序章~プロローグ~13 | 好き勝手に物語を書くぞ~♪

序章~プロローグ~13

精霊はエレナの話を聞くと(まさかあの十字架を身に付ける事の出来る者が現れ、ここにやって来るとは思わなかったわ…。)と精霊自身の心の中で思った。そして精霊はどうすればいいのか少し考え始めた。
しばらくしてエレナが「どうしたのですか?」と聞くと、精霊はゆっくりと重い口を開いた。
「……これも…定められた運命なのかも知れませんね…。」
精霊の口調は、なんだか悲しそうである。
「どう言う事ですか?」
エレナの声は少し震え、不安を隠しきれない感じで精霊に応えを求めた。
「…いいですかエレナ…貴女にはこれから神様に会ってもらう事となります…でも…貴女にとってそれは…とても厳しい選択を迫られる事となるでしょう…。」
精霊がそう言い終えると、エレナの前に光る扉が姿を現した。
「…厳しい選択って……。」
エレナは精霊に聞こうとした、でも精霊は「…ごめんなさい…私はその問いに応える事は出来ないの…。」と申し訳なさそうにエレナに言った。そして「さぁ…エレナ…お行きなさい、その扉の向こうで神様が待っているわ…。」
精霊がそう言うと扉が開いた。エレナはどうすればいいのか分からなくなって黙り込んでしまい、下を向き、涙を流しながらも扉へと歩き始め、一度も精霊の方を振り向く事無く、扉の中へと入って行った。