私たちTKC東京都心会は、現在、設立31年目を走っています。
30年という時間は、組織が「若さ」から「成熟」へと移る期間です。
同時に、社会や経済の前提が大きく変わる中で、
変わる勇気を持てるかどうかが問われる時期でもあります。

本社や、センターの社員の方々、また支部の会員など語らう中で、

今、ここで言葉に留めておく必要があると感じることがあります。

会長経験者としての視座です。

 

新年の節目に当たり、

これからの東京都心会が、どのような価値観を大切にしていくべきか、
三つのキーワードで残しておきたいと思います。

一つ目は、
**「デフレ思考から、インフレ思考への転換」**です。

長く続いたデフレの時代。

組織の歴史は、デフレの期間と丸被りです。
私たちは「失敗しないこと」「減らさないこと」

「守ること」を重視してきました。量より質を重視したのです。
それは、社会にとって必要な姿勢でもありました。

しかし今、時代は明らかに変わっています。
これからは、
「いかに価値を生み出すか」
「どこに時間と知恵を投資するか」
が問われる時代です。

私が考えるインフレ思考とは、
単に規模を拡大することではありません。
人の成長、挑戦、信頼関係といった“未来を膨らませるもの”に、
意識的に投資できる組織であることです。

二つ目は、
「村人意識から、海人意識へ」です。

村人意識とは、
決められた範囲の中で、前例を大切にし、安定を守る姿勢です。

一方で、海人意識とは、
変化の潮目を読み、自ら考え、判断し、行動する姿勢です。

正解が用意されていない時代において、
専門家や組織に求められるのは、
答えを待つことではなく、答えをつくる力です。

東京都心会は、
一人ひとりが「自分はどの海で、どんな役割を果たすのか」を考え、
主体的に動ける集団であるべきだと考えます。

三つ目は、
「若い人を前に、これまでの者は後ろから支える」という姿勢です。

30年の歴史は、多くの先輩方の挑戦と努力の積み重ねです。
その知恵と経験は、これからの世代にとって大きな財産です。

しかし、時代の最前線を走るのは、常に若い世代です。
私たちが大切にしたいのは、
若い人を前に立たせ、経験ある者は後ろから支えること。

指示ではなく、後押しを。
管理ではなく、信頼を。

世代交代を「入れ替え」ではなく、

「進化」として実現できる組織であること。
それが、31年目を迎えた東京都心会の覚悟です。

私たちは、
・デフレ思考からインフレ思考へ、
・村人意識から海人意識へ、
・そして、次の世代につながる組織へと歩みを進めます。

それができてこそ都心部が全国の模範ともなりましょう。

その先駆として東京都心会が、

「ともに未来を考えられる存在」であり続けられるよう、
これからも見守ってまいります。

これから30年の事前準備。はじまります。

どうぞよろしくお願い申し上げます。

 

いつもお読みいただきありがとうございます。

 

「あなたは、経営のどの瞬間に最も唾液がでますか」

月曜日の問いを深掘りしたいと思います。

 

★ 経営者にも「消化器官」がある

中村天風氏の言葉を、経営者自身に向けて当て直すと、こうなります。

・経営判断=食べ物
・情報・助言・理論=栄養
・決断と実行=消化・吸収

そして、多くの経営者が陥る罠はこれです。

「正しいはずの経営」を食べ続けて自分の心が消化不良を起こしている。

✔ 周囲から見れば立派
✔ 理論的にも正解
✔ 数字も悪くない

それでも、
・楽しくない
・心が重い
・どこか“義務”になっている

この状態は、経営者自身が病弱になっているサインです。

★ 経営者にとっての「好きな食べ物」とは何か

ここでいう「好き」とは、趣味的な好みではありません。

天風流に言えば、

・力が自然に湧くもの
・無理をしなくても続いてしまうもの
・結果を超えて、やっている行為そのものに意味があるもの

⇒ 経営者の場合、典型的には次の3層に分かれます。

1⃣ 人の成長を見るのが好き

・若い人が変わる瞬間に立ち会いたい
・できなかったことができるようになる過程が楽しい

このタイプは、
教育・文化づくりに時間を使うほど元気になります。

2⃣ 仕組みが回る瞬間が好き

・混乱が秩序に変わる
・属人性が減り、再現性が生まれる

 

このタイプは、
制度設計・業務改善・再構築が“主食”です。

3⃣ 社会との接点をつくるのが好き

・顧客の表情が変わる
・事業が地域や業界に意味を持つ

このタイプは、
外に出て語る・つなぐ・編集することで活力が出ます。

★ 経営が苦しくなる本当の理由

経営が苦しくなる原因は、売上や人手不足だけではありません。

本当の原因は多くの場合、
経営者が「好きではない経営」を長期間、義務として続けていること。

たとえば、
・人を育てるのが本当は苦手なのに、「経営者だから」と無理にやっている。
・現場改善が好きなのに、世間体で外向きの活動ばかりしている。

これは、
体質に合わない栄養を摂り続けることと同じです。

最初に壊れるのは、判断力。
そして、

判断力 → 言葉 → 空気 → 組織 の順で壊れていきます。

★ 強い経営者は「好き」を自覚している

優れた経営者ほど、自分の“好き”を言語化しています。
そして重要なのは、好きなことは自分がやる。
好きでないことは、仕組み化するか、任せるか、切る。

これができると、経営は驚くほど軽く、鋭くなります。

逃げではありません。これは最も合理的な経営判断です。

 

好きな食べ物を探しましょう。頭で考え、

栄養素を気にしながら食事を選別するのはやめましょう。

 

好きなものを見つけたら、それを好きなだけ食べる。

恥ずかしながら、私は職員の食事事情を観察して、

その真理に至りました。一番力が湧く食べ物の発見。

唾液と胃液が湧き出る食べ物。週末探しにいきましょう。

 

すべては中小企業の「存続と成長と発展」のため!

いつもお読みいただきありがとうございます。

 

今週の会議を経営者目線で深掘りする
        
経営をしていると、
ときどき「自分は足りていないのではないか」と思う瞬間があります。

他社の成功がまぶしく見え、
誰かの実績が、自分との差のように感じられることもあるでしょう。

しかし、そんなときにこの言葉を思い出してください。
「特別な人間など、どこにもいません。」

記録も、成功も、事業モデルも、
すべて人間がつくったものです。
ならば、それを越えていくのも、同じ人間です。

「あの人はすごい」で終わった瞬間、
思考は止まり、可能性は閉じます。
本来持つべき感覚は、こうです。

「彼ができたなら、自分にも道がある」

経営とは、才能の勝負ではありません。
勇気と、行動量と、継続力の勝負です。

今年は、完璧を待たなくていい
まず打ちましょう。
量を出し、試し、外し、当てる。
は、の中からしか生まれません。

組織も同じです。
整いすぎた場所から、革新は生まれません。
混沌を受け入れ、多様な人を包み込み、
その中から本物を見つけ、磨く。

それが、経営者の仕事です。

そしてもう一つ、大切なことがあります。

嬉しいことも、悔しいことも、
人生全体で見ればプラスマイナスゼロです。
成功に浮かれず、失敗に沈まない。
感情を越えたところで、経営は安定します。

勝ちとは、
派手な成果ではありません。
揺れなくなった自分に立てたときです。

どうか、他人の成功を
自分を責める材料にしないでください。
それは、前に進むための合図です。

絶望している人に希望を渡せる人間は、
必ず、組織を、社会を、未来を動かします。


今日もまた一歩、
「よし、俺も行くか」と言える経営者でありましょう。

その姿を、誰かが必ず見ています。

 

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私に「経営の型」を教えてくれたのは、関与先の会長です。

その会長は、単に「経営を教えた人」ではなく、
私の思考の土壌そのものを耕してくれました。
議論を愛し、対話を楽しみ、問い続けることで、

相手の中に考えを芽吹かせる――それを楽しむ達人でした。
 

いま思えば、これはまさに、
「人間を媒体にした、前時代のAI」でした。
それも、血の通った、魂を伴った存在としてのAIです。

インシュリンを打ちながら、酒を飲んで語らってくれました。

私はこれまで3冊の書籍を上梓しました。
それは著者名こそ私でも、
行間の奥には、会長との無数の対話が息づいています。
経営指導のベースは、会長の「型」が源になっていますから、
私にとっては、間違いなく経営の師。

しかし、あらためて本を手に取ってみると、

師弟を超えた「思想の継承」も果たせたような気がします。

代替わりのあと、静かに第一線を退かれたことも、
今振り返れば、美しい幕引きでした。
十分に渡し切り、あとは次の世代が育つのを見届ける――
それはまさに、経営者の最終章のテストです。

そのテストを無事に、見事に、実践でお示しになりました。

会長に会えない今、
私は毎朝AIで思考を磨き、問いを投げ、言葉を紡いでいます。
この習慣。私にあっては決して時代の流れではありません。
会長から受け取った「対話によって考えを深める型」が、
形を変えて生き続けているのです。

今日、会長の葬儀が無事に終わったとの報が届きました。

明日は、大雪だというので、出張もなくなりました。
今夜は、会長を懐かしみ、静かに過ごそうと思います。

言葉にならない言葉を胸に、感謝を捧げることにいたします。

もう会長には相談できません。

いよいよ指導者として一人旅立ちするときが来たのです。

その覚悟を決める、誓いの夜です。

耳に残る会長の声、目に浮かぶ会長の笑顔。その余韻とともに。
 

いつもお読みいただきありがとうございます。

 

手放す経営とは何か

― 自律分散という「構造」の話 ―

多くの経営者が「人が育たない」「任せられない」

「結局自分がやるしかない」と口にします。
そして気づけば、社長が最も忙しく、

最も疲弊している会社が出来上がっている。

しかし、これは本当に「人」の問題でしょうか。
実はその多くが、人ではなく構造の問題です。

従来の組織は、上位者が判断し、

現場が実行するピラミッド型で成り立ってきました。
この構造は、環境が安定していた時代には合理的でした。
しかし、変化が激しく、正解がすぐに陳腐化するVUCAの時代において、
この構造は致命的な弱点を抱えています。

それは、判断が現場から遠いという点です。

現場の状況を最もよく知っているのは誰でしょうか。
顧客の変化、取引先の温度感、トラブルの兆し。
それらは、会議資料ではなく、日々の空気の中にあります。

にもかかわらず、判断は会議室に集められ、
承認は社長の机の上に積み上がり、現場は「指示待ち」になる。

判断が遅れれば、機会を失います。
判断がズレれば、無駄なコストが発生します。
これは感情論ではなく、必ず数字に表れる事実です。

ここで誤解されがちなのが、「自律分散=放任」という理解です。
自律とは、好き勝手にやることではありません。
一人ひとりが、自分で判断できる状態に

“設計されている”ことを意味します。

・判断基準が共有され、
⇒情報が開かれ、
⇒対話が前提となり、
⇒責任の範囲が明確である。

この土台があって初めて、判断は社長の手を離れ、
組織の中に分散していきます。

多くの会社で見られるのは、
「管理を強める」ことで問題を解決しようとする姿です。
ルールを増やし、チェックを増やし、報告を増やす。

しかし実際には、

管理を強めるほど、人は考えなくなり、組織は硬直していきます。

必要なのは管理ではなく、判断の置き場所を見直すことです。

社長がすべてを決める会社は、
社長の器以上には成長しません。
逆に、判断を手放せる社長の会社は、
組織そのものが考え、動き、進化していきます。

手放す経営とは、
権限を捨てることではありません。
無責任になることでもありません。

それは、
責任と判断を、最も適切な場所に戻す決断です。

社長が判断を握り続ける限り、組織は自律しない。
しかし、社長が構造を変えた瞬間、
組織は静かに、しかし確実に動き出します。

経営とは、人を動かすことではなく、
判断が正しく流れる構造をつくること。

その覚悟こそが、
これからの時代の「手放す経営」なのだと考えます。
この思考、ますます掘り下げていきます。

 

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「TKC会計人 業務の未来設計」というお題をいただき、
約30名の専門家たちにお話ししました。

90分という時間でしたが、あっという間でした。

それほど聴き手が集中してくれたのです。

 

ありがたい感想をたくさんいただきました。


・「目から鱗」
・「一番得したのは主催者」
・「ずっと現役でトップを走っていることに感動」
・「映画『国宝』を観ているみたい。あと倍は聴きたい」
・「思考をパクる」
・「何年経ったらその思考になるのか」
・「これからの10年を考え続ける」

これらを聴いて感動しました。
彼らはノウハウを求めていなかったからです。
さすがTKC会計人。
「思考の背骨」を求めてくれました。

そしてその「思考の背骨に触れた」ことを心から喜んだのです。

参加者は、情報を受け取ったのではなく、
“TKC会計人としての立ち位置”を再定義し、それを受け取ったのです。
だからこそ、
懇親会で「答えを出す対話」が自然発生したのだと感じました。

おかげさまで今回のセミナー
講演 → 対話 → 次の意思決定
という理想的な流れが、完全に成立したセミナーとなりました。

そして今回の成功で、
一番価値があったのは、実はこれだなと感じました。

「何年経ったら、そんな思考になれますか」

この質問が出た瞬間に、
参加者の皆が、【「真似」ではなく「自分の時間軸」】で
経営を考え始めたことでしょう。

 

懇親会では、感想の温度差を感じ、悔しがる人もいました。

人の心に刺さる声を出せるようになりたい!と誓う人もいました。

実は本会場に、資料作成を手伝ってくれたスタッフと妻がいました。

帰宅して、子供に感動を伝えたそうです。

そしてこんなことを言っていたと、子どもが教えてくれました。
 

「30年を“語った”から盛り上がったんじゃないよ。」
「お父さんの30年を、皆さんが自分事で聞いてくれたからだよ。」

 

参加した人、しない人。

皆で一歩前に進むというのは、こういうことかと感じました。

 

「自利とは利他を云う」

飯塚毅博士に、

少しだけ恩返しができたかなと、感謝したセミナーでした。

 

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年始のあいさつも落ち着きました。

2026年が本格稼働する前。

 

今週の会議では、「仕事のやり方」ではなく、

『ものの見方』について考え、それを伝えました。


まず一つ、大切な前提を提示しました。
「特別な人間など、どこにもいない」という前提です。

世の中で「すごい人」「成功した人」と言われる人も、
同じ人間で、同じ時間を使っています。
違いがあるとすれば、それは才能ではなく、

「考え方」と、「行動量」です。

だから私たちは、
「〇〇さんはすごいね」で思考を止めてはいけません。
それは、自分の可能性を自分で消す言葉だからです。

本来はこう考えるべきです。
【あの人ができたなら、自分にも可能性がある】と。

自分より凄い人を見たとき、落ち込む必要はありません。
嫉妬しても構いません。ただし、そのエネルギーは
【よし、じゃあ自分も行くぞ!】に変えましょう。

今年、私たちは一つ意識を変えます。
これまで以上に、「量」を出します。

・完璧を待たず、まずやる。
・考えすぎず、試す。
・量を打つからこそ、「質」が磨かれます。

組織も同じです。
最初から整った形を作ろうとはしません。
多様な人、多様な挑戦を包み込み、
その中から本物を見つけ、育てていきます。

そして、もう一つ覚えておいてほしいことがあります。
嬉しいことも、悔しいことも、
人生全体で見ればプラスマイナスゼロです。

という真理を掴めばわかります。

・失敗しても終わりではありません。
・成功しても驕る必要はありません。
・感情に振り回されず、淡々と続ける人が、最後に残ります。

最後に。
私たちが目指すのは、
誰かを蹴落とす成長ではありません。

絶望している人に、希望を渡せる仕事。
仲間の可能性を信じられる組織。


特別な人がいるから強い会社ではなく、
「自分も行く」と言える人が増える会社を、
一緒につくっていきましょう!と。

 

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『下山の思想』を経営者のための思想として読む
 

1. 「拡大し続ける経営」は前提が崩れている

これまでの経営は、
・売上は毎年伸ばすもの
・人は増やすもの
・事業は広げるもの
という登山型経営が暗黙の前提でした。

しかし今は、人口減少・人材不足・顧客の成熟・価格転嫁の限界…
「登り続ける設計」そのものが、組織を疲弊させる時代です。

下山の思想は、
登れなくなった現実を嘆く思想ではなく、
現実を前提に“次の美しい形”を設計する思想です。

2. 下山経営=「縮む覚悟」ではない

下山を「守り」「後退」「衰退」と誤解すると、
この思想の本質を取り逃がします。

経営における下山とは、
・売上の最大化より「利益の質」を選ぶ
・規模より「関係の深さ」を選ぶ
・競争より「指名される理由」を磨く
という経営の重心移動です。

つまり、
数字の登頂ではなく、存在価値の完成度を高める経営です。

3. 社員を「登らせ続けない」経営

登山型経営では、社員もまた、
・常に成長せよ
・変化に適応せよ
・前向きであれ
と、無言の圧を受け続けます。

下山の思想を取り入れた経営では、
・人には波がある
・全員がリーダーでなくてよい
・今できる貢献の形を尊重する
という人間理解が経営の前提になります。

これは甘さではなく、
組織の持久力を高める現実的な判断です。

4. 経営者自身の「下山」を受け入れる

最も重要なのは、ここかもしれません。
経営者は知らず知らずのうちに、
・自分が最前線に立ち続けねばならない
・判断力は衰えてはならない
・弱音を吐いてはならない
という孤独な登山を強いられます。

下山の思想は、経営者にこう語ります。
・もう、背負いすぎなくていい
・速度を落としていい
・すべてを自分で見晴らさなくていい
これは引退論ではなく、
経営者が「場」を整える存在へ移行する思想です。

5. 下山経営がもたらす「静かな強さ」

下山を選んだ経営には、次の特徴が現れます。
・意思決定が静かで速い
・社内に過剰な正義や焦りがない
・顧客との関係が長く、深い
経営者の言葉に余白と重みがある

派手さはありませんが、
簡単には崩れない経営体になります。

経営者への一文でまとめるなら

「これからの経営は、どこまで登れるかではなく、
どこまで美しく、無理なく続けられるかで決まる。」


山下事務所として、この問題意識を整理すると、
『下山の思想』とは、
「守りに入るための本」ではなく、
経営を“作品”として完成させていくための思想
として
中小企業経営に非常に相性が良い思想だと感じます。

 

この思考、これから探究していきます。

 

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『好きなものを食べる

「自分の好きなものを食べると

神経作用が消化機能を促進し、
十分吸収させる。

好きなものを口にすると
唾液や胃液が多量に分泌される。

だから第一に考えるべきことは
その人がその食物を好きかどうか
ということである。

特に、病弱の人に対して、
含まれている栄養価だけを基準にし、

本人の好き嫌いなどを考えずに
無理に食べさせようとすることは
間違いである。

ただ栄養価のみにとらわれると
身体に無理をさせ、
活力の減退を引き起こす。


― 中村天風 ―  思想家 
            1876年7月20日 ‐ 1968年12月1日 

 

この教えを読んだら、

もうこの問いは避けられません。

あなたは、

経営のどの瞬間に、
いちばん“唾液が出る”でしょうか。

・職員の表情が変わる瞬間

・数字が構造的に整う瞬間

・取引先が自立していく瞬間

そこに、経営がこれから進むべき
最短で、最も持続可能な道があります。

この思想、今週かけて深めていきましょう。

 

すべては中小企業の「存続と成長と発展」のため!

いつもお読みいただきありがとうございます。

 

― 経営マインド 333  ―


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一杯のコーヒーをいただく。

たかがコーヒー。されどコーヒー。

朝の一杯。昼めし後の一杯。そして15時の一杯。
私の場合、至福のひと時は一日に約3回訪れます。

 

ありがたい飲み物ですが、

子どもの頃の嗜好品といえば、お茶でした。

日本人は、何時頃から、お茶を離れ、コーヒーになったのでしょう。

 

誠にありがたいコーヒーですが、一杯のコーヒーをいただくために、

必要な豆を育てるのに、いったいどれくらいの水が必要かご存じですか。

小山薫堂氏に教えてもらったのですが、なんと140リットルだそうです。

 

一日3杯のコーヒーを楽しむということは、

一日に420リットルの水を消費していることになるのです。

その水は、日本の水ではありません。生産国の水です。

消費国のために使われる生産国の水。

水資源は地球規模で、ちゃんと循環しているのだろうか…

ふと気になってしまいます。

 

これは自分の経営力を見つめる時間でもありますね。

1杯100円のコーヒーを飲むのか、500円のを飲むのか。

一流ホテルのラウンジで、2,500円のFairTradeをいただくか。

そういった金額の多寡の選択もありますが、

どの店で、いただく一杯にも、140リットルの水が使われているのです。

それを知って飲むか、知らずに飲むか。それだけで味わいが変わります。

 

懐を気にしながらの選択は近視的。

生産国の風景を想像しながら楽しむのは遠視的。

 

たかが一杯。されど一杯。その至福の時間に、

自分の経営力がどこまで育っているかを図ることもできます。

 

今週もお読みいただきありがとうございました。