スポーツの視点 -3ページ目

+1 FOOTBALL MATCH!!

中田英寿プレゼンツのチャリティーマッチ、「+1 FOOTBALL MATCH」が横浜競技場で、6月7日(土)に開催された。


何よりも驚いたのは、6万人以上のお客さんが来たことだ。中田英寿というコンテンツの力でこれほど人を呼べるのかと、改めて中田の影響力の大きさを知った。チャリティマッチで世界的な名プレーヤーが来るとはいえ、真剣勝負の舞台ではない。事実、サッカー自体は、スローな展開で、一流と呼ぶには程遠かった。


ここ数年、欧州の強豪クラブが、日本にきても、無条件に満員になっていた時ほど、集客することできなくなっている。また、日本代表のW杯の予選すら、満員になることはなくなってきている。


実際、埼玉で行われたオマーン戦は、4万人ほどだった。


なぜ、中田のチャリティマッチは、6万人も人をひきつけることができたのだろう。マーケティング的にも、非常に興味深い試合だ。


特定の何かが起因したとは思わないが、集客できた要素を考えてみたい。


余力のある状態で引退した中田がサッカーをするという驚き感。


チケットの上限が3,000円とお得感を得られたこと。


「なにかできること、ひとつ」という環境や貧困問題に対してのメッセージ性の強いチャリティマッチにしたこと。


世界の名プレーヤーがくる試合と銘打ったこと。


中田がサッカーをする限定感と、価格が安いという面が集客の成功した要因なのだろうか?


事前販売で3万枚がさばけ、オークションサイトでは10倍近い値段で売買されていたという。


イベントへの飢餓感が上手く醸成された結果が、6万人もの人をひきつけた最大の要因だろう。


需要があれば、供給を増やすのが、ビジネスの常套手段だが、供給を抑えて常に需要が満たされない状態にする状況もあってもいいのかもしれない。


今回の試合は、集客という面で非常に研究のしがいのある事例になったんじゃないだろうか。








聖火リレー

ちょっと話題に乗り遅れているが、聖火リレーについて考えてみる。


今回の聖火リレーは、ご存知の通りチベット問題で揺れている。


聖火リレーの起源は1936年のベルリンオリンピックにさかのぼる。


このオリンピックはヒトラーがナチスのプロパガンダとして利用したオリンピックとして知られている。


冷戦に翻弄され、ボイコットがあったモスクワオリンピック以降、スポーツと政治は切り離されたものとして扱われている。


しかし、今回の聖火リレーを見ていると、切り離されたものとして扱おうとしても、スポーツを政治に利用しようとする輩がいる限り、そうならないことが分かる。


関係者が声高に「政治とは関係ない」と叫ぼうとも、残念ながらメディアを通して伝わってくるのは、チベット問題をクローズアップさせるための聖火リレーになっている。本当に残念だ。


オリンピックは全世界の人に共通の話題を提供する。それだけ世界に浸透しているため、巨額のTV放映権やスポンサー料が動く。


今回の一連の騒動は、オリンピックの正のイメージを活用してブランドイメージの定着を狙うスポンサーにとって、頭の痛い問題だろう。騒動を起こしている側にとったら大成功なのかもしれないが。。


オリンピックの公式スポンサーは12社で1社につき約50億円を支払っている。


さらに公式スポンサーであるコカコーラ、レノボ、サムスン電子がオプション料金を支払い、聖火リレーのスポンサーになっている。この一見はスポンサーに聖火リレーのスポンサーについて考えさせるのは十分だろう。


オリンピックはもとより聖火リレーも無事に終わることが、最低条件である。オリンピックではテロ対策などセキュリティ面をクリアするために巨額の資金が投じられている。


聖火リレーはこれまでトーチを大陸ごとにつないでいき、大会の熱気を盛り上げてきた。もちろん、警備などはしていたが、今回のような仰々しい警備やルート変更などとは無縁だった。


しかし、今後は、こうした事態も予測して聖火リレーを開催しなければならない。


IOCのケバン・ゴスパー委員は、「将来のリレーを再考すべきだ」と問題提起している。


商業的すぎるとの批判もうけるオリンピックにとって、大陸を横断する聖火リレーが本当に必要かは考える余地があるだろう。


北京の本番は、もうすぐそこまで迫っている。北京では、選手が切磋琢磨する姿を純粋に見たい。


参考URL

http://www.olympic.org/uk/index_uk.asp

http://diamond.jp/series/sports_opinion/10011/

スポーツを両手で扱う!!

金子達仁が著書「魂の叫びJ2戦記」でこんなことを書いていた。


「サッカーに関わっている人には、サッカーを両手で扱っている人、片手で扱っている人、指で扱っている人がいる」と。


自分は、スポーツを両手で扱っている人でありたい。


現状は、指で扱っている程度だ。 


スポーツ業界は、何かしらの経験を持ち込む場所と、諸先輩方は言う。


「確かにそうだ」という反面、「でも、本当にそうか!?」という疑問もずっとある。


「好きこそものの上手なれ」というが、何かとスポーツに関連付けて考える自分がいる。


尊敬するホンダの本田宗一郎、ワタミの渡邉美樹など、皆、好きなことを軸にすえてきた。


そのために、自分の価値をもっと真剣に考えよう。


自分の価値を高める努力を絶えず行い、足りない部分を補おう。


チャンスがきたとき、逃さない準備をしているか。


チャンスを獲りにいっているか。


全ては自分次第だ。





「ころんだら、起きればよい」by鬼塚喜八郎

先日、亡くなったアシックスの創業者、鬼塚喜八郎のメッセージがHPに載っていた。


http://www.asics.co.jp/corp/onitsuka.html


戦後の混乱期に、青少年を立ち直らせるためには、スポーツしかないと思い、

スポーツシューズ作りをはじめた鬼塚氏。


その後、品質に自信のあるスポーツシューズを世に出す時に、販路がなかったため、

行商をして、駅のベンチで寝て、ろくなものを食べなかったという。


ムズカシイものから始めれば、あとは何でもできるが口癖だったそうだ。


確かにその通りな気がする。


人は易きに流されやすい。


自分もそうだ。


何かをやる時に成功するかしないかは、「覚悟」と「あきらめの悪さ」と「チャンスを生かす嗅覚」だと思う。


鬼塚氏のメッセージは折にふれ、読み返したい。



【本】 巨怪伝~正力末松太郎と影武者たちの1世紀~

読売新聞、日本テレビ、読売巨人軍、これら全てを作った人といっても過言のないのが、正力松太郎だ。


現在の読売グループがあるのもこの人がいたからだろう。


ただ、そんな立志伝中の人には、毀誉褒貶がつきもの。


この本は、そういう意味でかなり面白い。


本の中からは、いかに豪腕だったかを読み取れる。


まぁ、それはさておき、新聞の部数拡大やテレビの普及にスポーツを

使ったという点が興味深い。


メディアとスポーツは親和性の強いものである。

それはスポーツがリアルタイムで消費されていくものだからだろう。


メディアとは、その日あった情報を届けることによって成り立っているものである。


その中でスポーツは、多くの人の興味をひきやすいコンテンツになっている。


その本質を見極めて拡販をしていったところにすごさがある。


もちろん新聞やテレビの普及をスポーツが担ったという気はないが、

起爆剤になったことはたしかだろう。


ただ、現在のようにメディアが多様化して、情報を得る手段が様々ある中で、

新聞、テレビが何をもって価値を提供していくかは難しい。


海を渡ったアメリカでは、メディア業界の再編が続いている。


「情報」に価値があるのは間違いないのだが、全ての人に適時適切に情報を届ける仕組みを

作ったところが覇権を握る。


ネットでいうところのパーソナライズ化だが、それを既存のメディアでやるには、

難しい。


先日のテレビ各社の決算発表は軒並み減収となっている。


正力松太郎は天国からこの状況をどう思っているのだろう。


巨怪伝〈下〉―正力松太郎と影武者たちの一世紀 (文春文庫)/佐野 眞一
¥720
Amazon.co.jp

受験票マーケティング!!

韓国では、受験票マーケティングというものがあるそうだ。


大学受験後の学生に向けて、企業がプロモーションをかけるというもの。


受験票を見せると、○○%引きや○○の特典プレゼントがあるという。


受験や試験の終わった後は、「パーっといこう」みたいな感覚になって、

財布のひもがゆるみがちになる。


それを狙って、プロモーションをかけるって面白い。


ホットペッパーなんかで、受験生様、○○%引き特集みたいなのがあったら、

集客できそう。


何かを達成したり、何かが終わったりという、一区切りつく時に、

人の財布はゆるむもの。


それを上手く狙って、効果的なプロモーションができれば集客につなげられそう。


さて、何があるかな??


絶好調アーセナル!!

アーセナルが絶好調だ。


リーグ戦にチャンピオンズリーグ、カップ戦を含めて10連勝。


リーグ戦で首位を走っている。


ここ2年はクリスマス前に優勝戦線からフェードアウトしていただけに、今シーズンの戦いは出色の出来だ。


今シーズン開幕前の下馬評を考えれば、最高のスタートをきったといっていい。


大黒柱のアンリの移籍が影を落とし、CLの出場権も今シーズンは怪しいのじゃないかと囁かれていた頃に比べれば、現状は出来すぎといっていい。


大物選手を連れてこなかったアーセナルが現在の首位をキープしているのは、ベンゲルの手腕によるところが大きい。ヨーロッパで惚れ惚れするパスサッカーをするのは、アーセナルとバルセロナぐらいだろう。


バルセロナに比べアーセナルは選手の顔ぶれでは劣っている。


アーセナルにはロナウジーニョもアンリもメッシもいない。


それでも、素晴らしいサッカーができるのは、ボールも人も動くサッカーをしているからだろう。


中盤とサイドバックがフォワードを追い越して、ペナルティーエリアに迫る完成度は、とても高い。


これは、同じメンバーと長い練習をすることで培ってきた賜物といえる。


大物選手を補強せず、「継続」に賭けたベンゲルに今のところ軍配が上がっている。


ただ、油断は禁物だ。


まだマンチェスターUやチェルシーといった真の強豪とはあたっておらず、そこで、敗戦すればずるずるいく可能性もある。


また、けが人が相次げば、選手層の薄いアーセナルには、大打撃となる。


FWのファンペルシにMFのセスク、DFトゥレ、クリシのいずれかが長期離脱を余儀なくされると、チームは沈むだろう。


逆に故障なく1年を乗り切れれば、優勝の二文字も決して絵空事ではない。


アンリの抜けたアーセナル。


ポスト、アンリ時代の幕開けは今の選手の手にかかっている。


華々しいシーズンを切れるかどうか、本当に楽しみだ。



東京V対コンサドーレ札幌

今日は、東京V対コンサドーレ札幌の試合を見に行ってきました。


東京Vは3位、コンサドーレは首位というJ2屈指のカード。


意地と意地がぶつかり合う激しい試合になると予想していたが、見事に予想を裏切られた。


まさかの5-1というスコアでヴェルディが圧勝。


ヴェルディがいいサッカーをしていたのは間違いないが、札幌がなす術もなく、

ゴールを入れられる姿は正直びっくりした。


今まで首位のチームが、なんの攻撃のパターンを見せられず、あっけなく散っていく姿は、

以前はどうやって勝ち点を積み上げてきたのだろうと考えてしまうほどだった。


ヴェルディのFW陣のディエゴとフッキに面白いようにやられていた。


このFW陣はJ1に上がっても、確実に通用するだろう。


特にフッキはJ2で31点獲っており、ヴェルディの柱だ。


DFを平気に引きずるフィジカルとあのパンチ力はブラジル人ならではで、

日本人には決して真似できそうにない。


そのフッキも二十歳そこそこというのがブラジル人の恐ろしいところだ。


ヴェルディはこの試合に勝って、2位に浮上した。

勢いはJ1昇格争いをしている中では、一番あるだろう。


どこが昇格できるかは、本当にわからなくなってきた。









【本】 リトビネンコ暗殺

「リトビネンコ暗殺」という本を読んだ。


リトビネンコ暗殺/アレックス・ゴールドファーブ; マリーナ・リトビネンコ
¥1,995
Amazon.co.jp

おすすめ度

☆☆


オリガリヒ(ロシアの新興財閥)に興味があり、リトビネンコの毒殺事件にも興味があったので、

買ったのだが、いまいちだった。


リトビネンコの妻が著者になっていたため、期待できそうな内容が書かれているのかなと思ったのだが、

経過が淡々と書かれていただけだった。


暗殺に関しても、わりとあっさり記述されていたので、結局、よくわからないままだった。


ロシアに詳しくなったのが収穫といったところだろう。


オリガリヒについて書かれた珠玉の本に出会いたいものだ。。


あと、一度、ロシアに行ってみた。




チェルシーとモウリーニョとアブラモビッチ!!

モウリーニョの突然の辞任から、1週間が経とうとしている。


昨日のマンチェスターU戦では、退場者を前半に出したこともあり、2-0と完敗だった。


チェルシーといえば、アブラモビッチオーナーが就任して以来、大幅に変貌を遂げたチームだ。


アブラモビッチの豊富な資金力は、チェルシーをプレミアリーグの古豪からヨーロッパ屈指のクラブへと押し上げた。


モウリーニョ監督就任後は、50年ぶりのプレミアリーグ制覇、その翌年も優勝し二連覇を果たすなど、プレミアリーグのマンチェスターUとアーセナルの二強時代に風穴を空けた。


チェルシーの躍進を支えてきたのは、モウリーニョの功績が大きい。


シェフチェンコ、バラック、ランパード、ドログバ、テリーなどキラ星のごとくスターが集まるチームを率いている中、ほとんど不協和音が表に出ないのは、彼のマネジメント力のなせる業だろう。


スター選手が多いと出番などを巡って、不協和音が起きるものだが、それを彼は完璧にコントロールしていた。


チェルシーの入団会見の時に、「我々チェルシーには最高の選手たちがいる。そして今、傲慢に聞こえたら許して欲しいが、最高の監督を手に入れた」と話していたが、その通りのパフォーマンスを披露してきたといっていいだろう。


しかし、そのモウリーニョもオーナーをマネジメントすることはできなかったようだ。


モウリーニョとアブラモビッチの確執は度々、話題になってきた。


シェフチェンコやバラックはモウリーニョの望んだ選手でないと言われている。


二人の加入により、モウリーニョ就任以降、熟成させてきた4-3-3のシステムからの変更も余儀なくされた。


オーナーの現場への介入に、度々、手を焼かされてきたのだろう。


会長と監督の関係がこじれて、監督が更迭されるケースは多いが、チェルシーもその末路を辿ってしまった。


マンチェスターU、アーセナルが長期政権を築いているため、モウリーニョにもチェルシーでまだまだ活躍して欲しかっただけに、残念だ。


おそらく、また、モウリーニョは檜舞台に戻ってくる。その時に彼がどんなチームを作るか楽しみだ。


個人的には、超一流のクラブを率いるのではなく、ポルトのような名門クラブを率いて、超一流のクラブに育て上げる仕事をして欲しい。


チェルシーは今後、どうなるか見物だ。アブラモビッチの現場介入が続くようだと、モウリーニョの二の舞になりかねない。うまくオーナーをマネジメントでき、なおかつ結果を出せる監督はいるのだろうか。


リッピ監督就任の噂も流れているが、はたして監督は誰になるのやら。