『宇宙の心、人間の心』

「宇宙という大生命の流れと人間の心が
一つになれれば、
ここに初めて生命(いのち)の本体も本質も
分明してきて、

当然の帰結として
この宇宙の心が真善美以外の何ものでもなく、

そして同時に
人間の心の本質(本然の姿)もまた、
真善美以外の何ものでもないことが
わかってくる。


― 中村天風 ―  思想家 
            1876年7月20日 ‐ 1968年12月1日 

 


理念・会計・人材育成は、もともと一つである

多くの経営現場で、

  • 理念は「額縁に入った言葉」

  • 会計は「数字を処理する道具」

  • 人材育成は「根性論か研修制度」

このように、別々のものとして扱われています。

しかし、長く経営に携わってきて確信するのは、
この三つは本来、一本の軸で貫かれていなければならない
ということです。その軸こそが、
「人間とは何か」「経営とは何か」という根源的な問いです。

 


理念とは、経営者の“心の姿勢”である

理念とは、立派な文章ではありません。
また、社員に暗唱させる標語でもありません。

理念とは、
経営者が何を信じ、何を恐れ、何を大切にしているか
その「心の姿勢」そのものです。

・数字が悪いとき、誰の責任だと考えるか
・苦しい判断のとき、何を優先するか
・社員の失敗に、どう向き合うか

これらすべてが、理念の実体です。

言葉にしなくても、
社員は経営者の理念を日々の態度から読み取っています。

 


会計は、理念が現実化した“結果”である

会計は、冷たい数字の世界だと思われがちです。
しかし実際は、経営者の理念が最も正直に表れる場所です。

・誠実な経営は、無理のない財務構造になる
・人を大切にする会社は、粗利の質が高い
・背伸びをした経営は、借入や資金繰りに歪みが出る

会計は嘘をつきません。
会計は、経営の生き様の記録です。

だからこそ、会計を理解することは、
単なる数字の把握ではなく、
「自社の経営は、理念と一致しているか」を確認する行為なのです。

 


人材育成は、理念と会計を“未来へつなぐ力”

理念だけでは会社は続きません。
会計だけでも会社は続きません。

それらを未来へつなぐのが、人材育成です。

ここで重要なのは、
人材育成とは「教えること」ではなく「育つ環境を整えること」
だという視点です。

・理念が腹落ちしている上司の背中
・数字を通して経営を考える習慣
・失敗しても学びに変えられる文化

こうした環境の中で、人は自然に育ちます。

人は本来、
成長したい存在であり、役に立ちたい存在です。

中村天風が言うように、
人間の心の本質は真善美なのです。

 


一本の軸とは何か

理念・会計・人材育成を貫く一本の軸。
それは突き詰めれば、こう言い換えられます。

「この経営は、人として正しいか」

・数字を良くするために、人を犠牲にしていないか
・理念を語りながら、行動が伴っているか
・社員を信じると言いながら、管理で縛っていないか

この問いを、経営者自身が自分に投げ続けること。
それこそが、組織を長く、強く、美しくします。

 


経営者の仕事は「整えること」

これからの時代、
経営者に求められる最大の役割は何か。

私は、
「整えること」 だと思っています。

・自分の心を整える
・理念と行動を整える
・数字と現場を整える
・人が育つ土壌を整える

整った会社には、無理がありません。
整った経営には、説明が要りません。
整った組織は、静かに強い。

 


終わりに

理念・会計・人材育成は、
別々に考えるものではありません。

それらはすべて、
宇宙の流れと調和しようとする経営の、一つの表現です。

経営者が自分の心を整え、
真善美にかなう判断を積み重ねていく。

その延長線上に、
数字があり、人が育ち、会社の未来があります。

この軸を持ち続けること。
それこそが、経営者の最も尊い仕事なのだと、私は思います。

 

すべては中小企業の「存続と成長と発展」のため!

いつもお読みいただきありがとうございます。

 

― 経営マインド 330  ―


---------------------------------------------------------------
格言を企業経営に活かしたい方はこちらへ
メールによるお問合せは yac@tkcnf.or.jp
お電話によるご相談は 03-5925-2205
担当 : 総務 山下がお受けいたします。
---------------------------------------------------------------

 

 

サンタクロースは、今年も静かにやって来た

この歳になった今でも、
毎年、私のもとにはサンタクロースがやって来ます。

もう18回目になるでしょうか。
翌年の干支が織り込まれた一本のネクタイが、
そっと箱に収められて届くのです。

けれど、サンタさんからの贈り物は
ネクタイだけではありません。

 

その前の晩。
翌朝を思わず楽しみにしてしまうような、
心の籠った料理が、静かに食卓に並びます。

お世話になった方々とともに、
この一年を無事に終えられたこと、
何事もなく日々を重ねられたことに、
ただ静かに感謝するひととき。

 

華やかさはありません。
けれど、そこには確かな温もりがあります。


感謝の時間が、人をもう一度立ち上がらせる

経営をしているという現実は、
挑戦の連続です。
決断の重さに、心が揺れる日もあります。

それでも、
こうした瞬間を迎えることで、
私はまた一年への挑戦を決意することができる。

「支えられている」
その事実を、体の奥で思い出すからです。

サンタさんからのプレゼントは、
実は“お守り”なのだと、年々強く感じるようになりました。

だから、私はこれまで頑張ってこられた。
そして、これからも歩いていけるのです。


すべての支えてくださる方へ

このブログを通じて、
改めてお伝えしたいことがあります。

社員の皆さん。
お客様。
金融機関の皆さま。
家族。
そして、言葉にせずとも寄り添ってくれるすべての方々。

 

皆さまの存在が、
経営者の背中をそっと押し続けてくれています。

目に見える成果よりも前に、
目に見えない支えがあったからこそ、
今日という日があります。


感謝を胸に、また次の一年へ

一本のネクタイに込められた想い。
食卓に並ぶ料理に宿る優しさと温もり。
それらはすべて、
「また挑戦しておいで」という無言のメッセージ。

この感謝を忘れずに、
また一年、誠実に、真摯に、
歩みを進めていきたいと思います。

 

支えてくださるすべての皆さまへ。
心からの感謝を込めて。

 

今週もお読みいただきありがとうございました。

 

写真の状況から、あなたならどんなショットをイメージしますか。
「顎がそれほど高くないグリーン手前のバンカー」
「ピンは比較的奥」という、
“寄せたいけれど距離感が難しい”典型的な場面です。

 

バンカーからピンに寄せるコツは、

技術よりも考え方と準備で8割決まると言います。

つまり経営判断に共通するです。


① まず「入れにいかない」。目標は“半径2m”

バンカーショットで一番の失敗は「寄せようとして強く打つこと」です。

言うのは簡単ですが、いつもやらかしてしまいます。

✔ 目標は
👉 ピンではなく、ピン手前1〜2mの円

砂の抵抗は不確実なので、強く打つほど誤差が増えます。


② フェースは「思っているより開く」

私をはじめ、多くの人はフェースが閉じ気味です。

✔ アドレスで
・フェースを開く
・その後にスタンスを少し左へ

この順番が大切です。意識をしているのに、それでも忘れてしまいます。

👉 フェースを開いた分、砂が自然にボールを運んでくれます


③ ボールは「打たない」。砂を“払う”

イメージはこれです。

ボールの5cm手前の砂を、低く長く払う

✔ ヘッドは
・鋭角に入れない
・上から叩かない
・“ドン”ではなく“シュッ”

砂を薄く取れれば、ボールは勝手に上がり、止まります。

でも、その意識が強すぎると、トップしてしまいます。


④ 振り幅で距離を決める(力で調整しない)

距離感はヘッドスピードではなく振り幅です。

目安として

  • 腰〜腰:近いピン

  • 腰〜肩:標準

  • 肩〜肩:奥ピン

振り切ることが最大の安心材料

止めようとすると、必ず失速します。
振り切ることと、上から叩くことを混同してはならないのですが、
本番ではこれがない交ぜになってしまいます。


⑤ これは「経営」と同じです

経営助言でもよく申し上げています。

  • 無理に成果を取りにいかない

  • まずは“確実に外に出す”

  • 小さな成功圏内に置く

バンカーも同じです。

👉 大きく儲けようとすると失敗する
👉 確実圏に置けば、結果はあとからついてくる


まとめ(これだけ覚えて実践できたら最高!)

✔ ピンを狙わない
✔ フェースはしっかり開く
✔ ボールは打たず、砂を払う
✔ 振り幅で距離を作り、必ず振り切る

 

今回の写真の状況なら、
「ピン手前2mに落としてOK」
それだけで、次は楽なパーパットになるわけです。

そしてプレーヤーは、みごとその通りのショットを披露してくれました。

 

この方、要するに、経営の達人だったわけです。
恐れ入りました。

 

いつもお読みいただきありがとうございます。

 

昨日読み解いた10大ニュースを背景にして、
2026年の中小企業経営者に求められる選択は、

以前よりもずっと静かで、地味で、しかし決定的なものかなと感じます。

 

派手な一手より、足元を固める一手。
拡大より、耐久性。
短期利益より、10年後に「残っているかどうか」。

そんな視点で、私は次のような選択が肝要だと思います。


① 「売上を追う」より「利益の質を選ぶ」

金利は戻り、資金は再び「値段」を持ち始めました。
売上至上主義は、これから最も危うい経営になります。

・粗利が残る仕事か
・人を疲弊させていないか
・値上げに説明がつくか

数字の大きさではなく、残り方を選ぶ。
これが第一の分岐点です。


② 「借りられる」より「返せる」を基準にする

金利0.2%の預金が主流になる時代は、
裏を返せば、借入金利も確実に上がっていく時代です。

・返済原資は本業から生まれているか
・設備投資は“安心”ではなく“競争力”になっているか

「銀行が貸してくれるから」ではなく、
**「自分が夜眠れるかどうか」**で判断する。


③ 「人を増やす」より「人が育つ環境を選ぶ」

不正融資や不祥事のニュースは、
制度よりも組織の空気の問題を教えてくれます。

・数字の背景を語れるか
・悪い報告が上がってくるか
・理念が日常会話にあるか

人手不足の時代ほど、
人数ではなく密度を選ぶ経営が強くなります。


④ 「世の中に合わせる」より「自社の軸を守る」

政治も金融も、大きく揺れています。
揺れる時代に振り回されない会社には、必ず軸があります。

・何をしない会社か
・どんな顧客を大切にするか
・どこで勝たなくてよいか

選択肢を増やすより、
捨てる勇気を持つことが、生存確率を高めます。


⑤ 「希望的観測」より「数字で希望をつくる」

不安な時代に必要なのは、根拠のない楽観ではありません。
会計で裏付けられた希望です。

・月次で状況を把握しているか
・キャッシュの残り時間を見ているか
・意思決定が感覚になっていないか

数字は経営者を縛るものではなく、
自由にする道具です。


結びに

この時代に強い中小企業とは、
「儲かっている会社」ではなく、
**「判断を誤らない会社」**だと思います。

派手な成功談に乗らず、
足元の数字と、人の表情と、夜の眠りを大切にする。

その積み重ねこそが、
次の10年を生き抜く、最も堅実な選択なのだと思います。

経営は、いつの時代も
選ばなかったものの総和なのですから。

 

 

すべては中小企業の「存続と成長と発展」のため!

いつもお読みいただきありがとうございます。

 

 

見えない敵とどう向き合うか

――癌と免疫、そして経営のリスク管理

先日、癌と免疫を専門とする医師の話を伺いました。
医学の話でありながら、私は終始「これは経営の話だ」と感じていました。

医師は、こんな言葉を投げかけました。

「癌で死ぬ人はいない。
癌によって五臓六腑、つまり生命維持装置の働きが下がり、
生命が維持できなくなったとき、人は死ぬのです。」

少し衝撃的な表現ですが、非常に本質的です。
直接の“犯人”ではなく、全体の機能低下が死を招く。
これは、企業にもそのまま当てはまります。


見えるようになったときは、もう遅い

癌治療には段階があります。

・手術や放射線治療は、癌が視覚化できたときに行える
・抗ガン剤治療は、癌がどこにいるかわからないときに行う
・PET検査やCT検査を重ねすぎると、被ばく自体がリスクになる

医師はこうも言いました。

「癌を一生懸命探すより、
免疫力を高め、癌と化した細胞を排除する体をつくることが、
これからの治療の本質です。」

ここで私は、背筋が伸びる思いがしました。

経営も同じです。
不正、業績悪化、組織の歪み、人間関係の亀裂――
目に見える形で表に出たときには、すでに相当進行している。

「数字が急に悪くなった」
「人が突然辞めた」
「銀行から厳しい質問を受けた」

それは“発症”であって、原因ではありません。


敵は外にいるとは限らない

癌の難しさは、
敵が昨日まで正常だった自分自身の細胞だという点にあります。

経営も同じです。

・昨日まで優秀だった社員
・これまで順調だったビジネスモデル
・過去に成功をもたらした判断

それらが、環境変化の中で
いつの間にか「企業の免疫をすり抜ける存在」になっていく。

しかも、体の中は見えません。
企業の中も、外からは見えません。
経営者自身でさえ、すべてを把握することはできない。

だからこそ、
「見えない段階でどう備えるか」 が問われます。


免疫力の高い企業とは何か

では、経営における「免疫力」とは何でしょうか。

それは派手な戦略ではありません。

・数字を正しく、定期的に把握していること
・小さな違和感を放置しない組織風土
・本音で意見が上がってくる関係性
・問題が起きたときに、隠さず共有できる空気
・短期利益より、持続性を優先する判断軸

これらはすべて、
癌を探し回る行為ではなく、癌が育たない体をつくる行為です。

検査のしすぎが体を傷つけるように、
管理や統制のしすぎが、組織の活力を奪うこともあります。

大切なのは、
「疑い続けること」ではなく、
「健全でい続ける仕組み」を持つこと。


見えないものと向き合う覚悟

癌と免疫の話を聞きながら、私はこう思いました。

経営とは、
見えない敵と戦う覚悟を持ち続けることなのだと。

しかもその敵は、
外部からやってくるとは限らない。
自社の中に、静かに芽生えることもある。

だからこそ、
数字に向き合い、人に向き合い、
日々の小さな変化を見逃さない。

それは地味で、時間もかかります。
しかし、それこそが企業の生命維持装置を守る行為です。

見えるようになったときには、もう遅い。
だから、見えない今こそ、手を打つ。

医学も経営も、
行き着く先は同じなのかもしれません。

 

すべては中小企業の「存続と成長と発展」のため!

いつもお読みいただきありがとうございます。

「ニッキン」12月19日号に掲載された、

金融界10大ニュースを、しばらく眺めていました。
 

一つひとつは大きな出来事なのに、全体を通して読むと、

どこか胸の奥がざわつく一年だったことが浮かび上がってきます。

 

日経平均5万円台。数字だけ見れば華やかですが、

その裏側で「実感なき上昇」と感じた人も多いのではないでしょうか。
株価は未来を映す鏡と言われますが、

映っているのは楽観か、それとも不安の先送りか。そんな問いが残ります。

 

初の女性首相誕生。歴史的な節目です。
ただ、政治の世界も金融の世界も、「属性の変化」以上に問われるのは中身。
この変化が、どれほど現場の空気を変えたのか。時間が試すのでしょう。

 

トランプ大統領の相互関税、日銀の利上げ、預金金利の引き上げ。
いずれも「お金の流れが変わる」という明確なサインです。
長らく続いた“異常な平常”が、ようやく終わり始めた。
そんな感覚を覚えます。

 

一方で、胸が重くなるニュースも並びます。
メガバンクの元行員による貸金庫窃盗、信組で20年続いた不正融資。
金融は信用の上に成り立つ仕事です。
その足元が崩れるとき、制度より先に、人の弱さが露わになる。

それがあのメガバンクでも起るのです。人は歴史から学ばない。

宮沢りえさん主演の映画『紙の月』がまざまざと蘇りました。

 

万博開幕、備蓄米放出、与党過半数割れ。
明るさと不安、期待と疲労が入り混じった、いかにも「転換期らしい」景色です。

 

こうして並べてみると、今年のキーワードは
「拡大」ではなく「見直し」
「成長」ではなく「覚悟」
そんな言葉が浮かびます。

 

金融は経済の体温計であり、社会の良心でもある。
数字が動く年ほど、人の姿勢が問われる。

来年、このニュースを振り返ったとき、
「あの年が分岐点だった」と言えるかどうか。
それは、現場に立つ一人ひとりの選択にかかっている気がします。

 

…そんなことを、静かに考えた夜でした。

 

すべては中小企業の「存続と成長と発展」のため!

では中小企業経営者は、どんな選択をしていけばよいのでしょう。
その一案を明日のブログにしてみます。

 

いつもお読みいただきありがとうございます。

 

企業を支える人は、音を立てない

その会社の経理担当者は、声を荒らげることがありません。
けれど、数字は一切ごまかしません。

月末の午後。
帳票がきれいに揃えられた机の上で、電卓を叩く音だけが一定のリズムを刻んでいます。
紙は折れていない。
ペンは決まった位置に戻される。
ファイルは、誰が見ても迷わない順番で並んでいる。

「主人はね、丁寧に手を洗う人でした」
そう微笑みながら話された言葉が、なぜか強く胸に残りました。

この人は、数字も、仕事も、人も、雑に扱わない人なのだと。


清潔さは、性格ではなく覚悟

車内に芳香剤を置く人を信用しない。
派手なネイルの“その先”を想像してしまう。
寿司屋に入ったら、真っ先に爪を見る。
玄関が汚い家のお茶は飲まない。

一見すると、厳しい人に見えるかもしれません。
でもそれは「潔癖」ではなく、責任への感度なのだと思います。

経理の仕事は、企業のお金に直接触れる仕事です。
いい加減な人に任せれば、
いい加減な数字が積み上がり、
やがて会社の判断を狂わせます。

だからこの人は、
・あいさつができない
・片づけられない
・服装がだらしない
そんな人とは、仕事ができないとはっきり言います。

そして、こう付け加えました。

「“あとでやります”って言う人、多いでしょう。
でも、後なんてないんですよ。
命だって、明日はわからないんですから」


社長よりも、数字に厳しい人

この会社は、資金繰りが楽な時期ばかりではありませんでした。
むしろ、綱渡りの時期の方が長かった。

それでも倒れなかったのは、
この経理担当者が、
・支払いの順番を間違えず
・無理な希望的観測を許さず
・社長にも「それはできません」と言い切ったからです。

派手なことはしない。
前に出ることもない。
けれど、企業の柱は、確かにここにある

数字を守る人は、会社の未来を守っている。
そのことを、この人は言葉ではなく、姿勢で教えてくれます。


経理という仕事をしている、あなたへ

誰にも褒められないことが多い。
間違えないのが当たり前。
気づけば、感謝よりも要求の方が多い。

それでも、
今日も帳簿を整え、
支払いを確認し、
「大丈夫です」と言える状態をつくっているあなた。

その仕事は、確実に会社を生かしています。

清潔であること。
整っていること。
今やることを、今やること。

それは、小さな習慣に見えて、
実は企業を支える強さそのものです。

どうか、自分の仕事に誇りを持ってください。
あなたの几帳面さ、厳しさ、譲らなさは、
会社にとって、かけがえのない“信用”です。

企業は、
声の大きい人ではなく、
音を立てずに守る人によって、今日も支えられています。

その中心にいるのが、経理担当者なのです。

 

すべては中小企業の「存続と成長と発展」のため!

いつもお読みいただきありがとうございます。

 

30年の節目に、未来を語れる職員がいるということ

事務所開業30周年の記念セミナーは、

正直に言えば、いろいろなトラブルもありました。
それでも、結果として「大成功だった」と胸を張って言える一日になりました。

その理由は、セミナーの内容や講師の力だけではありません。
このセミナーを、ここまで高い視座で受け止め、言語化してくれる職員がいる──
その事実に、私は深く胸を打たれました。

今回紹介するのは、ある職員が書いてくれた感想です。
そこには「反省」や「自己弁護」はありません。
あるのは、全体を見渡し、未来を見据え、他者を敬う姿勢でした。


すでに“時代の先端”を歩いていたという気づき

印象的だったのは、
「山下事務所では、世間が“これからの10年”として掲げていることを、

すでに10年やってきた」という指摘です。

内部にいると、それは日常であり、ルーティンに見えてしまう。
しかし外から見れば、それは明確な先進性であり、価値です。

この視点を、職員自身が自覚し、言葉にできる。
それは、単なる業務遂行者ではなく、

組織の思想を理解し、未来を共有している存在である証です。


人を見、場の空気を感じ取れる感性

西武信金理事長の講演についての記述も、非常に成熟しています。
事前の評価に流されることなく、
「参加者の熱量」
「話し手の気持ちの変化」
「時間超過の意味」
そこまでを含めて、一つの“場”として捉えている。

これは、数字だけを追っていては決して育たない感性です。
経営支援において、数字の奥にある人の感情や覚悟を感じ取れるか
それができるかどうかで、助言の質は大きく変わります。


謙虚さと素直さが、経営を支える

経営者プレゼンについての感想も、本質を突いていました。
関与の長短、年齢、立場ではなく、
謙虚さと素直さが、成長を分ける

これは経営者だけの話ではありません。
私たち会計事務所の職員自身にも、そのまま返ってくる言葉です。


これからの10年を担う覚悟

最後に記されていた
「ローカルベンチマークを活用した経営助言業務を、

これからは積極的に行うべき時代」
という一文。

これは、単なる感想ではなく、自らの役割宣言です。
30年の歴史を踏まえ、その先を見据えている。

よくぞ、ここまで成長してくれた。
そして、だからこそ、この先も必ず成長していくだろう。
私はそう感じています。


静かに、背中を押す

人は、急がせて育つものではありません。
環境と信頼があれば、自ら歩き始めます。

こうした職員がいる事務所であること。
そして、こうした職員とともに、経営者の未来を考えていること。

もし、
「数字だけでなく、人を見てくれる事務所と付き合いたい」
「本気で経営に向き合いたい」
そう感じてくださったなら、ぜひ一歩、関わってみてください。

30年の歴史の先には、
人が育ち、企業が育ち、地域が育つ未来があります。

私たちは、これからの30年を、ともにつくる仲間を歓迎しています。

 

すべては中小企業の「存続と成長と発展」のため!

いつもお読みいただきありがとうございます。

人の可能性は、決算書にまだ表れていない

今年最後の会議を終えました。
冒頭は恒例の『TKC基本講座』。

今回は「人の能力は無限大である」というテーマです。

テキストによると、人間は、自分の脳の2.3%程度しか使っていない
いわゆる天才と呼ばれる人でも、2.5%ほどだそうです。

──たった0.2%の差で、凡人と天才の差が生まれる。
本当にそんなことがあるのだろうか。

そんな問いから、会議は始まりました。

さらに言えば、
潜在意識の力は、顕在意識の2万倍から500万倍とも言われています。

もしそれが事実だとするなら、
誰の中にも、まだ使われていない「無限の力」が眠っているということになります。

経営者に伴走する私たちは、これらの言葉を信じられるか…

私たちの仕事は、数字を整えることだけではありません。
中小企業の経営者に伴走する存在であることです。

では、その伴走者である私たち自身が、
「人には無限の可能性がある」という言葉を
本気で信じているか

もし本気で信じられたなら、
経営者を見る目は、確実に変わるはずです。

 

・今は苦しんでいるが、まだ力が出きっていないだけ
・業績が伸び悩んでいるが、可能性が枯れたわけではない
・迷っているが、答えを生み出す力はすでに持っている

 

そう信じて関わるとき、
経営者の中の潜在意識が、静かに目を覚まし始めます。

無限性は、叱咤よりも「信頼」から引き出される

人は、否定され続けると力を閉ざします。
しかし、信じてもらえたとき、
驚くほどの力を発揮します。

 

会議では、私たちらしく、

「明るく、朗らかに、経営者の可能性を信じ切ろう!」
そんな語らいをしました。

私たちが放つ言葉、
私たちの表情、
私たちの姿勢そのものが、
経営者の未来に影響している。

そう考えると、この仕事の重みと同時に、
大きなやりがいを感じます。

まだ見えていない力が、必ずある

経営者の皆さまへ

今、思うような数字が出ていなくても、
自分の限界だと決める必要はありません。

まだ使っていない力がある。
まだ目覚めていない可能性がある。

私たちは、そう信じて伴走します。

2026年、
経営者の皆さまが発揮する「無限性」を、
私たちはすぐ隣で見届けたいと思います。

数字の先にある未来を、
一緒に切り拓いていきましょう。

 

すべては中小企業の「存続と成長と発展」のため!

いつもお読みいただきありがとうございます。

 

 

会計は、幸せになるための「力」だと改めて教えられました

先日、拙著『稼ぐ力は会計で決まる』(幻冬舎新書)について、
職員さんから感想をいただきました。

とても素直で、飾り気がなく、
「ああ、ちゃんと届いているんだな」と胸が温かくなる言葉でした。

その感想の中で特に印象的だったのは、
「自分だけでなく、これから読む我が子にも会計力を身につけてほしい」
という想いです。

この一文に、私はこの本を書いた意味のすべてが詰まっているように感じました。


会計は、難しい知識ではなく「生きる力」

会計というと、
・数字が苦手
・専門家だけのもの
・経営者や税理士の世界
そう思われがちです。

けれど本当に伝えたかったのは、
会計は「特別な人のための技術」ではなく、
人生を自分で舵取りするための力だということでした。

・今、何が起きているのか
・この選択は、未来を良くするのか
・無理をしていないか
・守るべきものは何か

会計は、こうした問いに静かに答えてくれます。


親から子へ、上司から部下へ、受け渡されるもの

職員さんが「子にも読ませたい」と思ってくれたこと。
これは単なる読書のすすめではありません。

それは、
「幸せに生きるための道具を、そっと手渡したい」
という親心であり、願いです。

私たち大人が会計を学ぶ意味は、
自分が稼ぐためだけではありません。

・無理な挑戦をしない力
・危うさに気づく力
・続ける力
・守る力

それらを次の世代に残していくことこそ、
本当の「稼ぐ力」だと思うのです。


会計力を持つ人が増えれば、社会はもっと穏やかになる

会計力とは、
奪い合う力ではなく、
整える力です。

見栄を張らず、
足元を見つめ、
長く続く道を選ぶ。

そんな人が一人、また一人と増えていけば、
会社も、家庭も、社会も、
きっと今より少し穏やかになる。

今回の感想を通して、
「この本は、もう私の手を離れて歩き始めている」
そんな実感を持ちました。


皆が会計力を備え、幸せになるために

この本を読んでくれた職員さん。
これから読むお子さん。
そして、これから手に取ってくださる方々。

会計力を身につけることで、
人生の選択肢は増え、
不安は減り、
覚悟は静かに固まっていきます。

皆がそれぞれの場所で、
自分の人生と、会社と、家族を守れるように。

そんな願いを込めて、
これからも会計を語り続けていきたいと思います。

 

すべては中小企業の「存続と成長と発展」のため!

いつもお読みいただきありがとうございます。