THE SKY IS THE LIMIT. 限界は空高くに
この前、自分を落ち着かせるための言葉を探していたら高校生のとき、予備校からの帰り道を一人で歩いているときに唱えていた言葉があったのを、ふと、思い出しました。確か、田舎の夜道が暗いのが怖くて、小さくても声を出していたら咄嗟のときに大声が出しやすいかも・・と思いついて始めたのでした。そんな動機ではありましたが、そのために覚えたのではなくて、その言葉自体を覚えていたくて覚えたのが先だったと思います。英語なのですが、最初の一文は、この前すぐに思い出せました。Do not underestimate your own potential ability.”あなた自身の潜在的な能力を過小評価してはダメだよ”何度かこの一文を口に出して言っていたら、次の文章が出てきて、そうしたら最後までスルスルと口から出てきました。感動して、一人、涙ぐんでしまいました。You may besurprised how much you can do when you really try.Don't give up too soon. Anddon't listen to discouraging advice.Keep your goal high, and take a realistic first step now.And always remember that the sky is the limit.”あなたが本気で挑戦したとき、自分がどれだけ多くのことができるのか、驚くかもしれない。諦めるのがはやすぎてはいけない。くじけさせるようなアドバイスを聞いてはいけない。あなたの目標を高く掲げて、今、最初の現実的な一歩を踏み出しなさい。そして、限界があるとしたら、それは空にあるんだということを、いつも忘れないで。”拙いですが、わたしなりのこの訳で理解しています。この詩は、千葉敦子さんというジャーナリストの詩です。高2のとき、学校の図書館で何気なく手に取った「朝日ジャーナル」という雑誌にニューヨークで癌を患っていた千葉敦子さんが「死への準備日記」を連載されていました。彼女の考え方、生き方がものすごくかっこよくて憧れていました。当時のわたしは、沖縄という「ちっぽけな島」から出たい!という気持ちで日々、ガリ勉していました。千葉敦子さんみたいに、自由でカッコいい大人になって世界中を飛び回りたいと思っていました。千葉さんは、わたしが高3のとき、連載の途中に亡くなりました。とてもショックで、確か、図書館で一人、こっそり泣いたと思います。千葉敦子さんが同じ「朝日ジャーナル」で日本の女子高生に向けて英語で書かれたのが「THE SKY IS THE LIMIT.」という詩で、わたしが覚えたのはその最後の段落の部分です。詩が発表されたときはものすごく感動して、興奮しながらコピーをクラスの女子たちに配ったのを覚えています。あれから40年近い年月を経て、色々なことを経験した今あらためて読むと、ますます心に沁みます。そして、わたしは、あのときの千葉敦子さんの年齢をはるかに追い越していると知り、感慨深いものがあります。とても久しぶりに思い出して以来、しょっちゅう、つぶやいています。この詩は、千葉敦子さんが亡くなったあとに出版された「若いあなたへ!」というご本にも載っています。ギベコ