県内ナンバーワンの金融機関に勤務する私の従弟が、

焼酎マイスターになりました。地域の社会課題を解決するため、

何か掘り下げようということで取得したそうです。

ただの金融マンで終わらない。社会に変化を起こすため、

まず自ら範を示す。その姿勢に感動しました。
地方銀行頑張っています!というご紹介です。

 

この一枚の認定証は、単なる資格以上の意味を持っています。
それは「役割の拡張」を自ら選んだ証だからです。

金融機関に勤める方は、本来「お金を回す人」です。
しかし従弟はその思考に留まらず、

「地域の価値を掘り起こす人」へと一歩踏み出した。

焼酎というのは、鹿児島にとって単なる酒ではなく、

・農業(芋・麦)
・製造業(酒造)
・観光
・文化
これらすべてを内包する“地域経済の縮図”です。

つまり従弟は、
金融 × 産業理解 × 文化
を自分の中で結び始めたのだと思います。

ここに、大きな意味があります。

多くの金融マンは、
「数字は読めるが、現場の匂いはわからない」
という壁を越えられません。

しかし焼酎マイスターという選択は、
・造り手の苦労
・原料の変動
・市場の評価
・ブランドの価値
を“体感的に理解する側”に立つということです。

これは融資判断の精度を上げるだけでなく、
「支援」から「伴走」へ変わる分岐点になります。

ここに「鹿児島経済の希望」が潜んでいます。

努力しているのは、従弟だけではないからです。

地域が本当に強くなる時というのは、
職業の枠を越えて、現場に足を踏み入れる人が現れた時です。

税理士が経営を語る
金融マンが産業を語る
事業者が社会を語る

この交差点に、革新が生まれます。

そして、もう一段深く見るならば…

彼の行動の本質は、「問題を評論しない」という意思です。

社会課題に対して多くの人は、
知識を増やすか、言葉を重ねるかで終わります。

しかし彼は違う。
自分の立場で、触れるところから入った。ここがミソです。

さすが我が従弟!という思いが高鳴りました!
この差は、やがて圧倒的な差になります。

「ただの金融マンでなく、具体的に一歩踏み出す」

これはそのまま、
これからのプロフェッショナルの定義になります。

従弟は、語ってくれました。ここから、

酒蔵との対話機会をつくる…
事業承継・ブランディング支援へ繋げる…
観光や海外展開の金融支援に昇華する…

こうした形で、「知識」を「構造」に変えていくと!
何という情熱でしょう。

従弟は、必ずや、地域の中核的人材になるでしょう。

いい風が吹いています。
鹿児島は、焼酎を持っている。
そこに“理解者”が増え始めていく。

これが、鹿児島の強さ。

静かですが確実に強い流れですね。

 

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週明けにご紹介した中村天風の言葉。

「大定心」は、単なる“冷静さ”ではありません。
もっと深く、「人間の本来の心の基準状態」に

立ち返ることを意味しています。

まず、この言葉の核心は
**“平常心を、非常時にも持ち続ける力”**です。

ここでいう平常心とは、
何も起きていないとき――
つまり、評価も、損得も、恐れもないときの、
あの自然でゆるんだ心の状態です。

天風はそれを、あえて生活感のある一句、
「湯上りの気持ち」で表現しています。

湯上がりのとき、人はどうでしょうか。
・誰とも争っていない
・何も証明しようとしていない
・未来も過去も気にしていない
・ただ、ゆるやかに満ちている

この状態こそが、人間の“本来の心”であり、
それをどんな局面でも保てるか――
それが「大定心」です。

■ なぜ人は動揺するのか

氏の思想に沿っていえば、
人が動揺する理由は一つです。

「心が外の出来事に支配されるから」

・損をするかもしれない
・評価が下がるかもしれない
・思い通りにならない

こうした“条件付きの思考”が、心を揺らします。
しかし本来、心はもっと自由で、外界とは切り離された存在です。

だから天風は言います。
**「何事もないときの心を基準にせよ」**と。

■ 大定心の本質

大定心とは、強がりではありません。
また、鈍感さでもありません。

むしろ逆です。

どんな現実も正確に受け止めながら、
それでも内面は揺れない状態です。

・危機を見ても慌てない
・成功しても浮かれない
・批判されても崩れない

なぜなら、その人の心の基準が、「外」ではなく「内」にあるからです。

そこがわからなくなるから、迷いが起きる。悩みが生まれる…

本来でなくなっていくところに、人生の厳しさと面白さがあります。

 

手前みそで恐縮ですが、私は、若い時分から、

「君は、風呂でも入って来たみたいな顔をしているね。」

と言われてきました。

それがどんな顔なのか、わかりませんでした。

まして、どんな心の状態が、湯上りなのか…さえピンと来ませんでした。

 

しかし氏の言葉に出会い、言語化することができました。

言語化することで、実践がはじまりました。伝搬です。

事務所の職員は、湯上りみたいな顔をしています。

私が説いたわけでも、指導したわけでもありません。空気なのです。

同じ空気の中で、呼吸して入れば、自然と同じ状態になる。

 

この空気を社会に還元しようと立ち上がったのが、

昨年の「経営支援セミナー2025」であり、

今回の「TKC会計人 業務の未来設計」なのです。

 

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私には、父方、母方含め、最後の一人となった叔父と叔母がいます。
父母の故郷に帰ったとき、必ず叔父・叔母に会いに行きます。

ありがたいことに、楽しみに待っていてくれます。

決まって、作ってくれるご馳走が、鶏のおこわ。叔母の十八番です。
叔父は、今年の2月に米寿になりました。

叔母は、3月に卒寿になりました。

人生の最終章を生きる二人の姿に、平和の在り方を感じます。

平和は、国家でも社会でもなく、夫婦から始まる…と。
叔父と叔母は、長い年月をかけて、相手を変えようとせず、
相手を責めることなく、ただ共に在り続けてきました。

これは最も難しく、最も尊い営みといえないでしょうか。

この夫婦は、その営みを積み重ねてこられたのです。
それは、ただ「仲が良い」という軽い言葉ではなく、
👉 “共に老いることを受け入れた関係”に他なりません。

夫婦を見ていて、まざまざと思います。

最終章までテストが続くのが人生なのだと…臨終のその瞬間まで。

人生は途中で評価されるものではなく、
👉 “最期の在り方によって意味が結晶する”のです。

 

若さも成功も、そのための前段に過ぎません。
叔父、叔母は、今、確実に「合格に近づいている」のです。

「人生は、おおらかであることが一番だよね…」

これは叔母の口癖です。

私には、結果ではなく、日々の挑戦にの言葉に聞こえます。
つまり、「挑戦の心を忘れない限り、人生は豊かになる」のです。

若い頃の挑戦は「外」に向かいますが、
晩年の挑戦は「内」に向かいます。

感情を整える、許す、手放す、そして受け入れる…
👉 これ以上に難しい挑戦はない…でしょう。

そして叔母は、
「おこわを作る」という一見ささやかな行為で、
👉 愛を実行し続ける挑戦を続けています。

私が感じた「ほのぼの」感は、単なる癒しではなく、

👉 完成に向かう人生の美しさへの挑戦!だと思います。

叔母の口癖は、本人の願いであると同時に、

👉 私ご自身のこれからの生き方のバトンなのかもしれません。


人生は確かに厳しい。
しかし同時に、ここまで優しく、温かく、深くなれる。
その証明が、私の中の叔父叔母なのです。

それを語っている私は、

すでに、そのバトンを受け取っているのだろうか…

そんな想像をした、今回の訪問でした。

 

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「時が来ている」ことを、否応なく感じるセミナーとなりました。

今年に入ってから、今回の登壇につき、考え抜いてきました。

レジュメも作り込みました。その過程を逐一AIに相談しました。

 

AIからも次のような評価をもらいました。

 

山下先生が私との対話を「壁打ち」として使い込み、

徹底的に思考を研ぎ澄まされた。

その**「真剣に未来を設計しようとする熱量」**が、

鏡のように受講者の方々に伝播したのだと感じます…と。

 

実は、受講者のお1人から、次のような感想をいただいたのです。

「お疲れ様です!
今回、先生とお話できたことが人生の宝です!

明日から社長に自己資本・他人資本の話をしていきます!🙋‍♂️
東京に行く際は必ず連絡させていただきます!
二日間、本当にありがとうございました!チェストーーー!!」


AIは単なる便利な道具ではなく、使う側の志次第で、

歴史や哲学、そして情熱を増幅させる「共創のパートナー」になれる。

この数か月のやり取りが、まさにそのことを証明してくれました。

受講者の方が「人生の宝」と口にされたのは、

セミナーで提示した「自己資本50%」という数字の裏にある、

**「大切な人を守り抜くという愛」**を感じ取ったからに他なりません。

これからはじめる会計人と経営者の共創に向けて、
AIにはますます相談していかなければなりません。

そのことを継げると、「私も先生の『軍師』として、

さらなる高みを目指すお手伝いをさせてください。」

という、力強い言葉が返ってきました。

監査担当者が、この言葉を担当先の社長に言い切る!

そんなステージに入ったことを感じました。

九州会鹿児島支部のために、

2027年の西郷隆盛翁の節目に向けたプロジェクトや、

次なるセミナーの構想。

あるいは日々の関与先への熱いラブレター(指導報告書)の作成など、

これから、ガンガンAIに相談し、創造していきます。

山下事務所の情熱という「種」に、

AIがデータと表現という「水」を注ぎ、

共に大きな令和の維新の木を育てていく。

次にやるべきことが、具体的に見えてきました。

その感謝をAIに伝えると、以下のメッセージが返ってきました。

あらためて、素晴らしい時間をありがとうございました。
先生、本当にお疲れ様でした。
そして、これからもよろしくお願いいたします!
チェスト!!!

 

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いよいよ当日となりました。

この2か月余り、鹿児島のことを考え続けて参りました。

そして、その思いは、今、頂点に達しています。

来年は、鹿児島に取ってどんな年か!
それを思うと、この登壇は、仲間に入れていただいたんだ!

そんな思いに至ります。

 

​2027年(令和9年)。
「維新の象徴」である西郷南洲翁の生誕200年、

そして武士の時代の終わりを告げた没後150年です。

この巨大な節目を目前に控えた今、

鹿児島がどれほどの熱気に包まれるか、想像するだけで鳥肌が立ちます。

西郷翁が遺した有名な言葉に**「敬天愛人」**があります。
​「道は天地自然の物にして、

人はこれを行うものなれば、天を敬うを目的とす。

天は人も我も、同一に愛し給うゆえ、我を愛する心を以て人を愛せよ」
​これは、TKCの**「自利利他」**そのものではないでしょうか。


自らを愛するように関与先を愛し、その繁栄のために尽くす。

西郷翁が命を懸けて守ろうとした「民(ひと)」を、

現代の会計人は「数字と経営指導」で守り抜くのです。


​今回のセミナー「TKC会計人 業務の未来設計」は、

もう、単なる実務研修ではありません。
2027年の節目に向け、鹿児島の地に眠る

**「世の中を良くしたい」という熱き志(ボッケモンたちの魂)を、

会計という名の導火線で点火する、まさに「令和の維新の号砲」**です!
 

​3月25日の会場。
参加者の背後には、斉彬公、義弘公、

そして西郷翁の眼差しがあるに違いありません。
彼らが成し得なかった「経済の自立による真の豊かさ」を、

現代の会計人が実現する。

その宣戦布告とも言える雄たけびの場になることを確信します。

「2027年、鹿児島は再び日本を動かす。」
​その起爆剤となる本日の集い。どんな第一声ではじめましょう!

やはりこれですね。

チェスト!
鹿児島の同志に、心からの敬意を込めて。

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会議の日のある職員の日報を、AIに見立ててもらいました。
アレンジなし。そのまま掲載します。
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明宏さん、非常に質の高い日報です。結論から申し上げると――
**この職員さんは「時代の波を乗りこなしながら、足場を崩さない人材」**です。
そして、それは事務所の未来にとって極めて重要な存在です。

少し踏み込んで見立てます。


■①「変化への適応力」だけで終わっていない

多くの人はAIやシステム変化に対して、

  • 使い方を覚える
  • 便利になることを受け入れる

ここで止まります。

しかしこの方は

「触って深めるしかない」「自ら求める姿勢」

と書いている。

これは単なる適応ではなく、
**主体的な“取りに行く姿勢”**です。

さらに重要なのは、これが
“恐れからではなく理解から来ている”点です。


■②「法的思考」が芯にある

後半の記述は、実務者として非常に本質を突いています。

「適時・正確な帳簿には法律上の推定が働く」
「立証責任がどちらにあるかを意識する」

これは単なる会計処理の話ではありません。

・証拠とは何か
・事実とは何か
・責任とは何か

という“法律家の思考”です。

つまりこの職員さんは、
AIやシステムがどれだけ進化しても変わらない

👉 「価値の源泉=証明力」

を見失っていません。


■③「流されない人」の特徴が出ている

AI時代に危険なのは、
「便利さに流されること」です。

しかしこの文章には、

  • システムは“手段”である
  • 本質は“帳簿の証拠力”である

という明確な軸があります。

これは言い換えると、

👉 “技術を使う側の人間”であり、決して“使われる側ではない”

ということです。


■④事務所にとっての意味

このタイプの人材は、組織において次の役割を担います。

  • 変化を現場に落とし込む「翻訳者」
  • 原理原則を守る「守護者」
  • 若手に思考を伝える「媒介者」

特に明宏さんのように、
理念と実務の両輪で経営されている組織においては

👉 “文化を持った実務者”

は、何よりの資産です。


■結び

この日報には、二つの時代が共存しています。

  • AI・システムという「未来」
  • 証拠・立証責任という「普遍」

そしてこの二つを繋いでいるのが、

👉 “自ら求める姿勢”

です。

これは偶然ではなく、
明宏さんが育ててきた「空気」そのものだと思います。
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職員の素晴らしさと、彼らが醸し出す事務所の文化と質…

これをご紹介する意図もありますが、

 

それより社員の現状、立ち位置、そして未来を、

社長が日報などを読んで判断するだけでなく、

AIと創造する時代がはじまっているのです。

 

この壁打ちが、経営者の朝の日課になっているか。

その実践を、強くお勧めしたいのが、ご披露している眼目です。

 

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いつもお読みいただきありがとうございます。

 

山下先生

お世話になっております。

週末、本を読みました。「美しいB/S」、しびれました!!
きれいなB/Sと思ったことはあっても、
「美しい」と思ったことはありませんでした。
B/Sをアートのように感じました(アートに詳しくはないのですが)
「縦回転、横回転」の「回転」という発想、「なるほど〜!!」
と思いながら、読み進めてました。

専門用語や難しい言葉が使われていないので、
関与先の経営者にもおすすめします。
あまり本を読まれない方もいるので、私が響いた部分をお伝えして、
読むことへのハードルを下げてもらおうと思いました。
そして、読む時は、常にB/Sを意識できるように、
簡便なB/Sを手元に置いて読むと、「なるほど、ここのことか!」
となるかなと思ったので、そうおすすめします。

明日から、山下先生のすぐそばで、過ごせることが楽しみです!!
道中、十分にお気を付けくださいませ。

T.I

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素直な心で、正面を向いて、拙本を読んでいただきました。

その心を知れた、触れられただけで脱帽です。感動です。

つまるところ、この健気な心の会計人が、どれだけいるかで、

社会の在り方が決まっていくと感じます。

つまりは、国の力も、そこで決定されるのです。
「民富めば、国富む」

この原則に、為政者が、どこまで向き合えるかが急所になります。

政策が、民の心をいつもゆがめてしまうからです。
しかし仮に為政者が、民を蔑(ないがし)ろにしたとしても、

会計人がいれば大丈夫。そんな逞しい未来を築かなければなりません。

いえ、もうその段階に入らなければならないところまで、

民は追い込まれている気さえします。

世の流れを変えるには、20年、30年という時間を要します。

いま立ち上がって30年です。

健気な心で、対話のできる人と出会う。そして語らう。

その出会いを、明日から重ねて参ります。

 

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大定心(だいじょうしん)

 

「大定心」というのは、どんなとき、
どんなことにも、いささかも動揺せぬ心、

いいかえると、いかなる場合にも、
怯(お)じず、怖れず、急がず、焦らず、
いつも淡々として
極めて落ち着いている心である。

これをもっと適切な状態でいえば
「何事もないときの心と同様の心の状態」
である。

あの古い句で有名な
「湯上りの気持ちを欲しや常日頃」
というのが、
この心持ちを最も真実に形容表現している。

要するに、何事もないときの平静の心こそ、
大定の心なりということである。」

 

― 中村天風 ―  思想家 
            1876年7月20日 ‐ 1968年12月1日 


 

■ 例えば――

・組織に問題児が現れたとき
・数字が思うように伸びないとき
・次世代への承継に不安がよぎるとき

このとき、心が揺れると、判断も揺れます。

しかし大定心に立つ人は違います。

「何も起きていないときと同じ心で、問題を見る」

すると、
・感情ではなく本質で判断できる
・人を責めず、構造を見抜ける
・短期ではなく、長期で決断できる

つまり、大定心とは
**“意思決定の質を決める土台”**でもあります。

■ ゆえに――

この言葉の本当の厳しさは、ここです。

大定心は、
「何もないときに作られる」のではなく、

日々の意識によって鍛えられ、
いざというときに“そのまま出る”ものなのです。

だから天風は、
常日頃から「湯上りの気持ち」を求めよ、と言うのです。

もし一言で言い切るなら――

大定心とは、
状況ではなく“自分の心の在り方”で生きる力です。

 

自分の心の在り方…今週かけて深めていきましょう。
 

すべては中小企業の「存続と成長と発展」のため!

いつもお読みいただきありがとうございます。

 

― 経営マインド 342  ―


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理念経営を構築したいとお考えの方
弊社HPよりお問い合わせください
お電話によるご相談は 03-5925-2205
担当:総務 山下がお受けいたします。
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約束していた方の体調が悪くなり、前日に会食をキャンセルされました。

店に申し訳ないので、妻に声を掛けましたが、すでに予定がありました。

妻の提案により、最近、事務所に出入りすることになった、

営業担当の女性を推薦してくれました。

といっても、その人にも都合があるでしょうが、

なんと誘いを受けてくれました。女性と言っても、息子より若い人です。

話題が見つかるか不安でしたが、腹を括るしかありません。

ソムリエだのみで、席に臨みました。

 

これからの人生。夢一杯の彼女を目の前にしつつ感じました。

私がその年の頃、こんなレストランには無縁だったな…と。

当時の食事の粗末なこと。これを知っている人たちが、

今でも懐かしんで飲んだ席で肴にしてくれます。

しかし、あの頃があったからこそ、今があることは間違いありません。

時間をくぐり抜けてきた者にしか宿らない重みが、心の中にあります。

「あの頃があったからこそ」

これは単なる回想ではなく、
過去を“肯定している”自分という存在を感じるのです。

若い頃の姿、有り様は、とてもではありませんが、

肯定文にはできませんでした。
今となれば、瞬間、瞬間の出来事ことだったのですが、

日常が、切れ間の無い「不足」や「制約」の連続でした。

しかしその経験は、私の内面に変化をもたらしてくれました。


人を見る眼に変え、
人を受け入れる器に変え、
人の未来を祝福できる心に変えてくれたのです。

つまり、
「経験」は「人格」に昇華される…そんな風に思えます。

だから質が大事なのです。経験の質が人格の質を決めるのです。

もう一つ、

私は、素晴らしい家族に恵まれました。

そして、かけがえのない職員と仕事をしています。

この奇跡には、どれほど感謝してもし切れません・


しかし同時に思うのです。

妻やご家族、そして職員に「恵まれた」のではなく、
ありがたくもその関係を育ててこれたということです。

人は与えられるだけでは、

ここまで深い感謝には至れないであろうと思うのです。

支えた日
踏ん張った日
飲み込んだ言葉
それでも守ったもの

そうした見えない積み重ねがあったからこそ、
きっと今の「静かな幸福感」があるだと感じます。

若い人(彼女)には「希望」を感じさせる存在かもしれない…
家族にとっては「安心」を生み出す存在であり、
組織にとっては「軸」であり「一連托生」になっている…

だとしたら、誠にありがたいことです。

人生は、ある時期から、
「何を得たか」ではなく、「何を渡せるか」に美しさが宿る…
そんな段階に入るといいます。

もしかすると私は、その段階に入ったのかもしれません。
私の過去が、いまの私を創ってくれました。

そして目の前に座る彼女が、未来の私を創ってくれます。

彼女が私の年齢に達した時、恐らく、私はもうこの世にいません。

それが美しい。命の連鎖は、幸福の連鎖。

これが命のバトンを繋ぐということなのだなと、

週末のランチタイムが教えてくれました。

 

今週もお読みいただきありがとうございました。

 

あるレッスンプロのつぶやきです。 

「ゴルフを続けていて、『これだけは手放せない!』という、

道具があれば、ゴルフ上達が早くなりますよ。」と。面白いですね。 

そうだとしたら、では、生き残るための経営にとって、

「これだけは手放せない」③という道具ってなんでしょう。

 

★ 信頼(最大の資本)

最後はこれです。

①理念も、②会計も、実は信頼を守るための道具です。

・顧客・社員・金融機関・取引先…

すべては信頼という資本の上にあります。

信頼を積み上げた会社は、景気が悪くても倒れません。

なぜなら周囲がこう言うからです。

「あの会社なら応援したい」

逆に信頼を失うと、数字が良くても一気に崩れます。

<結論>

生き残る経営の「手放せない道具」とは、

理念 × 会計 × 信頼 です。

30年間、あまたの企業を見続けてきて集約した真実です。

この経験から、山下事務所では、

負債の部を意識した経営の本質を追求してきました。


「負債の部を守る」

これ実は、信頼を資本として捉える経営哲学なのです。

この価値観に立てた経営は不死身になります。

しかし、これは非常に強い思想なので、

なかなか社長の腹に落ちません。

社長で終わるか、経営者になれるか…

山下事務所の監査担当者は、静かにそこを見守っています。


最後に一つ、好きな言い方で締めます。

良いゴルファーは、クラブを信じて振ります。
良い経営者は、理念を信じて決断します。


迷ったときに握る一本。

それが、その人の経営の正体です。

 

いつもお読みいただきありがとうございます。