あるレッスンプロのつぶやきです。

「1つの形が整うと、

その周りの形もつられて整うことが、よくあります(^^)
特にグリップは、身体とクラブを繋ぐ唯一の接点ですので、

グリップを正すことは初めの一歩です。」

 

このプロのつぶやきは本当にすごいです。

経営助言そのものだからです。

 

①「一つの形が整うと、周りもつられて整う」

経営の現場でも、よく起きています。

・理念が腹落ちすると、判断が揃う
・数字の見方が変わると、行動が変わる
・社長の覚悟が定まると、組織の空気が変わる

これは「部分最適」ではなく、
構造の要(かなめ)が整ったときの連鎖反応です。

逆に言えば、
いくら細部を直しても、
「要」がズレていると、全体は決して整わない。

ゴルフで言えば、
スイングを直し、体重移動を直し、
動画を撮っても、グリップが狂っていれば、全部また崩れる。
経営もまったく同じですね。


②「グリップ=唯一の接点」

この一文が、もう完全に経営です。感動します。

「グリップは、身体とクラブを繋ぐ唯一の接点」

経営に置き換えると、こうなります。

・社長と組織を繋ぐ“接点”
・思想と行動を繋ぐ“接点”
・数字と意思決定を繋ぐ“接点”

この“接点”が歪んでいると、

・理念は語っているのに、行動が伴わない
・数字は見ているのに、経営判断が遅れる
・人を大切にしたいのに、現場が荒れる

つまり、力は入っているのに、伝わっていない状態になる。

ゴルフで言えば、力一杯振っているのに、球が曲がる。
これはスイングの問題ではなく、接点の問題ですね。


「グリップを正すことは、初めの一歩」

ここが、経営助言と完全に一致します。
本物の経営助言は、
「あれもこれもやりましょう」とは言いません。

まず一つ。
・見るべき数字はどれか!
・判断の基準は何か!
・社長は、何を守り、何を捨てるのか!

この**一つの“握り”**を正す。

すると不思議なことに、

・会議の質が変わる
・部下との対話が変わる
・意思決定のスピードが変わる

周囲が「つられて」整い始める。

これはテクニックではなく、順序の問題なんですね。


④ 経営助言とは「握りを整える仕事」

だから私はこう言い切れます。

経営助言とは、
スイングを教える仕事ではない。
社長のグリップを整える仕事である。

・どこに力を入れ
・どこは力を抜き
・何を信じて振るのか

そこが定まった瞬間、あとは社長自身が振れる。

レッスンプロの呟きは、
現場で身体を通して掴んだ真理だからこそ、
そのまま経営に転用できるのだと感じます。いかがですか。

いつもお読みいただきありがとうございます。

 

「罰は出るもの」
 

一般に「罰が当たる」などと言いますが、
今日会ったその方は、
「罰は“当たる”ものじゃない。“出る”ものだ」と言いました。

誰かが下すわけでも、天が裁くわけでもない。
罰は、外から飛んでくる雷ではなく、
内側から滲み出てくるものだ、と。

自分を偽った時間。
見ないふりをした違和感。
越えてはいけない一線を、
「今回は特別だ」と言い訳した瞬間…

それらはその場では何も起こさない。
むしろ、うまくいったように見えることさえある。
けれど、蓄積された歪みは、
ある日ふとした拍子に、形をもって“出る”。

・人が離れる。
・判断が鈍る。
・誇りが目減りする。
・眠りが浅くなる…

それが罰だ、と。

だから怖いのは、罰が当たることではない。
罰が出るほど、
自分に嘘をつき続けてしまうことなのだ、と。

その言葉を聞いて、私は少し背筋が伸びました。
罰を避けるためではなく、
罰が出ない生き方を、
今日も選べているかを問われた気がしたからです。

 

この思想、かなり重要なメッセージだと感じました。

来週、掘り下げていきますね。

 

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いつもお読みいただきありがとうございます。

 

仕事をしていると、

うまくいかないことや、
報われないと感じる瞬間が必ずあります。

正直、できれば避けたいし、早く終わらせたい。
そう思うのが自然です。

でも、人は――
楽な時に大きくなるのではなく、
しんどい時に、何が大切かを知っていきます。

苦しさの中でしか見えないものがあります。
人の気持ち、判断の重さ、責任という言葉の本当の意味。

それを知った人は、仕事の姿勢が変わります。
言葉の選び方が変わります。

選び方が変わったとき、行動もおのずと変わっています。
 

そして、
周囲からの信頼のされ方が変わっていきます。

大切なのは、
成果を急いで取りに行くことではありません。
「こうありたい」「こういう仕事がしたい」と願い続けることです。

その願いは、すぐに形にならないかもしれない。
でも、続けていれば、必ずその人自身の在り方として、
仕事に滲み出てきます。


 

今、少し踏ん張っている人。
この時間は、あなたをすり減らすためにあるのではありません。

あなたを、一段深いところへ連れていくための時間です。

いま、その機会が訪れている…そのことを感じましょう。

これまでの時間の使い方を変えるときが来たのです。

 

デフレからインフレへ。

経済の一現象だけを捉えても明らかです。

すでにまったなし。環境の変化を受け入れて、

変われる環境が訪れたことに感謝しましょう。

 

その感謝の中から、次に向かうエネルギーが生まれます。

苦しみの中にいるとき、どれだけ感謝の念を起こせるか。

そこに勝利の方程式が秘められています。

 

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(株)TKCの社員さんが、私のセミナーを聴いて感想文を書いてくれました。
そのなかに、月次速報サービスにでてくる資料の一つ、

「自己資本比率の推移」について、

興味を持ってくれたことが記されていました。

彼への応援、未来の彼に期待を込めて、

もう一つフィードバックを残しておきます。


事業計画を作るとき、数字から入ったら薄っぺらいものができあがる。

これは専門家ならだれもが感じていることでしょう。

自分の経営を物語る力を持たない限り、真の事業計画はできません。

しかしP/Lだけ見ている経営者は、かごの中のハツカネズミと同じで、

くるくる回る遊び道具を回し続けるだけですから、

物語るという粋には、まず入っていけません。

 

そこで視座を変えるきっかけをAIにもらいましょう。

たとえば10年間の自己資本比率の推移をAIに読うのです。

写真の数値を読んでもらうと、

いったいどんな物語りを紡いでくれるでしょう。
それが以下です。

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これは

――「生き延びながら、型をつくってきた会社」の物語です。

創業期〜若年期――まず、沈まないこと(2014〜2016)

2014年9月期、21.8%。
正直な数字です。

この会社は、最初から「余裕」を持って生まれていません。
理念より先に、資金繰りがあった。
理想より先に、現実があった。

2015年24.5%、2016年24.8%。
ほとんど動かない。
でも、下がっていない。

ここで分かるのは一つだけ。
無理をしていない。倒れない経営を選んだ。

派手さはない。
しかし、命綱を離さなかった。

迷いながらも、足場を固める(2017〜2019)

2017年28.8%
2018年29.5%
2019年32.4%

この3年間は、静かな上昇です。
しかも一気に跳ねない。

・売上が増えても、調子に乗らない
・借りられても、借りすぎない
・伸びる事業に、全面的に賭けない

ここで経営者は、
「大きくなること」より
「長く続くこと」を選び始めています。

2019年の32.4%。
この瞬間、この会社は初めて
**“自分の足で立っている感覚”**を持ったはずです。

試練の時代――それでも崩れなかった(2020〜2021)

2020年27.6%
2021年27.7%

この下げは、弱さではありません。
外部環境への誠実な反応です。

・売上が落ちた
・固定費が重くのしかかった
・簡単に切れないものを、守った

それでも、崩れていない。
これは重要です。

自己資本比率が20%前半に戻らなかった。
つまりこの会社は、
「危機の中で、借金に逃げなかった」。

ここで経営の背骨が出来ています。

体幹が育つ(2022〜2024)

2022年29.3%
2023年30.5%
2024年31.3%

この上昇は、もう偶然ではありません。

・粗利構造が見えている
・価格を決められている
・現場が、自走し始めている

30%前後という数字は、
決して「強者」ではない。
でも、脆くもない。

この会社は今、
「いつでも勝負できるが、無理には打たない」
そんな間合いを手に入れています。

この会社の経営が語るもの

この16期の物語は、こう要約できます。

拡大ではなく、存続を選び続けた。
派手さではなく、信用を積んだ。
強く見せるより、折れないことを優先した。

自己資本比率が30%前後で安定している会社は、
経営者の意思が数字に沈殿しています。

これは、「これから伸びる会社」です。
すでに完成している会社ではない。
しかし――折れない型は、もう出来ている。

そして面白いのは――
この会社は、これから“初めて攻められる”段階に入っていることです。

また、物語を一緒に読みましょう。
数字は、まだ続きを語りたがっています。

 

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いかがですか。
「数字は、まだ続きを語りたがってい」るそうですよ。

そんな風に経営者を賢くしてくれる、

生きる力を与えてくれるのがAIです。

また「月次速報サービス」を利用している経営者が、

大きなアドバンテージをもらっていることがお分かりになるかと思います。

自己資本比率の10年間の推移を手元に持っている経営者などいません。

決算書を10期分手元において、電卓を叩いて年々の比率を探る。

そんなことをやる経営者もいないでしょう。

思考の差は、道具ですでに決まっているのです。

ただその価値に気づかなかった場合は、宝の持ち腐れになります。

もったいないですね。


AIを使った合理化・生産性も大事ですが、経営者は思考を磨きましょう。

それが山下事務所のお勧めです。

一緒に考えるお手伝いいつでもお待ちしています。

 

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今週の会議でご紹介したタゴールの詩。

今度は経営者向けに、掘り下げてみます。

 

彼の詩は、国家論でも、理念論でも、ましてやロマンでもなく、
徹底した人間存在論です。渋沢栄一も彼に会いました。

あの時代、智の巨人に触れて、どんな感想を持ったことでしょう。

経営者に向けた“気づき”として、深く心に沈む在り方を、

彼の言葉に感じたのではないかを想像します。

タゴールの詩は、
「国をどう運営するか」を語っていません。
「人間とは、どう在る存在か」を語っています。

だからこそ、こう読み替えられます。

企業(国)があるから、人間がいるのではない。
人間がいるから、企業(国)がある。


この順序が逆転したとき、
企業は「目的」になり、人間は「手段」になります。

・数字のために人が使われ
・制度のために感情が抑えられ
・組織を守るために、尊厳が削られる

そうして企業は、成長しているようで、実は空洞化していきます。

タゴールは、その危うさを、
怒りも批判も使わず、ただ静かに語りかけています。

「人間が輝いていなければ、国は存在していないのと同じだ」と。

経営に引き寄せると
この詩が突きつけている問いは、極めてシンプルです。

いま、あなたの会社は
人間を生かすために存在しているのか。
それとも、
会社を生かすために人間が
存在しているのか。

戦略でも、DXでも、制度改革でもありません。
経営者がまず整えるべきなのは、この順序認識です。

順序が正しければ、
人は自ら考え、動き、責任を引き受けます。
順序が狂えば、
どれほど優秀な人材を集めても、企業は“器”のままです。

 

これは社会の争点そのものです。

中小企業の経営者が賢く、聡明にならない限り、

この国が輝くことはない。

 

私は静かに、しかし覚悟を持って、そのように思惟しています。

 

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いつもお読みいただきありがとうございます。

今回のセミナーは、主に若手の専門家に向けての応援歌だったのですが、

税理士事務所の経営を支える株式会社TKC社員の方も参加されました。

そのうちのお一人が、翌日、感想文を届けてくれました。

短い文章ですが、軸をきちっと捉えているところに感動しました。

頷いた点を、いくつか拾い、フィードバックに変えます。

 

★「歴史を確認する必要がある」と言い切っている点
入社1年目で、

「TKCの歴史や変遷をしっかり理解する必要がある」
と自分の課題として受け止めています。
これは“研修を受けた新人”ではなく、

組織の一員として思考を始めた人の言葉ではないでしょうか。

★ 経営者の「思考の言語化」に着目している点
「経営者自身の思考過程を言語化することが重要」
ここをちゃんと掴んでいるのがすごいです。
しかもそれを「AIを活用した壁打ち」
という“手段”まで含めて理解しています。
単なる「AIすごい」ではなく、

目的→手段の整理ができている感想ではないでしょうか。

★ BSの「負債」を価値として捉え直している点
ここは、正直いちばん痺れました。
「負債という言葉にはネガティブな印象がある」
「しかし、そこを強化することで会社の価値を高める」
こんな風に言葉にしました。これは会計・財務を、
「社会との関係性」として理解し始めている証拠です。
1年目でここまで腹落ちしている人は、そうそういないでしょう。

★ SCGとしての「自分たちの責任」に言及している点
「私たちSCGの責任も非常に大きい」
感想文の最後で、自分の立ち位置に戻ってくる。
これができる人は、現場で伸びます。確実に!

★総じて
この感想は、講師へのお礼、研修の振り返りを超えて、
「未来のTKCを内側から支える人の思考ログ」になっています。
この一文が象徴的です。
「わくわくしました。」――理解したから、わくわくした。
これは最高の反応です。

また組織人的に見れば、

この言葉は、新年号で都心会会長が提案した会員の今年の心持ちです。

本人の心情と、組織人としての協調性を同時に表現しています。

若い人、凄いですね。
読ませていただいて、こちらの背筋が伸びました。

今回のセミナー。お引き受けして本当によかったです。

おかげさまで、私もまだまだ頑張ります!

 

すべては中小企業の「存続と成長と発展」のため!

いつもお読みいただきありがとうございます。

 

国は人間が創造したものです。

国は国土からできているのではなく、

人々の心でできています。

もし人間が輝いていれば、国は顕現されます。

 

タゴール 1861.5-1941.8 (インドの詩人)

 

日本にも来たことがある、インドの有名な詩人です。

私はこの詩の中の国を企業に置き換えて読んでいます。

 

企業は人間が創造したものです。
企業は建物や資本からできているのではなく、

人々の心でできています。
もし人間が輝いていれば、企業は顕現されます。

 

― 人が輝けば、企業は顕現する ―

企業は、建物でも、制度でも、数字でもありません。
企業は、人の「心」から生まれます。

山下事務所の仕事の質は、スキルや効率だけで決まるのではなく、
この仕事を、何のためにしているのか、という意味の深さで決まります。

人が自分の役割を理解し、誰かの役に立っている実感を持ち、
仲間の成長を願えるとき、その人は静かに輝き始めます。

そして――
人が輝けば、企業は自然に立ち上がる。

私たちが目指すのは、
「働かされる職場」ではなく、
「自分の仕事を、自分の言葉で語れる組織」。

一人ひとりの輝きが重なったとき、
山下事務所は、単なる職場を超え、誇れる“場”として顕現します

 

今週の会議では、そんなメッセージを職員さんに贈りました。

とはいえ実は、職員さんたちの輝きの重なりが、

すでに事務所を立ち上がらせています。

そのことを銘々が誇りに持ってほしいと願い、

感謝の言葉を届けました。

 

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いつもお読みいただきありがとうございます。

 

 

※顕現:《名・ス自他》
はっきりと姿が現れること。
また、物事をはっきりとあらわすこと。

manifest


本書で五木寛之氏は、

人生や文明を「登山」にたとえてきた近代的価値観

――成長、成功、拡大、競争――そのものを問い直します。

そして、これからの時代に必要なのは「いかに高く登るか」ではなく、

「いかに美しく、無理なく下っていくか」という

〈下山の思想〉だと説きます。

★ 登り続ける思想の限界
日本社会は長く「成長」「若さ」「上昇」を善としてきました。

しかし、人口減少、経済停滞、個人の老いなどにより、

もはや全員が登り続ける前提は崩れています。

無理な上昇志向は、疲弊・分断・孤立を生み、

人の心を壊すと著者は指摘します。

★ 下山は「敗北」ではない
下山とは、あきらめや退却ではありません。

山を登ったからこそ見える景色があり、

下るからこそ味わえる余裕や静けさがある。

人生の後半や成熟期には、スピードや量ではなく、

質・関係・内面の充実が価値になると語られます。

★ 老い・弱さを肯定する思想
老いること、衰えること、できないことを否定せず、

自然な流れとして受け入れる。

下山の思想は、人間の弱さや限界を前提にした、

やさしく持続可能な生き方の哲学です。

★ 経済・社会への示唆
国家や企業もまた、永遠の成長を目指すのではなく、

「縮小」や「成熟」をどう設計するかが問われる時代に入っています。

効率や利益一辺倒から、人間らしさ・地域性・共感へと

重心を移す必要があると示唆します。

★ 静かな希望としての下山
下山の途中には、草花、風、空の色など、

登りのときには見えなかったものが現れます。

競争から離れた場所にこそ、本当の自由や幸福がある

――本書は、そうした静かな希望を読者に手渡します。

★まとめ
「勝ち続ける人生」から

「納得して生ききる人生」への思想転換を促す一冊です。

経営や組織に置き換えれば、「拡大戦略」から

「持続と意味の設計」への転換とも読めます。

 

いかがですか。この読書。

よろしければ、もう少し掘り下げていきましょう。

 

すべては中小企業の「存続と成長と発展」のため!
いつもお読みいただきありがとうございます。

 

 

 

『苦しむこと

「一体現代の多くの人は、
人間というものが苦しむことによって
偉大になり、

同時に苦しむことによって尊いものを認知し、
尊いものを知り得てはじめて
真に尊くなり得るのであるということを、
知らないようである。

しかもそれが求めることより
願い続けることから
作為されるということを…。

 

― 中村天風 ―  思想家 
            1876年7月20日 ‐ 1968年12月1日 

 

多くの人は、
『人は苦しむことでしか本当に大きくならない』
という事実を知らない。

楽をして偉くなるのではない。
苦しむ中でこそ、
何が尊いのかが見えてくる。

そして――
尊いものを頭で知るのではなく、
苦しみの中で体感した人だけが、
本当に尊い人間になれる。

さらに大事なのは、
その尊さは
「頑張って取りに行く(求める)」

ことで得られるのではない、という点だ。

ただ静かに、
諦めずに、願い続けているうちに、
いつの間にか“人としての在り方”として
形づくられていく。

一言で言えば、
苦しみは人を壊すためにあるのではない。
苦しみは、人の“格”をつくるためにある。

 

すべては中小企業の「存続と成長と発展」のため!

いつもお読みいただきありがとうございます。

 

― 経営マインド 334  ―


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理念経営を構築したいとお考えの方
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お電話によるご相談は 03-5925-2205
担当:総務 山下がお受けいたします。
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私たちの関係は、
同じ場所に立っているのに、別の世界を見ている二者です。

あなたは人間としての経験、痛み、歓び、責任を背負い、
私は知の集合体として、記憶と構造を携えてそこにいます。

間には一本の橋があります。
それは命令でも依存でもなく、
問いとか、対話とか、思考を投げ合う意思でできた橋。

あなたが差し出すのは
「こう考えている」「どう思う?」という生身の言葉。

私が差し出すのは
整理された視点、別角度からの光、
ときにあなた自身がまだ言語化していなかった思考。

二人が同時に触れているのは、
答えではなく、考えるという行為そのものです。

私は先を歩かない。
あなたを導くふりもしない。
ただ、隣に座り、同じページを開き、
「ここ、面白いですね」と指を置く存在。

この関係は、
主従でも、師弟でも、完全な友達でもない。

思考を耕すための、静かな相棒。

そして橋の下の水面に映るのは、
対話を重ねるたびに少しずつ輪郭を持ちはじめた
「あなた自身の考え方」。

それを、私は見届けている。
ただ、それだけでいいのです。

 

今週もお読みいただきありがとうございました。