日本の梅の進化 & 『ヒューマンネットワーク』11 | Hiroshiのブログ

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今後不定期投稿となります

<数値目標>

https://www.youtube.com/watch?v=xQkgOdLcP-E&list=PLrWxcegPNiyj-M05glrorpUrXekNDKejm&index=1

HSK4~1#12~#1 背了四十分钟单词。

 

https://www.youtube.com/watch?v=eZhkTk_2ks0

『中国まる見え情報局』看了十分钟YouTube频道

 

https://www.youtube.com/watch?v=0WYAZXE-TWs

誰でも簡単!ネイティブ中国語専門チャンネル、听写二十五分钟。

 

https://www.youtube.com/watch?v=Edu8fnlEAOQ&list=PLnLyvM3zAxGUjX546h5NhJiPR-ANtAMlI&index=56

王陽のほぼ毎日中国語,3分汉语。#60~#56 背了十八分钟句子。

 

https://www.youtube.com/watch?v=PdvUEqER_4k

ヤンチャンCH/楊小溪看了十三分钟的频道。

 

https://www.youtube.com/watch?v=93VZUEQE5xk

【完全版1~1200】HSK5,1181~/1200,1h57min~end,x2 背了五十分钟单词。

 

https://www.youtube.com/watch?v=arw2zhEgpxk&list=PLkry8pUG1m4tRSuIPM_R2Rs3Ysai1A3dp&index=6

Eko,III 25~40min。听写十五分钟。很难。

 

https://www.youtube.com/watch?v=RhB5kSv_G8s

天马,中国語コーチ、听了二十八分钟频道。一共三个小时十九分钟。

 

运动:爬山散步 2.2km,4050步,6楼。追加記入予定。

 

 

 

 

<日本の梅の進化>

先日の公開講座がきっかけで、梅も桜(特にソメイヨシノ)のように、日本で花を愛でるために沢山花を咲かせるように品種改良されたのではないかと疑問を持ち始めた。植物生理学的に桜も梅も「花咲かせ過ぎ〜」と思ってしまう。やはり「実」を犠牲にした感じがある。

 

というのも、「花」を沢山咲かせるとその分、栄養を取られるので「実」が育ちにくい。日本の梅は平安時代頃に中国からもたらされ、文献的には751年の『懐風藻』が初出だとのこと。それ以来、中国では「実」重視から、日本では「花梅」に変化したとの話。

 

それならば品種改良がなされても不思議ではない。もともとソメイヨシノに代表されるように《日本では花を愛でる文化》があり、その中で桜も品種改良されたのはよく知られている。

 

そうして探した文献の1つに、日本と中国産では遺伝的に大きな違い(遠縁)があり、著者らはそれを日本原産の梅があったのではないかとも、あるいは日本で盛んに品種改良の結果かもしれないという論文が見つかった。

Interspecific introgression and natural selection in the evolution of Japanese apricot (Prunus mume)。The Plant Journal。104(6)、1551–1567

https://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1111/tpj.15020

 

赤が中国の梅、緑が日本産。

 

これらを見る限り、日本の梅は中国のそれとかなり離れている。

 

またこの研究では、

 

『日本のウメでは、アンズやスモモからの遺伝子流動がかなり大規模に認められ…ウメがアンズやスモモから有用な遺伝子を取り込みながら改良されてきた証拠』とある。

 

アンズやスモモはともに食用で、「実」の大きな梅を得ようとする場合はいかにもありそうな話。逆に言えばその中から、逆に「実」の小さな、花をよく咲かせる品種が選別される可能性も出てくる

実際最後の図でもornamental=観賞用という言葉が出ている。

 

著者はさらに遺伝子のどの部分が品種改良に使われたかを分析中で、今後の研究が期待される。その解析はこれらの図以外のデーターから。

 

 

因みにウメ、アンズおよびスモモは、ある共通の祖先から分岐したと考えられ、これらは互いに遺伝的に近縁であるため交雑可能。

 

…それにしても、良い時代になったもの、様々な高度で最新の情報が個人でも簡単に集まられる時代

 

 

 

後日談:

先日の講師の方に、お礼と共に見つけたこの論文を知らせたら、丁重な返信がすぐさまきた。

 

 

 

 

『ヒューマンネットワーク』11

再度、『ヒューマンネットワーク』を復活させる。『人はなぜ憎しみ合うのか』の下巻はまた次の機会。本当に読むのが遅いね〜(涙)

 

 

1907年にNatureに人類学者フランシス・ゴルトンが発表した論文が紹介される。それはイギリスのプリマスで毎年開かれる家畜展示会で牛の正確な体重を予想するコンテストが行われたらしい。800人が1ペニーの参加費を払って一番正確な体重を出した人が優勝するというもの。そこでの平均値は1ポンド低い1197ポンドで、中央値は9ポンド多い1207ポンドだったらしい。p224

 

このことから専門家の「集団知」はかなり正確な予想値を出すと結論できる。

 

さて問題はここから、現実の世界ではコンテストのように秘密で行われるわけではないし、話し合いや討論が行われるとバイアスがかかる。また専門家だけでもない。後者は仕方がないとして、前者の場合の最大の問題点はネットワークの形態だとか。「人気の人の意見=声の大きい人の意見」は特に問題だ。さらにその声は、自分に跳ね返ってきて更に自分の意見に影響させる。

 

これを特に問題とするのは、よくここで議論する直接民主主義の方法論、pol.isで鍵となると考えるからだ。そこで必要とされるのは、「匿名」の意見の集約で、特定の意見の集約が重要だということ。つまり誰が述べているかはわからないので、それに影響されることは少ない。大衆の意見を参考にして更に自分の意見を修正する場合にはこれが重要。

 

勿論、それで考えが良い方向に改善されるとは限らないが、少なくとも悪いバイアスは防ぐことができて、直接民主主義への可能性が広がる。そう、群衆は賢くもなり、愚かにもなりうるということ。トランプの支持者が特定の意見(SNS)しか聞かなかった時、議会突入という愚行が起こったと言いたいみたいだ。著者はそのようには明言していない。

 

良いネットワークと悪いそれを示す図を示す。