中小企業の頼りは公的資金しかない
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よろしくお願いいたします。
12月25日
今年もクリスマスが終わるから、明日からは街も店もクリスマスの飾りは片付けられ、
上のようなクリスマス風景も今日で終わりと思うと、少し寂しいですね。
ところでここ数日、日経には中小企業への融資についていくつか記事がありました。
まずは次の記事をどうぞ。
縮む中小融資、打開策見えず 市場混乱が影
政府が積極的な企業の資金繰り支援策を打ち出している。金融危機を背景に、市場での資金調達から銀行回帰を強める大企業への融資は上向く兆しを見せてきたが、中小企業向け融資は冷え込んだまま。景気悪化で貸し倒れリスクの高まる中小企業融資について、銀行の姿勢を前向きにさせる有効策は不在だ。
「この融資を謝絶した理由を資料を示した上で教えてください」。金融庁が資金繰り支援策の柱に据えたのが「検査」だ。検査官は貸し渋りや不当な融資回収の有無を徹底的に検証している。
この記事の新聞の記事には、銀行の増資は自らの生き残りのためにするのであり、
新たなリスクを取る状況にはない、つまり中小企業への融資に積極的にするためではなく、
政府の方針に対して銀行は戸惑っていると言う記事もあって、
大企業の銀行回帰で、ますます銀行のリスクの高い中小企業への融資は、
保証協会付き以外はやらない傾向が強まっているようです。
ですから、特に銀行にとって100%リスクのないセーフティーネット融資に熱心なのは当然で、
次の記事にもあるように、この融資の枠は来月にも使い切るような状況みたいですね。
政府が中小企業の資金繰り支援策の柱と位置付ける信用保証協会による緊急保証制度で、総枠6兆円の保証枠のうち半分の3兆2000億円強が24日までに利用されたことがわかった。件数は約13万8000件に達しており、景気後退に伴う中小企業の資金繰り難を反映して急ピッチで保証枠の利用が進んでいる。早ければ来年1月中にも枠を使い切る見通しだ。
同制度は全国の信用保証協会が中小企業に対する融資の返済を100%保証するもので、金融機関側の貸し倒れリスクをなくすことで中小企業への融資拡大を狙った措置。10月末から利用できるようになり、2カ月足らずで3兆2264億円の融資の保証を承諾した。
ともかく官から民へと金融の改革が叫ばれ、
中小公庫や国金なども日本政策金融公庫に一つに集約されてきたのに、
今の状況は、特に中小企業にとって見ると、その調達先はまさに民から官への逆流しているようで、
日本の民間の銀行の中小企業に対する融資は機能不全に陥っていると思わざるを得ません。
ただ、銀行だって普通の会社ではあるから、
株主の利益に反するような焦げ付く可能性の高い先に融資することが難しいことも事実で、
政府が金融庁を使って検査するにしても、その限界があるのも事実です。
ですから、銀行のプロパー融資をセーフティーネット融資に借換させるような、
明らかに問題点が明瞭なことでもない限り、金融庁のチェックが機能しない懸念が出てきます。
つまり掛け声は勇ましくても、結局中小企業に対する貸し渋りや貸し剥がしは、
銀行の経営者の意識が変化しない限り難しいのではないかと思うのです。
銀行に融資増の数値目標を課すべきだという強硬論が出るのも、
このような銀行経営者の意識の変化など期待できないことの現われで、
中小企業としては、公的資金以外には頼ることが出来ない状況はしばらく続くと思ったほうが、
安全でしょうね。
このことは銀行に対する話だけではなく、
ノンバンクの中小企業に対する融資についても同じことが言えます。
つまり、銀行は中小企業に融資するノンバンクに対しても新しいリスクを取ろうとしないから、
ノンバンクは中小企業に融資したくてもできないからです。
以上のように、残念ながら、中小企業にとってみると、
タイトルのように、中小企業の頼りは公的資金しかないと言う事実にまったく変化がなく、
何度もこのブログで書いているように、
セーフティネットか中小企業新事業活動促進法の承認企業に対するチャレンジ融資か、
あとは日本政策金融公庫ぐらいしか無担保融資は難しいことに変化はありません。
ですから、業績が落ち込みセーフティーネット融資の対象企業なら、
はやく申し込みをされた方が良いですし、
業績は安定している会社や、セーフティーネット融資の対象外の業種の会社の場合は、
中小企業新事業活動促進法の承認企業になることをお奨めします。
日本政策金融公庫に対しても効果は大きいから検討する価値は本当に大です。
また、日本政策金融公庫は別にして、セーフティネット融資やチャレンジ融資は、
保証協会とのトラブルがあると受けにくいので、
保証協会のトラブルと税金の未納だけは、なんとしても精算しておくことが大切です。
私は民間の銀行に、今のセーフティーネット融資のように、
焦げ付き懸念の先にも何が何でも積極的に融資をして欲しいとは言いませんが、
審査は厳しくても良いので、もう少し定型ローンのような審査ではなく個別審査をして、
せめて、自らの審査能力を使ってリスクを取れる先には、
リスクを積極的に取るような姿勢に変化して欲しいと思います。
そうじゃなければ銀行とは言えませんよね。
質屋に失礼かもしれませんが、信用保証協会の保証が質草であるだけで、
質屋となんら変わらないと思いませんか?
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