やわらかな夜に読書を。

やわらかな夜に読書を。

おすすめ本の主に読書感想文です。

Amebaでブログを始めよう!

私は普段読んだ本は古書店に売り、そのお金を新しい本の購入に充てているのですが、今回出会った本は、一生そばに置いておくことになりました。ぜひ皆さんも一度手に取ってみて下さい。「生」と「死」の両方を真正面から受け止め、その様子をストレートに綴った一冊。本当に尊敬しました。


【作品】

『僕の死に方 エンディングダイアリー500日』

著者:金子哲雄

出版社:小学館


金子哲雄さんをご存知でしょうか?

ほんの少し前まで、TVを中心に活躍されていた流通ジャーナリストのかたです。本書は、「肺カルチノイド」という難病の発覚から、お亡くなりになられるまでの約500日間を綴った手記です。「エンディングダイアリー」カタカナだと少し軽くきこえてしまうかもしれません。しかし、これは金子さんが生と死の狭間で必死に記した「私はこうやって本気で生きたんだ」というメッセージそのものです。そのへんにある小説の(もちろん小説も素晴らしいものがたくさんあるのですが)数十倍、数百倍の重みが、本書の一語一句にはあります。


人はいずれ必ず死ぬ。それが明日かもしれないし、一年後かもしれない。

頭ではわかっていても、やはり心のどこかでその事実を忘れたフリをしながら生きている。それが普通だと思います。そうしないと頭が変になってしまいます。でもだからこそ、「今生きていられることへの感謝の気持ち」を忘れずに、これからも生きていきたいと思いました。


僕の死に方 エンディングダイアリー500日/小学館
¥1,365
Amazon.co.jp







心の底から、一人の異性を愛したことがありますか?


その人がいなくなることを考えたことがありますか?


やわらかな夜に読書を。


【作品】

『美丘』

著者:石田衣良

出版社:角川文庫


【あらすじ】

キミは流れ星のように自分を削り輝き続けた・・・平凡な大学生活を送っていた僕の前に突然現れた問題児。大学の準ミスと付き合っていた僕は、強烈な個性と奔放な行動力を持つキミに魅かれていく。だが障害を乗り越え結ばれたとき、衝撃の事実を告げられる・・・。


【感想】

もし自分が彼と同じ境遇だったとしても、最後は同じことをしたと思う。それほど、愛したんだろう。

私のどこが好き?ってきかれて、○○なところが好きって答えてるようじゃあダメなんだろうな。

どこがっていうより、なんとなく全部がいいって具合がちょうどいい。



このブログを始めて約一ヶ月、、、思いつきで始めましたが、予想以上の方々に読んで頂けているようで、恐れながらビックリしています。

拙い文章ですが、細々と続けていければなあと思っていますので、今後ともよろしくお願いしますm(- -)m


さて、今週はこちら。



やわらかな夜に読書を。

【作品】

『十万分の一の偶然』

著者:松本清張

出版社:文春文庫


【あらすじ】

A新聞の「読者のニュース写真年間最高賞」に輝いたのは、東名高速での凄惨な事故の報道写真だった。「十万分の一」と評されたそのシャッターチャンスは、果たして本当に偶然なのか?

すぐれた作品を残したいというアマチュア・カメラマンのエゴイズムを軸に「作られた報道写真」問題を活写した社会派ミステリー。


【感想】

この作品自体は1980年に発表されたものですが、今現在でも十分議論する余地のあるテーマを扱っています。臨場感溢れる一枚の写真が持つ力とその当事者の悲しみ、そして撮影者の功名心。。

確か、ベトナム戦争における幼い少女の写真も同様だったと思います。

現実に起こっている社会問題に対してミステリーという手法で斬り込む、、こういう方法で社会に訴え続けるかと、考えさせられる一冊でした。


十万分の一の偶然―長篇ミステリー傑作選 (文春文庫)/文藝春秋
¥680
Amazon.co.jp



あけましておめでとうございます。

2013年初頭、欲しかったものを手に入れました。

それがコレ↓


やわらかな夜に読書を。

はい、シンプルーなブックカバーです。


・・・何を今更と思われるかもしれませんが、なかなか気にいったものがなく、今までずっと紙のカバーに頼っていました。


が、ようやく出会い、そして即購入しました。


これでまた、今年も心置きなく楽しめそうです。






短編小説のことを、英語で"short short story" といいます。

略して、「ショートショート」。


毎日忙しくて、本なんて読む暇がない。。。そんな方は是非ショートショートを一冊、仕事鞄の中にしのばせてください。1ストーリーでだいたい30ページほど、時間にすると10分ほど。なんとたった1冊の本で、苦痛な通勤電車の時間が楽しいひとときに変わります!


さて、今回はそんなショートショートの中でもオススメの一冊を。



やわらかな夜に読書を。


【作品】

『てのひらの迷路』

著者:石田衣良さん

出版社:講談社文庫


【あらすじ】

二十代の頃の恋愛、作家デビュー、そして母との別れ・・・。川端康成の「掌の小説」に触発された著者がささやくように書き綴った、美しく、小さな二十四の物語。私小説のような味わいを持つ掌編のストーリーと切れを楽しみながら、人気作家の素顔を垣間見ることができる、あなたのための特別な一冊。


【感想】

このショートショートは、物語が始まる前に衣良さんがその物語についてコメントを添えるところから始まります。何がきっかけでまたはどんな思いで綴ったかを教えてもらった上で読めるため、衣良さんに少し近づけるような気になれます。

この人の感覚に共感することもあり、またハッとさせられることもあり。

同性である自分でも惚れてしまいそうになるほどの魅力がある作家さんです。


余談ですが、このあと衣良さんの「夜の桃」を読み、そのギャップにまたやられてしまいました。

もし興味のある方はそちらも是非。自分には少し早かったかなあ。


ではでは。


てのひらの迷路 (講談社文庫)/講談社
¥560
Amazon.co.jp