週明け、ご紹介した中村天風の言葉。
「石も磨けば玉となる」
自身の経営に翻訳できましたか?
もしあなたの会社に、
「まだ成長を求めるのですか?」
「もう十分やっていると思いますが…」
そんな社員さんがいたら、どう対応していますか。
でも大丈夫。その問いは実に核心的です。
そして――健全な違和感でもあります。
この問いに真正面から向き合うこと自体が、
組織の成熟を一段引き上げます。
恐縮ですが、事務所の経験で、お伝えします。
結論から言えば、
否定せず、肯定から入り、視座を一段上げることです。
■ 包み方の本質
その社員の言葉は、半分は正しい。
たしかに、
この仕事に従事していれば、一定の経験は積まれます。
昨日より今日、今日より明日、できることは増えていくでしょう。
だからまず、こう受け止めます。
■ 伝え方(対話イメージ)
「その通りだね。
この仕事をしていれば、確実に経験は積み上がる。
それだけでも、成長はしているよ。」
(ここで一度、安心させる)
そして静かに、視座を上げます。
「ただね――
“成長の質”は選べるんだ。
同じ一年でも、
言われたことをこなした一年と、
自分で考え、工夫し、挑戦した一年では、
まったく別の人間になる。」
さらに一歩、核心へ。
「もう一つ大事なことがある。
この仕事は、お客様の人生や会社に影響を与える仕事だよね。
だから私たちは、
“自然に成長するレベル”では足りない。
意図して自分を磨く責任があると思っている。」
最後は、問いで締めます。
「あなたは、どちらの成長を選びたい?」
■ この対話の狙い
・否定しない(自己防衛を外す)
・現状を認める(安心をつくる)
・基準を上げる(気づきを促す)
・選択を委ねる(主体性を引き出す)
■ 経営者としての一言の芯
もし一言で言い切るなら、こうです。
「この仕事は、やっているだけで成長する仕事ではない。
成長しようとした人だけが、成長できる仕事だ。」
例えば山下事務所のように、
「理念」と「実務」の両輪で成り立つ組織では、
この一線は極めて重要です。
ここを曖昧にすると、
“経験年数だけ長い人”が増え、
“価値を生む人”が育ちません。
実は、この問いと思索。
来週、開催する会計参与研修の素材です。
月に一度、実施されている各部署の連絡会議で、
取締役が、どのようにして社員を導いているか…
そこを深掘りしていく素材です。
事前にブログを読んでくれたら、予習ができます。
でも本当は、当事者が読まなくてもよいのです。
こうした思考、会計事務所が現場に届けている指導の実践。
この事実を、ブログの読者と、知らずのうちに思考を共有することで、
読者たちとの自然な文化が発生する。
それがいつの間にか、この国の未来を分岐すると信じているからです。
すべては中小企業の「存続と成長と発展」のため!
いつもお読みいただきありがとうございます。









