2022年4月スタートの新ドラマ「インビジブル」に、なんとLinkin Park「Numb」が使われているではありませんか!
脚本家さんかディレクターさんか分かりませんが、主題歌を選んだあなた。
ナイス(よしよし)
まだどんなドラマなのか分かりませんが、ホームページを見る限りは、柴咲コウさん演じる「キリコ(インビジブル)」という犯罪コーディネーター(その名の通り、犯罪動機のある人間を唆し、犯罪の手筈を整える人)が、敵なのか味方なのか分からないまま、物語が進んでいくような気がします。
そのキリコの目線で「Numb」の歌詞を見てみると、なんとも深いそれっぽいストーリーが見えてきます。
果たしてこの歌詞がストーリーに反映されているのか。オンエアが楽しみです。
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I'm tired of being what you want me to be
Feeling so faithless, lost under the surface
I don't know what you're expecting of me
Put under the pressure of walking in your shoes
あなたが望む人間でいる事に疲れてしまった
自分を信じられなくなって、水面から遠ざかっていく
あなたが私に何を期待しているのか分からない
あなたが望む靴で歩かされて
(※)lost under the surface
水面(surface)めがけてもがく姿を表しており、追い詰められている自分の様子を比喩で表現しています。
(※)walking in your shoes
本来の意味は”相手の立場に立って考える”ですが、文脈から”サイズの合わない他人の靴をはかされる”、つまり”他人の理想を押し付けられている”状況であると考えられます。
Caught in the undertow, just caught in the undertow
Every step that I take is another mistake to you
Caught in the undertow, just caught in the undertow
逆流に捕まって、岸から離されて
俺の行動は全て、あなたにとっては期待外れだ
岸から離されて、岸から離されて
(※)undertowとは離岸流という、岸に打ち寄せる水の流れが逆になっている所です。
離岸流の強さは時に凄まじく、流れに逆らって岸に向かうのは自殺行為になります。
ここでは、個人ではどうしようもない大きな力(権力、世論、金、武力、運命)に飲み込まれていく様を表しているのだと思います。
I've become so numb, I can't feel you there
Become so tired, so much more aware
I'm becoming this, all I want to do
Is be more like me and be less like you
何も感じなくなった、あなたの事が分からない
とても疲れてしまって、より意識するようになった
俺はなろうとしている、それが唯一出来る事だ
俺以上の存在に、あなた以下の存在に
(※)サビで出てくる”you”は、世間が作り出した虚構の自分です。勝手に作られたその理想像は自分の延長線上にいる訳ではありません。私たちに出来るのは、今以上の自分を一つずつ積み上げていく事だけで、他人の理想像を目指す事ではないのです。
Can't you see that you're smothering me?
Holding too tightly, afraid to lose control
'Cause everything that you thought I would be
Has fallen apart, right in front of you
俺を窒息させようとしているのが分からないか?
あなたの手に届かなくなるのを恐れて、きつく俺を縛り上げている
あなたが考えている俺のあるべき姿が
目の前で壊れてしまったからだろ?
Caught in the undertow, just caught in the undertow
Every step that I take is another mistake to you
Caught in the undertow, just caught in the undertow
And every second I waste is more than I can take
逆流に捕まって、岸から離されて
俺の行動は全て、あなたにとっては期待外れだ
岸から離されて、岸から離されて
手に入れられるもの以上に、無駄になるものが多いんだ
(※)思想、経験、交友関係など、少しずつ築き上げてきたものは、状況が変わって全く意味をなさなくなったり、無駄になる事があります。特に、今日まで仲間だと思っていた人間が、明日も仲間だとは限りません。自分の努力の及ばないそうした逆の流れに捕まって、また岸から離される(全てを失って振り出しに戻る)のです。
I've become so numb, I can't feel you there
Become so tired, so much more aware
I'm becoming this, all I want to do
Is be more like me and be less like you
何も感じなくなった、あなたの事が分からない
とても疲れてしまって、より意識するようになった
俺はなろうとしている、それが唯一出来る事だ
俺以上の存在に、あなた以下の存在に
And I know I may end up failing, too
But I know you were just like me
With someone disappointed in you
それも分かってる
次は正しいかもしれない
でも分かってる
あなたもおれと同じ
誰かに失望されているんだ
I've become so numb, I can't feel you there
Become so tired, so much more aware
I'm becoming this, all I want to do
Is be more like me and be less like you
何も感じなくなった、あなたの事が分からない
とても疲れてしまって、より意識するようになった
俺はなろうとしている、それが唯一出来る事だ
俺以上の存在に、あなた以下の存在に
I've become so numb, I can't feel you there
I'm tired of being what you want me to be
I've become so numb, I can't feel you there
I'm tired of being what you want me to be
何も感じなくなった、あなたの事が分からない
あなたの望む姿でいる事に疲れたんだ
何も感じなくなった、あなたの事が分からない
あなたの望む姿でいる事に疲れたんだよ