スピッツ『ひみつスタジオ』の感想を書こうと思います。他の人の解説とかも読んでみたのですが、人によって解釈はいろいろなのだなあと思いました。それだけいろいろ読み解ける深みを持った曲を作ってしまうマサムネさんて凄いです。
そして今日で終わらずに②③④へ続くです。それでもかなり簡単な感想にはなってます。とは言えアメブロの6万文字に引っかかって文章削りました。聴き込めばまた違う思いも出てくるのかもです。
①i-o(修理のうた)
はじまりがハモンドオルガンからってこれまでなかった気がします。荘厳さも感じさせるオープニング。この曲はまず『ひみつスタジオ』のジャケットから先にできたそうですが、ロボットのi-oくんと君とのストーリー。
マサムネさんがi-oくんに投影してるのかなと思いますが、壊れてしまった僕を直してくれる君。破壊はコロナ禍も表してるのかもしれません。コロナ禍で1番最初にできた曲、『猫ちぐら』のアンサーソングのように聞こえなくもないです。
この3年、破壊はあったけれど、スピッツは、マサムネさんは、それをそっとこの曲で修復してくれたような気がします。『頼もしい君』は私にとってはマサムネさんでありスピッツでもあります。
長いコロナ禍が開けての、ニューアルバムのはじまりが修理のうたという、こころの傷を癒してくれるようなこの曲であることにスピッツの優しさを感じます。
『再び一つずつ 記憶呼び覚まし 身体じゅう駆けめぐる』
スピッツは見えない約束である新しいアルバムを掲げて癒してくれる。過去の記憶と共に。いまコロナ禍開けて必要とされるのは、まずこの曲だったのかもしれないですね。
②跳べ
跳ぶ:意味「空中に跳ね上がる」「跳躍する」「jump」。
かつて空も飛べるはずと歌っていたスピッツが、空想的な浮遊の飛ぶではなく跳躍の跳ぶを使う意味は。
『不気味が徐々に可愛さへと 化け猫でもいいよ 君ならば』
『ここは地獄ではないんだよ 優しい人になりたいよね』
『心だけどこに逃げようかと 探しているのなら すぐに来て』
『泣きながら捨てた宝物 また手に入れる方法が七通りも』
繰り返す傷跡の名残を修復してくれるような言葉たち。
音楽は、ライブは、不要不急のものと言われてきたけれど、心の傷を修復するにはきっと現実的な手段であるはずです。ここで歌われている君もまた異端のものとして扱われているけど、そんな君にこそ言ってくれた『跳べ』と言う言葉。いままたコロナ禍が開けて現実的な跳躍のとき。
希望はきっとスピッツが持っている。
③大好物
アルバム先行の配信シングル。映画『きのう何食べた?』のエンディングテーマ。
『君がくれた言葉は 今じゃ魔法の力を持ち 低く飛ぶ心を 軽くする
うつろなようでほらまだ 幸せのタネは芽ばえてる もうしばらく 手を離さないで』
いつも君がそばにいる幸せ。君がかけてくれる言葉だけで心が軽くなる。ケンカもたまにはするのかも。でもいいよ。君の作ったものはそれがなんであれすべて僕の大好物だから。
‥マサムネさん、この歌詞中の『君の大好きな物なら 僕もたぶん明日には好き』を無理しても好きになる感じとラジオで言ってたかなと思います。その時はあまりのほほ笑ましさに笑ってしまったけど、意地になるとこがとてもかわいいと思います。幸せって、そんな感じ?
④美しい鰭
これも先行シングル。映画『名探偵コナン』テーマソング。アニメの主題歌ってこれまでスピッツにはほとんどなかった気がします。けれどコナン君ファンにも納得のテーマソング。さすが草野マサムネ、結果を出す男でございます。1度感想書いてるので感想は割愛します。
余談ですが昨年の﨑ちゃんのバースデーに私が描いた似顔絵、ちょっと青山剛昌先生チックですが、寄せた訳ではなくて絵が安定してなくて青山先生っぽくなってしまいました。なのでと言いましょうか、なんとなく今回のテーマソングも親近感はあります。
そこに愛はあるのかい?
コロナ禍の不安の中でこんな曲たちをレコーディングしてたのですね。
マサムネさんめ。‥好き♡
とまあ、①だけで愛がだだ漏れてしまう楽曲たちでございます。リーダーのお誕生日挟んで②③④に続きます。
そしてスピッツはですね、マサムネさん以外のメンバーにドキドキすることはもちろんあるのですが、マサムネさんにドキドキしなくなったらスピッツファンは恐らくやめてますね。それくらいマサムネさんの存在は重要なのだと思います。
ひみつスタジオ。ツアーはどうなるのでしょうね。ひみつスタジオの感想このあとはツアーはじまってしまいますね。すみません。
スピッツ『ひみつスタジオ』②③④へと続く、です。