経営支援セミナー2026 10.8開催情報

 

山下明宏税理士事務所主催

「経営支援セミナー2026」いよいよ来週となりました。


中小企業経営者の方々におかれましては、

無風の方、今、少しだけ順風の方、とてもよい追い風が吹いている方、

少しばかり逆風の方、突風が止まないほど逆風の方…様々です。
 

人は、その風に翻弄されます。風は実は、波浪を起こすだけなのに、

風が視覚化してくれた波をみて怯えます。
しかし海の底には、本来、悠々とした本当の流れがあるのです。
それを潮流と呼ぶこともあるでしょう。

 

会計が教える不変の道。
それを私たちは「型」にして、お客さまにお届けしています。
巡回監査を受けなくてよい企業などあるだろうか…という問いに同じく、

このセミナーに参加しなくてよい人など、基本的にいません。

だから限定100名としたのです。
 

会計に関係の無い人、興味のないも、人生には翻弄されています。
来なければならない人ほど、心をこちらに向けていない。

これはもう、一つの法則です。

30年間、中小企業経営者と歩んできた、揺るがぬ事実です。


「順風」「逆風」「波浪」「海の底の本当の流れ」…

これは比喩ですが、中小企業経営の姿そのものでもあるのです。

経営者は日々、売上、資金繰り、人材、取引先、物価、金利…という

波浪に翻弄されます。

しかし会計は、その波の一つひとつに、

右往左往するための道具ではありません。

波の下にある、自社の本当の流れを見るためのもの…です。

そして、その流れを見えるようにするのが、

事務所がお届けする「会計の型」なのです。

そのように整理すると、今回のセミナーは、
「会計を学ぶ会」ではなく、「自分の会社を翻弄している波の下に、

どんな流れがあるのかを見に行く会」であることに気づきます。

この一週間、もうお客さまは集めません。

お客さまの未来に、一本のロープ(命綱)を投げて参ます。

会場でお会いできますことを楽しみにしております。

 

すべては中小企業の「存続と成長と発展」のため!

いつもお読みいただきありがとうございます。

経営革新セミナー2026の会場ビル

 

山下事務所、最大のイベント。

「経営革新セミナー2026」いよいよ来週となりました。

今回の会議では、職員の皆さんに励ましのメッセージを贈りました。

 1.「100名」は目的ではなく、使命の可視化
今回のセミナーは、会場の関係もあり、100名限定を告知しました。
しかし本当は、 参加しなくてよい人など、基本的にいないのです。

普通の集客なら、「あと○人だから声をかけよう」になります。

しかし、単に人が集まることを目的にはしていません。

そこは分かっていますね?という再確認です。
「この人を誘うべきか」ではなく、「この人にも知ってもらう責任がある」
というところまで、各自が意識を持っているか…ということです。

つまり100名は営業目標ではなく、

「会計で会社を強くする」という思想を届けた人数 になるのです。

 

 2.「来なければならない人ほど、心をこちらに向けていない」
確かに声掛けするのは、エネルギーがいります。

経営に困っている人ほど、「経営セミナーに行こう」とは思わないからです。
忙しい人ほど、「そんな時間はない」と言います。
会計に関心がない人ほど、実は会計によって会社の現在地を知る必要がある…

そうした矛盾のただ中が、現場です。

つまり、必要性と本人の自覚は一致しない…のです。
だからこそ、これはもう、 一つの法則です。
30年以上中小企業と向き合ってきた事務所としての実感です。

 3.だから「慈悲心」を起こすことが勝負になる

この、自社の現在地を知らなくても平気な人たち、

いえ、感じてはいるが、具体的に知ることを恐れている人たち…

そうした人たちに、いま一重に声をかける必要があるのです。

「売り込む」のではない。「参加者を増やす」のでもない。
声をかけなかったことを、後から自分が後悔しないために声をかける。
ここが指導者として一歩踏み出せるか、自我に留まるかの分かれ目です。


実践できれば、職員さんにとり、大きな仕事観の転換となるでしょう。
税理士事務所の仕事は、依頼されたことを処理するだけではない。
相手の未来に必要なものを、必要なときに差し出すことでもある。

そこに気づいていく入口になります。

メッセージの最後に、

 ここからは、自分の心との戦いです。強くなりましょう。
と伝えました。あと1週間です。

ここまで来ると、もう「集客技術」の話ではありません。

「断られたらどうしよう」「迷惑かな」
「忙しそうだからやめておこう」

「もう何度も声をかけたからいいだろう」という、

自分の中に生まれる遠慮との戦いです。

そこが自利か利他かの境目なのです。

行動の根源が、お客さまのために!かどうか。自己の問答です。

 

参加者も、職員さんも、このセミナーを通じて、又一皮むける。

今回も、そうした一回にして参ります。

 

すべては中小企業の「存続と成長と発展」のため!

いつもお読みいただきありがとうございます。

ビジネスエリートと教養としての蕎麦の書籍

 

こんな本が、世の中には存在するのでした。

本屋さんに行かなければわかならい。書店は実にありがたい処です。

そして、蕎麦好きには、たまらない一冊です。


「蕎麦」という一杯、または一枚の食べ物を通して、

歴史・経済・技術・文化・土地・生き方までが見えてくる良書です。

蕎麦を知ることによって、食事一つから歴史や文化、土地、技術、

人間の知恵まで読み取れる「教養」が身につく、という優れものです。

身近な食べ物から世界が広がる…まさにこれが教養か!と唸ってしまいます。

 

そういわれてみると、蕎麦は日本だけのものではありません。

フランスのガレット、ロシアのカーシャ、イタリアなど、

世界各地で独自の食文化として定着しています。

だから著者は、ソバを「世界の穀物」として位置付けています。

飛躍しているように読めるかもしれませんが、

これは山下事務所が提唱している、
「会計は数字を知ることではなく、会社を知ること」
と、いう捉え方に、かなり似ている気がします。

この本では、エリートは昼食に蕎麦を食べると観察しています。
面白い観察だと感じました。その理由は具体的にできませんが、

感覚的に「やはりそうか!」という思いが湧きあがります。


そして、蕎麦の存在は、まるで中小企業の姿に重なるな…

そんな印象を持ちました。

何故なら、ソバは一般的な五穀、米・麦・粟・黍・豆、に入りません。
植物学的にも、イネ科の主要穀物とは違い、ソバはタデ科ソバ属です。


ところが…
五穀に入らないからといって、価値が低いわけではありません。

山間部や寒冷地など、いわゆる米を作るのが難しい土地では、

蕎麦が重要な食料になりました。地域によっては、

五穀の一つとして蕎麦を数える例さえあるそうです。

さらに、比叡山の千日回峰行では、五穀と塩を断つ修行の中で、

蕎麦が食べられていたという記録もあるとのことです。

これは方便ですが、「五穀ではない」という分類が、

思わぬところで意味を持った…存在価値を持ったということですね。


こうした歴史的背景から、蕎麦の存在が「中小企業」を連想させます。

 

蕎麦=中小企業

蕎麦は 「五穀に入らなかったからこそ、生き残った」のです。

米には米の世界がある。麦には麦の世界がある。
大豆には大豆の世界がある。これらは、つまり、「主流」です。
ところがソバは、そこから少し外れている。

外れているからこそ、主流が入り込めない土地へ行けた。
これが、まさに中小企業の姿そのものだと思うのです。

大企業が、 大量生産、 標準化、 規模の経済、 全国展開、 効率化…
を得意とするなら、

中小企業は、 地域、 顧客との距離、 技術、 顔の見える関係、
 小回り、 個別対応、 長年の信用…というところに強みを持つ。

つまり、「大企業と同じ土俵で勝負しない」という生き方です。

そして、蕎麦は「痩せた土地」でも生きます。
ここは、さらに中小企業らしいではありませんか。

蕎麦は、比較的短期間で収穫でき、

条件の厳しい土地でも栽培されてきました。

そのスピードは、五穀を遥かに上回ります。

70日で実がなると書いてありました。

更に、「どこで育ったか」が味に出るそうです。
本書には、「土地が変われば、そばの味も変わる」という章があります。

 

これを企業に置き換えると、
「会社は地域から離れて存在するものではない。」となります。

新潟県浦佐の電気工事会社なら浦佐の電気工事会社として育つ。
東京の税理士事務所なら、東京の中小企業とともに育つ。
地域の気候、産業、人、歴史、取引先、金融機関、顧客との関係…
それら全部が「会社の味」になる。

そこまで見えると、真理を覗くことが出来ます。
「どこの会社でも同じ」になった瞬間に、その会社の価値は薄くなる、と。

効率化を突き詰めると、

「収量が多い品種」「扱いやすい品種」「標準化できる品種」
ばかりが残ることになるでしょう。

すると、「地域ごとの個性が消えて」いきます。

スキー客で賑わった地方の町が、コンビニの進出で、

地方経済も、地域文化も消滅した例は、あまりにも有名です。

企業も同じです。「成功企業の経営手法」をコピーする。
「これからはAIだ」「DXだ」「この業界ではこうする」
「この補助金を使う」…と、みんなが同じ方向に走る。

すると、「会社の「在来種」が消えてしまう。」のです。

だから山下事務所は、お伝えし続けるのです。

「会計は社会と会社を繋ぐ機能」ですよ!と。

会計を使って、その会社にしかない歴史、顧客、技術、信用、

利益の生み方を「見える化」するのです。
これはつまり、自社の在来種を発見するという探究に他なりません。

この深掘りこそが、中小企業の経営ではないでしょうか。

五穀に入らなかったからと言って、蕎麦は「弱い」存在ではありません。
もちろん大規模穀物ではありません。主役にもなりません。
しかし、4000年の歴史を生き延び、世界中に広がり、

今では「SOBA」が世界語になりつつある…のです。
本書も「SOBAは世界共通語」という視点から始まっています。


これは、まさに 小さいことと、弱いことは違う。という証明です。
小さいからこそ持てる生命力があるのです。

「蕎麦は、自分が何者かを知っているのです。」
だから、米になろうとはしない。麦になろうともしない。
「五穀に入れてください」と決して頼まない。

自分が生きられる土地で、自分の生命力を発揮する。
それは、ただ生き残るというだけではありません。
土地、水、品種、技術、人の手によって、
「その土地ならではの味」になっていくのです。

まさに中小企業の姿に重なります。
自分たちの土地で、自分たちの商いを、次の世代に渡せる会社にする。
そのために会計があると、定義できる気がしませんか…

そう考えると、この本のタイトルを少し変えて読みたくもなります。
「ビジネスエリートのための教養としての蕎麦」 ではなく、
「中小企業経営者のための教養としての蕎麦」と読み替える。

 

著者が賛同してくれると、さらに力が湧くのですが…

中小企業向けにもう一冊まとめていただけたら、最高です。

 

一先ず、今日の昼飯は、迷わず立ち食いソバですね。
 

すべては中小企業の「存続と成長と発展」のため!

いつもお読みいただきありがとうございます。

 

 

青空と白い雲

 

「本当の満足」

 

「心の本当の満足というのは、

常にできるだけ自分の言葉や行いで、
よろしいか、
他人を喜ばせることを目的とする。

ところが、それを何か他人の犠牲になる、
そんな生活のように考える人も
ありゃしないかい。

とにかく、他人の喜ぶような言葉や行いを、
人生の楽しみとするという尊い気分になって
生きてごらん、今日から。
」

 

― 中村天風 ―  思想家 
            1876年7月20日 ‐ 1968年12月1日 

 


「自分が何かを得たから満足する」のではなく、
 自分の言葉や行動によって、誰かが喜んでくれた。
 そのこと自体を、自分の人生の喜びにしてごらんなさい。
といっています。

聞きなれた言葉かもしれませんが、

実はこの実践、案外できていないものです。


「自分を満たすために、他人から何かをもらう」から、
「自分の存在によって、誰かが喜ぶ」へ。


天風は、後者の方に「本当の満足」の基準を定めています。

「それを何か他人の犠牲になる、

そんな生活のように考える人もありゃしないかい。」

とわざわざ念を押しています。
観念では利他と言いながら、本音は「ここだよね」と諭しています。

 

つまり、「人のために生きる」=「自分を犠牲にする」ではない。

人を喜ばせることによって、自分の生命が喜ぶ。
これが天風の言う「尊い気分」なのだと感じます。

たとえば、「ありがとう」と言われたとき、

人は何とも言えない嬉しさを感じます。
そのとき、「自分が損をした」とは普通、思いません。

「自分が誰かの役に立てた」という実感が、

自分自身を満たしてくれる…
 

だからこれは「奉仕」というより、

もっと深いところにある、生命の喜び なのだと思います。

多くの人は、「人から喜ばれたい」と思います。
褒められたい。認められたい。感謝されたい。必要とされたい…
これは自然な心です。

しかし天風は、そこから一歩進めて、
「自分が人を喜ばせることを楽しみにする」と言っています。
すると、人生の主導権が自分に戻ってきます。

「誰かが自分を認めてくれるだろうか」ではなく、
「今日は誰を喜ばせられるだろうか」になる。
これは非常に強い生き方ではないでしょうか。

しかし天風は、
「大きなことをして人を救いなさい」とは言っていません。
大事にしているのは、「言葉や行い」です。

つまり、日常の小さなこと。笑顔で挨拶する。
相手の話を最後まで聞く。「ありがとう」を伝える。
誰かの仕事を認める。家族に優しい言葉をかける。
部下の小さな成長を見つける…
お客様に「あなたの会社の素晴らしい点を」伝える。

こうした小さな行為でも、相手の心は動きます。
そして不思議なことに、
人を喜ばせようとして発した言葉が、自分の心まで明るくする…

だから天風は「今日から」と言っています。今この瞬間からです。

大きな修行はいりません。
朝のはじめの言葉と行いから変えていきましょう。

 

いかがですか。「本当の満足」。味わいたくなりませんか。

小さな言葉、行動を一つひとつ摘まんで確認する。

1週間も続けたら、どんなことが起きるでしょう。

いつもは掘り下げる。今週は、実践しましょう。

 

すべては中小企業の「存続と成長と発展」のため!
いつもお読みいただきありがとうございます。

 

― 経営マインド 368  ―


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給食がおいしすぎてほほ落ちる川柳

 


「給食が おいしすぎて ほほ落ちる」

 

ある駅の掲示板に貼ってあった小学校6年生の川柳です。

たった17音の中に、

小学生の幸福が、そのまま保存されているように感じました。

「おいしい」だけではないんです。
「おいしすぎて」と、ちょっと大げさになり、最後に「ほほ落ちる」。

しかも、「ほっぺた」ではなく「ほほ」。
言葉の選び方に、子どもなりの表現力があります。

この一句に、
この子たちの小さな幸福を守ることが、大人の責務だ…
そんな感想を持ちました。

私たち大人は、ともすると

「日本の未来」「少子化」「経済成長」「教育」「社会保障」など、

大きな言葉で未来を語ります。

でも、未来というものの実体は、案外こういうものなのかもしれません。
「今日の給食、おいしかった!」
「友達と笑った!」「先生に褒められた!」
「家に帰ったらお母さんがいる!」「明日も学校に行くんだ!」
そんな一日一日の「ほほが落ちるほど嬉しい瞬間」

が積み重なって、人生になる…

だから、大人の仕事は、

子どもたちに立派な未来を説くことだけではない…
「ほほが落ちるような幸福を、ちゃんと残しておくこと」
そんな在り方が見えてきます。

山下事務所では、「会計で会社を強くする」と信念を磨いています。

その思想とこの一句は共鳴しているように感じました。


・会計で会社を強くする。

⇒地域の企業を次の世代へ着実に渡す。

⇒働く人が安心して働ける会社をつくる。

⇒家族が穏やかに暮らせる生活をつくる。

その先にあるのは、結局、
子どもが「給食が、おいしすぎて、ほほ落ちる」と言える社会
なのではないでしょうか。

大人の仕事は、未来を大きく語ることではなく、
子どもたちの「小さな幸福」が、明日も続くようにすること。
駅の掲示板のたった一つの川柳が、そこまで見せてくれます。

なんとも、いい「生きる力」をもらった週末散歩でした。

 

今週もお読みいただきありがとうございました。

ゴルフ場、バンカーショットでボールを打つ女性

 

今月は、「素直さ」と「まずやってみる」について深めました。

ここまで来ると、巡回監査の父、飯塚毅先生の言葉、

「雑念妄想に囚われることなく、一直線に生きなさい!」が、

実践値として胸に迫るようになってきます。


飯塚毅先生のいう「素直さ」は、

単なる「人の言うことをよく聞く」という意味で使っていません。
「雑念妄想に囚われない」というところに迫っているのです。

経営者は、知識が増えるほど迷います。

 

「これは自分の会社には合わない」
「今は景気が悪いから」
「そんなことを言っても社員が……」
「もう少し様子を見てから」
「昔はこうだった」
「本当にそれで大丈夫なのか」

こうして、行動する前に頭の中で何度もブレーキを踏む。
ところが「一直線に生きる」とは、
正しいと確信したことを、余計なことを考えず、まずやってみる。

これではないでしょうか。

そして、尊敬するレッスンプロの言葉、
 「基本練習を大事にする」 「素直になる」
「ちゃんとした場所を見つける」「勇気を出して参加する」
これは飯塚先生の「一直線」のことではないでしょうか。

そしてレッスンプロは言いました。 「素直な人」は、成長が速いと。

ゴルフでも経営でも、
素直な人は、教えられたことを一度そのままやってみる。
だから、結果が出るのです。

結果が出なければ、また修正する。疑う心がありません。
一方で、「素直でない人は、教えられた瞬間に、

自分の経験・常識・プライドを持ち出してしまいます。

「でも…」「うちの場合は…」「それは理想論で…」

これを繰り返しているうちに、時間だけが過ぎていく。

ですから、「素直さ」は人格論というより、

むしろ「成長の技術」だと言えるかもしれません。

 

なぜ成長しないのか…

なぜ発展しないのか…

 

何度繰り返して聞いても、

この飯塚先生の言葉を、自分事で聞ける人は、稀かもしれません。

時が来ていないのですね。

◆まとめ◆

 

「素直になるとは、考えないことではない。」
「余計なことを考えて、最初の一歩を止めないこと。」


まず動きましょう。考えるのは、その後でいいのです。

 

いつもお読みいただきありがとうございます。

木彫りのシマフクロウ、30周年記念

 

学生時代の友人が、事務所開業30年を祝って、贈ってくれた木彫です。

事務所の守護神としてご安置しました。行きも帰りもご挨拶。

毎日、見るのが楽しみです。そうしているうちに、この二羽が、

「30年を祝う記念品」以上のもの…に輝きだしました。

まず見えたのは、30年間の歩みを静かに見守り続けてくれた、

友の眼差しそのもの…だという発見です。

大きなシマフクロウは、どっしりと立っています。
小さなシマフクロウは、その傍らにいます。

二羽とも、愛嬌のある表情ではありません。
少し厳しく、少し不器用にも見えますが、しかし決して逃げない。
何だか事務所経営の30年と重なります。

税理士事務所を経営するということは、

単に「組織を経営する」ことではなかったような気がします。

人の人生に立ち会い、会社の苦境に立ち会い、後継者の迷いに立ち会い、
職員の成長を見守り、そして時には、誰にも見えないところで決断する。
そういう時間だったという感慨があります。

そこへ、このシマフクロウがやってきて、呟いてくれました。
あなたは「守られてきた人」というより、
「人に恵まれることで、守る人になってきた人」ですよ…と。

事務所では打ち合わせスペースに佇んでいるシマフクロウですが、

感謝を込めてデッサンにしました。

すると北海道の大自然に返してあげたおかげか、

存在感が、さらに大きくなった気がします。

そして感じました。

二羽の後ろに広がる森や山は、30年という時間そのものだな…と。

一本一本の木が、これまで出会った人。
川が、これまで流れてきた仕事。
山が、越えてきた出来事。


そして二羽の足元の大地が、事務所の30年の土台。
その上に、二羽が立っています。

友が、「つがい」にしてくれたことに惹かれます。

はじめは雄一羽だったのです。
しかし一羽ではいけない。一羽じゃない!と感じた。

 

そうした直観を聞いたとき、感じました。

友人は、単に「立派なシマフクロウ」を贈ったのではないのだと。

一羽ではなく、二羽。それは…
「これからも、一人ではなく、誰かとともに歩いていけ」
という、友人からの無言のメッセージだと受け取りました。

 

その心は、30周年で、過去を振り返って終わるのではないよ。
「これからも、この二羽に見守られながら続けていく」んだよ。
ということです。

そう考えると、これは30周年記念ではなく、
「次の30年への門出」としての贈り物なのかもしれません。

気付いてみると、今、事務所には、若い世代が入り、

次の世代への継承も始まろうとしています。

そう思うと、この二羽は30年間を見守った守護神であると同時に、
「次の30年を見張る番人」にも見えてきます。

友はそこまで見据えて、これを贈ってくれたのです。

 

最後に作者のエピソードを一つ。

この作品を友人に手渡すとき、作者が願ったそうです。

「20年後、つまり山下事務所の50周年祭に、

私を会場に連れて行ってください。

その日を目指して、日本随一のシマフクロウの彫師になります。

私の人生をかけた、大いなる夢にします!」と。

 

そのありがたい言葉を胸にしまい、私も誓いました。

今の職員、全員集合でお迎えしよう!と。

すべては中小企業の「存続と成長と発展」のため!

いつもお読みいただきありがとうございます。

王冠の人物と子供たちの絵

 

週明けにご紹介した中村天風の言葉

「いのちの力の使い方」深めるお時間ありましたか。

 

経営者には、この言葉が非常によく当てはまると思います。
会社が苦しくなったとき、

経営者はどうしても「力を入れ」てしまいます。

売上を上げなければ…
資金を借りなければ…
社員をもっと働かせなければ…
新しいことをしなければ…
何とかしなければ…

しかし、「何とかしなければ」という力みだけでは、経営は動きません。

むしろ力を入れた分だけ、視野が狭くなります。
「まだ会ってもいないのに、勝手に決めつけないでいただきたい。」
こんな言葉を使ってしまうときは、危険信号です。

 

そこで、「力を入れる」から「力を働かす」へ。
と、問いを変えましょう。

「どうしたら売上を増やせるか」

思考から一端離れ、
 

「わが社の持っている力は、どこにあるのか」
「その力を、誰のために働かせるのか」
「何に使えば、会社の未来が開くのか」
と考えましょう。

すると、経営者の目に見える景色が変わります。
変わらなければ、変わるまでこれまでの思考から離れましょう。


社員の中にある力。
長年培ってきた技術。
顧客との信頼。
地域とのつながり。
金融機関との信用。
毎月積み上げてきた会計データ。
そして、会社に蓄積された自己資本。

これらはすべて、会社が持っている「いのちの力」です。

 

「ついて来れないなら切ってもいい」

そんな言葉を使ったら資源どころか、運も無くなるでしょう。

経営とは、

資源にただ「もっと頑張れ」と力を入れることではないのです。
それぞれの力が、最も生きる場所で働くようにすること。
そう考えると、経営者の仕事そのものが変わって見えてきます。

経営者は、自分一人が頑張って会社を動かす人ではない。
会社に宿っている力を見つけ、つなぎ、方向づけ、働かせる人。
なのです!努々(ゆめゆめ)そこを見誤ってはいけません。

そしてここに、ようやく「会計」が入ってきます。

こうしてみると、山下事務所の指導方針、

「会計で会社を強くする」という思想には段階があることがわかります。


会計は、単に過去の数字を記録するものではありません。
「わが社には、今、どんな力があるのか」を映し出す鏡にもなります。

利益が出ているのか…
現金は残っているのか…
自己資本は積み上がっているのか…
借入に依存していないか…
どこにお金が流れているのか…
どの商品・顧客・事業が会社を支えているのか…

数字を見れば、会社の「力の状態」が見えてきます。
そして月次巡回監査によって、その数字を経営者と一緒に確認する。

すると、「もっと頑張ろう」ではなく、
「この力を、こちらに振り向けよう、あちらに活かそう!」
という経営判断ができるようになります。

そうなったら面白いですね。

毎日帳簿を作り、毎月、締める。

一見すると、とても地味な仕事です。

しかし、その積み重ねによって、
「いま、会社にはどれだけの力があるのか」が見える。

その力を、未来のためにどう働かせるかを経営者と考える。
そうなると、月次巡回監査も単なる「監査」ではなくなります。
会社の生命力を確認し、生命力の使い方を一緒に考える時間になる。

ここまで広げてみると、「いのちの力の使い方」という言葉は、

経営者の生き方そのものに届いてくる言葉になりますね。

 

すべては中小企業の「存続と成長と発展」のため!
いつもお読みいただきありがとうございます。

水田と青空の下、自転車で走る二人

 

大河ドラマ『秀吉の弟』

関与先の社長のお勧めで視聴するようになりました。
毎回、楽しんでいます。秀吉という人物が面白いのでしょうね。

今回は、その頭を支える弟(プレイヤー2)が主人公です。

今の中小企業のテーマにまるまる被る構成です。考えさせられます。

 

何が、考えさせられるかというと、

秀吉の信長時代の異常な速さの出世です。

単に「人たらしの才」だけでは到底説明できないと思います。

 

ドラマでは、秀吉は「戦える人」であり、

そのうえで「戦わずに勝つ能力」が突出していた…そのように描かれます。

秀吉は、調略にも長けていたとされますが、

最初から外交の舞台に立てるはずがありません。

信長の家臣として頭角を現す過程では、

墨俣築城、稲葉山城攻め、浅井攻め、長浜支配、播磨・但馬攻略、

中国攻めと、軍事行動の最前線に立ち続けています。

とくに浅井氏滅亡後、小谷城とその旧領を与えられ、

さらに今浜を長浜と改めて城を築いたことは、

単なる「上への忠誠、感謝の意」ではないでしょう。

信長から一地域を任せられ、軍事・行政責任者へ移ったことへの宣言です。

また、注目したいのは、秀吉が長浜城主になってからです。
単に領地をもらったのではなく、
城をつくり ⇒ 家臣を集め ⇒ 領国を経営し ⇒ 軍事力を蓄える
という、ひとつの「経営体」を作り上げたことです。

すなわち、秀吉は早い段階から、

「戦場の一武将」ではなく、「人と土地を動かす経営者」

だったことが伺えるのです。

 

事務所経営30年。様々な社長にご縁をいただきました。

その殆どの方が、組織を作らずして事業を終えました。

作らなかったのではなく、作れなかったのです。

挑戦した人は、わずかです。殆どの方は、その発想が無かった。

それは、戦場の一武将であることを望んでいたからです。

 

秀吉は、はじめから戦場の一武将で終わる発想は無かったのです。
10年以上実家から姿を消し、突然、現れたかと思ったら、

まず弟を巻き込むところからドラマは始まります。

のっけから、組織で戦うことが思考されていたのでした。

きっとお百姓さんだったからだな…と思わせる組み立て。

田んぼは、1人ではやれません。家族という組織で働く場所です。

 

だから中小企業経営者にお勧めなのです。

これから、まだまだ、いえ、ここから、ますます面白くなりますね。

大河ドラマ『秀吉の弟』ぜひご覧ください。またブログします。

 

すべては中小企業の「存続と成長と発展」のため!

いつもお読みいただきありがとうございます。

TKC、日本公庫、中小機構の連携広告

 

今朝の日経に掲載されたTKCの広告です。

こうした記事が目に飛び込むと、朝から元気がでますね。

「日本公庫・TKC・中小機構が中小企業を支援します」

という広報ですが、会計人、金融などの立場でなく、

ぜひ、経営者の目線で読んでいただきたいなと感じます。


これは、

「社長一人で会社を守る時代」から、
「会社の実態を共有して、金融・会計・公的支援が、

 一体で会社を支える時代」へ。変わりましたよ!というメッセージです。

中央の坂本会長を挟んで、
 左:日本政策金融公庫 = 資金
 中:TKC全国会 = 会計・税理士
 右:中小企業基盤整備機構 = 経営支援・公的支援

という三つの機能が並んでいます。

バラバラだった組織が一つに繋がろうとしている。

私たちは「情報の非対称性」を乗り越えていますよ…

という情報開示とも見えます。

こうした安心を、それぞれのトップが示すといことは、

何を意味しているのでしょう。

経営者には、そこを感じとっていただきたいと願います。


 ・先ずピンと来てほしいところは、

 「困ってから相談する」のでは、もう遅いですよ…ということです。

この広告には「有事の支援」とあります。
災害、急激な物価上昇、金融環境の変化、

取引先の倒産、事業承継、人手不足……。

中小企業には、突然「有事」がやってきます。

実際、現在も中小機構は、

9月24日付で台風被災企業向けの特別相談窓口を設置しています。

 

しかし、有事になってから、
「先生、うちの会社、どうなっていますか?」
「銀行に何を出せばいいですか?」
「融資を受けられますか?」
では、相談は、後回しにされてしまうでしょう。

そこで重要になるのが、
平時から会社の状態が分かっていること…です。
ここにTKCの月次決算・巡回監査の意義が光ります。

金融機関が会社を支援しようとしても、
「この会社は今どういう状態なのか」が分からなければ動けません。

TKCでは、巡回監査と月次決算を行った財務情報を、

経営者の依頼に基づいて金融機関へ開示する

「TKCモニタリング情報サービス」を展開しています。


さらに日本公庫とTKCは、

2025年から「TKCファストリンク」という仕組みを開始し、

一定の条件を満たす企業について融資審査の迅速化を図っています。

つまり、決算書を作って税務署に出して終わりではなく、
「会社の現在地を、金融機関と共有できる経営情報にする」
という実践を、地道に続けてきたのです。

それがこの対談を成就させたといってよいでしょう。

そして、重要なのは、三者のトップが対談したということではなく、

この人たちは、黒子になることを宣言しています。


支援ということばが何度もでてきます。

 

つまり中小企業の会計は、
「税金を計算するためのもの」から、
「会社を社会につなぐ共通言語」へ 
と進化したのです。

中小企業の経営者には、ここを一番ご理解いただきたいところです。
有事に強い会社をつくるためには、平時に何をしているかが問われます。
が問われます。

・ 月次決算ができている
・ 自社の限界利益が分かっている
・ 資金繰りが分かっている
・ 自己資本比率が分かっている
・ 借入金の返済能力を把握している
・ 経営者自身が数字を説明できる
・ 金融機関に現在の状況を説明できる
・ 将来の経営計画がある…

例えば、こういう会社なら、

有事になっても「支援する側」が動きやすいことでしょう。

逆に、「決算は年1回、税理士さんに任せています」
という会社は、有事になった瞬間に情報を集めるところから始まります。

 

ここに企業の「平時の会計力」と「有事の生存力」の関係があります。

この広告を、全関与先にお届することが、

今日から1か月間の巡回監査で取り組むべきことです。

「社長は、金融機関にどこまで見せられますか?」
と問いかけましょう。

そして、もう一つ、難しい問いを。
「今、何か起きても、3日後に会社の状態を説明できますか?」
「会計システムが、復旧できる体制が整っていますか?」でもよいですね。

 

・売上はいくらか。・限界利益はいくらか。
・現預金はいくらか。・借入金はいくらか。
・毎月いくら返済しているか。・自己資本比率は何%か。
・経営の余白はいくらあるか…

 

そして、
「この会社を10年後、20年後どうしたいのか」まで語れるか。
ここまでできている会社は、単に「融資を受けやすい会社」ではありません。
社会から支援を受けられる会社になっている状態です。

そのように中小企業目線で読んでいくと、

この広告は「TKCの広告」ではなく、
「巡回監査が、社会のインフラになりつつあることを示す広告」
として読み取れるのではないでしょうか。

「なんだ、巡回監査か。やっぱりTKCじゃないか!」

と思われる方もおいででしょう。しかしこれは社長目線の話しにしてこそ、

意味を持つのです。巡回監査は、受け入れ態勢がなければできません。

受け入れ先とは、まぎれもなく中小企業。

つまり主役は、決断した社長なのです。

 

今回のこの広告を関与先企業にお届けして対話を展開したら、

最後に、こう問いかけたいですね。

「社長、この三者の真ん中にいるのは誰でしょう?」と。
 日本公庫でもない。 TKC全国会でもない。 中小機構でもない。

 

主役は、社長と会社です!と。
 

すべては中小企業の「存続と成長と発展」のため!

いつもお読みいただきありがとうございます。