好き勝手に物語を書くぞ~♪ -9ページ目

風の輪舞曲(ロンド)~闇を奏でる者~ No.6

~始まりの時~ No.6


ジルは自分の部屋に戻って来ると、全身を覆う『アイアンアーマー』と呼ばれる鎧を身に付け、左腕に鎧と同じ素材で作られた盾を装着した。


「あとは…。」


そう呟きながら部屋を見渡すと、写真が飾ってある机に近付いた。
そして、写真を手に取って目を閉じると、少しの間祈りを捧げた。


祈りを終えて目を開けると、


「それじゃ、行ってきます…姉さん。」


そう言って写真を机の上に戻し、隊長からデュランを連れてくる様に言われているので、部屋を出てデュランの部屋へと向かった。




一方、部下2人の捜索の許可を得る為に王の所へとやって来た中年兵は報告を行っていた。


「…と言った訳ですので、2人の捜索の許可を頂きたいのですが。」


床に片膝を付けたままの状態で中年兵が報告し終わると、


「うむ…確かにそれは少し奇妙だな…。」


と、目の前にある王座に座っている人物が、顔に生やしている髭を左手で触りながら呟いた。


彼こそがこの国の王『ルドルフ王』である。


彼は王としては若く、まだ30代後半ほどの年齢で王の座についているのだが、顔に生やしている髭と、黒い髪を肩まで伸ばしているせいか、年齢よりも老けてみられる。


そんなルドルフ王は額の所に、国の紋章が刻み込まれた『サークレット』をいつも身に付けていた。


ルドルフ王は、中年兵からの話しを聞いてから少し考え込んだ後、左斜め前に立っている人物を見て、


「ラハルよ…お前の考えはどうだ?」


と、問い掛けた。


ラハル…彼はこの国の大臣で、先代の王から仕えている人物である。
そして、彼は代々国王に仕える由緒正しい家系の生まれでもある。


「そうですね…。確かにこの様な事は今まで一度も無かった事ですからね…。ひとまず2人の兵士を捜索してから、その後にでも隊を編成して、城の中と外を調査した方がいいと私は思いますが…。」


ラハルは、ルドルフ王を見ながらそう意見を述べた後、


「陛下、どうなさいますか?」


と、続けてルドルフ王に問い掛けた。


「そうだな…。クレイブよ、2人の捜索の為に城外へ出る許可を出そう…。たが、くれぐれも気を付けて捜索するのだぞ。何が起こっているのか分からないからな…。そして、何かあったら必ず報告をする様に…いいな。」


ルドルフ王は中年兵にそう言った。
どうやら、『クレイブ』と言うのは中年兵の名前らしい。


「承知致しました…。ではルドルフ陛下、失礼致します。」


そう言うと、クレイブは王の間を後にして、2人の捜索に出る為に他の部下が待つ部屋へと戻っていった。

放置してすみません。

皆さん、お久しぶりです。


放置している間にも、コメやゲスブコメ、本当にありがとうございます。


なのに、お返しが出来ていません…。
本当にゴメンなさい。


放置していた約2ヶ月の間、忙しいって訳ではなく、やる気が出ない状態が前より酷かったです。


小説の続きや絵を描こうとしても、なんかうまくいかない感じでした。


それで、さすがにブログを閉鎖した方がいいかな…って、考えたりもしました。


ですが、せっかく今まで小説を書いてきているので、月1回の更新とかになるかもしれませんが、続けてみようと思います。


…って、前にも似た様な事を書いた気がするけど(;^_^A


それに、俺が描く絵を楽しみにしてくれている方もいるみたいですから…。


とりあえず、まだまだ放置する事が多いとは思いますが、これからも宜しくお願い致します。

風の輪舞曲(ロンド)~闇を奏でる者~ No.5

~始まりの時~ No.5


城内へと部下達が2人を捜しにいってから2時間程たつだろうか…。


続々と中年兵の待つ部屋に戻ってきだしたが、2人を連れて来る者は誰もいない。


そして、最後にジルが戻って来たが、やはり2人を見つけ出す事は出来なかった様だ。


「他の隊の兵士にも聞いてみましたが、2人を見かけた者は誰もいない様ですね。」


ジルは中年兵に近付いて、そう報告すると、


「隊長、どうしますか?これ以上城内を捜しても、おそらく見つからないと思いますが…。」


と、問い掛けた。


「そうだな…。」


中年兵は腕を組ながらそう呟くと、少し考え出した。


(城内にいないとなると城の外か…。しかし、特に争ったりした形跡等は無かったが…。)


そう思った後、部下達の方を見て、


「仕方がない…。これより城の外に出て2人を捜索する事にする。俺は国王に許可を申請して来るから、お前達は装備を整えて、またこの場所に集まっておいてくれ…分かったな。」


と、全員を見渡しながら言うと、部下達はうなずいてから席を立ち、装備を整える為に各自部屋へと戻っていった。


「ジル、ちょっといいか?」


中年兵は装備を整えにいこうとしていたジルを呼び止めた。


「なんですか、隊長?」


立ち止まって後ろを振り向くと、ジルはそう言って中年兵に近寄った。


「すまないが、戻って来る時にデュランも連れて来てくれないか。」


デュランとは、ジル同様に中年兵が自分の隊の中で最も信頼している部下の1人である。


「彼奴も連れていくんですか?」


ジルはちょっと嫌そうな顔をしながら言った…どうやら、少し気が乗らない様子である。


「そう嫌がるな…。彼奴は隊の中でも、戦闘に関しては一番優れているんだ。万が一の事を考えて捜索に連れていきたい。」


中年兵がジルに向かってそう言うと、


「…分かりました。隊長がそう言うなら仕方ないですね…。それでは、デュランも後で連れて来ます。」


と、渋々だが了解した。


「ああ、それじゃあ頼んだぞ。必ずデュランを連れて来てくれ。」


中年兵がそう言うと、ジルは一礼をしてから自分の部屋へと戻っていった。


「俺も王の所へ行くとするかな…。」


中年兵はそう呟くと、国王が居る『王の間』へと向かった。