれてきた。

51才になっても、スーパースターになってもこういうB級(?)SFアクションに挑み続けるトム・クルーズ、いいなぁ!

映画、原作・原作漫画を読んだらあまり観たくなくなったけど(違う「映像」が脳内補完されてるからね)…トム主演の変わったアクション映画として、ぜひ観たいと思ってます。

やっと「キカイダーreboot」観ました。

もう観に行ける時間にやってるところが少なくて朝イチからけっこう遠くの劇場に観に行きました。

しかも「万能鑑定士Q」と2タテで観ました。松岡圭祐day(笑)


終わってから伴大介さんにお会いしました。

伴さんにお会いするから(何がなんでも)観に行った、のほうが正しかったかも。


観る前に古くから畑澤を知る人から口を揃えて「観ない方がいいよ。ショック受けるからきっと」と言われていたので、もういっそ発表されているビジュアルと新ジローが「鎧武」にゲスト出演した回だけで映画を脳内補完しようかと思い始めた矢先、伴さんから「キカイダー観てください」というメールが来たので、何が何でも、と。


前も何かの機会に書いた「ファントム・メナス現象(と勝手に僕がつけた)」…リメイク作品は、その作品を愛するほど、待たされた時間が長いほど期待が高まりすぎる…というのにこれもまた当てはまりすぎるかと。


毎年リブートされる「仮面ライダー」と違い、40年以上待たされた訳ですからね。

万人が納得する「リブート」は難しいでしょうね、やはり。

…ていうか「リブート」て言葉、もうやめようよ。




個人的は感想は…

伴さんにすべて伝えました。



あえて書くと、思い出リブート的なオールドファン向けの作りにも、平成ライダーのように今の子供向けに割り切った作りにもどちらにも振り切れていなかったと思います。

同じ女優さんがヒロインの「電人ザボーガー」はある方向に振り切れてたと思う。


脚本を2年もかかって練りすぎたのかも(苦笑)と。


それより何より、村枝先生デザインのキカイダー(らしきもの)が大画面で佇んでいるだけで…「キカイダー」がちゃんと東映制作の実写作品として蘇った!…という事実そのものに、僕は涙しました。


そして映画パンフで白倉伸一郎プロデューサーも仰っているように「伴さんのシーンがなかったら、この映画が成立しなかったんじゃないかと思うぐらいのシーンに(伴さんご出演の1シーンが)なった」と僕も思います。

旧ジローから新ジローへのバトンタッチ、というより、今もどこかで生き続けている(本当は40年前の姿のままだけど、経年相応に外見を繕って)ジローが同じ宿命を背負いつつある新たな人造人間を励ましに来たように見えて(旧テレビシリーズでも光明寺博士がずっと前に作っていたジンベエさんという老アンドロイドが出てきました)。


「ジローには(理由はなくとも)ギターを持たせる」「ミツコはミニスカートで」という井上伸一郎プロデューサーの「注文」には激しく同意(笑)。ミニスカートは実現してないけど。


どこか剣流星に似た(衣装とかも)新ジローも久しくなく好感が持てました。(「鎧武」に登場したリブート前の彼の方が好きなかな)


当然メアリージェン主演の(?)続編にも期待してます。同時に志穂美悦子さん復活にも。




でもやはり最上の思い出は(コスプレ衣装と一緒に笑)箪笥の中にしまって置くのがいいようです。




そして秋の「宇宙刑事シャリバン」に期待!

渡さんは手ごたえ充分のようなので、いやがおうにも期待が膨らみます!(また「ファントム・メナス」が…)








で、「ヴェッカー」はどうした!?どうする!?




生まれた時代は違っても       伝えたい想いは同じ

あなたの笑顔に会いたいから

何時へだって何処へだって


たどり着けない明日はない 





乗り越えられない昨日もない


それぞれの想いをキズナに変えて

決してあきらめない!

たった一度の出会い   そして別れ それは歴史の必然?




革命を起こせ!それぞれの正義を守れ!





たとえ間違った歴史だとしても たとえ失った記憶でも



時間を越え、次元を越え


蒼き流星のように




たった一度の奇跡を


歴史は繰り返す。その度に悲しみに出会うとしても



きっとまた会える。

違う時代に生まれても


伝えたい想い、守りたいものは変わらない。



時空警察ヴェッカー


信じる未来、叶えたい明日はきっと来る!