好き勝手に物語を書くぞ~♪ -51ページ目

序章~プロローグ~21

エレナは冷たい感じがする下の方を見ると「え…?」と声を発した。
何と先程まで天使が腰に下げていたはずの長剣がエレナの身体を貫いていた。
エレナは口から血を吐き出し、再び天使の顔を見ると『にこっ』と天使は笑い、エレナの身体から長剣を引き抜いた。
すると、大量の血が吹き出して来て「…どう…し…て…。」と言いながらエレナは床に倒れた。
床一面がエレナの血によって真っ赤に染まっていく。
それを見ながら天使は「どうして?それは女性を救った事が単に私の『気まぐれ』で、その時した契約と言うのはただの『思い付き』でしかありません。そしてエレナ…貴女に与えた選択は私にとっての『遊び』であり、単なる『暇潰し』にしか過ぎないと言う事なのです。」と笑いながらエレナに言った。
それを聞きエレナは(…ただ神様の遊びの為だけに私は……。)と心の中で思うと、悔しそうに血の涙を流しながら静かに息を引き取った。

序章~プロローグ~20

「…わ…私は…死ぬしか…ない…の…。」とエレナは呟いた後、天使に「…神様…人々の為って…何ですか…?どうして私は…ここから出れずに…自ら命を絶たなければ…いけないのですか…?教えて下さい…。」と、うつ向いて涙を流しながら聞いた。
例えエレナの先祖が生き延びる為に天使と交わした契約だとしても、エレナにも生きる権利はある。だから天使が提示した選択の理由を知る事は当然の事だ。
「そうですね、ちゃんと教えてあげないといけませんね。」と天使は言うと「ではエレナ、こちらにいらっしゃい。」とエレナの方に手を差し伸べた。
エレナはかなり迷いながらも、ゆっくりと立ち上がると、徐々に近付いて行って、天使の目の前で立ち止まった。
「それはですね…。」と天使が言った次の瞬間、エレナは何か冷たい物を身体に感じた。

序章~プロローグ~19

その言葉を聞き「…私が…この代々伝わる…家宝の十字架を持っているから…。」と言うと、エレナは首から十字架を外し、床に叩き付けた。
その行動を見た天使が「…少しだけ昔の話しをしましょう…。」とエレナに語り始めた。
「私が以前地上に降り立った時に、1人の女性と出会いました。その女性は崖崩れの事故にあい、瀕死の重傷を受けてその場に横たわっていました。そして私はその女性に『生きたいですか』と言ったら、女性は小さな声でしたが『はい、たすけてください』と応えたので『命を救うかわりに私と1つ契約を結んでもらう事になりますが、いいですね』と言いました。すると女性はうなずいたので、私は女性を救ってあげました。それから女性には『聖なる力』と呼ばれる『癒しの能力』と、1つの『十字架』を授け与えました。そして女性に私との契約の内容を話しました。その内容とは『十字架を身に付けれる者が現れたら、必ず私の下に寄越す』と言うものでした。そして私は女性にこの神殿の事を話し『神殿に来れば何時でも私と話しをする事が出来ます』と言い残して女性の前から姿を消しました。」と過去にあった事を話し、その女性が後に人々から『聖女』と言われる様になったとエレナに告げた。
「…それじゃあ…その女性が私のご先祖様で…その時の契約があったため…十字架を身に付ける事の出来た私は…必ずこの神殿に来る事になっていた…。」とエレナはがく然としながら言った。
すると天使は「あの時私が救っていなければ、女性は確実に死んでいたでしょう。そしてエレナ、貴女も今ここに存在する事は無かったのですよ。」と脅す様に言った。