『人から好かれる人間になる』
「閻魔(えんま)様が塩をなめたような顔して
人生に生きるよりは、
ちょっとやそっと人から
阿呆(あほう)と思われてもいいから、
もう少しニコニコした顔になりなさい、ねえ。
人としてこの世の中に生まれて
一番大切なことは、
人に嫌われる人間になるんでなく、
好かれる人間になることだよ。
どうだい、あなた方、
苦虫をつぶして、
へんてこな面してるやつのほうが
かわいいかい?
それとも、何かなし、
ニコニコしてるやつのほうがかわいいか、
どっちだ?」
― 中村天風 ― 思想家
1876年7月20日 ‐ 1968年12月1日
経営者という立場にいると、どうしても顔がこわばります。
数字、資金繰り、人の問題、将来への不安。
真剣に向き合えば向き合うほど、
知らず知らず「苦虫をつぶした顔」になっていく。
しかし天風氏は、はっきりと言う。
「一番大切なことは、好かれることだ」と。
これは決して「八方美人になれ」ということではあるまい。
経営とは、人に動いていただき成り立つもの。
その人は、理屈だけでは動かない。
「この人のためなら」と思えたとき、初めて力を出してくれる。
好かれる経営者は、空気をつくる。
社員が本音を言えるか。
金融機関が耳を傾けてくれるか。
取引先が一歩踏み込んで協力してくれるか。
その多くは、経営者の「表情」と「佇まい」で決まる。
眉間にしわを寄せ、
常に正論と数字を振りかざす人と、
多少不器用でも、
どこかニコッとしていて、
「一緒に考えよう」と言ってくれる人。
どちらと仕事をしたいか。答えは明白だ。
人は「正しい人」より「感じのいい人」についていく。
敬虔で学んだこと。
笑顔は、経営判断の質を上げる。
そして不思議なことに、
笑顔でいる経営者のほうが、判断を誤りにくい。
心がこわばっていると、
視野は狭くなり、「守り」か「攻撃」かの二択に陥りやすい。
ニコニコしていると、余白が生まれ、第三の選択肢が見えてくる。
今日、事務所に入るとき、
社員の前で、意識して口角を上げてみてみよう。
完璧でなくていい。少し阿呆と思われてもいい。
「この人のそばにいると、なんとなく安心する」
そう思われる経営者であること。
それが、数字にも、人にも、未来にも、
最後に効いてくる力になる。
「人から好かれる経営者であれ。」
天風氏の言葉は、静かに、そして力強く、語りかけている。
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― 経営マインド 329 ―
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