会社もここまで来ると・・・ 昨日の相談案件
昨日の続きです。
昨日訪問した会社ですが、店舗の内装業で、
数年前は社員も十数名いて、年商も15億ほどあったそうです。
ところが何を思ったのか、銀行から5億円の融資を受けて、
これを全額、知り合いのIT関連企業に投資しているのです。
ところが投資したIT関連企業は、数年たった今も売上はゼロで、貸金は回収がまったくできず、
融資の返済や金利負担増が響いて、本業の内装業の支払いができなくなったことが発端となって、
従業員は辞めて行き、業界での信用も無くし、
このようなことから、取引銀行全行からの融資について期限の利益が喪失した状況になっている会社でした。
私も今の仕事を長くやり、数え切れないくらいの会社を訪問しているので、
会社を訪問すると、会社に足を踏み入れた瞬間にも、
会社が上手く行っているかどうか、ほぼ分かるようになりましたが、
昨日も入り口を入った途端、「これはかなり大変な状況だろうな」と分かりました。
財務諸表を見るまでもなく、現状は予想されましたが、
財務諸表を見せてもらい、ヒアリングしたら、
選択肢は債務整理をうまくやるしかないところまで追い詰められていて、
資金調達は当然できないし、今の法人で再生することも不可能と言う状況でした。
しかし、救いは、社長がまだ冷静さをそれほど失っていないのと、
何よりも人格が良い人物であることでした。
この人物なら、状況を整備すれば、
多分まだ、協力してくれる会社や人はいるのではないかと思われ、
現在の会社は整理して、新しく再出発するよう薦めてきましたが、
ここで一番重要なことは、
ここまで会社の状況が悪化したら、
ともかく再出発する時に協力できる人脈を温存して整理することが何よりも重要です。
一番やばいのは、自分の人脈のすべてに迷惑をかけてから潰れることです。
今回の場合は2時間ほど話をしただけですから、
この辺りの状況は定かではありませんが、
ヒアリングした限りでは、再出発する時の協力者はいるようなので
このような最悪の状況にはまだ至っていないようでした。
一番まずいのは、見込みがないのに、ただただ破綻するのを先送りするために、
周囲の人や親族からお金を借りまくって潰れることです。
こんなことをしてしまえば、
今の会社の整理がたとえ終わって、いざ新規に事業をと思っても、
お金を出してくれる人もいなければ、
働いてくれる人もいないし、
取引してくれる会社もいないから、
再出発しようにもできず、復活の芽を摘んでしまうからです。
このことはなかなかできないことですが、
理想的には、この会社のケースで言えば、出資したIT関連へ資金の回収の目処が立たない限り、
債務を現在の銀行から拡大しないことが非常に重要です。
街金は論外ですが、
間違っても高金利の商工ローンあたりまでいくと、回収も保全も何をしてくるか予想もつかないので、
合理的な債務整理をできるチャンスを失ってしまう懸念があるからです。
こんなことをお話をして、再出発の時には協力できるかもしれないので、
頑張ってほしいと言って帰ってきました。
私も過去に経験したことがあるだけに、本当に再出発を祈る心境でした。
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三和ファイナンスの続き などなど
4月6日
今日外資の大手証券会社の幹部の知人と昼を一緒にして、
いろいろしゃっべていたら、三和ファイナンスの話がでてきました。
この会社、調達は外資から貸付債権担保でかなりの額を引いていること、
そして韓国でかなり儲けていて、
経営者たちもがっぽり儲けていて、
日本の会社はどうなっても良い位の感じらしいのです。
これなら、昨日書いたような、アホ丸出しの会社運営をしていたことも理解できます。
これ以上は、少し差し障りがありそうなので書きませんが、
要するに高利貸しという商売は良く儲かるんだと言うことが良く分かります。
韓国では数十パーセントで貸しているらしく、
そりゃ儲かりますよね。
でも、韓国で消費者金融をして大失敗をした会社の元役員も知っているので、
一概に儲かるわけでもないから、うまくはやったんでしょうね。
まあ、こんなことから昨日の記事のようなことは、確信犯てきな・・・・・・。
まあ、こんなことをいろいろ喋りながら、
彼の新しい業務の話を聞いていたら、
マンションデベやハウスメーカーの各社の商品やマーケットに合った、
オーダーメード的なローン商品の開発をするとのこと。
なるほど、これはかなり面白そうな商品だと思いました。
ご存知のように住宅ローンは典型的な定形型のローンで、
金額は大きいものの、自動車ローンやカードローンなどと、
審査方法はほとんど同じです。
つまり、年収はいくら?返済比率はいくら?
職業は何で、何年継続して勤務しているのか?
結婚はしているのか?
などの、いわゆる借りる人の属性調査で、ほぼほぼ審査結果が出るので、
この条件に合わなければ、
いくら担保になる家やマンションの評価があってもローンは実行されません。
と言うことは、
家やマンションを売る会社の立場で考えると、
銀行の住宅ローンは金利が安くて良いのですが、
少しでもローン条件に合わない顧客だと、
将来性がすごく高い優良顧客もはじかれてしまうことが往々にしてあります。
ですから、マンションやハウスメーカ各社がターゲットと考えるマーケットに合った、
また販売する商品に合ったローンだと、
非常にスムーズに販売ができる可能性が高くなります。
こんなことから、面白いビジネスをするんだなと思ったし、
弊社も某損保の代理店と言う顔も持っているので、
うちのバリトン歌手(弊社の相談役で元損保の営業本部長)の出番かなと思ったところです。
そして、この後上野にある新しい顧客の会社を訪問したのですが、
とても重い相談内容でした。
この件はけっこう大切な内容を含んでいるので、明日詳しく書きたいと思います。
私のように、一度修羅場を潜った経験があると、
他人ごとではなく、身につまされる部分もあり、ビジネスにはならないのですが、
一所懸命話をしてきました。
まあ、やっと体調も戻ってきて、普通どおりの生活ができるようになって、うれしい限りです。
気がついたら、サクラはかなり散り始めています。
今年は体調が良くなかったので、サクラどころでなかった春でした。
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死刑宣告に近い処置を受けた消費者金融
4月5日
久しく書かなかった話題ですが、消費者金融の記事です。
まあ、お読みください。
三和ファイナンスに業務停止命令・金融庁、全店43日間
金融庁は4日、消費者金融中堅の三和ファイナンス(東京・新宿)に対し、強引な取り立てなどが相次いだとして全店43日間、違反行為のあった10拠点に45―66日間の業務停止を命じた。法令違反を助長する社内規定を設けるなど、本社が積極的に関与していた点を重くみて、全店ベースでは過去最長の停止期間とした。
業務停止は23日から。同社の店舗数は有人・無人合わせて415店(06年12月末時点)で、顧客の自発的な借金返済を除くすべての業務が対象となる。
金融庁によると、今回確認した違法行為は計24件。最も長い66日間の業務停止を受けた札幌支店(札幌市)と堺東支店(大阪府堺市)では、借金の取り立ての際に担当者が債務者の家族にその肩代わりを繰り返ししつこく要求した事例などが見つかった。このほか本社債権課と4支店でも取り立てを巡る違法行為が発覚した。
また債務者の代理人が取引履歴の開示を求めた際に、わざと開示を遅らせたり、取引履歴が残っているにもかかわらず残っていないとウソの回答をした事例も7件確認した。
三和ファイナンスには悪いですが、
この記事は,この会社が死刑宣告を受けたに等しいことを伝えています。
昨年散々叩いた記事を書いたアイフルの場合は、
規模も大きいし、まだあの時点では若干のゆとりがあったと思います。
だから余計に、なんでもっとちゃんとした事業運営ができないのかと思って書いたのですが、
しかしながら、今回は違います。
三和の場合は財務諸表を公開していないので、
あくまでも推察するしかないのですが、
グレーゾーンの廃止による過払い金請求の一連の動きが、
如何に貸金業にとって大変であるかは、
消費者金融ではありませんが、
新生銀行が、子会社の信販大手アプラスと持分法適用会社の消費者金融シンキの、
資産価値の下落を業績に反映させる減損処理を行うことで赤字決算になったことや、
みずほFGがオリコの業績悪化で、業績を下方修正したことでも、
高金利を謳歌した貸金業にとって大変な打撃になっているかが分かります。
三和ファイナンスも大打撃を受けているから、
記事にあるような馬鹿馬鹿しいことを会社ぐるみでやっていたと思われます。
このレベルの会社だと多分メガバンクからの直接の融資はないと思いますし、
多分生保もないんじゃないかと思いますので、
金融庁にすれば、いつ潰れても良い位の意志を反映した措置と言えます。
もし、私が三和ファイナンスに金を貸す立場にいるのなら、
もうとっくに回収に走っていると思いますけれど、
今回の金融庁の措置で、この会社は本当に終わったと判断して、
さらに真剣に厳しく回収に走るでしょうね。
多分今この会社に融資するノンバンクや、
もし銀行であるとするなら一部地銀だと思われますが、
今、一斉に回収に走っていると思います。
この会社のホームページを見ると、
本業とは無関係なゴルフ場やホテルも経営しているので、
多少資産もあるかもしれないので、
それこそ保全で各社必死な状況だと思います。
なぜなら、今回の措置の全店43日間の業務停止ですが、これはきついですよ。
それでなくても過払い金返還の件でかなり財務内容も毀損しているし、
このことの影響で資金調達だって、
それこそ思うようにできていないと思われるのに、
本当に資金繰りも大変ではないかと思うのです。
先日も大手のある1社の資金繰りが大変らしいと言う噂を聞いたことを書いたように、
大手でもマジに大変なのに、
この程度の会社の場合は本当に、このような状況になるときついです。
まあ大手の場合は多分どこかに吸収されるのでしょうが、
この会社の場合は吸収なんて生易しいことは非常に考えにくいと思われます。
昨年、私もこの業界を叩く記事を本当に何度も何度も書いて、
この業界に何か恨みがあるのかというコメントもいただきましたが、
ここまで貸金業規制法の改正の影響があるとは正直なところ思いませんでした。
三和ファイナンスのホームページにある、
社長の挨拶の部分を読んでみると、
まあよくも奇麗事を並べて書いているなと言う批判の気持ちも大いにありますが、
批判と言うよりは、こうなるとまるでピエロで、少し複雑な気持ちですね。
今回の金融庁の措置は、
この業界を再編して、どこかのメガバンク級の金融グループに属さない会社は、
淘汰してしまおうと言う意志がありありで、
いよいよメガバンクや日本郵政や、
そして何よりも、どこかの外資のための個人金融への環境整備ができてきたことことを現していると思います。
もう属性の良く分からない会社は無用という意志が有り有りです。
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