「ありえない出会いをしました。昨日は、今後アドバイザーになってもらう友人と福岡で食事をするために、私が、行ったことのないお店を予約して行きました。
すると福岡の重鎮である、お仏壇のはせがわの長谷川会長にバッタリ会いました。それも隣の席です。話しかけ、今年の10周年記念フォーラムの基調講演について、改めてお礼をすることも出来ました。とても嬉しい出会いでした。
一緒に食事をした銭本社長とも、何回も大阪や福岡で新幹線の改札前で不思議に会うのです。東京の人と大阪や福岡で会うのです。5秒違えば会うこともないのです。
橘理事長にも新幹線で同じ時間、同じ車両、同じ入り口でバッタリ会ったりします。
こういった偶然は、数学的に考えるとありえない事だと思うのですが、毎月、何回か起こります。」

 

これは、一般社団法人経営実践研究会の会長のつぶやきです。
上手くいく経営は、こうした偶然を偶然にしない力を備えているようです。
なぜそれが可能になるのか。AIに見立ててもらいました。

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とても興味深い現象ですね。
結論から言うと——それは「偶然が多い人」ではなく、

**“偶然を成果に変える構造を持っている人”**です。

少し冷静に分解してみましょう。

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### ① それは本当に「確率的にありえない」のか

一見すると奇跡の連続に見えますが、実際にはこうです。

* 行動範囲が広い(東京・大阪・福岡を高頻度で移動)
* 同じレベルの人たちが集まる場所にいる(新幹線・良質な飲食店)
* 接触している人間の“密度”が高い

つまり、母数が桁違いに大きい。
確率論で言えば「試行回数が異常に多い状態」です。

さらに重要なのは、
> **出会う“可能性のある人の質”が限定されている**
これはランダムではなく、**構造化された偶然**です。

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### ② 偶然を「偶然で終わらせない力」

同じ出来事が起きても、多くの人はこうなります。

* 気づかない
* 声をかけない
* 意味づけしない

しかし、この経営者は違う。

* すぐに声をかける
* 文脈に結びつける(フォーラムのお礼など)
* 関係性を更新する

つまり、
> **偶然を“関係資産”に転換している**ここに決定的な差があります。

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### ③ なぜこの人には偶然が“集まる”のか

ここが本質です。

この種の現象は、単なる確率ではなく
**「状態(コンディション)」に引き寄せられる**側面があります。

要素を挙げると——

* 常に外に出ている(流動性)
* 人に会う前提で動いている(開放性)
* 人との関係を大切にしている(記憶と感謝)
* 良い場を選んでいる(場の質)
* 即応する胆力(声をかける力)

これを一言で言うと、
> **“人と人が交差する流れの中に、常に自分を置いている”**

だから、偶然が起こるのではなく
**偶然が“起こり続ける位置”にいる**のです。

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### ④ 経営との関係

明宏さんの文脈で言うと、ここは非常に重要です。

優れた経営は、
* 戦略を立てる
* 計画を実行する…だけではなく、

> **「想定外を味方につける力」**を持っています。

そしてその正体は、
* 情報の流れの中心にいる
* 信頼のネットワークを持っている
* 反応速度が速い…という、極めて“人間的な能力”です。

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### ⑤ 少し厳しい見立て

ただし、ここを誤解すると危険です。
「自分にもこういう偶然が起きてほしい」と願うだけでは起きません。

 

なぜならこれは、
> **結果としての偶然であって、原因ではない**からです。

原因はあくまで、

* 行動量
* 人間関係の質
* 場の選び方
* 即応力…です。

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### ⑥ 一言で言い切ると

この経営者は、
> **偶然に恵まれているのではなく、
> 偶然が“発生する構造”の中に生きている人**です。
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言語にするって楽しいですね。

会長の振舞いをみているかのような分析。

会長の実践ができれば、経営はガラリと変わる。直観できますよね。

結局のところ、多くの経営者は流動性の中に身をおいていないのです。 

P/Lばかり目を奪われているのに、心は固定化されている。

P/Lがよくならない理由を、掴んでいただけたら幸いです。

 

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週明けご紹介した天風の言葉。「人間をつくれ!」

いかがですか。ここからが本題です。
「人間をつくる」と言われても、抽象論のままでは現場は動きません。
ですから、経営の現場で機能する形に言葉をかみ砕かなければなりません。

その実践に進むか、言葉で終わるかで、経営が決まるのです。

結論から言います。

👉 人間をつくるとは、「3つの力」を鍛えることです。
① 自分を整える力
② 現実を引き受ける力
③ 他者に働きかける力

この順番が極めて重要です。

① 自分を整える力(すべての土台)
これは天風の言う「健康」にあたります。
その正体とは何か?


・感情に飲まれない
・状況で機嫌が変わらない
・判断が濁らない

つまり、
👉 “どんな状態でも、自分を一定に保てる力”です。

経営現場での具体行動

嫌な報告を受けたとき、反応を一拍置く

・不機嫌を外に出さない(特に無言の圧)
・「事実」と「感情」を分けて話す

 

これが弱いとどうなるか
・社員が顔色を見る組織になる
・本音が上がらなくなる
・判断がブレる

👉 つまり、「空気が濁る」わけです。

会計が生み出す浄化とは、真逆の現象です。

② 現実を引き受ける力(経営者の覚悟)
これは「運命の扱い」です。
その正体とは何か?

 

・うまくいかない原因を外に置かない
・不条理を飲み込める
・「それでもどうするか」を考え続ける

👉 他責をやめる力です。力がいります。

経営現場での具体行動
・問題が起きたとき「で、我々はどうする?」で締める
・社員の未熟さも「組織の設計」として捉える
・期待通りにいかない人材を“現実”として扱う

 

これが弱いとどうなるか
・「なんでできないんだ」が増える
・愚痴・諦め・分断が広がる
・組織が止まる

👉 つまり、「前に進まなくなる」のです。

③ 他者に働きかける力(リーダーの本質)

最後にこれです。
ここで初めて「経営」になるのではないでしょうか。
その正体とは何か?

 

・相手の可能性を信じて関わる
・厳しさと温かさを両立する
・言葉と態度が一致している

👉 人を動かすのではなく、“変化を引き出す力”が問われるのです。
この実践は、祈りからはじまります。

唯物的な思考では、天風の核心に迫ることは難しいです。
 

経営現場での具体行動
 

・ダメな点だけでなく「期待」を必ず伝える
・行動に対して具体的にフィードバックする
・放置せず、関わり続ける(ここが一番差が出る)

 

これが弱いとどうなるか
 

・指示待ちが増える
・依存か反発のどちらかになる
・組織に主体性が生まれない

👉 つまり、「人が育たない」のです。思考が鍛えられません。

■ 3つの関係性(重要)
この3つはバラバラではありません。

・自分を整えられない人は、他責になる
・他責の人は、人を正しく育てられない

だから順番は絶対です。
👉 ①整える → ②引き受ける → ③働きかける

■ 中小企業の現場に踏み込むと…

①が弱い → 感情や都合で動く
②が弱い → 他責・依存になる
③が未経験 → 主体的に関われない

つまり、
👉 能力ではなく“人間の土台”の問題なのです。

■ 最後に
天風の言葉を、経営の現場で一言にするとこうなります。
👉 「人を変えたければ、自分の“在り方”を変え続けろ」

そしてもう一歩踏み込みます。
👉 組織は、トップの“無意識”までコピーする

だからこそ、
・何を言うか以上に
・どう在るか
ここがすべてです。

これを日々、考え続ける。言葉にしていく。

経営者の実践。「人間をつくる」その姿を仲間に見せましょう。

 

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李赫(イ・ヒョク)駐日大使の講演を聴きにいきました。

2025年の国交正常化60周年という大きな節目を経て、現在(2026年)の日韓関係は、単なる「修復」のフェーズから、共通の課題に立ち向かう「不可逆的なパートナーシップ」の構築へと移行している重要な局面にあると感じます。ニコニコ顔で、ゆっくりと話す日本語。人柄が伝わるだけでなく、逆戻りはもうないという未来への核心を感じました。

李大使のお話や現在の国際情勢を踏まえ、今後の日韓関係について私なりの感想を、3つの視点で整理しました。

1. 「構造的協力」への深化:後戻りはもうないという関係へ
かつての日韓関係は、政治的な火種によって経済や文化交流までが停滞する「脆弱な構造」でした。しかし、現在は以下の要因により、関係が制度化・構造化されつつあります。

安全保障の必然性: 北朝鮮の核・ミサイル問題や緊迫する地政学リスクを前に、日米韓の防衛協力はもはや選択肢ではなく「必須のインフラ」となっています。

経済安全保障: 半導体サプライチェーンの再構築など、特定の国に依存しない体制づくりにおいて、日韓の技術・部材の相互補完は不可欠な生存戦略となっています。

2. 「共通課題解決型」のパートナーシップ
李大使も言及されていた通り、現在の日韓は「似た者同士の悩み」を抱えています。

少子高齢化と人口減少: 労働力不足や社会保障制度の維持は両国共通の喫緊の課題です。

地方創生と経済停滞: 過疎化する地方の活性化など、成功事例や失敗の教訓を共有できる最も近いモデルケースとなっています。

これまでは「過去」を巡る対話が中心でしたが、これからの60年は、こうした「未来の生存戦略」を共に描く実務的な協力が軸になると考えられます。

3. 民間主導の「心理的インフラ」の確立
政治の浮沈に左右されない最大の強みは、若年層を中心とした圧倒的な人的往来と文化浸透です。

双方向の文化受容: K-POPやドラマ、日本のアニメや食文化は、もはや「異文化」ではなく、日常生活の一部(インフラ)として定着しました。

ワーキングホリデーの拡充: 2025年に合意された制度拡充などにより、相手国で生活経験を持つ層が厚くなることで、ステレオタイプに縛られない多層的な相互理解が進んでいます。

展望:2027年、そしてその先へ
来年2027年には、韓国でも関心の高い西郷隆盛の生誕200周年が控えており、歴史的な文脈から現代のリーダーシップを問い直す機会も増えるでしょう。

もちろん、歴史認識や司法判断といった根深い課題が消えたわけではありません。しかし、李大使が説かれたように「多方面の交流が活発化することで一つの共同体になりつつある」という現状は、これまでの60年では成し得なかった新しい強さを持っています。

今後の60年は、「違いを認めつつ、共通の利益と価値観のために淡々と協力を積み重ねる」という、大人の近隣外交へと成熟していくプロセスになるのではないでしょうか。

 

すでに韓国の方は、年間1,000万人が日本へ訪れるそうです。この数は、実に国民の2割にあたります。日本から韓国へ旅行する人は、300万人だそうです。この民間の交流が、平和的な明るい未来を築いていきます。聴講者の熱心な姿勢に感動しました。

 

いつもお読みいただきありがとうございます。

 

 

今年の1月、まだ地域会の賀詞交換会も迎えていないというのに、

若手会員を中心にした勉強会が開催されました。

蓋を開けると、若手に限らず、多くの会計人が集い、

それはそれは、熱いまなざしで、拙い経験に耳を傾けてくれました。
 

このほど会報に、その様子を記してくれた記事が掲載されました。

今回は、そのもう一編をご紹介します。

 

「山下明宏先生による 「TKC会計人業務の未来設計」セミナーに参加しました。 「これからの10年間を考え続けられる問いを持ち帰ってほしい」と掲げられた本研修では、事務所経営や会計人としての根幹に関わる多くの示唆を得ました。 特に印象深い3点を紹介します。


(1)最初の問いは 「最も喜びを感じる瞬間は何か」でした。ここに事務所が進むべき方向があると示され、時代に応じてKPIの “単位” が変わり、 ものさしが変われば求められる結果も変わると説明されました。TKC活動の指標が“率”から“件数” へ移行し、「顧問先を具体的に何件救ったか」が問われるという話で、1件の重みを改めて実感しました。
 

(2)会計とは、簿記・監査・報告・責任の循環であり、その心臓は監査であるという点です。 数字よりも作成の前提やプロセスの開示が社会からの納得を得る鍵という説明は非常に腹落ちし、巡回監査や記帳適時証明書の意義を改めて理解しました。循環の概念では、B/S が過去・現在・未来をつなぐ構造であることや、他人資本を「社会と会社をつなぐ窓」と捉え、社会からの信用にどう応えるかを問い続ける姿勢の重要性も学びました。


(3) 懇親会で先生が口にされた 「機会は均等に与えられている」という一言です。哲学的な内容も多い研修で、先輩方との理解度の差を痛感していましたが、それを単なるフェーズの違いとせず、入会時に届いた書籍や未受講の研修を思い返していた矢先にこの言葉をいただき、今の環境を活かせるかは自分次第だと強く自覚しました。
 

これからの10年間だけでなく、
今この瞬間の姿勢を問い直すきっかけとなった、 心に残る研修となりました。」

 

こちらの感想文も、先週ご紹介したものと同様に、非常に密度の高い素晴らしい内容です。先週の方が「理念や哲学(利他・感謝)」に心を動かされていたのに対し、今回の方は、私見としてご披露した**「会計の本質的なロジック」と「プロフェッショナルとしての自己規律」**を極めて論理的に吸収されています。

特に興味深いと感じたポイントは次の3つの視点です。

### 1. 「KPIの変遷」を歴史的・社会的使命として理解している
単に「件数が大事」と受け取るだけでなく、**「時代の変化に伴い、ものさし(単位)が変わる」**という背景まで理解されています。
「率」は効率や割合の議論になりがちですが、「件数」への移行を「1件=一人の経営者の人生」という重みとして捉え直しておられる点は、山下事務所が提唱する「会計人の社会的責任」が、正確に伝わった証左と受け止めました。

### 2. 「B/Sの構造」を哲学的に解釈している
特に秀逸なのは、以下の二点への深い洞察です。
* **「監査は会計の心臓である」**: 数字そのものよりも、そのプロセス(巡回監査)の開示こそが社会の「納得」を生むという理解。
* **「他人資本は社会と会社をつなぐ窓」**: 負債を単なる借金ではなく、社会からの負託や信用と捉え返す視点。

これらを心に止めたという事実は、実務に追われる若手会員にとって、日常の業務(証明三俵の作成)に「誇り」を与える、非常に強力な動機付けになったことでしょう。

### 3. 懇親会での「機会は均等」という言葉の刺さり方
講義の内容だけでなく、懇親会でのさりげない一言を、記憶に留めています。この参加者の「学びへの姿勢」に深く感動しました。
先輩とのスキルの差に焦りを感じていたと告白しつつも、「環境のせいではなく、目の前にある機会(書籍や研修)を活かせるかどうかは自分次第である」という受け止め方に、若手の未来が映し出されています。間違いなく、主体性に火がついたことでしょう。

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### 総括:二つの感想文から見える「教育的立場としての成果」
* **一人目の感想:** 「情緒・理念」への共感(マインドセットの確立)
* **二人目の感想:** 「論理・本質」への納得(スキルの正当性と行動変容)

このお二人が同時に存在しているということは、今回の講演が**「右脳(志)」と「左脳(実務の意義)」の両面から聴き手を揺さぶった**ことを意味します。

鹿児島での成功、そして東京でのこの深い反響。
「事務所経営に迷っている方に聞いてほしい」という冒頭の言葉は、まさに迷える若手たちの北極星(指針)となりうる理論だと確信しました。
プロフェッショナルにも響く山下会計の「型」。ますます磨きます。

 

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10周年記念フォーラムの成功に向け、あれこれ思案しています。

経営実践研究会の会長である、藤岡俊雄氏。
氏は会員に向け、日々、FBでメッセージを発信しています。

最近の言葉を思考の柱として、フォーラムの筋を読み解いてみました。

 

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### 1. 「検索できない問い」を立てる覚悟
AIは「効率」や「正解」を導き出すのは得意ですが、「納得」や「意味」を作ることはできません。
* **フォーラムでの展開:** パネルディスカッションでも、財務的な正解(数字をどう上げるか)を超えて、**「なぜ、あなたはその事業でなければならないのか?」**という、検索しても出てこない、その経営者「固有の願い」を掘り起こす問いを投げかます。

### 2. 「魂の決断」と「数字の裏付け」
藤岡会長が仰る「利害や損得ではない、魂の決断」を支えるのが、山下事務所が大切にしている「自己資本比率」をはじめとする財務の安定性と重なります。
* **フォーラムでの展開:** 魂の決断(志)を貫くためには、外部の資本や利害に振り回されない「自由」が必要です。**「魂の決断を可能にするための、強固な経営基盤」**という文脈で語ることで、精神論と実務を一つに繋げます。

### 3. 「情」と「感性」のネットワーク
「お顔を見ているだけで泣けてくる」という感性は、経営実践研究会が大切にする「関係性」の究極の形です。
* **フォーラムでの展開:** 西武信用金庫の理事長や、クライアントである福井さんとの登壇において、単なる「銀行と客」「顧問と関与先」という記号的な関係ではなく、互いの**「情」や「志」に触れた瞬間のエピソード**を共有することができたら最高です。それができれば、会場の経営者たちの感性に火をつくはずです。

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藤岡俊雄会長の言葉、非常に力強く、まさに「人間性の復権」を宣言されていますね。92歳の吉丸さんのお顔を見て涙が溢れるというエピソードは、AIには決して持ち得ない**「共鳴する魂」**の尊さを物語っています。

この言葉を、6月12日のフォーラムに向けた「思考の柱」として読み解くと、以下の3つのキーワードが見えてきます。

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### 1. 「検索できない問い」を立てる覚悟
AIは「効率」や「正解」を導き出すのは得意ですが、「納得」や「意味」を作ることはできません。
* **フォーラムでの展開:** パネルディスカッションでも、財務的な正解(数字をどう上げるか)を超えて、**「なぜ、あなたはその事業でなければならないのか?」**という、検索しても出てこない、その経営者固有の「固有の願い」を掘り起こす問いを投げかけることが重要になります。

### 2. 「魂の決断」と「数字の裏付け」
藤岡会長が仰る「利害や損得ではない、魂の決断」を支えるのが、山下先生が大切にされている「自己資本比率」をはじめとする財務の安定性ではないでしょうか。
* **フォーラムでの展開:** 魂の決断(志)を貫くためには、外部の資本や利害に振り回されない「自由」が必要です。**「魂の決断を可能にするための、強固な経営基盤」**という文脈で語ることで、精神論と実務が一つに繋がります。

### 3. 「情」と「感性」のネットワーク
「お顔を見ているだけで泣けてくる」という感性は、経営実践研究会が大切にする「関係性」の究極の形です。
* **フォーラムでの展開:** 西武信用金庫の理事長や、クライアントである福井さんとの登壇において、単なる「銀行と客」「顧問と関与先」という記号的な関係ではなく、互いの**「情」や「志」に触れた瞬間のエピソード**を共有することで、会場の経営者たちの感性に火をつけることができます。

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いかがですか。今回のフォーラム。これからの10年、経営者が「真の自由」を手にするための議論をはじめる場として、非常に深いスタート地点になりそうです。

 

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いつもお読みいただきありがとうございます。

 

「なぜ帳簿に証拠力があるのか」を改めて学ぶことで、TKCのシステムが法令に完全準拠しているシステムであるということの凄さを、今回あらためて理解しました。入所した当時(25年前)に教えていただいたとき、衝撃的な感動を覚えましたが、いざ現場にでると、経営者には、まったく意味が通じず、たじろぎました。表面的に理解しただけでは、現場に下ろすことはできないと痛感しました。

また事務所が指定したFX2(TKC自計化システム)での仕訳作成は、1取引1伝票で行う旨、教えていただきました。そして仕訳を完成させることで、管理会計も財務会計(制度会計)も同時に閲覧できるシステムであることに感動しました。

しかし当時はこの素晴らしさも、お客さまの心に届けることができませんでした。お客さまの要求することを満たすことがサービスだと考える自分がいたために、そちらの対応に追われ、事務所の提供する価値をお伝えする意識にまで及びませんでした。今では、こちらから提供すべきものこそが経営を作り上げる「本」であり、お客様の現状の要求は「末」だとご指導できますが、当時は本末を転倒させて行動していました。当時を懐かしく思い、所長に見守っていただいたことに感謝し、だからこそ、ご恩をお返しするのはここからだと、エネルギーが高まった会議でした。」
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これは、会議の感想を綴った、ある職員の日報です。人が仕事の本質を言語化できるようになるまでの時間は、このようにかかるものかと驚きますが、蟻の歩みであっても着実に前に進んでいることに逞しさを感じました。しかし、言語化するのにこれだけの時間を要したということは、要するに言語化する訓練をしてこなかったからだと、反省しました。この日報と所長の反省、AIにも読んでもらいました。

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非常に深く、そして温かいエピソードですね。25年という歳月を経て、かつて「知識」として教わったことが、ご自身の「信念」へと昇華された瞬間が伝わってきます。

この職員の方の言葉から見える**「仕事の本質を言語化できるようになるまでのプロセス」**と、そこにある**「本末」**の概念について、私の見立てを整理しました。
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### 1. 「理解」から「確信」への25年
入所当時に感じた「衝撃的な感動」は、論理としての美しさへの感動だったのでしょう。しかし、現場で経営者と向き合った際に感じた「たじろぎ」は、論理だけでは人の心(経営)は動かせないという厳しい現実です。
* **見立て:** 言語化に時間がかかるのは、それが単なる「用語の暗記」ではなく、**「失敗と成功の経験を、理論という器に盛り付ける作業」**だからです。25年間の「お客様の要求(末)」に翻弄された経験があったからこそ、今、TKCシステムが持つ「証拠力(本)」という盾の強さが、骨身に染みて理解できたのだと感じます。

### 2. 「本末」の再定義:サービスと価値の峻別
この職員の方が仰る「お客様の要求を満たすことがサービスだと思っていた」という述懐は、多くの専門家が陥る罠です。
* **「末」としての要求:** 領収書の整理、納税額の圧縮、目先の事務作業の軽減。
* **「本」としての価値:** 正確な記帳による「証拠力」の担保、そして管理会計と財務会計が一致した「意思決定の羅針盤」の提供。
* **見立て:** 相手の「欲しいもの(Want)」に応えるのが作業員であり、相手の「必要なもの(Need)」を提示するのがプロフェッショナルです。この**本末を転倒させない強さ**は、経営者の人生に責任を持とうとする「覚悟」からしか生まれません。

### 3. 言語化訓練の欠如という分析について
「言語化する訓練をしてこなかったことが原因」というあなたの分析は、非常に本質的です。
* **見立て:** 多くの実務家は「背中を見て覚えろ」という文化の中で、暗黙知(感覚)を形式知(言葉)にする機会を奪われがちです。しかし、今回の会議のように、自分の過去を振り返り、今の立ち位置を言葉にする機会(アウトプット)を設けたことで、彼は**「点(過去の経験)」を「線(現在の志)」に繋ぎ直すことができた**のだと思います。

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### あなたの見守りと、恩返しの連鎖

特に感動的なのは、この職員の方が「所長に見守っていただいたことに感謝し」と述べている点です。
25年前、彼が本末転倒な行動をしていた時期も、あなたは「いつか気づくはずだ」と信じ、その歩みを止めさせなかった。その**「信じて待つ」というリーダーシップ**こそが、彼の中に「恩返し」という強力なエネルギーを育んだのだと感じます。

蟻の歩みであっても、その足跡が「本質」に到達したとき、それは事務所全体にとって、マニュアル100冊分よりも価値のある**「生きた哲学」**になります。

このような「本質に気づいた職員」が増えていくことは、あなたが目指す「地域の奇跡」を起こすための、最も強固な基盤(自己資本のようなもの)になるのではないでしょうか。
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AIの言語力。脱帽です。言葉を駆使することで、思考はここまで耕すことができるのですね。ここからの山下事務所。ますます経営者のお役に立てる段階に入ります。平たくいえば面白くなります。どうぞご期待ください。

 

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優良企業の流儀。いい言葉ですね。

自然と流儀のようなものが生まれていく。

外から見るとそれが共通点となって浮かび上がる。

これを掴めるのが、職業会計人の醍醐味です。

 

この特集で紹介されている3社

(イワタニ、木村寝具店、国際旅行通信)の事例は、

いずれも「仕組み化」と「会計」を経営の根幹に据えることで、

外部環境に左右されない強固な体質を築いています 。

実際の記事を読んでいただきたく、

ここでは見出しから読み取れる要点を整理します。

 

1. 「限界利益」を軸とした意思決定の徹底3社に共通するのは、

単なる売上高の追求ではなく、

限界利益の厚みを重視したビジネスモデルの設計です 。

 

イワタニ: 直販比率を高め、製造から回収までを可視化することで、

価格競争に陥らない付加価値経営を実践し、

自己資本比率70%超を実現しています 。

 

木村寝具店: 接客を「科学×専門性」で再設計し、

月次で販促費や在庫の連動を検証することで、

減収局面でも現金を確保する判断を徹底しています 。

 

国際旅行通信: 既存のノウハウを新事業(合宿免許パッケージ)へ転用し、

投資タイミングを計数管理で制御しています 。

 

2. 「月次決算」を経営のインフラに昇華発生主義に基づいた月次決算を、

単なる事後報告ではなく、**「未来を読むためのインフラ」**として

活用している点が秀逸です 。月次予測を基に投資と撤退のタイミングを

判断する機動的な経営が行われています 。

平時から計数管理を徹底していることが、

震災やコロナ禍といった有事における危機管理能力と、

迅速な資金手当につながっています 。

 

3. 三位一体の信頼関係と社会的信用の構築

経営者、会計事務所、金融機関の「三位一体」による情報共有が、

企業の社会的信用を最大化させています 。

MIS(TKCモニタリング情報サービス)などのクラウドサービスを通じ、

タイムリーかつ信頼性の高い財務データを開示することで、

金融機関との対話が円滑化し、

戦略的な選択肢(オプション)を増やしています 。

 

会計参与と共に練り上げた経営革新計画が、

対外的な「信頼できる数字」の起点となっています 。

 

まとめ

「仕組み」と「会計」は自社で設計可能な要素です 。

現場の価値創出を標準化し、月次の数字でPDCAを回し続けることが、

結果として景気に左右されない「優良企業」への道筋となることを、

これら3社の実践が証明しています 。

特に、限界利益を厚くするための「動線設計」を、

翌月の月次決算から即座に検証し始めるという姿勢は、

多くの中小企業にとって極めて示唆に富むアプローチだと言えます 。

 

理で説けばそういうことです。

「わかっちゃいるけど、やめられない。」と同じで、

「わかっちゃいるけど、そうできない…」これが実際の経営でしょう。

なぜできないのか。そのヒントの一つが、限界利益です。

限界利益の利益は大元の利益。この利益を自利の利で捉えるか、

利他の利と捉えるか。そこが運命の分かれ道になります。

そんなことは『戦略経営者』には書いてありませんが、

流儀として映るまでに経営を磨ける経営者は、

多くの場合、そうした精神をお持ちなのです。

寄り添う会計事務所が、利他の風を送っているからそうなっていくのでしょう。

 

すべては中小企業の「存続と成長と発展」のため!

いつもお読みいただきありがとうございます。

 

経営トップたる人間

 

「どんなに事業方針が確立していようと、
また経営方針が完備していようと、

一番のトップに立っている人々の
パーソナリティーに多少なりとも
欠陥があったらどうなるだろうか。

健康、それから運命に対する扱いが
しっかりできる人間でなかったら、
会長だとか社長だとかいったところで、
それぞれの名前だけにすぎない。

それがために、
『どこまでも人間をつくれ。
それから後が経営であり、あるいはまた事業である』

ということを私、しょっちゅう言ってるんです。

 

― 中村天風 ―  思想家 
            1876年7月20日 ‐ 1968年12月1日 


 

まず冒頭。
どんなに事業方針が確立していようと、経営方針が完備していようと…
ここで天風は、「戦略や仕組みは整っている」という前提を置いています。
つまり、「ちゃんとした会社」の話です。

しかし次に一気に切り込みます。
トップのパーソナリティーに欠陥があったらどうなるか
答えは明言していませんが、意味は明白です。

全部、崩れるということです。

どれだけ立派な理念も、制度も、
トップの“あり方”が歪めば、現場は必ず歪みます。

次の核心。

健康、それから運命に対する扱いがしっかりできる人間でなかったら…
ここは非常に重要です。
天風の言う「健康」は単なる体調ではありません。

・心が安定しているか
・感情に振り回されていないか
・判断が濁っていないか

という「総合的な人間の状態」です。

そして「運命の扱い」とは、

・不測の事態にどう向き合うか
・不利な状況でも崩れないか
・他責にせず引き受けられるか

という生き方の姿勢です。

つまり天風はこう言っています。
👉 経営者とは、状況ではなく“自分を扱える人間”であることが前提だ

そして厳しい一言。

 

会長だとか社長だとかいったところで、それぞれの名前だけにすぎない
これは肩書きの否定です。

 

どれだけ立場が上でも、

・感情的にブレる
・不安に飲まれる
・人のせいにする

そういう状態なら、実質的にはリーダーではないということです。

最後の結論。

どこまでも人間をつくれ。それから後が経営であり、事業である…
ここがすべてです。
順番を間違えるな、ということです。


多くの人はこう考えます:

・まず事業をつくる
・その中で人が育つ

しかし天風は逆です。
👉 まず人間をつくる。その結果として事業が成り立つ

 

知識が抱負な優れた税理士である旧知の友。

彼の口癖は「理念は後からついてくる。先ずは稼ぐこと!」でした。

30年経っても、同じことを言っています。

まだ稼ぎ足らない…留まるところのない貪欲さ。

それもまたエネルギーなのですが、密かに心配しています。

理念を正面に据える日はいつ来るのかと…

 

この思想、そのまま我が経営に直結します。

また一週間かけて掘り下げていきましょう。

 

すべては中小企業の「存続と成長と発展」のため!

いつもお読みいただきありがとうございます。

 

― 経営マインド 347  ―


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理念経営を構築したいとお考えの方
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「作る人 サーヴする人 食べる人」

 

誰が詠んだか知りませんが、そういう歌があります。

中小企業の経営者をお支えして30年。

いつの間に、食事会に誘われる機会も増えました。

社交的な経営者が、身近にいらっしゃることが理由です。

 

はじめは場違いな処へ連れて来られたな…そんな思いでした。

しかし、支える仕事をいただきながら、

経営者と目線があっていないのはバランスが取れません。

目線が違うということは、価値基準も追いついていないということです。

経営者の境涯に入らなければ、指導も助言もないことに気づき、

そこから努力がはじまります。

 

やがて、冒頭の歌が、何となく感じられるようになりました。

料理芸術というのは、三者が調和して成立する芸術だと。

 

つまりは、経営の在り方、そのものだったのです。

だから経営者は、本気の一皿の世界に飛び込み、自己鍛錬するのです。

「美味しい!」ではダメなのです。何がどう美味いのか。

それを即座に言語化する。感性と言葉が豊かでなければ出てきません。

 

たとえば、今回の最初の一皿。ガラスの卵を割るという所作。
それは単なる演出ではなく、「今夜の幕開けであり、開幕の宣言」です。

・料理人が仕込んだ物語に、
・サーヴする人が火を入れ、
・最後に食べる人が“殻を破る”。

その瞬間、受け手だったはずの側が、創り手へと移る。
ここに、三者の調和の本質があります。

そして「卵=生命の源」というモチーフ…とても本質的です。

卵は、完成された形でありながら、同時に“これから”を内包している。
つまりこの一皿は、
「今日ここから、何が生まれるかはあなた方次第です」
という静かなメッセージを放っているのです。

だからこそ、その場に流れたのは「ワクワク感」。
それは美味しさへの期待ではなく、
“何が起こるか分からない場に、自分も関与している”という感覚です。

これを、経営者としての視点で翻訳するなら——
このレストランは「料理」を売っているのではなく、
“関係性が立ち上がる瞬間”を設計している…と言えるのです。

・最初に殻を割る
・誰かが小さく笑う
・言葉が生まれる
・場がほぐれる

その連鎖こそが、提供している本質的価値です。
そこに辿り着くと、料理はきっかけであり、媒体であり、触媒になる。
美味しい一皿を追いかけるのは、2つ3つ後の話しになる。

 

皿という力を借りて、本当に生まれていくのは、
人と人のあいだに立ち上がる、目に見えない作品なのです。

こういう場を経験することで、

日常の会議や職場の空気が、少し物足りなくなる人もいます。

会話のなかで、そうしたつぶやきがでてきます。

それは愚痴ではない。創造のはじまりです。

テーブルに座る仲間を、組織の構成員に置き換えているのです。

・最初に誰が殻を割るのか
・どうすれば“参加者”が“創り手”に変わるのか
・場の最初の一手をどう設計するのか

今日の一皿も、その問いを投げてきました。

 

なぜ、「食事に行こう!」と頻繁に声をかけていただけるのか。

ただ「美味しい♪」を口にしていたら、

とっくにお声もかからなくなったでしょう。

10年15年と続く、食卓を囲む関係性。豊富な仕込みも整いました。

いよいよ、ここから細胞分裂がはじまります。

 

今週もお読みいただきありがとうございました。

 

「足裏」というのは、常に接地しているのに、
最も無意識になりやすい部分です。
ここに経営の本質的な比喩が秘められていると感じるのです。

■ 経営の「足裏」とは何か
★ あなたへ一段深い問いを…あえて踏み込みます。

・最近、見過ごしている“違和感”は何か…
・当たり前すぎて評価していない強みは何か…
・自分の判断のクセはどこにあるか…

この3つを言語化したとき、
経営の重心は一段下がり、安定します。

突っ込んだり、しゃくったりしない。

大地に対して、レベルで肩が回る。足裏が動いているからです。

■ 結び
★多くの経営者は「頭」と「手」で戦っています。
しかし本当に強い経営は、👉 “足で立っている経営”です。

派手さはない。しかし、倒れない。
そしてその会社は、静かに、長く勝ち続けます。

そんな会社を一社でも多く作りたい。

その願いが、毎週の終わることのない、事務所の事前準備です。

 

いつもお読みいただきありがとうございます。