スティーブの減薬ログを元に、減薬最終段階(ラストフェーズ)でどうすればよかったか、を考察してます。
(前回はこちら)
10分の1にスケール変換して“0.4mgの壁”からさらにペースを落とせばこんなになだらかな傾斜になるよって話でした。
(緑=実際のスティーブの減薬。赤=スケール変換シミュレーション。)
でも、これだと減薬期間がさらに伸びて、ハ~ン(苦々しい)って思うかもしれない。
実際、上のシミュレーションだと約半年伸びてるね。
でもな~、全行程で見るとこの延長期間ってどうやろ。
(緑=実際のスティーブの減薬。赤=スケール変換シミュレーション。)
シミュレーションは実際の1.3倍くらい?の長さ
そんなに変わらんやんか~
たったこれだけの違いでスティーブの回復宣言が断薬3年後から半年後に縮んだらどう?
しかも“0.4mgの壁”超えにあんなに苦しんだベンゾ地獄もなかったとしたら。
「年単位の減薬には賛成だがそれでで必ずしも回復するわけではない」
「年単位で減薬してついに断薬したが、一気断薬と同じくらいキツイやん」
こういう人たちに足りなかったのはこの最終段階のペースダウン。
減薬期間はたかだか1.3倍なんだからラストフェーズでキツくなったら桁数をずらすくらいのペースダウンをしよう。というのがわたしが考えた【スケール変換】。
というアイデアだけど、同じようなことはすでに言われてきたよ。
神ワイパックスさん
「よく最後の方がキツいという人がいますがそれは最後まで同じペースで減薬するからです。例えば10mgを1mgに減らしたらそこからまた減薬スタートで1mgを100%と見立てて2%づつ。0.1mgにしたらそこがまたスタートで0.1mgを100%に見立てて・・・後略」
もなか先生
「最後の方ほど慎重に。・・・中略・・・ 特に終盤が大事です。「もうすぐでおしまいだ!」と思って焦って減量スピードを速めるのは得策ではなく、終わりにかけて減らす量やスピードをゆっくりゆっくりにしていくのが大事なポイント」
で、この作業を可能にするのがやはり水溶液タイトレーション。それでないとスケール変換はさすがに無理です。もちろん細粉法でやってる方々を否定してるわけではないので、それはそれでなにか工夫してみて
次回はその方法をお教えしますわ
※ キリが悪いですがゴールデンウイークはお休みします。まだフォロワーさんが少なかった頃の、あまり読まれてないなあという記事を少し修正して再掲していきます。ごめんなさい🙇
※ みなさん、減薬手法はアシュトンマニュアルを読んで基礎知識をつけたのち、米国NPO団体BICのメディカルボード医師達監修のもとに作られたベンゾジアゼピンテーパリング戦略とソリューションを参考にしてください。
『ベンゾの減薬は年単位で』
『ベンゾ依存は依存(addiction)ではなく薬剤性神経障害(injury)』
はじめましての方はこちら