ヘアメイクの山田夏央美(なおみ)です。
老人ホームで暮らす親の話。
プロにお任せしてるので、基本は安心。
自宅で介護する方々、神に思えるわ。
とはいえ、名もなき雑事は結構ある。
役所関係等々、諸々ね。
ひとつずつ片付け中。
そんな日々で、施設から連絡が来た。
『お父様が、消しゴムを食べた』と。
飲み込まずに未遂に終わったそう。
いやもう、ビックリ。
消しゴムが食べ物に見えた事にね。
良い香りの消しゴムだったのか?
施設に入ると、全て上げ膳据え膳。
そのせいか認知症が加速してるような。
奇行の報告もあるしね。
もう私の事、わかってないみたい。
時々、癇癪も起こしているそう。
なだめるのに、お菓子作戦ですって。
人は老いると、幼児に戻るというね。
ほんとソレだわ。
あの怖い父がね。
『お菓子の差し入れ、お願いします』
『喉に詰まらないものを』
と、施設からリクエストあったの。
聞いたら
『乳幼児用が、間違いない』となった。
赤ちゃんせんべいやら、卵ボーロやら、
数種みつくろったわ。
文句も言わず、食べているそう。
娘としては、何か切ないわ。
そのお菓子を選んでる時に、気付いた。
殆どに白砂糖が、入ってる事に。
入ってないものが、ないのよ。
オーガニックのお店行くしかないかも。
白砂糖は、中毒性あるからね。
好ましくは思ってないけれど、
仕方ない事なのかな。
乳幼児には避けて欲しいわー。
なんて色々思い巡らせたりして。
まずまず父は、幸せそう。
食べる事が、最大の楽しみみたい。
お菓子、他にも探すよ。
私に出来る事は、何だろう。
考えさせられる事、多いな。