『信念の力』
「現代の人間は、良いことを聞いても、
良いなあと思って感激はしても、
それが、本当に自分の心のものにならないのは、
心の中に大事な信念というものが、
知らず知らずのうちに、欠如しているからなのである。
欠如しているというより、むしろ下積みになっているといおう。
ともあれ、信念の力というものは、
実に諸事万事を完全にする根本的な要素なのである。」
― 中村天風 ― 思想家
1876年7月20日 ‐ 1968年12月1日
氏のこの言葉を読み、
「なぜ人は、分かっているのに変われないのか」
その答えを突きつけられた気がした。
私たちは、良い話を聞くと心を打たれる。
本を読んで感動し、講演を聞いてうなずき、
その瞬間は「よし、やろう」と思う。だが時間がたつと元に戻ってしまう。
氏は、それを意志の弱さや努力不足のせいにはしない。
原因はもっと根本的なところ、
**「信念が心の中心に据わっていないこと」**だと喝破する。
しかも、信念が「無い」のではない。
心の奥に、下積みのように埋もれているだけだ、と。
信念とは、声高に語るものではなく、静かに行動を支える土台のようなもの。
だからこそ、自覚されないまま、心の奥に眠ってしまうのだろう。
しかし、いざという場面で判断を下すのは、その信念である。
楽な方へ流れるのか、それとも、正しいと思う道を選ぶのか。
経営でも、仕事でも、人生でも、最後にものを言うのは
「何を信じているか」だ。
氏の言う
「信念の力は、諸事万事を完全にする根本的要素」
という言葉は、成功論ではなく、生き方そのものを語っている。
知識を増やす前に、技術を磨く前に、自分は何を大切に生きたいのか。
氏は、その問いを、静かに、しかし確実に読み手の胸に投げかけている。
感動で終わらせず、心の下積みに埋もれた信念を、
日々の選択の中で掘り起こしていく。
それこそが、氏の言葉を「自分の心のもの」にする唯一の道なのだろう。
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― 経営マインド 328 ―
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