序章~プロローグ~15
エレナは中に入った瞬間に部屋の空気が冷たくて、ピリピリとしているのを肌で感じていた。
せっかく振り払ったはずの恐怖心が戻って来そうである。それでもエレナは先に進んで行った。
教会のような部屋には大きな窓があり、美しいステンドグラスが施されていて、そこから入り込んで来る光で部屋全体が照らされ、床下の中央には奥まで続く赤い絨毯が敷いてあり、両脇にはちゃんと人が座れる椅子もある。
エレナは辺りを伺いながら、奥の方の中心に置いてある女神像の所まで歩いていった。そしてエレナが女神像の目の前まで来ると、声が聞こえてきた。
せっかく振り払ったはずの恐怖心が戻って来そうである。それでもエレナは先に進んで行った。
教会のような部屋には大きな窓があり、美しいステンドグラスが施されていて、そこから入り込んで来る光で部屋全体が照らされ、床下の中央には奥まで続く赤い絨毯が敷いてあり、両脇にはちゃんと人が座れる椅子もある。
エレナは辺りを伺いながら、奥の方の中心に置いてある女神像の所まで歩いていった。そしてエレナが女神像の目の前まで来ると、声が聞こえてきた。
序章~プロローグ~14
扉からエレナの姿が完全に見えなくなると、精霊は光る扉を閉め、「…エレナ…。」と一言だけ呟くと自分の存在を消すかのように、また大樹の中で深い眠りについた。
エレナの方は、泣きながらも暗闇の中を横の壁を触りなが ら、まっすぐ歩き続けていた。しかし途中で立ち止まり、(もう引き返す事は出来ないわ…。)と腹をくくったかのように覚悟を決めると、流していた涙を拭い、何も見えない中、更に奥へ奥へと進んで行った。
エレナが暗闇の中歩いていると、ようやく小さな光が見えてきた。その光が段々と大きくなるにつれて、エレナの中に恐怖心が湧いてきた。そして光の正体である扉の前に立つと、(覚悟を決めたでしょう!)と自分自身に言い聞かせ、恐怖心を振り払い、扉を開いた。
部屋に入ってみると、そこはまるで教会の中みたいだった。
エレナの方は、泣きながらも暗闇の中を横の壁を触りなが ら、まっすぐ歩き続けていた。しかし途中で立ち止まり、(もう引き返す事は出来ないわ…。)と腹をくくったかのように覚悟を決めると、流していた涙を拭い、何も見えない中、更に奥へ奥へと進んで行った。
エレナが暗闇の中歩いていると、ようやく小さな光が見えてきた。その光が段々と大きくなるにつれて、エレナの中に恐怖心が湧いてきた。そして光の正体である扉の前に立つと、(覚悟を決めたでしょう!)と自分自身に言い聞かせ、恐怖心を振り払い、扉を開いた。
部屋に入ってみると、そこはまるで教会の中みたいだった。
序章~プロローグ~13
精霊はエレナの話を聞くと(まさかあの十字架を身に付ける事の出来る者が現れ、ここにやって来るとは思わなかったわ…。)と精霊自身の心の中で思った。そして精霊はどうすればいいのか少し考え始めた。
しばらくしてエレナが「どうしたのですか?」と聞くと、精霊はゆっくりと重い口を開いた。
「……これも…定められた運命なのかも知れませんね…。」
精霊の口調は、なんだか悲しそうである。
「どう言う事ですか?」
エレナの声は少し震え、不安を隠しきれない感じで精霊に応えを求めた。
「…いいです かエレナ…貴女にはこれから神様に会ってもらう事となります…でも…貴女にとってそれは…とても厳しい選択を迫られる事となるでしょう…。」
精霊がそう言い終えると、エレナの前に光る扉が姿を現した。
「…厳しい選択って……。」
エレナは精霊に聞こうとした、でも精霊は「…ごめんなさい…私はその問いに応える事は出来ないの…。」と申し訳なさそうにエレナに言った。そして「さぁ…エレナ…お行きなさい、その扉の向こうで神様が待っているわ…。」
精霊がそう言うと扉が開いた。エレナはどうすればいいのか分からなくなって黙り込んでしまい、下を向き、涙を流しながらも扉へと歩き始め、一度も精霊の方を振り向く事無く、扉の中へと入って行った。
しばらくしてエレナが「どうしたのですか?」と聞くと、精霊はゆっくりと重い口を開いた。
「……これも…定められた運命なのかも知れませんね…。」
精霊の口調は、なんだか悲しそうである。
「どう言う事ですか?」
エレナの声は少し震え、不安を隠しきれない感じで精霊に応えを求めた。
「…いいです かエレナ…貴女にはこれから神様に会ってもらう事となります…でも…貴女にとってそれは…とても厳しい選択を迫られる事となるでしょう…。」
精霊がそう言い終えると、エレナの前に光る扉が姿を現した。
「…厳しい選択って……。」
エレナは精霊に聞こうとした、でも精霊は「…ごめんなさい…私はその問いに応える事は出来ないの…。」と申し訳なさそうにエレナに言った。そして「さぁ…エレナ…お行きなさい、その扉の向こうで神様が待っているわ…。」
精霊がそう言うと扉が開いた。エレナはどうすればいいのか分からなくなって黙り込んでしまい、下を向き、涙を流しながらも扉へと歩き始め、一度も精霊の方を振り向く事無く、扉の中へと入って行った。