『宇宙の心、人間の心』
「宇宙という大生命の流れと人間の心が
一つになれれば、
ここに初めて生命(いのち)の本体も本質も
分明してきて、
当然の帰結として
この宇宙の心が真善美以外の何ものでもなく、
そして同時に
人間の心の本質(本然の姿)もまた、
真善美以外の何ものでもないことが
わかってくる。」
― 中村天風 ― 思想家
1876年7月20日 ‐ 1968年12月1日
理念・会計・人材育成は、もともと一つである
多くの経営現場で、
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理念は「額縁に入った言葉」
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会計は「数字を処理する道具」
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人材育成は「根性論か研修制度」
このように、別々のものとして扱われています。
しかし、長く経営に携わってきて確信するのは、
この三つは本来、一本の軸で貫かれていなければならない
ということです。その軸こそが、
「人間とは何か」「経営とは何か」という根源的な問いです。
理念とは、経営者の“心の姿勢”である
理念とは、立派な文章ではありません。
また、社員に暗唱させる標語でもありません。
理念とは、
経営者が何を信じ、何を恐れ、何を大切にしているか
その「心の姿勢」そのものです。
・数字が悪いとき、誰の責任だと考えるか
・苦しい判断のとき、何を優先するか
・社員の失敗に、どう向き合うか
これらすべてが、理念の実体です。
言葉にしなくても、
社員は経営者の理念を日々の態度から読み取っています。
会計は、理念が現実化した“結果”である
会計は、冷たい数字の世界だと思われがちです。
しかし実際は、経営者の理念が最も正直に表れる場所です。
・誠実な経営は、無理のない財務構造になる
・人を大切にする会社は、粗利の質が高い
・背伸びをした経営は、借入や資金繰りに歪みが出る
会計は嘘をつきません。
会計は、経営の生き様の記録です。
だからこそ、会計を理解することは、
単なる数字の把握ではなく、
「自社の経営は、理念と一致しているか」を確認する行為なのです。
人材育成は、理念と会計を“未来へつなぐ力”
理念だけでは会社は続きません。
会計だけでも会社は続きません。
それらを未来へつなぐのが、人材育成です。
ここで重要なのは、
人材育成とは「教えること」ではなく「育つ環境を整えること」
だという視点です。
・理念が腹落ちしている上司の背中
・数字を通して経営を考える習慣
・失敗しても学びに変えられる文化
こうした環境の中で、人は自然に育ちます。
人は本来、
成長したい存在であり、役に立ちたい存在です。
中村天風が言うように、
人間の心の本質は真善美なのです。
一本の軸とは何か
理念・会計・人材育成を貫く一本の軸。
それは突き詰めれば、こう言い換えられます。
「この経営は、人として正しいか」
・数字を良くするために、人を犠牲にしていないか
・理念を語りながら、行動が伴っているか
・社員を信じると言いながら、管理で縛っていないか
この問いを、経営者自身が自分に投げ続けること。
それこそが、組織を長く、強く、美しくします。
経営者の仕事は「整えること」
これからの時代、
経営者に求められる最大の役割は何か。
私は、
「整えること」 だと思っています。
・自分の心を整える
・理念と行動を整える
・数字と現場を整える
・人が育つ土壌を整える
整った会社には、無理がありません。
整った経営には、説明が要りません。
整った組織は、静かに強い。
終わりに
理念・会計・人材育成は、
別々に考えるものではありません。
それらはすべて、
宇宙の流れと調和しようとする経営の、一つの表現です。
経営者が自分の心を整え、
真善美にかなう判断を積み重ねていく。
その延長線上に、
数字があり、人が育ち、会社の未来があります。
この軸を持ち続けること。
それこそが、経営者の最も尊い仕事なのだと、私は思います。
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いつもお読みいただきありがとうございます。
― 経営マインド 330 ―
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