Novo Amor - Opaline


イギリスのシンガーソングライター、

Novo Amorから”Opaline”をお届けします。


透明感のあるサウンドと対照的に、

非常に難解な歌詞となっています。


なぜなら、Novo自身がこの曲を

自由に解釈出来るように作ったからです。


和訳しがいがあったぜえ(ぜぇぜぇ


この曲のテーマについて答えた

インタビューとPVを参考に、

今回も自由に解釈してみたいと思います。

 

  • It’s a track that comes to grip with renewal and rebirth as an artist and person. This was one of the first tracks I wrote for the album and is also the opening track on the album, the last line of the song is “now I feel like I’m finally me,” which sets in motion a more uplifting, self-assured feel to Novo Amor that people may not have heard before.


  • この曲は、アーティストとして、1人の人間としての再生や復活と向き合った作品なんだ。この曲はアルバムを作り始めた最初の曲であり、アルバムの1曲目でもある。この曲の最後でやっと自分を見つけたと歌っているんだけど、これによって僕の曲を聴いた事が無い人が高揚し、自己肯定感が生まれるようにしたんだ。




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I knew

I'd have a bad time shaking you
On the form(※), I'm naming... who?
With the crack sound of my tooth
Coming loose(※)


分かってた

君の心を揺さぶってきたんだね

名前の欄()に、誰を書けばいいのだろう

僕の歯が音を立てて

ぐらついている()


()緊急連絡先の欄(form)の事だと思われます。それほどまでに近かった彼女との関係が失われてしまったという事になります。

()「歯がぐらつく夢 」は、人生における難しい決断を迫られている、あるいは人生の転期を迎えているのだとしています(Loose teeth in dreams signify that you are facing a difficult decision or transition time in your life.)




It was all so complicated
I didn't mean to say it out loud
Anyway then, I think I should go


全てはとても複雑だったんだ

声に出して言うつもりは無かった

とにかく、僕は行かなきゃ




Exaggerate it
All my heart is breaking
I can't over state it
How should I be feeling? (


大げさに言って

僕の心は張り裂けそうだ

大げさには言えないよ

どんな気持ちになればいい?(


(大げさに言ったり言わなかったり、心が張り裂けそうになったり自分を見失ったり。大人になる前の複雑に揺れ動く思春期の心を表していると思います。




(So run the red(
) out)
The ceiling
(It's all coming down)
And I feel I should care but I don't
Mean to
(So run the red out)
Be rude
(It's all coming down)
Now I feel like I'm finally me


(だから赤(※)がなくなって)

その天井が

(全て落ちてきて)

気づくべきだったけれど、そうしなかった

(だから赤がなくなって)

乱暴になって

(全て落ちてきて)

やっと自分を見つけた


()the redについて

後述の考察をご覧下さい。




I know

I could've said I was feeling low
But I'm here just to hold your coat
I've been thinking I could stay at home


分かってる

「落ち込んでる」って言えばよかった

でも僕はここにいて、あなたの上着を掴んでいる

家にいれたらとずっと考えてた




It was all so complicated
I didn't mean to say it out loud
Anyway then, I think I should go


とても複雑だったんだ

大声で言うつもりは無かった

とにかく、僕は行かなきゃ




Be evaporated now(※)
My heart is breaking
I can't over state it
How should I be feeling?


突然消えてしまった(※)

僕の心は壊れて

誇張して言えないよ

どんな気持ちになればいい?


(※)自分の心という器が壊れて、中を満たしていた感情や意識、経験が蒸発して消えてしまうくらい、今まで経験したことのない感情が生まれています。




(So run the red
 out)
The ceiling
(It's all coming down)
And I feel I should care but I don't
Mean to
(So run the red out)
Be rude
(It's all coming down)
Now I feel like I'm finally me


(だから赤がなくなって)

その天井が

(全て落ちてきている)

気づくべきだったけれど、そうしなかった

(だから赤がなくなって)

その天井が

(全て落ちてきている)

やっと自分を見つけたみたいだ




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(考察)”the red(その赤)”について

歌詞の中で「その赤」と言う言葉に対する説明はありません。ですので、PV中に出てくる「赤く輝く花」を指しているものだと推察してみます。


PV中に出てくるこの花は「プロテア」という南アフリカ原産の花です。その花言葉は「transformation(変化)」、元の状態から一変するという意味が込められています。


また、この曲の題名である”Opaline(オパールのように)”からも、レッドオパールの宝石言葉が「transformation (変化)」である事、玉虫色で傷つきやすい石である事など、思春期の心を連想出来ます。


様々な経験を経て、傷つき、色を変えながら、自分とは何かが見つけられるのだと思います。


PV中では、ティーンエイジャーの三人組のうち、プロテアの花とその化身(?)を見てしまった女の子だけが、”やっと自分を見つけた”のです。