新書野郎 -170ページ目

核爆発災害




高田 純
核爆発災害―そのとき何が起こるのか

これはよいテキスト。
★★

「法令順守」が日本を滅ぼす




郷原 信郎
「法令遵守」が日本を滅ぼす

なんか薄っぺらい。

小泉政権




内山 融
小泉政権―「パトスの首相」は何を変えたのか

スゲー良くまとめてある。
★★

新書365冊




宮崎 哲弥
新書365冊

朝日で新書化かよ。
★★

職場はなぜ壊れるのか




荒井 千暁
職場はなぜ壊れるのか―産業医が見た人間関係の病理

これは説明になっているのか。

三度のメシより古本!




樽見 博
三度のメシより古本!

タイトルの印象より結構マニアック。
★★

データはウソをつく




谷岡 一郎
データはウソをつく―科学的な社会調査の方法

ちくまプリマーにしては敷居が高いか。
★★

北朝鮮に備える軍事学 




黒井 文太郎
北朝鮮に備える軍事学

軍事学というのは非常にオタク度が強い分野らしいのだが、大体どの本でも「巷の常識」を否定し、「自説」の正しさを素人と「専門家」の「知識」の差で説明しようとするものが目立つ。この新書もその類型ではあるのだが、そうした独善的な軍オタの世界を自覚しながら、一般向けの啓蒙を意図としているので、類書に比べたら読みやすく、「素人」と「軍オタ」の垣根を越えた説得力はあると思う。軍オタは右翼ではなく左翼が多いというのはTとかHとか、時にトンデモ扱いされる「評論家」をみても、分かるのだが、左翼でも、右翼でもない軍事オンチの私などが説得力を感じるのは、著者のその現実主義的側面。いわく北朝鮮が戦争を仕掛ける可能性はゼロ、北朝鮮が日本の防空網を突破する可能性はゼロ。核兵器が使用される可能性もゼロというのは、現実的に正しい見方だと思う。要するに北朝鮮が日本に侵攻する可能性がないということを出発点にした備えが必要なのだということである。唯一可能性として残るのは「暴発」だけということになるのだが、そうなると米中韓がやっている様に金王朝の温存というのが軍事的には最善の選択になってしまう。その意味では国民感情に配慮しながら、北の暴発を防ぐには、拉致問題に進展がない限り、決してカネを出さず、総連や北の代理人のわめき声を放置プレイとするというのは正解だと思う。しかし、どこかで侵略されてみたい症候群は日本人に存在するのではなかろうか。村上龍も書いたし、村上春樹も人民解放軍に日本が占拠される夢をみている。その日が来たら、日本もようやく一方的な悪者の立場から解放されるだろう。中韓が世代を超えて楽しんでいる抵抗の愉しみも体感してみたい。中国脅威論も北朝鮮の脅威もそうした秘めたる願望に支えられているのかもしれない。一方、先代の大風呂敷「抗日話」を聞かされて育った「近隣諸国」の若者も日本に侵略してほしくてたまらないだろう。つまりお互い「相手」が必要なのだ。それにしてもGHQの時代が「負の歴史」となっていないところに、日本のユニークさも感じる。中国も北朝鮮も日本で和平演変を試みたのはその辺りの読みがあったのかもしれない。チュチェ思想が日教組を取り込んだまでは、驚くべき手柄なのだろうけど、さすがに長くは続かなかった。やはり、儒教では価値観が古すぎてダメだ。何か斬新なものをもってきてもらえば考えてもいいのだが。
★★

核武装論




西部 邁
核武装論――当たり前の話をしようではないか

親米右翼対反米右翼か。
★★

ガウディの伝言 



外尾 悦郎
ガウディの伝言


サグラダ・ファミリアの彫刻担当である著者は、日本ではかなり知られた存在であるのだが、まもなく在職30年になるらしい。帰国すれば、然るべきところに厚遇されることも可能だろうが、サグラダ・ファミリアの職人たるもの、そうした「世俗」世界には目もくれない。何でも日本で大学講師をしていた時に、疑問を感じ、海外で一職人として生きる道を選んだというから、著者にとっては望みどおりの人生を送ってきたということなのだろう。そうした「職人気質」は抽象的な文章の世界と相反するところもあるのだが、最後に「構成作家」の名を挙げて謝意を表しているのも、実直な感じがする。ただ、それをもっても、この本に書かれている言葉には「職人世界の重み」が響いていることには変わりがない。長年、石を彫っているうちに石を愛するようになったというのは、率直な気持ちだと思うし、著者が採用された時のエピソードもイイ感じだ。ガウディが生涯独身でこどももなく、死因は事故死というのも知らなかったが、「ガウディの伝言」は、これからも生き続けることになる。一体、完成はいつになることやら。
★★★