よい年を! & 『博物館DXと次世代考古学』6 | Hiroshiのブログ

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今後不定期投稿となります

今日は大晦日。

 

学習記録と運動記録、そして読書記録の三本立でスタート、継続してきたこのblogも、何とかまた1年延ばすことが出来た。 

これらの記録は行動学で言うところの「アンカリング」であり「ナッジ」の効果を狙ったものですが、副産物として日々の思いを記録することで自分の考えを、知識を積み重ねる事が出来たようにも思っている。

 

更に、公開が基本であるblogである故に、外部からのコメントを通じて、皆様との思わぬ交流も出来ました。有り難く思っています。まさにblogはbe logであり、web logでもある。

 

それでは皆さま、よい年をお迎え下さい。

 

 

 

<リホーム>

先日からHaoziさんの動向に注目している。中国では日本語学科の統廃合が進んでいるらしい。


実は日本でも、90年代末から国立大学の年間固定費1%削減により定員削減が進んだ。医学部(特に旧帝大)は昔から大講座が多く、教授1名、助教授1名(現在准教授)、講師及び助手(現在助教)数名の大所帯から、1-1-1に変化した所が多い。つまりその過程で講師、助手の削減が行われた。私も当時助手。削減された側びっくりえーん

 

幸い、私は私立大学に拾われたわけで(しかも助手から教授という2階級特進)幸運だったが、そうで無い人も多い。私は大した抵抗も、文句も言わずにその時代を過ごしたので、特に遺恨を残さず転職したが、皆さんがそうだったとは思わない。

 

いずれにせよ、元の職場とはその後も友好的に転職できたので、自分の新しい講座を開くにあたっては昔の講座に助けて貰った部分もある。それには感謝している。

 

どの世界でもリホームにあたっては色々難しい面が出てくる。それが現実。

 

 

 

 

<マイブーム>

『人口の中国史』から『阿片の中国史』と続いたが、興味の中心にあったのは人口動静。その流れで次に『人口は未来を語る』を読み始めた爆笑

 

2024年に出されたばかりの本。これまでも人口論は沢山読んできたが、さて新たな展開を見ることができるか? 楽しみだ。

 

 

 

 

<キジトラ>

昨日、数ヶ月ぶりでキジトラの子がやってきた。いつも通り、目の前でひっくり返ってみせる。触ってみるとパンパンにすごく太って「ちょっと太りすぎじゃない?」て、声をかけた爆笑

 

元からよく肥えていたが、完全に「家の子」になって外での運動なくなり、肥満度が更に増したみたいだ。ま、悪い話ではない。

 

 

 

 

再度、『博物館DXと次世代考古学』を続ける。

 

『博物館DXと次世代考古学』6

最近では安いカメラでも高解像度が得られるようになったのと、センサーを1画素ずつずらして画素配列に起因する「偽色」や「モアレ」を解消する機能で質の高い記録が出来るようになったとか。p147

 

ここらのことは良く分からないが、今はスマホでもメモリーを数ギガ使うのでむしろ私は縮小するアプリを多用しているほど。スマホは良くなった。

 

あと城跡などはドーローン撮影が使われるが、それが難しい場合はレーザースキャナーなどで点群を取得して写真から生成したしたものと統合する技術守るとか。p149

 

こうした技術的な話は具体例が示されていないのでイメージが難しい。

 

野外撮影の場合は影を避ける為、曇り日がいいとか、日照などが変わる為短時間での撮影をすべきとか、なんとなくわかる話もある。実例としてドローン空撮、2000枚近くの写真から3Dモデルを構築したとか。

 

最後の討論の部分で、こうした作業が文科省とかの外部評価を受ける際の問題点も指摘されていた。

 

当然、予算を使うので評価は付いて回るが日本の公立博物館は自治体予算(内部支出)それに対し米国スミソニアンは民間からの資金も入っている。p168

 

それぞれで問題が有るのは当然で、どちらがいいという話ではないような気がする。それに最近はクラウドファンディングという手もあると思う。

 

あとAIの進歩でこれまでの「知性」に対する評価が変わってきた。特に博物学を専攻する学生はどんどん減ってきたとか。p173

 

これも博物学に限ったことではない。外国語や歴史学でも同じような地殻変動が起こっているような気がする。

 

最後の討論の部分で、一人の考古学者がエクセルもない時代でLotus1-2-3を使って解析していたことを述べられている。

 

私も昔はExcelでなくクリケットグラフを使っていたことを思いだした。こうしたツールを使うことで考古学でも新たな地平線が見えてきたとも。曰く、

 

『当時、重鎮とされている先生が書かれたすごくいい本が一杯ありましたけど、あまり数量的な分析は載っていないことも多いので』p175

 

これはかなり遠慮して述べられていると感じた(笑)

 

また3Dデーター技術は研究の効率化に役立つと述べられているが、先日の九州歴史資料館でも甕棺の欠片からの復元が依然として手作業で行われていたが、そうした作業に、3Dデーター用ツールは役に立つはず。

 

 

 

以上で終了。この本の記録も終了。 年越さなくてよかったウインク