苦行より自覚
「真理というものを知らなかった時代の私は、
何か苦行をするとか、
あるいは、特別苦心の研究というようなことをしないと、
完全に理解することができないように思っていた。
しかし、そうじゃない。
現にインドに行って、耐えられない難行、苦行はあまりしなかった。
しないでも、真理をつかめた。
苦しい修行をしてからでないと
自分は強くなれないと考えていると、
強く生きられないのが、
自分の無自覚からきているということには気がつきません。」
― 中村天風 ― 思想家
1876年7月20日 ‐ 1968年12月1日
■「苦行」という幻想
まず天風は、自分自身もかつてはこう思っていたと告白しています。
★苦しいことをしなければ、真理には到達できない
これは一見もっともらしい。
経営でも、修行でも、「厳しさ=価値」と錯覚しやすいからです。
しかし彼は、インドでそれを否定する体験をします。
つまり――
・苦しさの“量”と
・真理の“深さ”…は、必ずしも比例しない、と。
ここを見誤ると、人は「必要のない苦しみ」を
自ら作り出してしまいます。
■「自覚」とは何か
では天風のいう「自覚」とは何か。
それは単なる理解ではありません。
もっと即物的で、厳しいものです。
「自分が今どういう状態で生きているか」を、逃げずに観る力…
たとえば――
・怒りや不満を「環境のせい」にしている自分
・成果が出ない理由を「努力不足」ではなく「他人」に置いている自分
・苦しさを「美徳」にすり替えている自分…これらに気づくこと。
そして本質はここです。
👉 問題は外にあるのではなく、
“自分の認識の癖”にあると見抜くこと…これが「自覚」です。
■なぜ苦行に逃げるのか
ここが重要な洞察です。
人はなぜ苦行に向かうのか。
それは――
★自覚するより楽だからです。
・苦行は「やっている感」があります。
・努力している実感がある。
・周囲からも評価されやすい…。
しかし自覚は違う――
・言い訳が通用しない
・他責にできない
・自分の弱さを直視する必要がある
★だから人は無意識に、
👉 「苦しいことをやっている自分」で満足しようとする
ここに天風は警鐘を鳴らしているのです。
この思想、経営に直結しますね。
また一週間かけて掘り下げていきましょう。
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― 経営マインド 346 ―
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