今日もまた日がな一日テレビを観てしまいました -111ページ目

ドラマ視聴率で見る世の中の傾向

 今回はちょっと最近のドラマ視聴率のお話を…。

 今クールのドラマは、言うまでもなく『JIN -仁-』が独走状態なんですけれど(平均視聴率20%以上!)、その他のドラマの視聴率を見ても、なんというか今の世相を反映しているな~と思えるものばかりです。

 例えば『JIN -仁-』に大きく水を空けられながらも、なかなか良い視聴率を出している『BOSS』と『遺留捜査』は、ここの所ずっとある程度の数字が見込めている刑事ドラマ。同じく刑事ドラマの『ハンチョウ』もそこそこの数字を出してますし、言わずもがなの『相棒』の高視聴率なんかも考えると、世の中は「1話の中でスッキリ解決するドラマ」を求めているということかもしれませんね。

 1話でスッキリ…という内容ではないものの、全編を通してほのぼの観られるコメディタッチの『マルモのおきて』や『リバウンド』も、平均12%台となかなか頑張っております。これも前クールでなかなかの視聴率を稼ぎ出した『デカワンコ』と同じで、コメディの方向性は違えど、あまり深く考えずに楽しめるのというのがウケる理由だと思います。

 で、逆に思ったより視聴率を取れていないと思われるのが、『名前をなくした女神たち』『グッドライフ』『幸せになろうよ』の3作品。奇しくもすべてフジテレビのドラマなのであります。

 まず『名前をなくした女神たち』に関してですが、私は好きです。面白いと思います。ただ、前クールの『美しい隣人』もそうだったんですが、こういう「人間の負の部分」をテーマにしたドラマって、最近はそんなに視聴率が取れないんですよね。なぜなら全編通して観れば最後にスッキリできますけど、1回や2回観ただけでは、ただ単にいや~な気分になるだけですからね。そこが楽しめるというか、この後どうなるのかとワクワクできる人は面白いんですけど、ドラマを観てスッキリして、気分良く次の日の仕事を迎えたい…という人には、非常に合わないわけです。特に今の時代は、不況だ震災だと現実世界でいや~な気分になることが多いんでね。あと、主演が固定ファンの少ない杏というのも、マイナスポイントかもしれません。

 反町隆史主演の『グッドライフ』は、なんでしょうね、まずキャスティングと内容が合わないですよね。反町隆史はキムタクと同じで、華やかさだけがウリの役者さんですから。NHKで演じた織田信長みたいに、演技力云々ではないキャラで演じる人なので、実力派俳優がやるような役は非常に難しいな~と。そしてやっぱりこれも、今の時代には重いですよね。初めは「震災で頑張る人たちが共感するような…」というようなことをフジテレビも言ってましたけど、本当に辛い立場の人は、観ませんって、人の不幸話なんてね。少しでも明るい話を観たいですよ。その2つが低視聴率(平均8%台…)の要因なんじゃないかな、と思います。

 最後の『幸せになろうよ』は、月9でなければまぁまぁの数字です。平均12%ですから。でも初回が16.4%で、5話目は9.7%ですから、完全に大失敗ですよね。でもこれ、観たら大失敗なのも頷けます。フジテレビは『婚カツ!』の大失敗から何も学んでなかったわけですから…。

 だいたいですね、結婚相談所にしても婚活にしてもそうなんですけど、なんでこういうのを月9のテーマにしちゃうのかがわからない。若い子が月9を観なくなったから…というのが理由なら、アラサー・アラフォーの独身女性視聴者=結婚願望・婚活・結婚相談所というのは、あまりにも女性を舐めきってますし、あと「地震の影響で結婚したがる人が増えた今の時代に合ってる」とか、誰だかが書いてましたけど、それは現状で好きな人がいるからの話。誰でもいいからしたいって話ではないのです。それに本来、婚活ブームなんてマスコミが仕掛けたものですからね。それでさえ、「恋愛や結婚をブームで考えるのはどうか…」と、抵抗のある人は沢山いたのに、結婚相談所なんて、そうみんなが簡単に「結婚相談所行こうっかな♪」なんて思える場所じゃないでしょうに。だから脚本家の井上由美子さんはぜひこれだけは言いたい。もうバブル感覚で恋愛を描く時代は終わったんですよ、と。「婚活ブームの次はやっぱ結婚相談所だよね」みたいな、そんなノリは今の時代に通用しますせんよ、と。あなたはバブル世代の自虐的な開き直りが光った『同窓会 ~ラブアゲイン症候群~』の続編を作ればいいんです。てか早く作ってください。観たいんです(涙)。

 …と、そんなこんな書いてきたわけですが、これはあくまでも私の意見ですから、各ドラマのファンの方は怒らずにひとつ…。ただこの視聴率の傾向は、世相の傾向と見事にリンクしているってことは言えますよね。一言で言えば「安心して観られるドラマが今の時代にはウケる」ってことなんでしょうけど、これは要するに、水戸黄門的なドラマがウケるということなんではないかと。ただそれだけだとやっぱりつまらないですから、私は『名前をなくした女神たち』みたいなドラマは応援していきたいとは思っております。おしまい。

ハプニング満載のNHKのど自慢

 本日は『NHKのど自慢』を観ました。あの『のど自慢』です。オヤジ臭いと侮るなかれ、この番組はお笑い好きには堪らない、素人ハプニングの宝石箱なんでございますよ、えぇ。

 今回は東京都八王子市オリンパスホール八王子から生中継という、大都市圏での大会。なのでハプニングは少ないかと思いきや、いますね、東京にも。熱い魂をもつ素人さんたちが。ムード歌謡のような美声で浪漫飛行を歌うおじさんとか、ルックスが良くて絶対にアイドルになるチャンスを求めて出たであろうに、歌い出したらなんかフワッフワしちゃって鐘ひとつの女子大生とか、あと、なんか集団で光GENJIの勇気100%を歌うお爺ちゃん軍団とか、もう観ててハラハラしちゃいましたよ、日曜の昼だってのにね。

 そんな中でも飛び抜けてハラハラしたのが、御年100歳のお爺ちゃんが現れたこと!出て来る時の足下の拙さで、もうハプニングの予感満載なんですが、歌い出したらま~音程もリズムもバラバラ。バックの生バンドが必死に合わせようとするも、人間、100年も生きると周囲のことなんか気にしないんでしょうね。「後ろ、うっせぇ!」とばかりに唯我独尊の怪音波を響かせておりまして、途中からゲスト歌手(サブちゃんも!)がデュエットという形で救出に向かうという、出演者総動員の大変な事態に発展したのでありました。

 ちなみにこのお爺ちゃん、採点は鐘2つだったんですが、見事に特別賞を受賞。これはもちろん歌唱力によるものではなく、NHKから贈られた心温まる冥土の土産だったことは言うまでもありません。素敵だね、NHK。昼間っからいいもん観させていただきました。おしまい。

ブラックだけど夢と道徳感に溢れた世界

 昨日は久々に大きめの地震が2度ほどあったんで、かなりビビりました。東京23区は震度2と1と出てましたけど、体感的にはもっと大きく感じましたからね。東北地方や北関東の方々は、もっと大きいのがいまだ続いているわけですから、本当に大変な生活を送られているんだな…と、あらためて思いました。まったく、早くおさまってほしいものです。

 さて、昨日はピグともさんがリアルで二泊三日の修学旅行から帰って来たということで、そのお話を聞きましてね。お疲れだと言うので、おだんごとお茶を出してねぎらいました(もちろんピグの中での話ですよ)。いいですよね、修学旅行。あと臨海学校とかね。昔すぎてどんなだったかは忘れましたけど、楽しかった記憶はいまだ残ってます。ちなみに高校の修学旅行は、バイク事故を起こして骨折したもんでいけませんでしたけどね…。長崎でちゃんぽん食べたかったな…。

 で、その後、日本テレビの金曜ロードショーで『チャーリーとチョコレート工場』を観たんですが、やっぱ面白いです。この映画。

 基本は原作に沿ってるというか、非常にブラックなコメディ映画なんですけど、ティム・バートン独特の映像美がとても良い感じなのです。凄い斜めってる少年の家とか、いかにもって感じでね。あと、主演のジョニー・デップは、本当に映画によって顔もキャラも変わります。今回演じたウィリー・ウォンカというキャラは、変人というか少しキモキャラなんですが、それを見事に演じてましたよ。私はデップさんを「変な表情するのが上手い世界三大ハリウッド俳優」と思ってるんですけれども(後はジャック・ブラックとジム・キャリー)、今回も世界を代表するイケメン俳優とは思えないようなキモさを発揮してました。やっぱ素晴らしいです。この俳優さんは。

 ただ初めてこの映画を観た時は、面白いのは間違いなんですけど、それほどハマらなかったんですよね。それはなんでかというと、その直前に同じ原作を映画化した『夢のチョコレート工場』という映画を観たから。1971年に公開されたこの最初の映画版、実に良くできてましてね、ウォンカの設定とか多少は違うんですが、内容もかなりの部分が同じなので、これを観ちゃうと衝撃度が小さくなっちゃうんですよ。ティム・バートンも原作ではなくこの映画のほうを観て、リスペクトして作ったんじゃないかと思うほど。しかもカルトっぽさはこっちのほうが上なので、余計面白さが半減しちゃうんです。

 逆にティム・バートン版を観た後だと、1971年版はあんまハマらないかもですね。よくできてますけど、CGバリバリのティム作品に比べたらやっぱりしょぼい所はありますから、粗が目立っちゃうかもしれません(CGじゃないからこそ凄いんですけどね)。どっちを先に観るかで、ハマり度は大きく変わるのです。

 ただこの2つの映画を観た後に共通して感じるのは、「ブラックだけど夢と道徳感に溢れた世界だな」ということなんです。狂ってるけど、夢があるし、道徳の大切さを説いているというね。1971年版なんかはサイケデリックなカルトっぽい感じが強いんで、その部分ばかりクローズアップされがちですけど、どちらもしっかりと「夢」と「道徳感」を描いているから面白い。それに、より狂った部分も際立つし、なによりただのカルトムービーで終わらないという。それがこの映画で一番感じたことですね。