予定は未定
平山がヘラクレス退団 事実上の解雇か=差替
【アルメロ(オランダ)5日共同】サッカーのオランダ1部リーグ、ヘラクレスは5日、所属するFW平山相太(21)の退団を発表した。事実上の解雇とみられる。既に今夏の欧州の移籍期間は終了しており、当面はJリーグへの移籍を目指す可能性が高い。
ヘラクレスは「平山は日本に帰って学業を続けることになった」との文書を発表したが、平山は4月末に休学していた筑波大を中退している。本人は理由について「自分の意思があった」「分からない」などと言葉を濁し、今後については「決めていない」と話した。
移籍1年目の昨季、リーグ戦31試合に出場して8得点を挙げた平山はオフの間に体重が増え、開幕前の調整でも減量に苦しんだ。8月20日の開幕戦は先発したが後半20分に交代。同30日にはクラブ幹部から「ハードワークをしておらず調子が落ちている。このまま出て行ってもいい」などと放出を示唆されていた。
(了)
[ 共同通信社 2006年9月6日 0:44 ]
平山契約解除 J入り確実に
FW平山相太(21)が5日、ヘラクレスから契約解除され、Jリーグへの移籍が確実となった。平山は昨季8得点でチームの1部残留に貢献したが、今季は精彩を欠き欧州移籍期限直前の8月30日に戦力外通告を受けた。5日に平山とともにクラブ幹部と会談した代理人の田辺氏は「ヘラクレスとの契約は完全に打ち切り。無所属になったので移籍金は発生しない」と説明した。
田辺氏はすでに各クラブと水面下で接触を開始。J2神戸が獲得に動く方針を固めているほか鹿島、千葉、FC東京、福岡など複数のクラブが興味を示している。Jリーグの最終登録期限は15日に迫っており、激しい争奪戦が繰り広げられることは確実だ。
平山は準備が整い次第、帰国する予定で「日本に帰れることになってうれしい。1年間いい勉強になった。また海外でプレーしたいという気持ちは、今はない」とすっきりとした表情を見せた。Jクラブに移籍すれば、08年北京五輪を目指すU―21日本代表の活動に参加しやすくなるメリットもある。(アルメロ・堀秀年通信員)
[ 2006年09月06日付 スポニチ ]
平山のグズグズしたコメントらしきものを読む限り、やっぱりプロに向いてない性格なのかなと。
J1のクラブはまだどこも平山獲りに具体的なアクションを起こしておらず、J2神戸しか選択肢がないのが現状。
(でも、移籍金なしとなれば急に動いてくるかもね)
本人が大学に戻りたいってんなら好きにすればと思いますけどね。
入れ替え
先発陣大幅入れ替えあるか イエメン戦に臨む日本
ここ2試合、日本代表は同じ顔触れで先発メンバーを組んだ。若返って刷新されたイメージのあるチームだが、GK川口(磐田)三都主(浦和)らワールドカップ(W杯)ドイツ大会メンバーが11人中7人を占める。このままレギュラー陣は固定されるのだろうか。
ただ、サヌアへ移動後の4日の練習では、オシム監督は先発メンバー以外の選手を徹底指導。サイド攻撃の確認では田中隼(横浜M)にボールの出し方を細かく指示するなど、選手個々の動きに目を光らせた。過密日程で選手の疲労度は高く、監督は「そのために24人の選手を連れてきた」と話している。先発陣の大幅な入れ替えも十分に考えられそうだ。
田中隼は「いつでも出場する意識は持っている」と意気込み、イエメン戦の出場機会を待つ。代表初招集の二川(G大阪)は「監督の(起用の)考えは全然分からないけれど、いい準備はできた」と話した。19歳で代表入りした梅崎(大分)に出番があるかも注目だ。
山瀬功(横浜M)は「試合に出たくない人はいない」と控え選手の気持ちを代弁する。誰もベンチでじっとしている気はない。ジーコ前監督は主力と控えを明確に線引きしたが、果たしてオシム監督はどうか。(サヌア共同)
(了)
[ 共同通信社 2006年9月5日 10:00 ]
個人的には、遠藤、三都主を切るんならこのタイミングかなって思いますけどね。
長谷部と山瀬を先発で使って欲しいです。
隼磨はどうですかねえ? 攻撃面では役に立つけど、守備面で意外に穴になったりする気が...
移動~またすぐ練習
イエメンに到着し、練習 サッカー日本代表=差替
【サヌア4日共同】サッカーの日本代表は4日、アジア・カップ予選A組の第4戦となる6日のイエメン戦に向け、サウジアラビアのジッダからチャーター機で当地に移動し、早速市内の練習場で初練習を行った。
当地はアラビア半島南西部のイエメンの首都。標高2000メートル以上の高地に位置し、コンディション面の調整が懸念されている。気温はジッダより10度以上低い20度前後で練習中には小雨もぱらついた。
練習は前日の試合に出場した選手と控え組に分かれて体を動かしたが、サウジ戦で右ひざを痛めた巻(千葉)と左脚付け根痛の小林大(大宮)は全体練習に参加しなかった。
イエメン戦は6日午後3時20分(日本時間同9時20分)にキックオフされる。
(了)
[ 共同通信社 2006年9月4日 23:38 ]
サヌアの試合会場は海抜2300m。 日本代表の泊まる宿舎はさらに高い同2500mの地点。
2500mを超えると24時間以内に20%が高山病(頭痛、吐き気、目眩など)を発病するなんて話もありますね。
しかし、巻はほんとに怪我してたんですね。
試合会場の芝はボロボロらしくパスサッカーを展開するのはとても無理だそうです。
放り込みサッカーやるには巻がどうしても必要になると思うのですが、間に合うのかなあ?
禁破った!119本シュート練習敢行
日本代表はサウジアラビア戦の敗戦から一夜明けた4日、イエメンに空路移動し、サヌア市内のグラウンドで早速練習を行った。決定力不足を露呈して無得点に終わった試合内容を反省してか、オシム監督はこれまで否定的だったシュート練習を控え組中心の練習で敢行。FW勢に直接アドバイスを送る熱の入れようだった。サウジアラビア戦の先発組は1時間半の練習で切り上げた。
ついに禁を破った。練習の最後に、オシム監督は就任後初となるシュート練習を行った。サウジアラビア戦の控え組だけで約20分間、計119本。8月7日には「それ(シュート練習)に何の意味があるのか。100点入ればいいですか?」とシュート練習の効果を否定していた指揮官だが、サウジアラビア戦での決定力不足ぶりにあっさりと前言を撤回した。
熱の入った指導だった。コーチ陣にパスを出して、落としたボールをゴールに打ち込む基本的な練習。7色のビブスを使い分けるなど難解だったこれまでの練習とは明らかに違っていた。FW我那覇には自ら歩み寄ってアドバイスを授けた。右足のインフロントで巻くシュートを放っていた我那覇に「左足のアウトで蹴ってもいいんだぞ」と指導した。1つの方法ではなく、相手GKの動きを見て「考えて打つ」シュートを要求した。指揮官から指導された我那覇は「普通の蹴り方じゃないのもあると言われた。勉強になった」と何かヒントを得た表情だった。
サウジアラビア戦ではチャンスをつくりながらも、13本のシュートはゴールを揺らさなかった。前回のイエメン戦も30本のシュートを放ちながらも、2点にとどまった。サウジアラビア戦後には「落ち着いて正確にやれば、1点、2点、3点は取れていた」と指揮官は苦言を呈していたが、もはや我慢の限界だったのだろう。硬い表情を貫いたオシム監督のメッセージに、攻撃陣は応えなければならない。
[ 2006年09月05日付 スポニチ ]
シュート練習をやってはいかんわけではないですけど、あれだけ否定しておいてね~ヤバくなったらいきなりやるってのはどうも...
お待ちかね 試合後の会見
サウジアラビア戦後 オシム監督会見(スポナビ)
AFCアジアカップ2007予選 第3戦
2006年09月04日
■われわれは現実からスタートしなければならない
――今日は中盤でボールを取られることが多かったが、それは相手が良かったからか? それともこちらが未熟だったからか?
チャンスの数がどちらに多かったか、考えてほしい。得点ではなく、チャンスの数は、日本とサウジ、どちらに多かったと思う?
――日本の方が多かったと思う
試合の内容を表す意味で(その数字は)雄弁だ。残念ながら相手には数少ないチャンスで得点を奪われてしまったが、全体的な内容としては悪くはなかった。中盤のボールについては、試合なのでいろいろなことがある。特にサウジは中盤に人数をかけてきて、それぞれの選手もうまかった。こちら側としては左サイドに問題があった。しかし問題はそこにあったのではないと思う。最大の問題は前半15分くらいの間に、奪ったボールをすべてプレゼントしてしまったことだ。精神的なプレッシャーとか、疲れとか、そういう問題がないところで、持っているボールを簡単に相手に渡してしまった。だから私は怒った。相手がタックルを仕掛けてきたわけでもないのに、10回ボールを持ったら10回とも渡してしまうとは、どういうことか。それは今日の試合に限った話ではなく、日本のサッカーが抱えている問題だと思う。その時間帯の後は、かなり落ち着いてボールを扱えるようになった。それについては、良い部分、悪い部分、両方をとらえておく必要がある。準備に時間はかけられなかったし、サッカーは一種のオートマティズムが必要になるスポーツだ。そういったコンビネーションがないチームは、いい試合ができない。だから試合の中の部分部分では、非常にしっかりできていたとは思う。
特にオフェンスの選手の中に問題が集中していたかもしれない。それは一朝一夕で改善できる問題ではない。ある意味で選手たちが、これから学ばなければならない問題だと思う。それはネガティブなオートマティズム、必要のない癖がついていることだ。サイドでボールを持ったらすぐにセンタリングしてしまう。中に選手がいないとか、逆サイドにスペースがあるというのに、密集地帯にボールをフィードするとか、考えていないセンタリングをする。そういった問題を除いては、走ること、アグレッシブに戦うこと、そういった点は良かったと思う。だからこそ、日本の数多くのチャンスにつながったのだと思う。
結果として負けたのだから、ジャーナリストの皆さんは怒って、もっときつい質問をしていいと思う。サポーターの皆さんも(厳しくて)当然だと思う。しかしわれわれは、現実からスタートしなければならない。もし相手がブラジルだったら、ひとつの試合に負けたということで、なぜ負けたかについて延々と話してもいいだろう。しかし相手はブラジルではない。そして目指している方向、運動能力を高めようということ、サウジアラビアよりも走るということ、そういう点では勝っていたと思う。だから内容に反して結果が出なかったということ。選手たちには個々人、それぞれ言いたいことはたくさんある。しかし(彼らが)冷静に考えられるまで、待とうと思う。(Jの)試合の翌日に出発して、十分なトレーニングもできないまま、時差ぼけ、高温多湿、そういうコンディションで、しかも今日の試合には負けてしまった。選手たちにとっては、大変気の毒なことだと思う。
■今日の敗戦には、今後のための研究材料がたくさんある
――以前、敗北から得るものがあると言っていたが、今回の敗戦は若い選手に対してどのような意味を持つと思うか?
まず、負ける場合もあるということを学ばなければならない。負けること、そのものがためになるのではない。内容はこちらが良かった、しかし負けた。そこから何が学べるかということだ。そこを考える姿勢が大事だ。サウジにとっては、とにかく1-0で勝ったことが重要なので、試合の内容については明後日には忘れてもかまわない、ということになるだろう。
――最初の15分間、相手にパスをプレゼントしてしまったと言ったが、それはパスの出し手と受け手、どちらに問題があったのか?
たぶん白と青の区別がつかなかったのだろう。よくあることだ。特にこれまで対戦したことのない相手、しかもブラジルスタイルの相手と対戦するときには、そういうことが起こる。ブラジルスタイルというのは、選手が動きながら、そこにボールが来ることを予測する、そういうスタイルだ。先を読むことに慣れていない選手は、相手にパスすることになってしまう。また相手もパスのコースを予想しながらカットするように動いてくるから、注意深くプレーしないといつもカットされることになる。しかし15分以降、ずいぶん内容は改善されたと思う。改善できそうな小さな問題だろうが、もっとアグレッシブにいけばミスは少なくなるだろう。もちろんスキルの向上も必要だろうが、それは一朝一夕には難しい話だ。
――巻に何かトラブルが起きたのか?
もっと多くの問題を抱えた選手がいた。巻のプレーに問題があったわけではない。彼は大変よく動いて戦った。それは評価していいと思う。ほかの選手の足りなかった部分を補ってくれた。そういう中でゴール前でチャンスをもらっても、集中力が欠けることはあり得る話だ。彼はゴール前で待っているようなタイプのセンターFWではない。ものすごくエネルギーが必要なのだ。特に今日の試合では、相手のセンターバックが2人とも大きかったので大変だったと思う。だから巻に問題があったというよりは、中盤全体に問題があったというべきだろう。前線で、巻と田中達也が動き回ったとしても、中盤の遠藤やアレックス(三都主)や阿部や鈴木や駒野、そういった選手が前線にからんでこなければ、せっかく動いても、ただの無駄走りになってしまう。そこに問題があったのだと思う。チャンスはあったのに残念だ。もう少し落ち着いてプレーしていれば、1点、2点、3点は取れたように思う。
最初の話に戻るが、負けることも悪くない、ということはある。主導権を得て、相手よりも多く走ってチャンスを得て、それで勝ってしまっていたら、そこから学ぶものはあっただろうか。今日の敗戦には、今後のための研究材料がたくさんある。
――今日の敗戦を受けて、次のイエメン戦でメンバーを変えることは? またターンオーバーのようなことは考えているか
24人の選手を連れてきたのは、そういう意図があったからだ。疲労や不慮の負傷もあり得るし、巻も問題を抱えているそうだから(笑)。ひょっとしたらほかの選手も「実は問題を抱えている」と申し出るかもしれない。
■優れたストッパータイプの選手が不足している
――中盤の連動の問題を指摘されていたが、押し上げが全体に不足していたのは、アウエーの要素もあったのか?
一口では言えない、さまざまな要素があったと思う。中盤とは、非常に複雑なフィールドだから。ひとつには対戦相手がどういうチームか、そして自分たちがどういうプレーをしたか。それから自分たちのプレーの中で、どれだけリスクを冒したか。いろいろな角度で考える必要がある。例えばサイドについて見ても、片方は機能したけれど、もう片方は機能しなかった。右か左か、具体的には言わないが、機能しなかったサイドの選手は、経験のある選手だったので、非常に残念な誤算だった。
理想のチームが出来上がったわけではないので、不完全なままで、しかもリスクを冒していくことが、時には必要となる。あらゆるものを望んでも、それがすべて手に入るわけではない。はっきりしているのは、優れたストッパータイプの選手が不足しているということだ。背の高い、しっかりしたボールさばきができるストッパー。すぐにプレーできなくても、控えでいつでも準備ができている、そういうストッパーはいるだろうか。皆さんの方がたくさん試合を見ているだろうから、聞いてみたいものだ。
ストッパーというのは、時にリスクを冒すものだ。MFの鈴木や阿部を含めて、坪井、闘莉王、そういった選手が時にはミスを犯すわけだが、逆に攻撃にも参加してチャンスを作る。その際に大事なのは、誰がいないのかな? と味方のことを考えるのではなく、対戦相手のことを考える。今日のサウジには優れた選手がたくさんいた。その点では、向こうの方が優れていたのかもしれない。だから、選手たちに「負けたのは君たちのせいだ、走らなかったからだ」と言うつもりはない。それは不公平、フェアではない。サッカーというものは、学ぶことが多い。選手を代えて点が入るなら、私は代える。メンバー交代をしたら、次の試合に勝てるというのなら、そうするだろう。だが、誰をどう代えるべきか、それは分析しないと分からない。選手交代の時に(交代の選手が)タッチラインに立っている。誰が交代するのかなと見ていて、そこで集中力が切れる選手もいる。後から投入した選手が、疲れてベンチに引っ込んだ選手よりもひどいプレーをすることもある。
もうひとつ大事なことに、第4の審判が選手交代の時間をかけすぎたという問題もある。残念ながら今日の試合では、選手交代を待っている間に失点してしまった。Jリーグでも5試合ほど、そういうシーンを見た記憶がある。特にジェフの負けた試合で。こういうことは、連鎖反応するものだろうか。だからといって、負けたことを正当化するつもりはない。ディテールを分析するということで、お話ししているだけだ。
残り数分というところで、追いつくためにプレーを急いで、中盤で日本がキープしている。そして4人がディフェンスラインでボールを回している。闘莉王は相手ゴール前でヘディングで競る準備をしている。闘莉王の頭にボールを蹴れば、点が入るかもしれないという状況。そして審判が終了のホイッスルを吹くのを待っていたかのように、ディフェンスラインで4回も5回もパス回ししている。つまりは自己破壊をしてしまっている。しかし彼らは成人した、大人なのだ。
また最初の話に戻るが、今日は負けて本当によかったのかもしれない。ただし、負けて痛みがないわけではない。私も胸が痛むが、選手の方がもっと悔しいだろう。
(プレスオフィサーが「そろそろバスも出てしまうので。選手も待っているので」)
選手と一緒のバスには乗りたくない。歩いて帰ろうかな。
試合前にそれは言い訳にしたくないと言っていたことを、試合後にそのまま敗戦の言い訳に挙げてしまうとはさすがです。
まあ、実際負けた理由の半分くらいは環境と準備不足にあるのは誰の目にも明らかですが...
でも、そんな中で疲れてる選手にハードな練習メニューをこなさせたのはオシム自身。
やっぱりわざと負けてもしょうがない状況に追い込んだように見えますね。
そして、マスコミに「負けたのだから厳しいことを書け」と焚きつける。
これで、「中盤の遠藤やアレックス(三都主)や阿部や鈴木や駒野」とオシムが名指しした選手はイエメン戦に必死にプレーせざるを得ません。
結果が出ないとこの5人は控えに回るか代表から外されることになりますから。
最後に飛ばした皮肉混じりのジョークが本音なのか叱咤激励なのかはオシム自身もわかんないでしょうね。
このメンバーでいいのかオシム自身も悩んでいて、ストッパーについては完全に足りないと認めているわけですから。
さてさて次の高地でのイエメン戦はどうなりますやら?
いまさらながら試合前のインタビュー
サウジアラビア戦前日 オシム監督会見(スポナビ)
AFCアジアカップ2007予選 第3戦
2006年09月03日
■アウエーは意識していない
――ハードなスケジュールだが、コンディションについてどう考えるか?
質問の意味は年間の日程についてか。それとも秋はいつごろ始まるかということか。間もなく秋になるが。決まったことを今さらあれこれ言っても仕方がないので、ポジティブな面を考えるようにしている。
――とはいえこの暑さ、そしてこの次の試合は高地ということで、選手がなかなか走れないのは仕方のないこととして、試合のやり方、もしくは練習のやり方を変える考えはあるのか?
サウジアラビアの標高は高くないと思う。気温は日本よりも高いが、Jリーグでは最も暑い8月に試合をこなしてきている選手たちだ。暑さには適応できると考えている。こういう条件だからできる、できないということは言いたくない。
――アウエーの戦い方になるのか?
特にアウエーということは意識していない。ただ、初招集や経験の浅い選手が多いので、国際試合の経験が足りない部分で心配はある。だが、これをチャンスととらえて、出場して経験を積んでもらいたい。これは一般論でサウジのことを言っているのではないが、ホームのほうがプレッシャーを感じ、逆にアウエーのほうが楽に戦えることもある。サウジを含めた中東のチームは、ホームが有利ということは私も知っている。しかしサッカーの試合は戦わなければ分からない。(試合が)始まれば分かるだろう。
■ブラジルと対戦する気持ちで戦う
――就任したころと比べて、ここでの練習は1つ1つの時間が短く感じられる。それは選手が理解するようになったからか、それともハードスケジュールゆえに時間を短くしているのか?
今日は短かったとは思わないが、そう感じたのであれば、理由は明日が試合だからだろう。短い割にはインテンシブ(集中的)にできたと思う。だから最初のころと何かが変わったというわけではない。まだ選手は、お互いを理解し合おうとしている状況だ。
――サウジも日本もアジアカップで3度優勝している強豪同士だが、この試合の重要性をどう感じているか?
人生もそうだが、サッカーというのはどれだけその試合に勝ちたいか、どれだけ良い成績を残したいか、それを感じる度合いによって、重要かそうでないかが決まってくると思う。私に関して言えば、あらゆる国際試合が大切だ。プロフェッショナルとしてそういう態度なので、サウジとはブラジルと対戦するような気持ちで戦うつもりだ。
――明日の試合では、選手のどんなところに注目してさい配を行うのか?
どちらのチームについてか?
――日本のチームです
基準なり物差しということか? それなら、はかりに掛ければすむ話だと思うが。もう一度質問の主旨を説明してほしい。
――当然、結果は大事だとは思うが、これから長く戦うにあたって、監督の戦術を表現できる選手を見極めるのか、それとも若い選手の成長を見極めるのか、監督の基準があるのであれば教えてほしい
私自身に戦術というものはない。ただサッカーをするだけだ。つまり相手によって変わるもので、相手へのリスペクトを忘れずに臨むことが大切だ。理想は結果が伴い、内容も良いことだ。どちらか1つを選ぶということなら、われわれのチームが今、どれくらいの水準にあるのか考えるべきだと思う。
残念ながらジャーナリストの皆さんは、最終的には勝ったか負けたかということを基準に考える。ここで「結果も内容も」という話をすると、将来内容の話は忘れられて「結果を追求した」、あるいは「しなかった」ということだけが記事として残る。結果は報道されるが、内容についてはどんなに良い内容であっても明後日には忘れられてしまう。もっともジャーナリストの中には、試合が終わった瞬間に内容を忘れる能力を持った方もいるようだが。
■あらゆる国際試合は真剣勝負だ
選手たちへ大きな身振りで指示を出すオシム監督【 スポーツナビ 】
――明日の試合に向けて、サウジ代表にどんな印象を持っているか?(サウジアラビア人記者)
サウジがアジアでどういう水準にあるのか、私がお話するのは失礼にあたる。はっきり言えることは、サウジは日本と同様、ワールドカップ(W杯)に何度も参加したチームであるという事実だけだ。
――サウジは長らく日本に勝っていない。なぜだと思うか?(サウジアラビア人記者)
これまでの日本とサウジとの対戦成績について詳しくは知らない。なぜなら私は、それらの試合の当事者ではなかったからだ。過去は過去として、今後の両国の対戦が新しい歴史を刻むことを期待したいと思う。
明日の試合について言えば、サウジが日本に勝てない理由はないと思う。それは日本についても同様だ。あらゆる国際試合での代表同士の試合は真剣勝負だし、ここ数年では各国の力の差は小さくなっている。私自身としては、サッカーは人生のようなものだと思っているが、勝敗や成功・失敗の差を分けるのは、ほんの小さなニュアンスである。小さな部分で成功したり失敗したりする。そして監督としては、対戦相手はどこであれ「ブラジルとやるんだ」と考えて全力で戦う。それが私のポリシーだ。
――監督ほど経験があるのなら、選手の様子を見ていい試合ができるかどうか分かると思う。明日はいい試合ができそうか?
それはやってみないと分からない。選手たちは一生懸命にトレーニングしている。もしかしたら通常の能力以上にやってくれているのかもしれない。というのも、私も監督になって日が浅いし、新たに呼ばれた選手も多いので、お互いに相手が何を要求しているのか、どういう能力を持っているのか、もしかしたら見極め切れていないのかもしれない。
試合についていえば、お互いアジアの中では強国であり、お互いに細かいところまで情報を持っていると思う。日本もサウジを研究しているし、向こうもおそらく研究しているだろう。そういうところをいかに使うことができるか、選手が役立てられるかというところで、試合は進んでいくのだと思う。
■代表を私物化しているわけではない
――今回の代表にはW杯出場選手が4人しかいないが(実際には5人)なぜか。それは彼らのレベルが気に入らないのか、それともけがをしているのか。それと、サウジの気温は日本の選手にどんな影響を与えると思うか?(サウジアラビア人記者)
W杯に出場した選手の一部は引退を表明したり、もう代表ではプレーしないと宣言している。彼らは失望したのかもしれない。同時に日本は、4年後の南アフリカW杯の予選を突破して、本大会に出場しようとしている。だから4年後というスパンを考えて、選手の能力や年齢を加味して選考を行っている。
私は代表監督だが、代表チームを私物化しているわけでは決してない。私の一存だけで、選手選考をしているのではないことを申し上げておきたい。私の考えは、世界のサッカーの進歩に追いついていくことが基本だ。日本代表には、走る能力があって、もっとアグレッシブな選手が必要だと考える。世界のサッカーは、そういう方向に進化しようとしている。美しさのために死んでもいいと考える人々が存在する余地は、現代のサッカーではますます小さくなっている。個人的には実に残念なことではあるが、今のサッカーはそういう方向になっている。人生もそうではないか。昔の旅行は歩いたり、汽車に乗ったり、実にのんびりしたものだった。今はみんな飛行機に乗る。うまく答えられただろうか?
気温については、言葉にするよりも、ここにいる皆さんが汗だくになっていることでご理解いただけるだろう。座っているだけでも大変なのだから、走る選手のことも考えていただきたい。
――今日はDFを固定していたが、もともと招集メンバーにDFが足りない中、もしアクシデントが起こったらどう対処しようと考えているのか?
どうしたらいいでしょう? 解決策があったら教えてほしい。
――例えば阿部や伊野波を使うという手も考えられるが、その伊野波は昨日けがをしてしまって心配しているのだが
これまで何度か話していることだが、複数のポジションができる選手を使っていきたいという話と関連して、DFのことも考えていただきたい。もしそういう選手を使わないで試合に負けてしまうのであれば、それは進歩ではなく後退ということになる。私の考えでは、ディフェンスの選手、攻撃の選手という区別はない。その時の局面においてチーム全体の目標があって、それに向かって全員が力を合わせる。そういうことができるようなチームを作ろうと考えている。だから必要とあれば、巻をストッパーに、闘莉王をトップに置くこともあり得る。やってみたら面白いかもしれない。本当に、そういう場面が出てくるかもしれない。
やっぱり囲み取材と公式会見では発言内容が微妙に変わりますね。
囲み取材では「日程や具体的なアウェー対策が出来ていない」ことに不満をもらしていても、公式会見では「それは言いたくない」。
さすがです。代表監督たるものいろんな舌は持ってないといけませんね。(皮肉でなくマジメにそう思います。)
囲み取材は日本国内及びJFAに向けてのもの。
公式会見はアジア杯予選で同組に入ったチーム全てに向けての発言と捉えれば納得が行く内容かと。