防災の現実1 &『人はなぜ憎しみ合うのか』 | Hiroshiのブログ

Hiroshiのブログ

今後不定期投稿となります

今日2回目の特別投稿

 

Hedefさんの参考になればということで、地元の防災対策として、備蓄と緊急連絡について調べてみた。 明日2の続編あり

 

 

<防災備蓄>

このところトルコの地震で再度、防災意識が高まった。それで地元自治体の防災対策のリアルを調べてみた。実例ではあるが、一般化できるかどうかは不明。あくまで地元の現実。

 

地元、宇美町は福岡のベッドタウンで直近(2023.1.31)のデーターによれば人口37,132人(うち外国人502人)、平均年齢は46.4歳。かつての主要産業だった炭鉱の閉山後、工業団地の誘致や1990年代前後に幾つかの大規模団地が炭鉱跡地や丘陵地帯に造成された歴史を持つ。

https://www.town.umi.lg.jp/soshiki/5/jinkou-gyouseiku2.html

 

まず基底層から防災対策を見てみると。自宅のある四王寺坂団地には3つの区があり、それぞれが300世帯からなり、それぞれ自治公民館を有し、これが避難所を兼ねている。何かあればここが最小単位の拠点になる。下の図の四王寺坂1〜3区公民館とされるもの。但し、ここには防災資材などの備蓄はない。

 

 

防災資材や備蓄はそれより大きい単位で、公園や運動場のコンテナに準備されている。最初の写真は古墳公園のコンテナ、次は運動場の脇にあるコンテナ。これらはこの地区が川や土砂区崩れなどで孤立した際に一時的資材備蓄として意味があると思われる。

古墳公園のコンテナ

運動場の左端にあるコンテナ

 

地形的にその可能性は極めて高い。下の3D地図をご覧あれ、高さを5倍に強調しています。

 

 

本格的な備蓄は町の何箇所かに分散されている。最初の写真は町立体育館が入っている住民福祉センターとその裏手にある備蓄倉庫群。

 

ただしここへは自宅からは宇美川に隔てられていて、もし川の氾濫などがあればアクセスできない。それで、そのような場合は団地の下にあるウミハピネスセンターという施設がありそこへ行くことになりそうだ。

 

 

地域の核となる防災センター(ウミハピネスセンター)への案内板。太陽光発電充電装置がついていたので夜、光っているかと思い。先ほど夜に確認しに行ったが、通常は信号なし。おそらく災害時に遠隔操作で点灯するようになっているのだろう。

 

近所に消防センターがあるが、ここにも防災資材が備蓄されている可能性があったが、無人のため確認できなかった。何れにせよ、ここは小さいので避難所にはなれない。

 

 

 

<緊急連絡法>

昔から防災無線があり定期的に訓練の放送がなされていたが、聞きにくく苦情が多かった。

 

そこで現在ではSNS(LINE)で流すようになったのは1歩前進。

 

この地元限定のLINEシステムは日常的なお知らせ、例えば「ゴミ出し日」や「各種支援制度」のお知らせを随時流すようになったので、

https://ameblo.jp/bigsur52/entry-12789132834.html

 

 

これまでの登録制で、しかも稀にしか使われない防災連絡システムに比べ格段に期待できる。

 

 

 

 

『人はなぜ憎しみ合うのか』

副題;「群れの生物学」上

マーク・W・モフェット、Mark M Moffet著、早川書房、2020年初版。

 

著者はスミソニアン博物館の研究員で昆虫が専門。彼がこうした問いを持ち始めたきっかけがサンディエゴ郊外でアルゼンチンアリの数十億の兵士からなる巨大な2つのコロニーが縄張り争いで数マイルにも及ぶ戦場を目にした時からだったとか。p16

 

このアリの場合、敵味方を区別するのは単純な化学物質だとか。p17 では、ヒトは何を持って敵味方を区別するのか?

 

著者いう。人間のように多数の集団が団結する社会は爪の大きさよりも大きな生物では珍しいと。p16

 

またこのアリとヒトの社会の共通点として成員の全てを認識しているわけではないが役割分担があり、分業する。アリも道路を作り、交通ルールを守ったりしていると。p18

 

読んでみると様々な生物が多様な社会構成を持っていて、同じ類人猿でもヒヒとチンパンジーはかなり違う。またゾウもサバンナゾウとアフリカ、アジアゾウで異なる。簡単に形式化できないようだ。複雑でそれぞれ違いを頭に入れていないと勘違いしそうで要注意。具体例については次回。