消費者金融の2つの記事
消費者金融大手4社の06年9月中間連結決算が8日、出そろった。グレーゾーン金利で過去に徴収した利子への返還請求に備え引当金を大幅に積み増した結果、最終(当期)損益は4社とも大幅な赤字に転落した。通期の連結最終損益もそろって大幅赤字の見通しで、上場来初の赤字決算となりそうだ。高金利での貸し出しを背景に高い収益を上げてきた大手4社は、経営戦略の見直しやリストラなどに動き始めた。
アコムは同日、07年3月期の連結最終損益予想を666億円の黒字から2573億円の赤字に下方修正した。引当金に加え、希望退職の実施に伴う割増退職金などリストラ費用が膨らむため。期末配当も、1株当たり70円から30円に減配する方向だ。グレーゾーン金利(年20~29・2%)の廃止を盛り込んだ貸金業規制関連法が改正されれば、「収益性は維持できない」(木下盛好社長)として、今後は新たな収益源の確保を急ぐ。
他社も戦略の見直しを迫られている。貸出金利帯の違いを生かし三井住友銀行と提携関係を築いてきたプロミスの神内博喜社長は、提携変更の必要性を示唆した。規制強化で「プロミスが担ってきた金利帯が消滅する」とみられるためだ。独立系の武富士やアイフルは有担保ローンや事業者向け融資などの開拓を急ぐ。
◆消費者金融大手4社の06年9月中間連結決算◆
営業収益 経常利益 最終損益
アイフル 2622(▼3.9) 281(▼62.9) ▼1795(--)
アコム 2158(▼2.8) 600(▼24.9) ▼2821(--)
プロミス 1905 (0.0) 153(▼71.0) ▼1594(--)
武富士 1705(▼3.6) 670 (13.3) ▼1442(--)
消費者金融大手「レイク」を展開するGEコンシューマー・ファイナンスは13日、債権回収のため借り手全員に保険をかける「消費者信用団体生命保険(団信)」の取り扱いを22日で打ち切ると発表した。これで、金融庁が06年3月末時点で団信の取り扱いを確認した消費者金融18社すべてが団信を中止する。
団信は消費者金融会社が保険料を負担する代わりに、借り手が死亡した場合に保険金を受け取る仕組み。しかし「命を担保にしている」との批判が強まり、取り扱いを見直す動きが広がっていた。
この2つの記事を読んで、世論の盛り上がりも決して無駄じゃないのが良く分かります。
でも、私のような仕事をしていても、消費者金融の団信のことは気づきませんでしたね。
まあ、消費者金融は利用しないからかもしれませんが、
まさか、グレーゾーンの問題が問題視されているだけでなく、
貸金業者への風当たりが強くなってきているのに、
よくもこんなヤバイ、どうぞ批判してくださいと言わんばかりの保険を、
保険会社がよくやっていたと正直驚きます。
日本の保険会社は、保険の掛け金を支払わせておきながら、
必要な時に保険金を支払わない位だから、
この団信が批判されるようになるとは夢にも思わなかったんでしょうね。
日ハムのヒルマン監督じゃないけど、
「信じられなーい」ですよね。
それから、消費者金融の会社も、
あれだけ市民団体や弁護士などからも抗議されているのに、
こんなことになるとは、夢にも思わなかったんですかね。
こちらも「信じられなーい」です。
保険業界と貸金業界と言う二つの業界に激震の走った年でしたね2006年は。
問題点はまだまだ課題山積みだけど、少しずつ良い方向に向かっているのだと思いたいのですが、
油断は禁物、これからも飽きられたかもしれませんが、執拗に書き続けていきたいと思います。
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ダイエーとイトーヨーカドー
11月14日
まずは次の記事をお読みください。
セブン&アイ、ロビンソン百貨店の運営をミレニアムに統合
セブン&アイ・ホールディングスは来年2月以降、子会社のロビンソン百貨店の営業面の業務を順次、ミレニアムリテイリングに移管する。ミレニアムは西武百貨店とそごうを運営しており、グループ内の百貨店の運営が一本化される。売り上げが伸び悩んでいたロビンソンをテコ入れするとともに、百貨店部門の効率運営を目指す。
ロビンソン百貨店はイトーヨーカ堂が米国のロビンソンデパートと提携して1984年に設立。札幌市、埼玉県春日部市、神奈川県小田原市で百貨店を運営している。06年2月期の売上高は436億円。仕入れ規模が小さく百貨店運営のノウハウが乏しいため、他の百貨店に比べて商品力が弱く、売上高が伸び悩んでいる。
この記事を読んで、時々思うのは、ダイエーVSイトーヨーカドーのことです。
この2社が日本一を激しく争っていた頃、
それぞれ、なぜかデパート経営に参入し、
ダイエーのデパートはプランタン、
そして、イトーヨーカドーのデパートが、今日の記事にもあるロビンソンです。
どちらも総合流通業を目指すことで、デパート部門も必要だったのかもしれませんが、
私の感想では、なぜこんなデパートを作ったのか、すごく理解に苦しむ存在でした。
まだプランタンの方がマシですが、まあどっちもどっちで、
少なくとも数字的に両グループに貢献があったとはとても思えませんでした。
特にロビンソンについては、かなり以前になりますが、
札幌の松坂屋がロビンソンに変わって、
ロビンソンって聞いたことのないデパートになったなと思った程度の認知しかありませんでした。
ところで、今でこそイオングループの躍進は目覚しく、
イトーヨーカドーグループVSイオングループが日本一を争っていますが、
この頃はダイエーVSイトーヨーカドーで、
常に売上など規模についてはダイエーがリードしていました。
ところがご存知のように、ダイエーは実質的に破綻し、現在は食品スーパーとなり、
一方、イトーヨーカドーはセブンイレブンの成功で大発展し、
いまや、西武百貨店やそごうも傘下におく、セブン&アイ・ホールディングスグループになっています。
この差は何が原因で起きたのか・・・・・
今でも思い出してぞっとするのは、亡くなったダイエーの中内功氏の高島屋の買収計画でした。
今計画は頓挫しますが、まだ総合流通業になるための投資としてはおかしくなかったのですが、
何か私は違和感を覚えたものでした。
当時野武士が公家を統合するかのような比喩がなされたと記憶しますが、
私も実はこの高島屋に2年間ほどお世話になったこともあって、
感情的にNGと思うのかもしれませんが、
もしこの時高島屋がダイエーに買収されていたら、
今の高島屋は100%なかったと思います。
なぜなら、ダイエーのもっとも大きな間違いは、
ただ箱物を作ればお客はついてくるという錯覚でした。
箱物至上主義、言い変えれば固定資産至上主義的な発想が原点の経営で、
顧客へのサービスのクオリティーを上げるようなことを、
残念ながら感じられませんでした。
たとえばダイエーの店舗は数だけはいっぱいあって、
日本全国47都道府県すべてに店舗を出したものの、
一つ一つの店舗への作りこみは大したことなく、
非常に売り場の完成度は低く、密度は濃くありませんでした。
このため、店舗に行っても、誰をターゲットにした店作りなのか分からない、
つまり、訴求したいのは商品の質なのか、低価格なのか、品揃えの豊富さなのか、利便性なのか、
誰に何を提供しようとしているのか、
この大切なビジョンがまったく感じられず、
ただダイエーは図体だけ大きい木偶の坊になっていたと思うのです。
ここに、中内氏の子息が、この劣悪な売り場のダイエーをさらに混乱させる、
最悪の経営判断をします。
名称は忘れましたが、無駄を徹底的に省き、
たとえばダンボールに入れたまま、商品を展示するような、
まさにアメリカのホームセンターのような、
低コスト低価格販売を究極化した店舗を展開したため、
それでなくても、良いものは売っていない、
買いたいものはないというイメージのダイエーを、
価格も安くないという致命的な印象を与えてしまったのです。
ダイエーの原点は、主婦の店で、低価格、価格の割りに品質が良いと言うことで成功したのに、
品質は大したことがない上、価格も安くないんじゃないかという、
顧客にダイエーに対するイメージの混乱を招いてしまうのです。
結果論かもしれませんが、さらに、中内ダイエーは、
ダイエーの業態を、本業回帰で付加価値を上げて、魅力ある店舗作りをすれば良かったのに、
ライフスタイル全般を扱う企業という、
いわば総花的な、悪く言えば高レベルのノウハウ構築のしにくい経営判断をしてしまいます。
リクルート買収、ハワイのアラモアナショッピングセンター買収。
オリエンタルホテルなどホテル経営への投資、歌舞伎座の取得、
さらには球団経営に参入などなど、
ダイエーの店舗への投資すべき資金を、
違った事業に取り付かれたかのように投資していくのです。
モノポリーというゲームがありますが、
まさにこの親子はモノポリーのゲームでの成功を目標としたのです。
こんな状況が後々実質的な破綻につながってしまうのですが、
私が感じたダイエーの無能経営の典型的な例を二つ上げてみたいと思います。
一つはハワイのアラモアナショッピングセンターです。
ハワイ好きの私には馴染みの深いショッピングモールですが、
まじでダイエーに経営権が移った後、
汚く、魅力なく、貧乏臭く、夢のない姿になってしまいます。
ところがダイエーの経営権がなくなると同時に、
きれいで、魅力あふれる、夢を感じる姿になるのですから、
いかにダイエーの経営が下手くそであったかを感じます。
さらには球団経営と同時に、
福岡ドーム、シーホークというホテル(JALリゾートシーホーク福岡 )にも投資します。
このホテルは福岡ドームに隣接し、
福岡市内の中心からは離れていますが、海が一望できる非常に良い立地条件にあるホテルです。
私も前職の頃、この近くに福岡の自宅があったので、時々利用したのですが、
眺望が良いのと、真夜中までやっているのが特徴の中華料理の店舗が、
深夜営業を実質的にやっていなかったり、
またこれは、当時の福岡新聞の記事で知ったのですが、
1泊十数万円以上するスィートルームの冷蔵庫の中のジュースが、
なんとダイエーの一番安いブランドのものが用意されていて、
客を接待した会社からクレームが出たそうです。
このことは、このホテルの従業員の眼が、
顧客に向かわず、本社、さらには中内一族への深謀配慮に向いている最たる例で、
ダイエーは中内氏が創業して発展させ、本人と一族でぶっ潰したといえるのではないでしょうか。
話が非常に回り道をしていましたが、
顧客サービスの原点や、まして高品質のサービスを理解しないダイエーですから、
もし、高島屋がダイエーに買収されていたら、
玉川高島屋なんかも、貧乏臭いダイエーのショッピングセンターのようになっていたと思うのです。
ダイエーがまだ元気で拡大路線を走っていた頃、
着々とヨーカドーグループはイトーヨーカドーとセブンイレブンを中心として、
流通業に集中投資していったのです。
結局はダイエーがかなり執着したデパート経営も、
西武百貨店とそごうを手中に収めたわけですから、
この二つの会社の明暗は明らかです。
この成功はもとといえば、イトーヨーカドーには鈴木敏文氏という名経営者がいます。
この人は創業家の一族ではなく、でもこの人がいて、この人に活躍の場を提供したから、
セブンイレブンの成功があり、イトーヨーカドーグループの成功もあったと思うのです。
一方ダイエーは無能な子息に継承することに執着するあまり、
馬場と言うヤマハの社長を務めた人物を社長に招聘し、しかし力をつけるや解任します。
さらには社長に招聘された、元味の素社長の鳥羽氏を、株取引かなにかでイチャモンをつけて首にするあたりから、
急速にダイエーは傾いていきます。
特に馬場氏に活躍の場を与え、無能な子息に経営を任せなかったら、
結果は大きく違っていたかもしれません。
やはり今の姿の明暗の差の原因は、
創業者であるダイエー中内功氏とイトーヨーカドーの実質的創業者の伊藤雅俊氏の、
懐の深さの違いにあったのかもしれないと思います。
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資金調達の話
11月12日13日
このブログは、本当にムカつくぐらい、よくメンテナンスがありますね。
昨日もまた更新できなかったので、昨日書いた記事を更新しましたので、ご了承ください。
メインテナンスのスケジュールを確認しない自分も悪いのですが、
更新が大抵深夜になる私としては、メンテナンスは仕方がないのは分かるけど、
少し頭にきますね。
このブログも書き始めて1年8ヶ月になりました。
もともと健全な資金調達と、事業にはリスクが付き物であるため、
適正な債務整理について、日々の案件との取り組みの中で、
日々感じることや問題点などについて書くつもりで始めたブログです。
当初は資金調達のイロハを中心に書いてきましたが、
最近は財務整理のカテゴリーに入るのですが、
消費者金融や商工ローンなどの貸金業の問題や、金融機関の問題点などを中心に書いています。
ところが、時々いただくご質問や、読者の方とお目にかかった時によく聞く質問の内容は、
やはり資金調達のイロハ的な内容が多く、
また基本的なことを理解していないことから起きたトラブルをい抱えていらっしゃることも多く、
また、1年以上前に書いた内容と現在とでは、少し違っている状況が出ていることもあり、
少し繰り返しの内容になる場合もあるかもしれませんが、
今週から週に1、2度は資金調達の話を基本からもう一度書いていこうと思います。
時々読者の方に限らず、案件でお目にかかる会社の経営者でも、
間接金融と直接金融や、アセット、デット、エクイティーの各ファイナンスの違いを、
明確にご存知でない方もいらっしゃるし、
銀行とノンバンクの審査のポイントの違いをご存じない方は、コンサルタントの中にもいるぐらいですし、
銀行の審査方法が以前とまったく違っているのに、
未だ、担保のない中小企業に銀行は金を返さないといった、
まるで現状とかけ離れた認識を持っている場合もあり、
やはり基礎からの話は、よく理解していらっしゃる方には退屈かも知れませんが、
このブログを書いている趣旨からすれば、大切ではないかと思いました。
今まで書いてきた記事を整理しようかとも思いましたが、
あくまでも日記形式で書いているので、
書籍やホームページのように体系的に整理整頓された形で書いているわけではありませんし、
重複する部分もあるかもしれませんが、
やはり新たに書いていった方が実状との乖離もなくなるので、
時々にはなりますが、新たに書いてまいりたいと思います。
ご質問、あるいはお知りになりたいことがあれば、ご遠慮なくお気軽にメッセージをいただければと思います。
ただ、言い訳になるのですが、
書き始めた頃と現在とでは、私の状況はかなり違ってきており、本当に多忙になりました。
このため本来ならせっかくいただいたメッセージやコメント、あるいはトラックバックについて、
御礼や返信をタイムリーにレスポンスよくさせていただきたいのですが、
正直なところ、物理的に難しく、
特に新規事業の始まる12月からはほとんど無理ですので、
このあたりはぜひご理解をいただきたいと思います。
特にトラックバックについては、明らかに記事の内容とリンクしないような、
いわゆるスパム的なものがほとんどで、よほどタイムリーな内容の場合を除いて、
ブログには反映させないことにしていますので、ご容赦ください。
ただ資金調達や債務整理のご相談について、
メールでいただきました方へのレスポンスについては、
最優先でさせていただきますので、お気軽に頂戴すればと思います。
こんな状況ですが今後ともご愛顧のほどよろしくお願いいたします。
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