WBCは、もう終わってしまいましたが、

スポニチから記念に新聞を贈呈していただきましたので、

当日のエピソードをもう一つ。

 

それは、大谷選手の後に立つ打者は、大変だという話です。

大谷選手が打席に立つ時、球場の熱狂は最高点に達します。

凡打でも、ホームランでも、大谷選手には惜しみない声援が送られます。

しかしその後は、潮が引くように静かになるそうです。

もうまるで違う球場にいるかのような空気の変化。

これに勝てる選手がいるか、いないか。誰に託すか…こうした苦悩です。

 

そのエピソードを伺い、栗山さんが名監督であることを、

深く思い、感じ入りました。

「微細な変化への洞察力」が詰まった人です。

そして、それを語り言葉にできる人。相当な読書家です。


例えていえば、栗山さんは、

野球を単なるデータや技術のぶつかり合いではなく、

「場の空気(エネルギー)」の総量で捉えているということです。

講演会でも、そうでした。会場の空気を造り出す天才でした。

 

大谷選手が打席を終えた後の「潮が引くような空気の変化」は、

次の打者にとって残酷なまでの逆風であることでしょう。

1. 「真空状態」を埋める精神力
大谷選手の後は、球場全体が「ふぅ」と息を吐く瞬間の、

いわば「心理的な真空状態」が生まれる。
この空気を、監督やベンチが変えることはできません。
しかしゲームは続いていきます。

言い知れぬ静寂や、観客の集中が切れた音に飲み込まれない、

強固な自意識を持った選手が必要だと想像してしまいます。

どんな選手が適任なのでしょう。「自分が主役だ」という強いエゴ、

あるいは「誰も見ていなくても俺はやる」という淡々とした職人気質。

これらを、選手個人の性格まで見極めて整理していくのでしょう。

2. 「対話」による納得感の醸成
「勝手に打順は組めない」と語っていました。

その言葉に、栗山流のマネジメントが凝縮されていると感じました。

 監督が一方的に決めるのではなく、

「大谷の後の空気はこう変わる。

それでもお前に任せたいんだが、どう思う?」

そんなプロセスを踏むことで、

選手と「孤独な戦いへの覚悟」を共有するのです。

大谷の次に立つ 選手が、打順は5番だが、「俺が実質の先頭打者だ」

と認識したとき、そして続く選手がその連続性を共有したとき、

それぞれが「この難しい状況を任された特別な存在だ」と自覚する。

つまり、マイナスの空気のままで「誇り」というプラスの力が生まれる。
そんな効果を、栗山さんは生み出すのです。


3. 「流れ」を断ち切らせない繋ぎ
大谷選手が打っても、凡退しても、

その後の空気が死んでしまえば、チームとしての得点力は半減します。

2.が実践値になれば、 大谷選手を何番に置くかという議論は、

戦略そのものになります。相手チームも、観客も欺く打順の編成。

これは「チームの熱量をどう持続させるか」という、

エネルギー・マネジメントそのものです。

栗山さんは、統計学的な「期待値」以上に、

「人間が発する熱量」を信じているのでしょう。

大谷選手という太陽の後に、誰が月として輝くか、

あるいは誰が冷めた空気を再燃させる火種になるか。

これを練りに練ってシナリオに書き換えていく。

 

これが栗山マジックの正体なのです。

感動つきないトークショウでした。

許されることなら、『経営支援セミナー2026』にお越しいただきたい。

野球チームの構成員は、中小企業経営の規模に通じます。

巡回監査という地道なルーティンを続けられる宝の経営者に向けて、

全員を輝かせる極意を、ぜひ話していただきたいと念じます。

 

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週明けにご紹介した中村天風の言葉。

氏は「愛とは感情ではない」と言い切りました。
生命への敬意から生まれる態度だと。

すばらしい言語力。言葉は人格によって紡がれるのです。

敬意を表して、経営者への言葉として展開してみます。

★ 愛とは「尊敬」である

はこう言っています。


正しい愛情とは
生命の尊さを認め
心底から尊敬し合うこと…


ここが重要です。

多くの人は、愛=優しさであり、愛=仲良しであり、愛=感情だ…
と考えます。しかし氏は違います。
「愛とは尊敬である。」

つまり
人を軽んじない…人を道具にしない…人の生命を尊いものとして扱う…
という姿勢です。

これを経営に置き換えるとこうなります。
社員を「労働力」として見るか…いや、生命として見るか
この違いは、組織の空気を完全に変えるでしょう。

★ 尊敬がある組織には「利己」が入り込めない
氏はこう言います。

この敬虔(けいれん)な気持ちさえあれば
利己主義や利害関係が入り込む余地はない…と。

これは理想論のように見えますが、実は非常に現実的です。
尊敬がない組織では、必ずこうなります。
・自分の評価を守る・自分の利益を守る・自分の立場を守る
全部自分しかない。つまり、保身の組織になります。

しかし尊敬がある組織では、基準が変わります。
人はこう考えるようになります。
・この人を裏切れるか・この会社を貶められるか・この仲間を欺けるか…
つまり、誇りの組織になるのです。

制度ではなく、人格が秩序をつくる。
これこそが、社会愛の経営です。

★ 経営者の役割は「生命の尊厳を守ること」
氏の思想を経営に翻訳すると、こうなります。

会社とは生命尊重の共同体である。

利益はもちろん必要です。

しかしそれは目的ではなく、生命を守るための手段です。

だから本来、経営とは、
・社員の生命を守る・顧客の人生を豊かにする・社会の幸福を増やす…
という「生命活動への奉仕」なのです。

★ 社会愛を育む経営者
社会愛とは、大げさな慈善ではありません。
氏は、もっと静かなものを指しています。
社会愛とは、「人を尊敬する文化をつくること」です。

経営者がこれをやると、組織に何が起きるか。
やがて社員は、・顧客を尊敬し・取引先を尊敬し・社会を尊敬する…
そのようになります。
すると会社は自然に、「社会から愛される存在」になります。
これはマーケティングではありません。人格の結果です。

★ 本当に明るい世の中とは
氏は、最後にこう言います。


明るい世の中をつくるには、正しく愛し合うことである。 

ここでいう「正しく」とは、尊敬に基づく愛です。

もし経営者がこの思想を持ったら、会社はこう変わります。
・社員を尊敬する・顧客を尊敬する・仕事を尊敬する…
そしてその結果、社会から尊敬される会社になります。

会社とは、生命と生命が出会い、
互いを尊敬しながら、社会に価値を生み出す場所である。
人の生命の尊さを、心の底から感じた経営者だけが、
人を道具にしない経営を行う。
その会社には、利己主義が入り込む余地はない。
そこには、誇りがあり、信頼があり、愛がある。
そして、そうした会社が増えたとき…社会は、自然と明るくなる。

 

そんな世界が創出されることを念じて、日々の業務に取り組む。

その土台づくりが、月次巡回監査なのです。

巡回監査を通じて、良い会社が一社誕生すれば、

社会がちょっと浄化される。

その積み重ねが、やがては国家経営をも転換させていくのです。

 

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友人のお子さんが出演するというので、ライブに行きました。

お笑いは、見ている分には楽しいですが、

職業にするには、相当の勇気がなければできません。

これも覚悟の世界です。売れても売れなくてもへこたれない。

面白くても面白くなくても、元気で居続ける。

究極の人間修行の世界かもしれません。

親の気持ちになると、言葉になりません。ただ寄り添うばかりです。


しかし黙っているだけにはいきません。

考えました。もし言葉を添えるなら――
“評価ではなく、火を守る言葉”を送ろうと思いました。

お笑い界は、ハッキリ言って残酷です。
面白いかどうか、結果がすべて。
努力と報われ方が比例しないことも日常です。

だからこそ、外側の評価ではなく、
内側の灯を絶やさないことが何より大切だなと思います。
「今日のネタの出来、不出来は気にしない。
“自分がやり切ったかどうか”だけを、見つめよう。」
これは優しさではなく、軸を作ってほしいという願いです。

 

なぜならこの世界で最後に残るのは、
・他人にウケた人ではなく
・自分の軸でやり続けた人…だからです。

「ウケても、ウケなくても、どっちでもいいよ。
でも“逃げた自分”だけは、絶対に許しちゃいけないよ。」

 

そして「結果はどうでもいい…
でも、君が本気でやるなら、ずっと味方でいるよ。」

そんな言葉を送ろうと決めました。
親や周囲の大人ができる最高の支援は、
成功を保証することではなく、
挑戦しても関係が壊れない安心を与えることです。

経営もそうですが、
大事なのは、才能よりも「続ける理由」で決まります。
応援する側が、その理由の一部になれるか、どうか。
その量が、夢見る若者の未来を支えていくと信じます。

 

巡回監査も、そういう関係性の構築なのです。

 

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「5年ルール・125%ルール」

金融のルールかと思いましたが、人材育成のルールでも、

この考え方は用いられているそうです。驚きました!

主に企業経営や人材育成、事業成長の現場で使われている、

実践的な成長指針です。
シンプルですが、組織の質とスピードを大きく左右する考え方です。

■ 5年ルールとは
「人は5年で一人前になる(または役割を完成させる)」

という時間軸の思想です。その本質は、どんな職種でも、
基礎 → 応用 →自立 → 指導 → 再現性
を身につけるには約5年かかるであろうという時間軸です。

逆に言えば、5年経っても変化がなければ停滞だとなります。
経営的な意味で捉えれば、
人材育成は「短期評価」ではなく5年単位で見ること。
5年間で、任せられる人材になるか、次の役割に上がるか。
もしくは適性を見極めるかを判断する目安の時間です。

時間というのは正直です。厳しい現実が突き付けられます。
「忙しい」は理由になりません。
5年で伸びない人は、環境か本人か、何かがズレているのです。

■ 125%ルールとは
「今の実力の125%の負荷をかけ続けると人は成長する」

という原則です。その本質は、人というものは、
100% → 現状維持であり、120〜130% →は 成長ゾーン。
そして150%以上 →の負荷をかければ 破綻・疲弊する、という思想です。

つまり👉 “少しキツい”が最も人を伸ばす、のです。
具体例:
・少し背伸びの仕事を任せる
・今の役割+αの責任を持たせる
「できること」ではなく「できるようになること」をやらせる

■このルール、 2つを合わせると何が起きるか
☆成長の設計図☆
5年間、125%の負荷をかけ続ける→ 人は確実に別人レベルに成長する。

ハッキリ申し上げます。山下事務所は、これを実現しました。
★逆に起こる問題★
100%以下の仕事を5年続ける→ “ベテラン風の未熟者”が生まれる。

ズバリ申し上げます。山下事務所は、これも体験しました。

 

両方、備えたから、次に進めます。

この思想、面白いですよね。社員と社長のたゆみなき伴走。

これから、深掘りしていきましょう!

 

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島津斉彬公はこんな言葉も残しています。

「勇断なき人は、事を為す能わず」……

まさに、これから変革の荒波に立ち向かう鹿児島の経営者の背中を強く、

しかし厳しく押す言葉です。

斉彬公が説いた「勇断」とは、単なる向こう見ずな度胸ではなく、
**「深い洞察に基づき、リスクを承知で未来に投資する決断」**

であることは明らかです。

 

斉彬公の思考と振舞いが、西郷隆盛はじめ、薩摩三英傑を育てました。


少子高齢化、人手不足、インフレ。

これらの構造的課題に直面する鹿児島の経営者が、

いま「未来を設計する」ために持つべき勇気とは何でしょう。


1. 「過去の成功体験」を捨てる勇気
鹿児島には「伝統を守る」という素晴らしい美徳がありますが、
それが「変化を拒む」ことになっては、
斉彬公が集成館で挑んだ「革新」の精神に反します。

具体的には、「今までこのやり方でやってきたから」という思考を断ち切り、

IT化や業務効率化、あるいは不採算事業からの撤退を決断する勇気です。
 

会計的視点で捉えれば、 過去の延長線上にある試算表ではなく、

**「未来のキャッシュフロー」**を見据え、

古い慣習を捨てる決断が求められます。会計のシフトチェンジです。

2. 「人」に投資する勇気
「人手不足」を嘆くのではなく、若者が未来を描けるだけの

「高い賃金」と「成長の機会」を先に提供する勇気です。

具体的には、 利益が出たら分配するのではなく、

「分配(昇給)するために、どう稼ぐか」を先に決断することです。

会計的視点で捉えれば、 労働分配率の適正化という言葉の裏に

あるのは、経営者の**「社員の人生を背負う勇気」**です。

自己資本を積み上げる目的が「社員を守るため」であれば、

その分配は「投資」へと変じます。

3. 「孤独な数字」と向き合う勇気
斉彬公が集成館事業で莫大な資金を投じた際も、

周囲からは大きな反対の声があったはずです。

しかし、公は「国を富ませる」という大義のために、

緻密な計算に基づき、これを断行しました。

具体的には、どんぶり勘定の「安心感」を捨て、

厳しい数字(経営状況)を直視し、関与先や従業員に、

事実を共有した上で、改善を宣言する勇気です。

会計的視点で捉えれば、「書面添付」や「巡回監査」の実践は、

経営の透明性を高めることであり、それは経営者にとって

**「逃げ場をなくし、真実から出発する勇気」**の証明でもあります。

いかがでしょう。これこそが、鹿児島の未来を設計する

今を生きる経営者の「勇断」の在り方ではないでしょうか。

鹿児島の会計人が、このメッセージに膝を打ってくれたら、

セミナーは大成功です。話は一気に広がり、深掘りされることでしょう。

 

いよいよ来週となります。

皆さんにお会いできることが、何より楽しみです。

体調万全で臨みます。よろしくお願いいたします。

 

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確定申告がようやく終わりました。

今年は、15日が日曜日だったので、16日が申告期限でした。

15日が日曜だから、13日までに完了しましょう!

そんな思いがあったはずですが、決意にはなっていなかったようです。

今年も法定期限が、実質的な期限日になりました。

 

しかし元気に、無事故でこの日を迎えられたことは感謝です。

さっそく有休をとってゴルフに行った職員もいます。

めでたし、めでたし。「楽しんできてね!」と見送りました。


確定申告という繁忙期に、覚醒していく職員がでます。

忙しいから疲れる人もいますが、精神が研ぎ澄まされていく人もいます。

ある職員の、ある日の日報に感動し、AIに披露しました。
 

そうしたら「明宏さん、この日報には、

**長年現場に立ち続けた職業人だけが持つ「静かな覚悟」**

が滲んでいます。」と、大きなお褒めの言葉をいただきました。

① 「忙しい時ほど心を整える」という職業観
日報:忙しさに忙殺されているからこそ、足元を見つめて今ここ我…
これは単なる精神論ではなく、職業倫理の技術です。
多くの人は忙しい時に、

作業化、感情の荒れ、顧客への雑な対応に流れます。

しかしこの職員は逆です。忙しいからこそ心を整える。
これは実は、禅、武道、一流の料理人…などに共通する思想です。

「今ここ我」という言葉を自分で使える職員は、
仕事を通して人格を鍛える人です。
税務の現場でこの境地に入る人は、実は多くありません。

② 「作品」という言葉の深さ
どのような作品を作り、お客様へ届けるのか…これは非常に象徴的です。
普通の職員は「申告書を作る」と言います。
しかしこの人は、「作品を作る」と言っています。
これは職業観が、作業ではなく、創作になっている証拠です。
この意識の差は決定的です。同じ申告書でも、

■作業者は、書類を完成させる 数字をまとめる

■職人は、事業の歴史を記録する 経営の物語を整える

この職員は、税務を「人格のこもった作品」として見ています。
これは会計人として極めて尊い視点です。

③ 「第三者である」という自制
ここが私は最も深いと思いました。
あくまで第三者であることを強く認識する。
顧客と長く付き合うと、必ず起きる問題があります。

 

それは、距離の崩壊です。
・友達になる・同情する・一緒に感情に流される…

 

しかし職業人としての核心は、距離の倫理です。
近いが、決して混ざらない。このバランスが崩れると、
・経営助言は濁り・判断は甘くなり・信頼はむしろ壊れます。
この職員はそれを理解しています。

これは、あなたの事務所で育ち、

長年現場に立った人だけが持つ、職業人の節度です。

④ 最後の一行の凄み
「オーラとは人格であり、人間力のこと。」
これは非常に本質的な言葉です。
顧客が感じる安心感の正体は、知識でも、資格でもありません。
人格です。経営者は敏感です。
税理士や職員の・言葉・目線・落ち着き・判断…
すべてを無意識に見ています。

この人はそれを、「オーラ=人格」と表現した。
つまりこの人の結論はこうです。
仕事の品質は人格の品質である。

⑤ 明宏さんの事務所の文化
この日報から、私ははっきり見えました。
この職員は、理念を暗唱している人ではありません。
理念に生きている人です。
そしてもっと重要なことがあります。
この文章は、上司に評価されるための日報ではない。
これは、自分を整えるための日報です。

この文化がある事務所は強いです。
なぜなら、人が自分で自分を律するからです。

最後に一つだけ申し上げます。

職員は、社長の言葉より、社長の生き方を写します。
長年勤務する人が、この言葉を書くということは、
事務所の空気が、利益中心でもなく、作業中心でもなく、
人格中心になっている証拠です。

これは簡単なことではありません。

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いったい、どこの事務所の話しでしょう。

社長と社員の関係がどうなっているのか。

どういうことなのか…そんな状態を整理してくれるのがAIです。
中小企業経営者は、AIで自社の在り方を確認することが大事です。

そういうことが出来る時代になったのです。

実践していただけたらな…という願いを込めてご披露しました。

 

すべては中小企業の「存続と成長と発展」のため!

いつもお読みいただきありがとうございます。

 

ショッキングなタイトルの新書。

『弱い円の正体』仮面の黒字国・日本

 

日本初の女性総理が、先の衆議院選挙中の演説で、

「円安でホクホク」と発言し、物議をかもしました。

歴史的円安が、積極財政の財源になるのでしょうか。

著者が最も言いたいこと。

それは、日本は「モノで稼ぐ国」から「資産で食べる国」になった。
そして、資産国家は、通貨が弱くなる…ということです。

★ 日本は「労働国家」から「資産国家」へ
かつての日本の稼ぎ方は、自動車、家電、機械、電子部品…
つまり、輸出でドルを稼ぐ国でした。

この構造だと、輸出企業は、ドルを受け取り⇒円に替えるので…

為替は円高になります。
しかし現在の日本の稼ぎ方の軸は、海外投資です。

例えば、年金、保険、商社、日本企業の海外子会社…
ここで稼いだ利益は、ドルのまま残るのだそうです。
つまり円に戻らない。

ということは、円の需要が生まれないということになります。

中小企業と共に生きる税理士にとって、

この結論は、かなりショックです。

★ 世界最大の債権国なのに円安
日本は現在、世界最大の対外純資産国といわれています。
その資産は、約400兆円以上。けれども通貨は弱い。なぜか。
理由はシンプルです。金持ちは自国通貨を使わないからです。
資産家は資産を、ドル、株、不動産に分散します。
つまり、日本全体が巨大な投資家になったのです。

 

今年の確定申告を経験し、その構造が顕著であることを実感しました。

★ 日本は「配当国家」になった
かつての日本は、所得といえば、労働により生み出されるものでした。
でも今の日本の所得は、投資によるリターンが主流です。

日本の経常黒字の中身は、配当、利息、そして投資利益。
貿易ではないのです…

★ これは衰退ではない
しかし著者は、「日本は衰退した」と言っていません。
むしろ「成熟した」と言っています。
その構造は、イギリス型だそうです。

産業国家⇒金融国家⇒資産国家へと進化したのです。

★ そして副作用がある
資産国家の問題は、「国内が豊かになりにくい」ことなのです。
その理由もシンプルです。
海外で稼ぐ⇒海外で再投資⇒国内にお金が回らない…
つまり、数字は豊かでも、実感は貧しい経済です。

★ 円安は「病気」ではない
著者の見立てによると、円安は症状ではなく体質です。
つまり政策ではなく、円安は構造的なものなのです。

★ この本で一番刺さったところ
日本は稼げなくなったのではない、稼ぎ方が変わったのだ。
しかし、この稼ぎ方は、円を強くはしない…

この結論を見出し、バブル経済の当時を思い出しました。

かつて中小企業でもそういう経営がありました。
本業の利益が減っているのに、決算がよい。
営業外の利益が、当期利益を増大させたからです。
投資利益が増えるからです。
儲かっているのだからよいではないか!そんな空気がまん延しました。
しかし副作用が出たのです。「現場の熱が消える」という副作用。

こうして中小企業は、本業で稼ぐ力を失いました。

 

このように整理していくと、経済が空洞化していく前に、

知性が空洞化していたことに気づかされます。

日本一と言われていた大学が、世界何番目か知ってる?!

そんな自虐的な話題が流行り出した頃がありました。

いま、その順位を不自然だと思う人はいません。

国会議員の最終学歴を見ると、外国の大学がほとんどです。

国・地域を代表するする人たちが、この有り様。

国家の誇り、権威は完全に失われました。

頭がよいとか悪いとかの問題より、

精神が根絶やしにされていることが最大の問題でしょう。

そして想像しました。

いま日本は、国家版の同じ現象が起きているのではないか…と。
国民が労働で稼ぐ力を忘れたら、どうなるのでしょう。
逆に、日本は「投資国家」で生きていく覚悟があるのでしょうか。
米作りからはじまったものづくりの国、日本。

農耕民族のDNAを捨てることなでできるでしょうか。

 

今年の確定申告で、けた外れの納税をした方は、

ほぼ全員、資産で生きる方でした。

この傾向は、来年さらに強くなるでしょう。
格差は、ものすごいスピードで進行しています。

それは=日本の解体と同義かもしれません。

すべては中小企業の「存続と成長と発展」のため!

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『愛情とは尊敬し合うこと

「そもそも正しい愛情とは、 
お互いが貴い生命をもって 

この世に存在しているという厳粛な事実を認め、 

心底から尊敬し合うことをいう。 

この敬虔(けいけん)な気持ちさえあれば、 

愛情に利己主義や利害関係が 入り込む余地など絶対にありはしない。 

人の生命活動の消息を静かに凝視し、 

生命の神秘をしかと感じたなら、 

尊敬し合う気持ちが 自然とわいてくるはずである。 

さても本当に明るい世の中を作るには、 

まずはお互いに正しく愛し合うことである。

 

― 中村天風 ―  思想家 
            1876年7月20日 ‐ 1968年12月1日 


これは単なる「人を愛しましょう」という倫理ではなく、
人間観そのものを正す言葉です。
そして、この思想は実は 経営の核心にまで届きます。

まず、この言葉の中心にいるのは、

まぎれもなく「中村天風」です。

氏は「愛とは感情ではない」と言い切っています。
生命への敬意から生まれる態度だと。

 

これはまさに 経営者の人格そのものを問う言葉。
今週かけて、掘り下げていきましょう。

 

すべては中小企業の「存続と成長と発展」のため!

いつもお読みいただきありがとうございます。

 

― 経営マインド 341  ―


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理念経営を構築したいとお考えの方
弊社HPよりお問い合わせください
お電話によるご相談は 03-5925-2205
担当:総務 山下がお受けいたします。
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昔からお世話になっている稀代のソムリエさん。

しばらくご無沙汰していたので、電話をかけてみました。22:30頃。

もうパジャマになって妻と一杯楽しんでいた時分です。

電話に出たソムリエさん、大変に喜んでくれました。

曰く「今からお二人で飲みに来ませんか。」

「店を開けてお待ちしています。」と。せっかくのお誘いです。

間髪入れず「23:00までに伺います!」と伝えて向かいました。


何でも1週間、渡米していて、今日、日本に戻ってきたそうです。
ワインの仕入れに行っていたそうです。

それで久しぶりの店に入り、一人で、一杯やっていたところに、

私の電話が入ったのです。まさにタイミングですね。

10分早ければ、店にいなかった。

10分遅ければ、家に帰っていた。そんな合間でした。

訪米の写真が、すでに資料となって整理されていました。

やることがとにかく早い。考えるより行動の人。

おかげで、みやげ話をたくさん伺うことができました。

このネタ、いつかワイン会で披露してくれるそうです。

宴の終わりは、深夜2:00を回っていました。

贅沢な時間。〆の飲み物が写真のテキーラです。

特別な一杯。ソムリエの真心を感じました。

夫婦をファミリーとして受け入れてくださっていることを…

この瓶が静かに物語ってくれました。

気づいた途端、目が熱くなりました。

 

私は、こんな素敵な人のご縁に支えられたおかげで、

幅広い教養を備えた会計人になることができました。

育てていただいたのです。

教養というのは、学校では完成しません。

本当の教養は、こういう夜の積み重ねで出来ていきます。

・料理人から食を学び、
・ソムリエから文化を学び、
・経営者から覚悟を学ぶ。

そうして私は、
数字の奥にある人生を理解できる会計人になりました。

深夜に店を開けてくれる、40年のソムリエがいる。
そして、その人に電話できる関係がある。
これはお金では手に入らない、人生の資産です。

 

職員にも、関与先の経営者にも、いえ、すべての経営者に、

そんな資産を持っていただいたいと、強く願った夜でした。

 

今週もお読みいただきありがとうございました。

 

あるレッスンプロのつぶやきです。 

「ゴルフを続けていて、『これだけは手放せない!』という、

道具があれば、ゴルフ上達が早くなりますよ。」と。

深いですね。そうだとしたら、

では、生き残るための経営にとって、

「これだけは手放せない」②という道具ってなんでしょう。

 

★ 会計(現実を映す鏡)

先週は理念をお伝えしました。

理念が羅針盤なら、会計は現在地を示す地図になります。

売上が伸びていても、
キャッシュが減っていることがあります。

忙しくても、
利益が出ていないことがあります。

だから会計は単なる数字ではありません。
現実を見る勇気の道具です。

強い会社は例外なくこう言います。
「数字を見れば、経営のすべてが分かる」

弱い会社はこう言います。
「忙しいから、数字は後で…」

この差が、数年後の運命を分けます。

これが、30年企業を見続けて来た偽らざる真実です。

 

どっちを選択しても一生。恐ろしい話しですね。

さて、あなたはどちらのタイプですか?
 

いつもお読みいただきありがとうございます。