これが人間の尊厳ってものだ,「カッコーの巣の上で」(1975年,アメリカ) | Nighthawks

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本や映画の感想を書く。忘れてしまうから。

自由奔放な男,マクマーフィが精神病院に収監される。
その言動が,閉鎖的で暗い病院を少しずつ変えていく。

自由を求めるマクマーフィの考え方や人間らしさに,患者達が感化されていく。
移動バスをハイジャックして船をチャーターし,沖までつりにいったり,女の子を病院に連れ込んだり。
だんだんと患者達の表情が生き生きしてくる。

それだけの魅力を,マクマーフィは確かに持っている。
対象的なのが,婦長さん。規律を重んじ,これまでの病院の方針を貫くその姿勢も,わからないではない。
二人の対立は,徐々に深まっていく。

そして,ラストは衝撃だ。
これはただの映画じゃない。

ジャック・ニコルソンはスゴイなあ。この映画のために俳優になったのでは?と思うくらい。
婦長役のルイーズ・フレッチャーもいい。まったく揺れることのない眼が印象的。
巨漢のインディアン役の人が効いている。こういう役回りの登場人物がいる物語はいいね。
そのほかの俳優もすばらしい。

この映画は,アカデミー賞主要5部門(作品,監督,主演男優,主演女優,脚色)を独占した。
うなずける。

こういう映画を観ると,最近の,お涙ちょうだいの日本映画なんかクソ食らえ,と思ってしまう。

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カッコーの巣の上で