今週の会議でご紹介したタゴールの詩。

今度は経営者向けに、掘り下げてみます。

 

彼の詩は、国家論でも、理念論でも、ましてやロマンでもなく、
徹底した人間存在論です。渋沢栄一も彼に会いました。

あの時代、智の巨人に触れて、どんな感想を持ったことでしょう。

経営者に向けた“気づき”として、深く心に沈む在り方を、

彼の言葉に感じたのではないかを想像します。

タゴールの詩は、
「国をどう運営するか」を語っていません。
「人間とは、どう在る存在か」を語っています。

だからこそ、こう読み替えられます。

企業(国)があるから、人間がいるのではない。
人間がいるから、企業(国)がある。


この順序が逆転したとき、
企業は「目的」になり、人間は「手段」になります。

・数字のために人が使われ
・制度のために感情が抑えられ
・組織を守るために、尊厳が削られる

そうして企業は、成長しているようで、実は空洞化していきます。

タゴールは、その危うさを、
怒りも批判も使わず、ただ静かに語りかけています。

「人間が輝いていなければ、国は存在していないのと同じだ」と。

経営に引き寄せると
この詩が突きつけている問いは、極めてシンプルです。

いま、あなたの会社は
人間を生かすために存在しているのか。
それとも、
会社を生かすために人間が
存在しているのか。

戦略でも、DXでも、制度改革でもありません。
経営者がまず整えるべきなのは、この順序認識です。

順序が正しければ、
人は自ら考え、動き、責任を引き受けます。
順序が狂えば、
どれほど優秀な人材を集めても、企業は“器”のままです。

 

これは社会の争点そのものです。

中小企業の経営者が賢く、聡明にならない限り、

この国が輝くことはない。

 

私は静かに、しかし覚悟を持って、そのように思惟しています。

 

すべては中小企業の「存続と成長と発展」のため!

いつもお読みいただきありがとうございます。