はい。ひみつスタジオの感想ラストです。ちょい長いですけどこれでラスト。おつきあいよろしくお願いします。①②③はこちら。
⑪ときめきpart1
映画『水は海に向かって流れる』のテーマソングです。書き下ろしなので的外れかもですが
『泥まみれ 君が投げたボール 素手で受け止めて』の部分、スピリチュアルが若干入ってるかもですが、相手は自分の心の映し鏡とも申します。何も理由がなければ泥まみれにはならないとは思うのですが。まあマサムネさんに限って、心当たりなんてないですよね。
『ときめいてる はみ出て ヤバいくらい
無理にはしゃいだあと 坂を転がって
下から見上げた月に 願いを込めて
かすれた声で Stand by me歌ってる』
初恋のときめきを表現した秀逸な歌詞です。個人的な思い出ですが、過去、映画『Stand by me』をめっちゃ推してたひとがおりました。なので私自身の甘酸っぱい思い出ともリンクしてて、尚更この『ときめきpart1』が素敵に思えます。
⑫賛歌
切ないメロディーにのせてマサムネさんが歌うとより感動的。
『枯れてしまいそうな根の先に 柔らかい水を染み込ませて
「生きよう」と真顔で囁いて
ライフが少しずつ戻るまで 無駄な でも愛すべき昔の話
聞かせてくれた日から』
シングル『美しい鰭』のカップリング『アケホノ』の
『ナマケモノのまんまで 走れるかもね頑張れ』
につながる歌詞でしょうか。君はちょっと疲れてる感じ?マサムネさんの応援は届いているのかも。少なくとも片思いではないのかもしれません。
『雪の中で 熱の中で 失わずに 目を開いてる
君のそばに いられるなら
白い暗闇 黒いシャングリラ 傷ついても 持ちこたえたら
二人だけの 小さい笑いすら
今は言える 永遠だと』
ロキノンのインタビューでマサムネさん、『「きみとの愛は永遠だよ」っていう永遠はたぶんないんだけど、「この一瞬は永遠かもしれない」って思うような永遠はあるのかな』と言ってましたが、永遠と思える気持ちを持てるって幸せなことだと思います。確かに物理的に言うなら永遠はないのかも。でもですね。心の中の永遠って確かにあると私は思います。マサムネさんの言うことと違うというのはあるのですが。
⑬めぐりめぐって
『世界中のみんなを がっかりさせるためにずっと
頑張ってきた こんな夜に抱かれるとは思わず
ひとつでも幸せをバカなりに掴めた
デコポンの甘さみたいじゃん
君のために歌うことで 憧れに手が届くような
戯言かな 運命を蹴散らしてく
秘密のスタジオで じっくり作った お楽しみ
予想通りにいかないけど それでもっとワクワク
守ってきた捻くれもちらりのぞかせて
フリーハンドでめぐり逢えた』
少なくともフリーの相手であり、秘密の恋とかではなさそうです。想いは通じてるということなのでしょうか。そうですね『ひみつスタジオ』全体に言えるのかもしれませんが、君、は過去のスピッツにあった何も持たない、か弱い儚げな君ではなく、ここに来るまでになんらかの確かな力を持ち始めたのかもしれません。
それこそがこの『ひみつスタジオ』全体を覆うポジティブさ加減の正体なのではと思います。
てな感じでアルバム『ひみつスタジオ』全体は、過去スピッツにないくらいのポジティブな印象を受けました。コロナ禍を経て、明るい未来を、希望を歌うことでスピッツは確かなポジションを獲得したのかもしれません。
今はこの『ひみつスタジオ』を作ってくれた、スピッツとマサムネさんにありがとうを言いたいです。本当に救われる思いがいたします。
いまはただ、思います。
スピッツ大好き。
マサムネさん大好き‥!