「優勝したい」という言葉は、
裏を返せば「今はまだ優勝していない」という
欠乏感を脳に刷り込んでしまいます。
それが焦りや力み、あるいは「負けたらどうしよう」という
恐怖心を生む原因になります。
一方で、栗山さんの「おめでとう」という言葉は、
選手たちの視点を「未来の結果」へと一気にジャンプさせてくれます。
「結果からの逆算」が生む3つの心理的効果
栗山さんの話しを聞く度に、考え抜いている事を感じます。
ここまで考えるのか?!という心服の念が湧くのです。
そうした心境に入り込むと、自らも栗山さんと一緒に空中にあがり、
球場を見下ろすような気持ちになれるのです。これがすごいと感じます。
俯瞰することで、次のような変化が選手に起きるのではないか?!
そんなことに気づきました。
「点」ではなく「線」で捉える冷静さ
試合中のピンチやミスも、すでに決まっている「優勝」という
物語の一過程に過ぎないと捉えることができます。
「ここで打てなきゃ終わりだ」という
近視眼的なプレッシャーから解放され、
「優勝するチームはここをどう乗り越えるか」という
メタ視点でプレーできるようになる!そんな気がします。
脳の「確信」によるパフォーマンス向上
「暗示」という言葉がありますが、
脳が「勝った」と確信すると、筋肉の緊張が解け、
練習で培った技術がそのままスムーズに出るようになるはずです。
これは受験でも、ゴルフでも、一般人が経験できることです。
いわゆる「ゾーン」に入りやすい状態が造り出されます。
勝負に勝った時の気分を思い出しましょう。
そんな風になっていませんでしたか。
利他的なエネルギーの解放
自分の成績や評価という「個人の願望」を超えて、
「すでに決まっている栄光」を分かち合う、その仲間のために動く。
この「心の足し算」が、土壇場での一歩の速さや、
球際の見えない力に変わるのでしょう。
★感想のまとめ:
栗山さんは、言葉によって
「時間の流れを逆転させている」名手かもしれません。
「今から頑張って未来を変える」のではなく、
「輝かしい未来がすでにあり、そこに向かって今を誠実に過ごすだけ」
という境地にいる人のような気がしました。
だから話を聞いているだけの私を、宙に浮かせることができるのです。
私のような、野球門外漢でも、そのような世界へ運んでくれるのです。
同業の選手たちは、たちまちに栗山マジックにかかることでしょう。
※ここだけの話し:
感動に包まれ、宙に浮かんだままの私は、
無謀にも最後に質問をしてしまいました。
9回裏の攻防。しかしあと2点で逆転するという、
ゲーム最大の山場。2・3塁に走者ですがすでに2アウト。
これまでノーヒットのバッターは、ビビッて腰が浮いている…
本来なら代打ですが、もう使い切ってしまいました。
そんなバッターを見て、投手は自信を持って投げ込みます。
もうだめだ。誰もがそう思うような場面。しかし三振だけはできない。
かろうじてバットは球を捉えた。ボテボテのゴロ。完全に投手の勝ち。
しかし転がった先に野手がいなかった。走者一掃のサヨナラになる。
ビビった打者は、腰が抜けたまま、一躍ヒーローになってしまう。。。
見える結果と、見えない力から導かれる結果は異なるという話です。
「この奇跡を引き起こすのが、監督の力ですか?!」と。
栗山さんも進行役のエミさんも席を立って私を包んでくれました。
そして、「いえいえ、そんな立派な仕事はしていませんよ。」
と微笑みました。その笑みに、「そうだよ、よくぞ聞いてくれたね!」
そんなメッセージをいただいた気がしました。
ピンチの場面でマウンドに集まる選手たちが
「不敵な笑み」を浮かべてることがあります。
それはまさに「結果からの逆算」ができている証拠かもしれません。
栗山さんの直立不動と笑みから、逆算の人生のコツを直観しました。
すべては中小企業の「存続と成長と発展」のため!
いつもお読みいただきありがとうございます。









