鹿島信仰は、鹿島神宮(茨城県鹿島市)を総本宮として関東を中心に600余りの分社数があります。
【御祭神】武甕槌大神(たけみかづちのおおかみ)…鹿島神宮公式サイトの漢字表記です。このほかの表記として建御雷神、武甕槌命と書く事もあります。
【由緒】
神代の昔、国譲りで香取神宮の御祭神である経津主大神(ふつぬしのおおかみ)と、出雲の国に天下り、大国主命と国譲りの交渉にあたり、見事成就されました。
創建由来としては、神武天皇が東征の折に窮地に陥った時、武甕槌大神が高倉下(たかくらじ)を通じて韴霊剣(ふつみたまのつるぎ)を授けて救った事で、
神武天皇がこの神恩に感謝し、御即位の年、皇紀元年にこの地にお祀りされたと伝えられています。
かつて「神宮」は、伊勢の神宮のみを言い、平安時代頃に神宮と名称がつくのは、この鹿島神宮と香取神宮を加えた3社だけでした。
鹿島神宮も名神大社という霊験あらたかな神を祀る神社として朝廷からも崇敬され、
現代でも天皇陛下が幣帛を御差遣いされている勅祭社16社のうちの一社です。
【例祭】9月1日
例祭は毎年9月1日ですが、6年に1度は天皇陛下から勅使が派遣される勅祭となり、
さらに12年に1度の午年には、水上の一大祭典である御船祭も斎行されます。
この大祭は、あらゆる邪気と不景気を祓う一陽来復の願いが込められています。
【神使】鹿
【その他】崇敬会や御師代参祈祷・郵送祈祷がある。
各地の剣道場などに香取大神と共に祀られている事も多いと聞く武神。
その為、流鏑馬神事が行われたり、お守りも武道・スポーツ関係のものも豊富。
地震を起こすナマズを抑えるという言い伝えの「要石」がある。
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