某メガバンクの元融資担当者の方からのメッセージ | 思うように資金調達ができない方へ

某メガバンクの元融資担当者の方からのメッセージ

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1月23日
少し前になりますが、銀行が中小企業に対する融資に熱心になれないのは、
ひょっとするとデリバティブ投資でいくら損をこいているのか分からない、
あるいは大損をこいているからではないかと書いた次の日に、
某メガバンクの元融資担当者の方からメッセージをいただきました。
元当事者からのメッセージなので、参考になると思い、了解を得て、紹介することにしました。
では、お読みください。

bhycomさん,はじめまして。ac-030973と申します。いつも拝見しております。

私は元〇〇銀行の本店と支店で融資担当をしてました。中小企業への姿勢については理解する一方で、疑問を感じております。

マクロ的には株価下落と景気悪化に伴う不良債権増加により自己資本が目減りし貸し出し余力が低下していること、一方で資本市場の機能低下し大企業貸出が増加しており中小企業向け余力が低下していることがあります
。証券化商品や複雑なデリバティブを開発能力はなく、リスクを理解する能力もないので被害が欧米対比で少ないのは事実です。むしろ不良債権増加への異常な懸念ではないかと思います。直前の大不況と不良債権処理の記憶は生々しく残っているはずです。

ミクロ的には審査の際に重要な返済原資となる売上高、売掛債権、CFの不安定要因が強く、異常に審査が厳しくなっていると思います。

以上は合理的な経営判断と考えますが、以下は経営の問題です。それは現場の人材で、質と頭数ともにです。
頭数が少ないため、メガでは10億未満の売上の会社は期待利益に対し手間がかかり取引を敬遠します。また担当者の多くは取引先の規模を自分の能力の証明と勘違いしてます。面倒なのと面子が理由なのはおかしいと思ってます。
質は、現場の長はバブル世代で融資の知識と経験がなく、担当者も就職バブル世代です。企業の価値を見抜く力はかなり低下してます。

私は1999~2006年にかけて法人融資をしてましたが、2001年ごろまでは保証協会付き融資ですら拒否してました。それ以降は一転して貸せそうな会社には売上や業種を問わず貸し込み、いろんな銀行と貸出競争をしました。おそらく今後2~3年は中小企業には厳しい姿勢のままだと思います。

また農中や地銀、信組は別の理由があります。

とりとめのない内容で恐縮ですが、いつも参考にさせていただくお礼にと思い書かせていただきました。
  
 
ac-030973さん 本当にありがとうございました。
予想されたこととは言え、元当事者のお話は、やはり説得力がありますね。
  
まずはアンダーラインを引いた箇所ですが、面子の問題は私には分かりませんでしたが、
効率経営に徹するあまり、中小企業融資に対する担当者の頭数も、
そして、この部分も当事者ならではの話で、質も落ちているとの指摘は、
私が保証協会の問題についで、この間のテレビ局の取材の折にもお話をしたかったことなのです。
 
要するに銀行経営者の問題、考え方の問題です。
銀行経営者が中小企業への融資も、大企業への融資と同列に短期間での収益を考えるのなら、
当然ながら、ac-030973さんの指摘されているようなことになります。
でもお金は天下の回りもの、中小企業の発展をサポートすることで日本の経済の活性化が進み、
景気が良くなれば、また中小企業の売上も上がって中小企業が発展すれば、
当然ながら銀行の収益につながるぐらいの長いスパンで考える経営者がいたら、
今のように、信用保証協会の保証のない案件には、
一切融資をするなというようなことにはならないと思うのです。
 
お客様の会社を見ていると分かりますが、
昨年の夏ごろまでは、相談の内容が、ほとんどが貸し渋りにあっていて困るということでしたが、
昨年の11月頃からは、明らかに売上自体が落ちていたり、
売り掛け先の会社の支払いが遅れたり、破綻したと言ったように、
実体経済の悪化による資金繰り難の話になってきています。
長い貸し渋り+実体経済の悪化ですから中小企業が苦しいのは当然で、
セーフティーネット融資を受けることのできた会社は一息つけたと思いますが、
対象業種外であったり、保証協会の保証を受けれない会社は大変です。
高利のノンバンクの事業ローンも機能していないから、本当に大変だと思います。
 
銀行が効率経営に徹するのも分かりますが、今のままの状況が続くと、
潰れなくても良い会社まで潰れて、本当に景気が悪くなり、雇用に影響します。
雇用に影響があるとモノが売れなくなるから、また会社の売上が落ちて景気が悪くなるといった風に、
悪いサイクルに落ち込んでしまうから、本当に日本が停滞してしまいます。
 
銀行経営者も他の業種と同じ民間企業の一つで、
利益を上げていかなければならないのは分かりますが、
少しは社会的な配慮をしなければならないと考える経営者が出てこないものかと思うのですが、
ac-030973さんの言われるように、銀行員自体の質が落ちているとするなら、
当然ながら経営者の質も落ちるから、期待するのは無理なのかもしれません。
 
ですから、この間取材に来られたテレビ局の記者の方の、
「金融庁が銀行に数字でのノルマを課さないといけないと思うか」と言う質問に、
「今の経営者ならそうでもしないと中小企業への融資はもっとされなくなると思う」と答えました。
 
自動車や電気製品などお金以外のものは、代替手段があるし使わないで済む場合もありますが、
お金については代替するものもないし、使わないわけには行きません。
銀行はこのような機能的にも水や空気と同じようになくてはならないものを、
社会に提供してスムーズに循環させる役割があります。
確かに民間企業かもしれませんが、この部分を忘れられては存在意義自体なくなるわけで、
不測の事態が起きた時の公的資金注入と預金金利の優遇措置を考えても、
今みたいな中小企業融資に対する銀行の姿勢については、どうしても疑問に思ってしまいます。
  

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