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Nighthawks

本や映画の感想を書く。忘れてしまうから。

アラブ系のテロリスト組織「黒い9月」のアジトを襲撃したイスラエル部隊は,黒い9月が翌年1月にテロを計画していることを知る。「黒い9月」の女テロリストと,イスラエル部隊の隊長の戦いが始まる・・・。

ラスト,飛行船がスーパーボール会場につっこむところはなかなか迫力がある。
テロ兵器が,2万発(だっけ?)のダーツを瞬時に発射する装置である点もユニーク。
退役した軍人がテロに関与しているのだが,その屈折した心情もリアリティあり。

よくできた作品だ。敵にも味方にも,人間らしさがある。
隊長の疲れた感じもいい。

アメリカ大統領がスーパーボール会場に来るんだけど,活きてないのが惜しい。
選挙の得票のためという理由だが,さすがにテロ情報があれば取りやめると思うが。
それと,アクション映画と比べると,全体にちょっとだけ迫力に欠けるかな。

でもなかなかイイ作品だ。
あまり知られていないのがフシギ。

パラマウント ホーム エンタテインメント ジャパン
ブラック・サンデー

白黒だけのアニメーション映画。先進的な雰囲気がプンプン。
未来のパリ。巨大企業アヴァロンに勤める女性研究員が誘拐される。カラス刑事が行方を捜すのだが・・・。

モーション・キャプチャを使ってアニメーションを作り,ほとんどを白黒映像に仕立て上げている。
ゲームなんかでもよく取り入れられている方法だけど,仕上がったモノは「よくできた3Dアニメ」の域をでていないのがほとんどだ。

この映画は,映像のほとんどをモノクロにすることで,CGの荒さを目立たなくしている。
白と黒だけなので,動きの不自然さが消えてしまった。

もちろん,アニメであることはわかるんだけど。
発想の妙だなあ。

ただ,白黒なので,当初登場人物がみわけにくかったし,ただでさえ未来都市なのでどこをうつしているのかわからないことも。
それに観ていて少し疲れる。登場人物に人間味を感じない。
これを役者がちゃんと演じて,未来都市はスターウォーズばりのCGにしたら,すごい映画のはずだ。

こういう試みはどんどんやったほうがいい。
映画界が今後CGをどう使っていくか。そのプロセスの1つとして重要な映画になるかもね。
そういう意味ではきわめて真面目な映画だ。

ストーリーもまずまず。


Happinet(SB)(D)
ルネッサンス
自由奔放な男,マクマーフィが精神病院に収監される。
その言動が,閉鎖的で暗い病院を少しずつ変えていく。

自由を求めるマクマーフィの考え方や人間らしさに,患者達が感化されていく。
移動バスをハイジャックして船をチャーターし,沖までつりにいったり,女の子を病院に連れ込んだり。
だんだんと患者達の表情が生き生きしてくる。

それだけの魅力を,マクマーフィは確かに持っている。
対象的なのが,婦長さん。規律を重んじ,これまでの病院の方針を貫くその姿勢も,わからないではない。
二人の対立は,徐々に深まっていく。

そして,ラストは衝撃だ。
これはただの映画じゃない。

ジャック・ニコルソンはスゴイなあ。この映画のために俳優になったのでは?と思うくらい。
婦長役のルイーズ・フレッチャーもいい。まったく揺れることのない眼が印象的。
巨漢のインディアン役の人が効いている。こういう役回りの登場人物がいる物語はいいね。
そのほかの俳優もすばらしい。

この映画は,アカデミー賞主要5部門(作品,監督,主演男優,主演女優,脚色)を独占した。
うなずける。

こういう映画を観ると,最近の,お涙ちょうだいの日本映画なんかクソ食らえ,と思ってしまう。

ワーナー・ホーム・ビデオ
カッコーの巣の上で