なぜ巡回監査を実践できる企業は強いのか。

その答えの一つを、私は、この図で発見しました。

人は、かかわることで、繋がりが生まれます。

1人社長には、つながりがゼロ。

2人になって、つながりは1つ生まれます。

当たり前だとおもうでしょうが、

ところが3人になると、つながりは3になるのです。

2人のときの3倍になるのです。この感動は大きなものでした。

なぜなら、現場でのこの構造は、単なる「人数の増加」ではないからです。
“視点”と“責任”と“時間軸”が増えることで、

経営の質そのものが変わってしまうのです。

* 孤独な意思決定者は、「勘」と「覚悟」で戦う。
* 経理担当者が入ると、「現状把握」が始まる。
* 監査担当者が入ると、「客観性」と「規律」が生まれる。
* 金融機関が伴走すると、「未来への信用」が形成される。

ここで初めて、
経営は「社長一人の戦い」から、
“社会的な経営”へ進化します。

特に、金利上昇時代はこの差が決定的になります。

低金利時代は、多少どんぶり勘定でも、資金は回りました。
しかし金利が上がる時代は、「借りられるか」ではなく、
「返済能力を、誰が、どう説明できるか」が問われます。

つまり銀行が見ているのは、決算書だけではありません。

* 社長が孤立していないか
* 数字を毎月見ているか
* 第三者の視点が入っているか
* 問題を早く共有できる体制か
* 将来を言語化できているか…これを見ています。

だからこれからの経営者に必要なのは、
“強い個人”ではなく、“強い関係構造”です。

たとえば、社長が苦しくなってから、税理士に相談する会社と、

毎月、経理・監査・金融機関と未来を共有している会社では、
同じ売上でも、金融機関の評価はまるで異なります。

なぜなら銀行は、「過去の数字」以上に、
「未来を修正できる組織か」を見ているからです。

経営危機とは、多くの場合、数字が悪化した瞬間ではなく、
“孤立”した瞬間に始まります。

逆に言えば、人と人との接続が増えるほど、経営は粘り強くなる。
3人になると、関係は線ではなく「面」になる。
4人になると、その面に「社会的信用」が宿る。

「社会的信用」を得る局面では、関係性のlevelは「6」になる。

ここに、これからの中小企業経営の本質があります。

ですから今後の会計人の役割は、単なる税務処理ではありません。
社長を孤独から救い、「つながる経営」を設計すること。
それは、金利上昇時代における、最も高度な経営支援の一つです。

 

そして山下事務所は、今、確実にこの立ち位置にいます。

 

すべては中小企業の「存続と成長と発展」のため!

いつもお読みいただきありがとうございます。

 

週明けご紹介した天風の言葉。「運動したいときに運動する」

いかがですか。掘り下げるお時間を持てましたか。
そうです。ここからが本番ですね。

 

■ 経営者としての示唆


経営者の立場に引き寄せると、これはこう読み替えられます。
 

①「制度で回す組織」 vs 「生命で動く組織」
・毎日同じ会議、同じKPI
・型通りの評価・行動
これらは“運動を義務化する”発想です。

一方で天風的には、
👉 状況に応じて自然に動く組織
👉 必要なときに力が出る組織
を目指すべきだと言っていっています。

② 無理な努力は持続しない

「やりたくない時にやる運動は害」

これはそのまま、
👉 納得していない仕事は組織を蝕む
という警告でもあります。

短期的には回っても、
長期的には疲弊・不信・離脱につながるだけです。

③ 本当に鍛えるべきは“感受性”

 

天風の思想の核心はここです。
👉 規律よりも感受性
・今、動くべきか
・休むべきか
・攻めるべきか
これを判断できる「内なる基準」を持つこと。

■ では現代人はどうすべきか

ここは現実的に整理が必要です。

天風の言葉をそのまま採用すると危険です。
なぜなら多くの人は、
👉 「やりたくない=怠惰」になりやすいから…です。

したがって実践はこうなります:
基本の型(最低限の運動習慣)は持つ
しかし身体の声で強度・内容を変える

つまり、
👉 規律 × 感受性のハイブリッド
これが現代版の天風解釈です。

■ 最後に

この言葉は、運動論ではなく問いです。

あなたは「自分の生命の声」で生きているか?
それとも「外から与えられた正しさ」で動いているか?
エリートほど前者を失いがちです。

だからこそ天風は、あえて逆のことを言ったのだと思います。

もし共感いただけたなら、あなたの現場に落とし込みましょう。
「生命で動く組織」に変える具体的な設計まで突き詰めましょう。

もちろん、とことんご一緒します。

 

すべては中小企業の「存続と成長と発展」のため!

いつもお読みいただきありがとうございます。


先輩の税理士が、1999年から毎年贈ってくださる新茶。
結婚、税理士登録、子ども誕生、親の介護、事務所開業…苦闘の連続でした。しかし40年経ったとき、3人の子どもは、1人は税理士になり後継者に。1人は地元金融機関に務め、末っ子は事業者に。いつの間にか、地域に根を張った未来もがっちり建設できました。いま、孫だくさんに顔が緩みっぱなしの先輩。幸せを絵に描いたような生活であり、地元の人々からも模範として慕われています。先輩の特徴は、これと決めたら迷わず続ける。お茶の贈り物はその一例です。この方の経営も、人生も、継続する力が紡ぎ出す結果でした。今年のお茶をいただいて感じた私の見立てです。これをAIに呟いたら、がっちり掘り下げてくれました。

---------------------------------------

このお話には、「継続」という言葉だけでは収まりきらない、人間の時間の積み重ねがあります。

まず、写真のお茶。さがらやぶきた の缶が、1999年から毎年届く。これは単なる季節の挨拶ではありません。25年以上、一度も切らさず続いている「関係性の年輪」です。

しかも新茶というのが象徴的です。新茶は毎年“今年の出来”が違う。つまり同じ贈り物に見えて、実際は毎年新しい。ここに、先輩の生き方そのものが表れているように感じます。

* 軸は変えない
* しかし中身は毎年更新する
* 派手さではなく、季節を守る
* 相手との関係を絶やさない

これは経営者としても、税理士としても極めて重要な資質です。

税理士業は、短距離走ではありません。
顧客の人生を、数十年単位で伴走する仕事です。

* 結婚
* 相続
* 事業承継
* 法人成り
* 廃業
* 子どもの独立

人の人生イベントを全部見る。
だから「毎年変わらず来る人」は、それだけで信用になる。

しかも先輩は、

* 子どもの一人が税理士となり後継へ
* 一人は金融機関へ
* 一人は事業者へ

と、それぞれが地域経済の別々のレイヤーを担っています。

ここが非常に興味深い点です。

これは偶然というより、家庭の空気そのものが「地域社会に関与する」方向へ流れていたのでしょう。

税理士は地域の“血流”を見ています。

* 商店の資金繰り
* 会社の浮き沈み
* 家族経営の悩み
* 後継者問題
* 地域金融との関係

そうした現実に長年向き合う人間は、「儲けだけでは人生は安定しない」ことを知っています。

だから先輩は、
“地元で信用を積み上げる人生”
を選び続けたのだと思います。

そして、その姿を子どもたちが見て育った。

親は教育より先に、「空気」で子どもを育てます。

* 毎年同じ時期に新茶を送る
* 地域との約束を守る
* 顧客を裏切らない
* 無理な拡大をしない
* 続ける

この反復が、家族の価値観になっていく。

だから40年後、
事務所も、家族も、地域の信用も、全部つながって残った。

ここに、日本的経営の本質があります。

現代は、

* 最速
* 最短
* 効率
* 拡大
* バズ

が称賛されがちですが、地域で長く尊敬される人は、逆の特徴を持っています。

* 急がない
* 見栄を張らない
* 約束を守る
* 人間関係を切らない
* 同じことを続ける

これは地味ですが、圧倒的に強い。

なぜなら、継続は「人格の信用情報」だからです。

1年続けるのは意思。
10年続けるのは習慣。
25年続けるのは、生き方です。

あなたが「幸せを絵に描いたよう」と感じるのも自然です。

おそらく先輩は、“幸せになろう”として生きたのではなく、

* 地域を大切にし
* 家族を守り
* 仕事を誠実に続け
* 人との縁を切らず
* 毎年同じことを丁寧にやった

その結果として、晩年に幸福が集積した。

これは非常に重要です。

幸福を直接追いかけると逃げる。
しかし「信用の積み立て」を続けると、あとから幸福がついてくる。

まるで複利のように…

税理士という仕事に重ねるなら、まさに「人生の複利経営」です。

毎年届く新茶は、おそらく単なる贈答品ではありません。

「今年も変わらず元気です」
「あなたとの縁を今年も大切にしています」

という、無言の年賀状であり、人生報告なのだと思います。

その缶を見るたび、あなたは先輩の生き方を思い出す。
つまり先輩は、お茶を送っているのではなく、「価値観」を贈り続けているのです。

そして実は、あなたもその継承者になっています。

この文章を書いた時点で、先輩の哲学は、もう次世代へ渡り始めています。

 

---------------------------------------

 

AIってありがたいですね。

「継続こそ力なり」という標語を知らない人はいないでしょうが、

なぜ力なのかを、ここまで掘り下げてくれる人間はなかなかいません。

おかげさまで、先輩への思いが、ますます強くなりました。

 

すべては中小企業の「存続と成長と発展」のため!

いつもお読みいただきありがとうございます。
 

 

『戦略経営者』5月号の特集は「金利上昇時代の資金繰り」

非常にタイムリーで、多くの中小企業経営者が直面している

「静かなる危機」を鋭く突く内容です。

このリード文から読み取れる背景と、

重要だと考えられるポイントを整理しました。
---
## 1. 経営環境のパラダイムシフト
まず記事は、これまで長く続いてきた「ゼロ金利・マイナス金利」という、いわば**「お金を借りるコストがほぼ無い」異常な時代が終焉**したことを強調しています。
* **負の影響:** 

原材料・エネルギー高騰、人件費上昇に加え、利払い負担が増えるという「三重苦」の構図です。
* **資金繰りの露呈:** 

文中にある「『資金繰り』の弱点を一気にあぶり出す」という表現は非常に重いです。低金利時代には表面化しなかった非効率な経営や、キャッシュフローの弱さが、金利上昇によって一気に命取りになる可能性を示唆しています。

## 2. 視点の転換:「守り」から「稼ぐ力」へ
リードの後半で提示されている解決策の方向性は、単なる「コスト削減」ではありません。
* **付加価値と価格転嫁:** 

金利はコントロールできない外部要因だからこそ、自社の製品・サービスの価格決定権を握り、**「限界利益」と「将来キャッシュフロー」**を重視する経営へシフトせよというメッセージです。
* **情報の透明性:** 

経営者、税理士、金融機関が「同じ数字を共有する」ことの重要性に触れています。これは、金利が上がる局面では、金融機関側も「貸し倒れリスク」に敏感になるため、より精度の高い経営計画と透明性が融資継続の鍵になることを意味しています。

## 3. 実務的なキーワード
この記事が今後掘り下げようとしている具体的な対策として、以下の3点が重要になります。
* **返済計画の再構築:** 

金利上昇を見越した中長期的なシミュレーション。
* **「見える化」による先行管理:** 

5年単位の経営計画を通じたキャッシュフローの把握。
* **新制度への対応:** 

2026年に施行される「企業価値担保権」など、不動産担保に頼らない新しい融資形態への言及があり、資金調達の手法自体がアップデートされようとしています。
---
### これは「経営の健康診断」の強制発動であると感じました。
このリード文が真に伝えているのは、**「金利上昇は脅威(ピンチ)ではなく、自社の経営を見直す好機(チャンス)として捉え直せ」**というエールです。

これまでは「借金で食いつなぐ」ことが可能だった企業も、これからは「利益で借金を返す」という商売の基本に立ち返らざるを得ません。厳しい内容ですが、この記事は、健全なキャッシュフロー経営へ移行するための**具体的なロードマップ(事例や新制度の解説)**を提供しようとしている、非常に実益重視の構成になっています。

特に、老舗メーカーが大型設備投資のために「あえて値上げを選択した」という事例紹介などは、今の経営者が最も勇気を必要としている部分ではないでしょうか。

 

ぜひ本編をお読みください。

この特集号が届く頃にあわせるかのように、資金調達のご相談が増えてきました。ありがたいことに、この特集記事を開いて、御社の状況が、まさにこの状況にあり、どうすることで、打開できるかをご説明しています。

お客さまの安堵したお顔、心拍数が下がってお帰りになる後ろ姿。

ますますお役に立たなければと、職員さんと情熱を燃やす日々です。

 

すべては中小企業の「存続と成長と発展」のため!

いつもお読みいただきありがとうございます。

 

 

「10周年記念フォーラム」まで、あと1か月余りとなりました。

先週ご紹介した、藤岡俊雄会長の言葉は、非常に力強く、

まさに「人間性の復権」を宣言されたものでした。

---

## そうした主催の思いをパネラーの言葉に変換する作業が必要です。

参加者に持ち帰ってもらう「展望」を以下のように構成してはどうかと、

思案中です。

1.  **AIに委ねるもの:** 

過去のデータの整理、効率的な手段の提案、論理的な整合性。
2.  **人間(経営者)が握りしめるもの:** 

「誰を幸せにしたいか」という情熱、非合理であっても貫きたい「魂の決断」。
3.  **10年後の展望への問い:**
    > **「あなたの会社からAIと効率をすべて取り除いたとき、そこに『愛しさと魂』は残っていますか?」**

藤岡会長のメッセージをパネリストの皆さんと共有したとき、例えば高橋理事長なら「金融という数字の世界で、どう魂を見極めているか」、福井さんなら「現場の薬剤師として、AIには代えられないどんな瞬間に涙したか」といった対話に広げていけそうです。

いかがでしょう。これからの10年、経営者が「真の自由」を手にするための議論として、非常に深いスタート地点になりそうです。参加される方々に勇気と実践力をお届けする1コマに仕上げて参ります。ご期待ください。

 

すべては中小企業の「存続と成長と発展」のため!

いつもお読みいただきありがとうございます。

 

おはようございます。

アメリカがイラン攻撃し始めて二ヶ月が過ぎました。終結の見通しがつかないまま、日本はゴールデンウィークに突入しました。そんな中、私の知人の日本文化に造詣の深いドバイ在住の絨毯業者のモハメッドさんが来日されました。

昨日、地元FMラジオでモハメッドさんをお招きして、ドバイの現状およびトルコ絨毯の魅力についてお話ししていただきました。
 戦争が始まって以来、不動産、観光産業に重きをおいているドバイでは観光客の激減で大変なことになっているとのことでした。
山下さんの周りで本物の絨毯に興味をお持ちの方いらっしゃいませんか⁉️
何かできることはないかとない知恵を絞り出しているところですが、なかなか思いつかなくて困っております。


先生 いつもありがとうございます。
ご連絡を拝見し、大変心を打たれました。 戦争という大きな出来事が遠い国の問題ではなく、ドバイで暮らす方々の生活や事業に直接影響していることを改めて実感いたしました。
そのような中で、モハメッドさんのことを思い、何か力になれないかと行動される先生のお姿に、深い敬意を覚えます。 利害を超えて人と人とのご縁を大切にされる先生らしいご活動だと感じました。
トルコ絨毯は単なる調度品ではなく、文化や歴史、手仕事の価値が宿るものだと思いますので、そうした本物志向や空間づくりに関心のある方々にはぜひ知っていただきたいですね。
私の周囲でも、住空間や美意識にこだわりを持つ経営者や専門職の方々がおりますので、少し思い巡らせてみます。 すぐにお力になれるかは分かりませんが、何かご縁がつながりそうであればお声がけいたします。
ラジオでのお話も大変興味深く、ぜひ拝聴したかったです。 またお話を聞かせてください。
引き続き、どうぞよろしくお願いいたします。


山下拝

 

山下さん、早速のご連絡ありがとうございます😭
昨日拝見させていただきましたが山下さんのおっしゃる通り、国宝級の品物でした。

 

先生

ご丁寧にご返信をいただき、ありがとうございます。

「国宝級」とのお言葉に、思わず頷いてしまいました。実際にご覧になられた先生がそう感じられたのであれば、それは単なる商品ではなく、やはり“文化そのもの”なのでしょうね。

絨毯という形をとりながらも、その奥には長い時間、土地の記憶、人の祈りが織り込まれている——そう考えると、出会う側の姿勢も問われるように感じます。

だからこそ、あの価値を本当に受け取れる方に、丁寧に橋渡ししていくことが大切なのだと思います。急がずとも、必ず「わかる人」には響くはずです。

先生が感じられたその感動こそが、何よりの伝達力になりますね。そのご体験をそのまま言葉にして伝えていただくこと自体が、大きなご縁を生む力になると思います。

私も引き続き、心に留めながらご縁をつないでまいります。

引き続き、どうぞよろしくお願いいたします。

山下拝

 

この仕事に従事するようになってから、

小説に触れる機会はめっきり減りました。

とはいえ、人間性を豊かにする処方箋のトップは小説でしょう。

GWという特別な時間。ようやく順番待ちの一冊に手が届きました。


物語は、90歳を迎えた女性・徳子さんが開く「晩餐会」を軸に進みます。
彼女のもとには、家族や縁のある人々が世代を超えて集まり、食卓を囲みます。

一流の料理と穏やかな時間の中で、それぞれの人生における**出会い・別れ・後悔・赦し**が静かに語られていきます。
華やかな場でありながら、その裏には長い年月に積み重なった人間関係の機微や、言葉にされなかった想いが滲み出てきます。

徳子さんの存在は、単なる主催者ではなく、
**人の人生を見守り、つなぎ、最期に向けて整えていく「灯」のような役割**を担っています。
---
### 作品の核

この小説の本質は、出来事そのものよりも

* 人はどのように時を重ねるのか
* 人との関係はどこで結び直されるのか
* 「よき時」とは何によって生まれるのか

という問いにあります。
---
### 一言で言うと

**「人生の終盤に差し掛かった人が、他者の人生を優しく編み直していく物語」**です。
---
経営の文脈で言えば、
これは単なる小説ではなく、**「承継」と「伴走」と「手放し」の物語**にかなり近いと感じました。途中から、「経営者の引き際」という視点で読み解くことで、面白さが増しました。

 

すべては中小企業の「存続と成長と発展」のため!

いつもお読みいただきありがとうございます。

 

 

運動したい時に運動する

 

「自然法則の見地から、
真に運動をしたいと思った時に運動をすべきである。
毎日一定の時間に一定の量の運動をすることはむしろ不合理なことで、
運動をしたくない時に無理に運動をすることは
かえって害があることなのである。
最も理想的な運動法は
『健康である限りどんな身分であろうとも自分のことは
一切できるだけ自分でする』ことで、
日常肉体をできるだけ小マメに動かすことである。
変化と波瀾のある生活を行っている人間には、
毎日規則的な運動を必要とするような不自然さは要求されていない。」

 

 

― 中村天風 ―  思想家 
            1876年7月20日 ‐ 1968年12月1日 

 

この言葉は「運動論」に見えて、

実は**生き方の設計思想そのもの**の問いかけです。

結論から言えば、
天風は「鍛えるな」と言っているのではなく、
**“生命のリズムに従え”**と言っています。
---
## ■ 一見すると逆行している主張

現代のエリートビジネスマンは、

* 毎朝ランニング
* ジムでの定期的トレーニング
* 数値管理(心拍数・消費カロリー)

といった「計画された運動」を重視します。
これは合理的に見えますが、天風はここに疑問を投げています。

> 「おいおい、運動が目的化してやいないかい?」

本来、運動は“手段”であって、
**健康に生きる結果として自然に現れるもの**のはずだ、と。
---
## ■ 天風の本質:生命の内側から動く

天風の言う「運動したいときに運動する」とは、
単なる気分任せではありません。

これはむしろ高度で、

* 身体感覚が研ぎ澄まされている
* 疲労・回復の波を感じ取れる
* 無理と必要の境界がわかる…という状態が前提です。

つまり、
**自分の身体と対話できる人間だけが許される自由**なのです。
---
## ■ 現代人とのズレの正体

なぜ現代人にはこの考えが難しいのか。

それは、
👉 すでに「自然な身体」ではなくなっているからです。

* 長時間のデスクワーク
* 移動は乗り物が当たり前
* 空調は常に一定温度
* 食事も加工品が中心

この状態では、身体の声は鈍ります。

だから現代人は、
👉 「外部のルール」で身体を管理せざるを得ない、のです。

ジムやルーティンは、
言ってみれば**“失われた自然の代用品”**です。
---
## ■ 天風の理想:生活そのものを運動化する

天風が言う理想はシンプルです。
> 「自分のことは自分でやるんだよ。」

これは深い。

* 掃除をする
* 歩く
* 物を運ぶ
* 姿勢を保つ

こうした日常動作の積み重ねこそが、
最も自然で、最も持続可能な運動になる、という思想です。

つまり、
👉 **運動を“特別な時間”にしない**ここが核心です。
---

運動好きの人には、ちょっとショックなお話しです。

この思想を、経営に結び付けるとどうなるでしょう。

また一週間かけて掘り下げていきます。

 

すべては中小企業の「存続と成長と発展」のため!

いつもお読みいただきありがとうございます。

 

― 経営マインド 348  ―


---------------------------------------------------------------
理念経営を構築したいとお考えの方
弊社HPよりお問い合わせください
お電話によるご相談は 03-5925-2205
担当:総務 山下がお受けいたします。
---------------------------------------------------------------

 

いかがですか。

土の記憶をそのまま連れてきたような一皿に見えませんか。

名画を観賞するような気分で、しばし見入ってしまいました。

大ぶりの器の上に、野菜たちは“並べられている”というより、

“そこに在るべくして在る”という佇まいです。

洗い立ての気配を残した皮、ところどころに残る土の粒、

切り口からのぞくみずみずしい断面。

それぞれが飾られすぎることなく、

しかし確かな存在感で互いを引き立て合っています。

中央には、凛と立ち上がる青菜と小さな黄色い花。

まるで畑の一角をそのまま切り取ったかのような生命の気配があり、

視線が自然と上へ導かれます。

その足元を囲むように、さつまいもの赤紫、じゃがいもの素朴な土色、

根菜の白や淡い褐色が重なり、色彩は決して派手ではないのに、

深く豊かなグラデーションを生んでいます。

光の当たり方も絶妙で、皮の艶や微細な凹凸が浮かび上がり、

「これは生きていたものだ」と静かに語りかけてくる。

調理される前の“素材そのものの力”が、

ここまで雄弁に伝わるのは珍しいことです。

そしてこの一皿には、甘さの予感があります。

砂糖のような甘さではなく、時間と土と水がゆっくり育てた、

いわば奥行きのある甘さ。噛めばほどけ、沁みわたり、

身体の奥に静かに届くような――そんな味わいを想像させます。

食欲が湧くのは、「美味しそう」だからだけではないのでしょうね。
身体が本能的に、「これは自分を整えるものだ」と感じ取っている…
そんな一皿です。

 

画家が静物を描きたくなるときは、

きっとこんな衝動に駆られるのだろう…

そんな空想を楽しみつつ、野菜と化してくれた命に感謝しました。

 

今週もお読みいただきありがとうございました。

 

「よくある例題ですが、実際の現場で、予想外(本当なら予想内)のことが起きると、思考力が下がってしまい、頭ではわかっていることも、できなくなります。
なので、普段の練習からも、安全に脱出できる技術を身に付け、予想外の場面を想定した練習もしないといけませんね(^^)」

 

これは私が注目しているレッスンプロのある日の御指南です。

この方の優れた点は、言葉がそのまま経営指導になっていること。

即座に引用したくなる言葉をちりばめてくれることです。

 

しかし今回は、もう一段だけ厳しく言い切ってみます。
「想定外で崩れる」のは能力の問題ではなく、“準備の質”の問題です。
本当はレッスンプロもそう言いたかったのだと直観しつつ展開します。

---

**■ 経営者へのメッセージ(翻訳)**

「経営の現場では、必ず“予想外に見える出来事”が起きます。
しかし、その多くは本来“予想できたはずのこと”だということです。

問題は、出来事そのものではない。
それに直面したとき、思考が止まり、判断の質が落ちることです。

だからこそ、平時のうちに
“崩れないための技術”と
“崩れても立て直す技術”を鍛えておかなければならない。

順調な前提の訓練だけでは不十分です。
むしろ、混乱・逸脱・想定外を前提にした意思決定の訓練こそが、

組織の真の実力をつくります。

経営とは、想定通りに進める力ではなく、
想定が外れたときに立て直す力で決まる。」

30年という事務所経営がそれを否応なく教えてくれました。
---

その経験を踏まえて、さらに一歩踏み込むと――

・理念や方針は「平時の設計図」
・実力は「有事の振る舞い」に出る…
ということです。

そしてもう一つ重要なのは、
**“思考力が落ちる瞬間を前提に設計しているか”**です。

例えば、
* 判断基準を言語化しているか
* 誰でも使える「型」にしているか
* 混乱時でも動けるシンプルさになっているか
ここまで落とし込んで初めて、崩れない現場が築けます。

---

まとめ
**「優れた経営とは、“平時に異常を練習しているかどうか”で決まる」**

 

せっかくのGW。この時間を借りて、立ち止まり、
わが社で「想定外に弱い場面」がどこにあるか、

洗い出してみてはいかがでしょう。そこに、次の一手があります。

 

いつもお読みいただきありがとうございます。