こんばんは。


暖かくなったかと思えば、また寒くなったりと、気まぐれな天気が続いておりますが、


皆様いかがお過ごしでしょうか。


ソムリエールY・Yです。


2月になり、少しずつではありますが、春を感じる食材が入り始めました。






今季初入荷!!フランス産ホワイトアスパラガスです。


只今、ジビエまみれなLangue de chatのメニューですが、そんな中、少し早目の春の便りです。


毎年仕入れておりますが、今年はこのような前菜となっています。





フランス産ホワイトアスパラガスのソテーと温度卵、伊予いも豚肩ロース肉の自家製生ハム添え


コンテ風味





ホワイトアスパラガスに卵や生ハムの組み合わせは定番ですが、


自家製生ハムを使い、コンテ(フランス産のハードタイプのチーズ)を削り、贅沢な一皿となりました。


これから春に向けて、ホワイトアスパラガスはどんどんと太くて立派なものが入るようになり、少しタイムラグがあって、国産のものが出回るようになります。


国産のものが出るまではフランス産です。


まだまだ外は寒いですが、一足早い春の風を感じて頂ければと思います。




ワインも春に向けて、新しいロワールの白を探そうかな~と考えています。




こちらは、先日のコース料理でお出しした魚料理です。






瀬戸内産小フグと足赤エビ、カキのコトリアッド





コトリアッドとは、ブルターニュ風ブイヤベースです。


白ワインで魚介類を煮込み、お好みでドレッシングをかけて召し上がって頂くお料理です。


好評につき、アラカルトメニューにもオンリストしました。


アラカルトの場合は、鉄鍋でアツアツの状態でご提供させて頂きます。


あっさりとしていながら、魚介の旨みの濃縮されたお料理です。


寒い日に嬉しい一品です。








そしてこちらはスペインから。


マヨルカ豚の肩ロース肉です。


写真でお判り頂けると思いますが、濃い赤身の豚です。


イベリコ豚やマンガリッツァ豚と同じルーツであるとされており、いちじくやアーモンドを食して、


その力強い赤身を作ります。脂身はさらりと後引きが速く、しつこさがありません。


ポワレし、レンズ豆のスープ仕立てでメニュー入りしています。


また、料理写真が撮れれば、ブログにアップしますね。






そして、先週末のご予約のワイン好きのお客様が召し上がったワインをご紹介させて頂きます。


2本はお持込み、2本は当店のご用意でした。




シャンパーニュはPaul Bara


お持込み分です。




白はアルザス。Mittnacht Freres Grand cru Rosacker 07です。


こちらはお任せということで、私が選ばせて頂きました。


しっかりとしたミネラル感が持ち味で、じわりじわりとはちみつや金柑のような「黄色い」甘みを連想させる風味が溢れるワインです。






赤ブルゴーニュは、お持込みの、Vincent Girardin Echezeaux 09


コストパフォーマンスの高さで人気の作り手です。







こちらは当店のご用意、赤ボルドーです。L'aura de Canbon


メドックのカンボンラプルーズの特別仕込み。


シャトーマルゴーに隣接する畑で作られたブドウを使用しているとか・・・。


モダンな作りのフルボディです。




お料理は、一部しか撮影できませんでしたが・・・、



前菜盛り合わせ。


左から瀬戸内産サバのマリネ、ブーダンノワールとリンゴのコンフィチュール、イノシシのテリーヌ、春野菜のベニエです。









メインはスコットランド産ピジョンラミエとフォアグラ、トリュフのパイ包み焼き ソー


スマデラです。


以前のブログでもご紹介したことのあるお料理ですが、今回は、更にトリュフも入りました。




この他にアミューズでキャビアのウフブルイエ、魚料理で中島産天然アワビのシャンパンブレゼをお出ししました。


かなり贅沢なコースです。


お客様にもご満足頂けたようで何よりです。




ちなみにお任せワインは、早目にご予約の上、ご予算やお好みをお伝え頂ければ、当店のワインリスト以外のものでもご用意可能です。


私も燃えますし。笑




ご興味のある方は、是非ご一報下さいませ。






さてと。






網獲り鴨が届きました!!!!!








しかも大量に!!!!






10羽も!!!!爆















並べてみると圧巻です・・・。今回はメスが9羽、オスが1羽です。


鹿児島県にて、網獲りで狩猟された青首鴨です。


前回同様、状態の良いものばかりです。




前回のブログにもお書きしましたが、業者さんよりご連絡を頂き、予約をしていたのですが、


まさか希望通り10羽揃うとは思っておらず・・・、







「うお~!!!」と、鴨を手に取り大興奮のシェフ。


これだけの鴨を目の前にして、テンションが上がりっぱなしです。


というか、仕入れ過ぎでは・・・?


暴走シェフ・・・、いえ、クレイジーシェフ・・・。笑






今日はランチの片づけが早く終わったのでシェフと2人掛かりで、仲良く鴨の羽処理を行いました。








サクッと3羽、仕上がりました。


「入荷したら連絡を下さい!」とご希望されているお客様がいらっしゃるので、一先ずそのお客様分です。




前回仕入れた際は本当に大好評でしたので、ご希望のお客様は是非是非ご予約下さいませ。




ホワイトアスパラガスがあったり、ジビエがあったりと、只今食材の品揃えが大変充実しております。


ご来店頂くには絶好のタイミングだと思います。




皆様のお越しを楽しみにしております!!


なお、裏話ですが!網獲り鴨のうち4羽はテロワールさんとの共同仕入れでした。
Langue de chatでのご用意は6羽です。

同じ青首鴨をテロワールさんでもお召し上がり頂けますので、テロワールさんにも足を運んでみられて下さいませ。



ソムリエールY・Y











こんばんは。先週末、ジビエ好きなお客様からのご予約で、

「青首鴨をメインディッシュとしたコース料理を!」というご要望があり、
張り切ってご用意させて頂きました。

その様子がこちらです。

まずはメインディッシュの青首鴨の仕込みからご紹介します。

先日のブログで、毛付きの状態でご紹介した、

宮崎県産網獲り青首鴨の毛処理後です。

身を捌いてみると、お腹から精米されたお米が出てきました。

鴨は雑食で、食している餌により身質が異なるのですが、

お米を食べている鴨は、臭みが無く、身に甘みが出ます。


しかし、野生の青首鴨のお腹から精米された米が出てくることを不思議に思ったシェフが、業者さんに問い合わせてみたところ、


今回入荷した青首鴨は、休耕中の田んぼに水を張って米を撒き、鴨に餌付を行い、鴨が十分に集まる環境を作ったところで、初めて猟を行うのだそうです。

こうすることにより、鴨は米を食して脂の乗った良質な身を作り、なおかつ一度の猟で大量に鴨を狩猟することができるのです。

しかし、この手法を行う猟師さんが高齢化しているようで、全ての網獲り猟が同様に行われているわけではないと思われます。

なので、これだけの肉質の青首鴨は本当に貴重です。

是非是非、沢山仕入れて沢山のお客様にお召上がり頂きたく思います。


さて、今回のコース料理は7名様分のご予約でしたので、

胸肉はロティ、モモ肉と手羽はミンチにして、ソーセージに仕立てました。

モモ肉と手羽を包丁で叩いてミンチにします。


クルミ、香辛料、塩、胡椒、カルバドス(りんごのブランデー)を加え、ソーセージのファルス(中身)を作ります。







ケーシングに詰め、適当な長さの箇所ごとにタコ糸で縛り、ボイルします。



宮崎県産網獲り青首鴨胸肉のロティと、モモ肉、手羽の自家製ソーセージ

ソースサルミ ヒマラヤトリュフ添え

ガルニチュールは、ロックフォール風味のグラタンドフィノワとクレソンとりんごのサラダです。


今回ご予約頂いたお客様は、ジビエがお好きで県内外、様々なお店を食べ歩かれている方でしたが、

この青首鴨の肉質のキメ細かさと火入れ加減を絶賛して下さりました。

鴨自体の肉質の良さ、熟成期間、シェフの調理、全ての要素がベストで、素敵な一皿となりました。


また、アラカルトでお召し上がり頂いた別のお客様も、今回入荷した青首鴨の美味しさに感動して下さりました。

今回の入荷分は、売り切れてしまいましたが、

数日前、宮崎の業者さんからご連絡を頂き、近々鹿児島県で猟を行うそうですので、

早速シェフが大量に青首鴨を予約しておりました。

入荷しましたら、ブログにてお知らせします。


県内で狩猟されたジビエも同時入荷しておりました。

(これも事後報告です。売り切れました。ごめんなさい。)




今治の猟師さんより小鴨が入荷していました。

その名の通り、小さいサイズの鴨であり、羽を処理するとシェフのにぎりこぶしほどの大きさになります。

小さいサイズではありますが、飛翔スピードが速いため、筋肉質で噛みごたえのある、味わいの濃い肉質です。

特に鴨好きのお客様から人気の高い鴨種です。

あっと言う間に売り切れました。ごめんなさい。


鴨類ジビエが売り切れ、次回入荷まで間が空くので、

スコットランドより、ピジョンラミエ(山鳩)を仕入れました。

こちらも今季何度か仕入れている美味しいジビエです。是非。


そして、ちょっと話が逸れましたが、例の青首鴨をメインディッシュとしたコース料理です。、

手間暇かけて準備したのは、鴨だけではありません。


魚屋さんからタイミング良く、アンコウ(アラ付き4.2キロ)が入荷しました。

左上・・・皮

左下・・・ガラ

真ん中・・・身

右・・・肝


これだけ、アンコウを丸ごと調理できる機会は、そうそうありません。

ガラを出汁に、原木しいたけ、下仁田ネギと共にスープを作ります。


番外編・・・ガラはまかないです。おいしかった!笑


さて、身の仕込みに入ります。

開いたアンコウの身にシャンピニオンのデュクセル(シャンピニオン(マッシュルーム)を細かくピュレ状にし、じっくり炒めて旨みを凝縮させたもの。)を塗ります。


身を閉じて、

適度な大きさにカットしたものを、生ハムで巻きます。



このような状態です。



更に網脂で巻き、端をたこ糸で縛ります。

Langue de chatブログのヘビーウォッチャーの方ならお気づきかもしれませんが、

この調理法は、現在もメニューにある、ヴェベト産うさぎモモ肉の調理法と同じです。

シェフいわく、アンコウの身は、魚でありながらウサギ肉に似ており、同じ調理法を適用できる。

との考えなのだそうです。

たしかにアンコウは、身に水分が多く、うさぎよりもふんわりとした食感に仕上がりますが、

プリッと身が詰まった白身は、魚でありながら魚ではないような、不思議で美味しい身です。


この状態のものをオーブンで優しくロティします。



肝はムニエルにします。



シャンピニオンのデュクセルを詰めて生ハムを巻いたアンコウのロティと

肝のムニエル、皮のフリット

アンコウのガラから取った原木しいたけと下仁田ネギのスープ仕立て



アンコウを丸ごと味わい尽くして頂ける一皿となりました。

これは本当に美味しいです。


ただ、このようにアラ付きでアンコウをご用意できる機会はそうそう無いので、

次回のご用意は未定です・・・。事後報告ばかりですみません。




そして、お待たせいたしました!!




産卵期のため入荷を見合わせていた、中島産天然アワビの入荷が再開しました。

シャンパンブレゼにし、肝のソースでのご提供です。

カウンター常連のO様ご夫妻、アワビありますよ~!


まだ産卵期を終えたばかりで入荷が不安定なのと、お好きなお客様が多いので、

お目当てのお客様は、事前にお問い合わせ頂いてからご来店された方が確実です。


お食事がてら、アワビを届けて下さった、名漁師・猪股ご夫妻とシェフ。

とっても温かい雰囲気のお二人、いつもありがとうございます。

今後とも宜しくお願い致します。






だいぶ手慣れてきたスーシェフKさんの今季最後の生ハム仕込み現場を激写!!

テリーヌ、生ハムなど、スーシェフKさんの名人芸は多岐に渡ります。



スーシェフKさんはデザートも担当しており、

先日のバースデー予約のフルーツタルト(紅ほっぺ・愛果28号・ブルーベリー)もスーシェフKさん作です。


25席の小さな個人店ですが、シャルキュトリーを含む前菜・魚料理・肉料理・デザート・ランチ、全て全力投球でお作りしているため、シェフとスーシェフの仕込みは毎日ノンストップです。

(この2人、毎日、賄いも食べず、休憩も取らず、仕込み・仕事に明け暮れています。信じられません。)

メニューバリエーションの多さは、Langue de chatの自慢の一つです。

アラカルトでご注文の方は、存分に悩んで下さいね。

選ぶのが面倒!という方はコース料理がお勧めです。本当に多いので。笑



今日は長々と書きました。

しかも事後報告ネタが多く、すみません。


また、週末には新作メニューなどをご紹介できると思います。


それでは皆様お休みなさい・・・。





ソムリエールY・Y



こんにちは。

今日は、テンションが高く興奮気味な、ソムリエールY・Yです。


宮崎県の業者さんより、網獲りの青首鴨が入荷しました。



オス・メス2羽ずつ、計4羽の入荷です。


うち2羽は、ジビエをメインとしたコース料理をご予約のお客様にお出しするので、

メニューに載せられるのは、2羽分です。


写真では分かりづらいのですが、愛媛の鴨よりも一回り大きく、脂が乗っており、

毛艶も良く美しい状態です。

また網獲りのものは、固体に傷が無いので、「内臓が使い物にならない!!・°・(ノД`)・°・」

なんてこともありません。

ただ、残酷な話ですが、一羽ずつ首を捻って絞めているので、散弾銃で瞬殺された鴨よりも、

なんだか苦しそうな表情です。爆!


ちなみに、今治の猟師さんにお伺いしたのですが、愛媛で網獲り猟をされている猟師さんはいらっしゃらないそうです。

(いらっしゃったとしてもかなり少数だと思われます。)

銃猟とは別種の狩猟免許が必要となるのに加え、愛媛の狩猟地の地形なども関係しているのかもしれません。

ですので愛媛で網獲りの鴨を手に入れるのは、不可能に近いのです。


こうして網獲りの鴨を手に入れることができ、

シェフを始めテンションの上がっているLangue de chatスタッフ一同です。



一晩冷蔵庫で休ませ、明日、いつものように私が羽の処理を行う予定です。

楽しみで仕方ないソムリエールY・Yならぬ、鴨リエールY・Yです。笑


期待値大の鴨たちです。

是非是非!!お召し上がりくださいませ!!

今週末あたりから放出予定です。

気になる方は、電話にてお問い合わせくださいませ!!


◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇


いつも事後報告になってしまう、特大鮮魚のオーブン焼きですが、

今回は事前紹介が間に合いました!


今回の入荷は、こちらです。これまた特大です。

左・・・河原津産アコウ(600g・35cm)、右・・・長浜産カレイ(530g・32cn)です。

今回もカレイは子持ちです。

前回と同様、美味しいトマトのソースでのご提供となります。

早い者勝ちです。どうぞ宜しくお願いします。



続いて、寒い季節に嬉しい、温かい前菜です。



大洲産出島じゃがいものグラタンドフィノワ

ロックフォール風味


大洲の契約農家、加藤旬菜畑の加藤さんより、おいしい出島じゃがいもが入荷しました。

秋作の出島じゃがいもは、丸々として外観が良くて、皮が軟らかく美味とされています。

この出島じゃがいもを、グラタンドフィノワ(じゃがいものクリームグラタン)に仕立てました。

グラタンドフィノワは、「ドフィネ風グラタン」の意味です。

ドフィネとは、フランス南東部・イタリアとの国境辺りの古い呼び方なのだそうです。

広く浸透しているこの料理は、日本のビストロでも、肉料理に添えられているのをよく見かけます。

Langue de chatでは、前菜の1品として、ロックフォール(ブルーチーズ)風味でご提供しております。

テーブルでココットの蓋を明けると、ロックフォールの香りと、グツグツという音で、更に食欲を掻き立てられます。

アルザスの白なんかと合わせると、非常に美味だと思います。

寒い日の前菜にいかがでしょうか。是非、お召し上がりくださいませ。



そして、旨みたっぷりの鴨のコンソメポタージュもご用意できています。

只今、前菜・魚料理・肉料理全てにおいて、非常にメニューが充実しております。


外は寒いですが、皆様のご来店を楽しみにしております。



ソムリエールY・Y