「時空警察ヴェッカー1983」DVD 本日発売! | 監督ブログ  wecker

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「時空警察ヴェッカー」シリーズの原作・監督 畑澤和也の個人ブログです。
現在中国広東省で活動中

まだえらい先だなぁと思ってたんですが、アッという間に舞台「時空警察ヴェッカー1983」DVD発売日です!
何故か時組だけ、ドキュメンタリ番組も収録なし、という事になり、ちょっと寂しくはありますが、「ヴェッカー」のDVDは2011年の「デッドリーナイトシェイド」以来!

舞台を観にいらっしゃれない方にはホントに久々に「ヴェッカー」をお届けできる訳ですね。

舞台ヴェッカーDVDも「ヴェッカーSIGHT」以来。

ガールズカンパニーによる女子だけの演劇になってから始めての映像化…でもあります。

舞台?出演者女子だけ?に疑問符を付けられる方も多いと思います(これによって敬遠されてる方も実際少なくはない)が、このコンセプト(?)を得て「ヴェッカー」というコンテンツは今に至るまで生き残れた…とも言えます。

もともと朝の戦隊シリーズに対する夜中の女子戦隊として始まった(僕の本意ではなく、当時のテレビ朝日さんの意図でした)「ヴェッカー」にとって、よりテーマを先鋭化・深耕化出来たのではないかとも思っています。

実際、一度でもご観劇頂いた方はお分かりかと思いますが、SF濃度にしろ、ドラマ密度にしろ、このコンセプトになってからの方が深く濃くなっていると思うし、アクションも「女子だけでやってるとは思えない」高度で激しいものを毎回要求し、演者たちもそれに応えてくれています。

「時空警察ヴェッカー1983」はそんなガールズ演劇としての「ヴェッカー」の中でも、独立した存在であり、最初(に観るべき)の作品であり、最後にたどり着いた作品とも言えます。

カプセル兵団という特撮劇団のパワーマイムという表現手段、吉久直志という稀代の舞台演出家によって
「舞台としてあるべき」作品にもなったと思います。

上演された2013年は共に「ヴェッカー」を始めた渡洋史が演じていた「宇宙刑事シャリバン」の30周年であり、僕の最愛の人が亡くなってから30回目の夏でもありました。

その最愛の人、工藤かをるを精魂込めて演じてくれた加藤里保菜さんの、奇跡の一度きりの変身…金沢有希さんをはじめとする平成生まれの子達が演じてくれた昭和の…1983年に実在した(はずの)少女たち。100年毎の未来を守る3つの時代のヴェッカーたち…

これは続編もその前も創れない(構造の)、2013年にしか上演できなかった、ただ一度だけの作品だと思います。

昨年夏、実際に観に来てくださった方々は勿論、「長いことヴェッカー観てないけど、どうなってんの?」と思われてる方々にも是非、ご覧頂きたいです!