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監督ブログ  wecker

「時空警察ヴェッカー」シリーズの原作・監督 畑澤和也の個人ブログです。
現在中国広東省で活動中

まだまだ「マクロス」つながり記事。


僕ら世代ののアニヲタは「シェリル」というと「伝説巨神イデオン」のフォルモッサ・シェリルをどうしても思い浮かべてしまいます(よね)。劇場版の作画、声ともに白熱の演技と共に…。


最近は「シェリル・ノーム」の方が先に思い浮ぶようになりました。


日本から持って帰って来た「マクロスF」のアルバムを繰り返し繰り返し聴いています。

「ダイアモンドクレパス」と「ライオン」そして「アイモ」はもうホントに飽きるぐらい(笑)


最近テレビシリーズ全話と劇場版「イツワリノウタヒメ」と「サヨナラのツバサ」を一気観しました。

本放映時もそこそこ観ていたし、「サヨナラのツバサ」も劇場に観に行ったのに…


そのころはなんとも思わなかったんですが


とても今さらですがシェリルがとても可愛いですね。

30年前の早瀬未沙さんと同じく、ランカより可愛く思えるように作劇されていて、まんまとハマっているだけなんですが(笑)。

「ツンデレ」なんて言葉が生まれ(今逆にあまり聞かない)るずっと前から、キツく見える女の子が実はもろくて可愛いとこがあって…というのは定番としてあったように思います。


前に「海がきこえる」の時も書きましたが、僕は生来そういタイプが好きなんでしょうね。

自分勝手でわがままな人が好き、というのも変ですが。好きなんだからしょうがない(笑)。


映像のシェリルもですが、少女まんがとして別刷フレンドに連載されていた「シェリル・キス・イン・ザ・ギャラクシー」という作品中のシェリルが大好きです。

「マクロスF」の中の少女まんが成分を抽出してふくらませ、シェリル視点の作品として描かれているのですが、一応バルキリーとかも出てきてて、フレンド誌上ではスゴい違和感。

かつて少女漫画誌に連載されていたSFまんが(最近減ったな)を思い出しました。

改めて少女まんがの主人公としてはランカよりシェリルなんだなぁとも思いました。


少女まんがついでにですが、主に少女コミック誌上で連載されている華夜さんという作家さんの作品(絵や作劇)がとても気になっていて、前に帰国した折、FCを買い集めました。


日本の映像は中国でもけっこう見られますが、本となると、少ないし高いし貴重です。

ああもっと日本から持ってくればよかった…。



前に「マクロス」を話題に出した後、なぜか猛烈に「バルディオス」が観たくなり、週末中国に持ってきた(バルディオスとゴッドマーズは持ってきている)DVDを見返しました。


DVD10年ぐらい前に買ったけど、忙しいのもあって特典についてきた「劇場版」だけ観てテレビシリーズは観ていなく、実に30年ぶりぐらいに観ました。


観直すと実に面白かった!記憶の中で過小評価していたようです。「愛着はあるけど、名作でもなんでもない」と。


主役のマリンと敵側の女幹部アフロディアのラブロマンス(笑)が中心と評される事が多いけど、各話観直すとアフロディアは完全にワルモノであり、恋愛描写は実は殆どない。

むしろ幼少のころからアフロディアを「可愛がってきた」総統ガットラーのいやらしさがリアル。

終盤になって長官と女博士クインシュタインの大人の恋模様が示唆されていたり、放送当時も話題になったクインシュタインとそれを慕う年下の青年の10年ごしの恋など、主人公以外の心象がけっこう丁寧に描かれている。

大人(笑)になって観るとガットラーやら長官やらに感情移入出来たりして。

アフロディアも一途な(やってる事はかなり残忍)悪役ぶりが実に可愛い。


「特典」として未放映分の3話も収録されていて、観ると世界中で巻き起こる大津波で街が押し流されて行き、シリーズ中登場したゲストキャラたちが世界中のそれぞれの場所で無念に死んでいく姿だけが耽々と流れていく。バルディオスの出番はなく(文字通り登場しない)、大自然の驚異の前ではどんなハイテクノロジーも無力なのだという事を登場人物とともに思い知らされる。

その後未映像化分の結末では核による世界規模の汚染に地球が侵されていくのが描かれるのであるが、3.11後に観ると…。


この(未映像化分を含む)未放映話が存在するのは番組が打ち切りになったからであり、テレビ版放映時の最終回のタイトルは「破滅への序曲(前篇)」であった。

最終回なのに前篇。このタイトルに当時20代だった広川和之監督をはじめとするスタッフの無念さを思い知らされた気分だった。

そしてまったく無関係者なのに、その無念さに共感した自分がいた。

30年経て「後篇」を観て、余計やるせなくなった…(内容は前述の通りだし)。


後に劇場映画化されたけど、キャストは主役以外ほぼ変えられ、絵も奇麗に、アクなく描き直された。これも殆ど話題にならず(僕は大騒ぎしていた)ひっそり公開された。


同じく20代のスタッフが中心に作られ、今も続編が作り続けられ、歌とともに世界中で称賛されている(し、それに値する作品だった)「マクロス」と違い、ほぼ顧みられる事はなく、僕のようなマイナー志向のマニアの語り草にしかならない(にもならない)「宇宙戦士バルディオス」。


でも僕はこの作品がとても愛しく思えます。

今でも、なんか誤魔化された感じの劇場版より、未映像化のテレビエピソードをちゃんと観たいと思っています。


80年代のいろんな作品が30周年を迎えますが、自分(及び少数のファン)だけのアニヴァーサリー作品って、ありますよね?

「ヴェッカー」もそうなるのかな?


中国の検索エンジンで「時空」を検索するとわがヴェッカーと、やっぱりというか「超時空要塞」がヒットします。「超時空要塞」はそのままマクロスの事で「マクロスF」なら「超時空要塞F」となります。


しかし、残念ながら「パワーレンジャー」と同じく中国でもアメリカ名の「ロボテック・マクロスサーガ」としての方が有名です。

ロボテックはご存知の方はご存知の通り「マクロス」と無関係の「サザンクロス」そしてまったく無関係の「モスピーダ」が別時間軸同世界観のユニバースになって独自に進化したもので、勝手に続編も作られ(日本のスタッフは殆ど関与していない)、往年のマクロスキャラがモスピーダを着用してレギオス(バルキリーの後継機)に乗るなんて絵も見られます(何とも言えない作画ですが)。


1983年当時(お!これも1983だ)とても見たかった一条輝くんと早瀬未砂さんの結婚式までも描かれています。

日本ではあえて触れられてないマクロス2番艦「メガロード」の活躍も見れます。


…で、何でマクロスの事を書いているかというと、中国の映像ディレクターの方に頼まれて、美樹本晴彦先生に(知り合って15年ぐらいになるけどはじめて!)サインを頂きに行ったのです。


持参した「マクロスファースト」(現在連載中)の単行本4冊分に丁寧に輝、未砂、ミンメイ、そしてシャミーを描いてくださいました。

そのついでに中国で進行中のお仕事も依頼(いや、逆だ。中国の仕事のお願いのついでにサインをもらいに行ったの)してきました。


美樹本先生とは半年ぐらい前帰国した折に地元の喫茶店でバッタリ再会し(奇跡だ!)その後「彷徨のエトランゼ」を観に来てくださったりしました。


先生にはお礼に(ここで)噂の「ロボテック」のDVDを差し上げました。

見たことない(というか知らない)そうなので。

今頃もしご覧になっていたら、当時のスタープロもびっくりの続編の作画に驚かれているでしょう。


美樹本先生には何年かかってでも(ガンダムも10年かかった)いいので「マクロスファースト」を完結させて欲しいと思います。


持ち帰ったサイン本は依頼主はもちろん、中国のマクロスファンの方々に貰われていきました。

未沙さんのだけ手元に置いておこうかとも思ったけど…

文字通り「狂喜」してくれた人も居たし、良かったと思います。


高校生の頃、同人誌で「早瀬未砂さんの本」を作ろうとしてて…未だに完成してない事に今気づきました。

ココで何度も書いてる「事件」があったので、ぜんぶ投げ出しちゃった訳ですね、当時の俺。

当時協力(寄稿)してくださった方々、ホントーにすみません、30年経ちましたが、今更深くお詫びします。



美樹本先生、河森監督は渡洋史と同じく同世代(よりちょい上)のヒーローでした。



今でも「愛は流れる」「愛・おぼえていますか」が時々脳裏に流れます。(最近は「アイモ」もね)

なんと中国の若い人も、作品は知らなくても、歌は知っているんだとか。


歌はいいねぇ…(これは違う)


当たり前のラブソング…きっと幾星霜後も、いい歌は残り、歌い継がれていくのでしょうね。




自分の作品ではないのですが(自分の作品のことは書けない)、話題(になってないか)の中国スーパー戦隊をちょっとご紹介。


あまりにも「まんま」なので敬遠してたんですが、「まんま」故に、面白いとも言える困った作品。


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世界で日本人しか出てない戦隊シリーズは日本でしかやってない(世界中…中国でも「パワーレンジャー」)ので、これは中国国内では中国製「パワーレンジャー」的な扱われ方です。


監督ブログ  hyper-orion 変身前。色分けはピンクはいないけどオーソドックスな戦隊カラー(6人目はバイオレット)女戦士のミニスカが俺を狙っているっ(爆)!!
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変身後。チャイナ戦隊に相応しいといえば相応しい派手派手な装飾。でも、ヲタじゃない人に「これが次の戦隊」といえば騙されてくれるでしょう(笑)

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ロボ勢ぞろい。CGではなく、「ちゃんと」着ぐるみです。ミニチュア特撮もあります。頑張ってます。


監督ブログ  hyper-orion 女戦士のみピックアップ(笑)。カッコイイブルー、可愛いイエロー(ブラックの妹である)というのも定番(どこの?)か。服装はお揃いっぽいけどみんな違います。

監督ブログ  hyper-orion ホントに可愛いイエローの阿風ちゃん。


監督ブログ  hyper-orion こういう萌え?シーンもあります。衣装が黄色いビジンダー(笑)

けっこう好みの(変身前)衣装デザインを含め、全体に漂うのは懐かしい昭和戦隊テイスト。

設定・世界観もシンプルで「サンバルカン」や「ゴーグルV」あたりの爽快さがあります。

はっきり言って洗練されていない手作り感がなかなかイイです。

先行して放送されている「平成仮面ライダーもどき」より、個人的には好きかも。


ここまで真正面から戦隊もどき(見た目はともかく敵がやられると巨大化→合体ロボ登場というフォーマットが戦隊のまま)なのは、いっそ潔いというかなんというか…(^^;)(^^;)



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基地セットに揃ったレギュラー陣。みんな8等身でカッコイイのは昭和っぽくないか。


はっきり言ってこれはニセモノなんですが、一応ホンモノである「パワーレンジャー」より親近感湧くのはやはり全員アジア人だからか。


他所の作品を紹介してて自分の作品を紹介できないのは歯痒いですが、そのうちちゃんと発表できると思います。





早いもので、今回は長いと思っていた帰国もあと何日か。

こんなに長いこと日本にいると便利過ぎて、快適過ぎて、中国へ戻りたくなくなる(;^_^Aんですが、そう思えるのも中国に暮らしてるからだとも思います。


たまたま(?)そういうシーズンだったので、チョコ&スイーツをいろんな方に頂きました。

これも、日本にいる恩恵(?)。くださった女子の方々、ありがとう!やはり日本女子は素敵!素晴らしい!(笑)

全部もらった日にいただきました。久しぶりに口の中&腹の中に甘いものが充満してます。



今回はいろいろ日本での仕事を進められました。

いくつか書ける範囲で「これから」を書いておきます。


○「ヴェッカーD‐02」テレビ放映!

これは僕が働きかけた訳ではなく、「D‐02」関係者の方々の努力のおかげです。16日深夜、無事放送されてました。自分の作品を日本のテレビで観るの久し振り!このОPも久し振り!

みんな、観てね!


○「時空警察ヴェッカー1983」(仮)

舞台版ヴェッカー第4作めが制作決定!8月上演予定で進行中。アリスイン・プロジェクトさん主催(故にまた出演者女子ばかり)で、某人気劇団さんとのコラボになるようです。先日劇団主催者の方とお会いしました。

また新しい「ヴェッカー」が出来そうですが、「原点回帰」も目指します!


○「彷徨のエトランゼ」ED主題歌新録!

今までヴォーカル入りの音源が存在しなかった(!)ので、新たに新録します。これは「ファーストヴェッカー」の主題歌アレンジでもあったので、これを機に、ファーストヴェッカー主題歌も天野めぐみさんに録り直してもらう予定。これは3月ぐらいから、どこかで配信し、DLしてもらえるようにする予定です。


○「鬼切姫」第2章制作決定! 

11月公演を目指して始動!今回はガッツリ関わるつもり、公演に向けていろいろプロモーションも企画しています。


○中国作品・フランス、日本で上映!

昨年中国で制作したフルCG作品が4月にフランスで、9月頃を目指して日本語吹替版劇場用映画として公開!


…と、これまでにも書いていた事の再確認みたいになりました(ほかはまだココでは書けない)が、より現実的なものとして、今年夏以降の予定が確定してきました。

今年はまだまだいろいろやりますよ~!!