今日もまた日がな一日テレビを観てしまいました -113ページ目

依頼人のテンパリっぷりが凄い『不可思議探偵団』

 昨日なんですが、昼から横浜で取材がありまして、その後はレギュラー誌の打ち合わせ。さらに夜は海外旅行ガイド本の仕事が来てしまったので、ほとんどテレビを観られませんでした。とほほ…。

 が、それでもムリヤリ時間を作って観たのが、日本テレビの『不可思議探偵団』。そこまでして観たかったのは何あろう、今回が「緊急放送!開かずの金庫からついに財宝出たSP!」だったからに他なりません!

 この番組、観てる方ならわかると思うんですが、開かずの金庫シリーズという人気企画がありましてね。ずっと開かなかった金庫に天才鍵師が挑戦するんですが、見事に開けども出てくるのはNHK受信料の領収書みの…という、ま~「それはそれで面白い」という展開を繰り広げているのですよ。つまり期待させるだけさせてしょうもないオチで終わる、という、それがこの企画の恒例になっているわけです。

 ところが今回は「お待たせして本当に申し訳ありません!やっとお宝出ました!」というフリをタイトルに入れちゃってますから、もう観るしかありません。散々スカされてきた身としてはね、えぇ。だからムリヤリ観たんですけど、ま~~~~、これが凄かった!

 まぁ、出てきたお宝自体は手のひらサイズの金塊とか、小さなプラチナの粒とかで、思ったほどではありませんでした。それでもお金に換算したら結構な額ではあるんでしょうけどね。でも、それよりも凄かったのが、これでもかというほどの依頼者のテンパリっぷり!人間って興奮するとあんなになるんだ!…というのをまざまざと見せてもらいましたよ。

 なんせ依頼人、金庫内にあった小箱に「金・白金・銀」などの言葉を見つけた途端、もう震えが止まらない。司会のアナウンサーから開けるように言われても、手が震えすぎて止めていたテープが剝がせない剝がせない。しかも、やっとの思いでその箱を開けたと思ったら、さらに中から厳重に封をされた封筒が出てくるという、お宝のマトリョーシカ状態!ご先祖様ももう少し考えてやればいいものを、スタジオゲストが予想した通り、焦ってお宝を落とすという醜態を晒したのでありました。

 ちなみになんとかお宝はすべて開封され、大団円で終わった今回のスペシャルなんですけど、つくづく今回の番組を観て「お宝のパワーは凄いな…」と思いました。思えば『なんでも鑑定団』で高額査定をもらった人たちも、魂が天に昇りかけるほど(高齢の方が多いですしね)大興奮してますが、今回のはそれに輪をかけたテンパリっぷりだったもんで、お宝見つかって良かったやらテンパってて面白いやらで、なんとも素敵な内容でしたよ。

 でも、もし依頼人が大金持ちだったら、たぶんここまでテンパらないんでしょうね。今は普通の暮らしをしてる人だから、お宝に大興奮して狼狽しちゃうんでしょう。それがなんとも微笑ましいというか、「良かったね、じっちゃん。相続争いで骨肉の争うだけはするなよ」と、優しい目で見られるんだろうと思います。いい企画ですよ本当にコレ。ただ司会のアナウンサーとハリセンボン春菜は、うるさすぎるんで少し邪魔かな…。

ラストサムライは物語のラストが…

 昨日は日曜洋画劇場の『ラストサムライ』を観ました。これを観るのはたぶん2回目ですかね。

 この映画、やはり過去の「昔の日本を題材にしたハリウッド映画」の中では、日本という国をちゃんと描こうとしていると思います。『硫黄島からの手紙』のほうがさらに良いですけど、描く努力はこちらも同じです。

 こう書くと「英語できる腰元やサムライがあの時代の日本にあんないるわけないだろう!」という突っ込みを入れる方もいると思うんですけど、そこはね、ハリウッド映画ですから。いたしかたなしと思いましょう。それにこの映画、ファンタジーですし。歴史的な面との兼ね合い云々についても、そこを突っ込みだすと司馬遼太郎作品ですら突っ込み所はあるわけで、同様に大衆娯楽作品であり創作であり、なおかつハリウッド映画である作品に、そこばかり目くじら立てるのはいかがなものかな~とも思います。『ラストサムライ』というタイトルも、アメリカ人が考える「サムライのいた古き良きジャパンの終焉」ということなんでしょうが、せっかく日本を好感をもって描いてくれてるんだから、「武士道を美化しすぎ!」なんていう自虐史観一歩手前な論調で腐すのもいかがなものかな、と…。

 ただ、そういう所を好意的に解釈する私でも、やっぱり「う~ん…」と思うのは最後の土下座のシーン。前回観た時もそうだったんですが、あそこのシーンで一瞬にしてしらけちゃうんですよね。

 別に土下座が悪いんじゃないんですよ。たぶん監督は、アメリカで言う所の最後の「敬礼」として、あのシーンを入れたのでしょう。日本なら土下座だろうと。それが日本だろうと。それは「テンプラ・ゲイシャ」のような底の浅い日本解釈というよりは、日本の文化や歴史を考えた上で導き出したものだと、ここも好意的に考えますよ、私は。

 では何であのシーンでしらけるのか?その理由は実に簡単。あそこまで大仰に、盛大に皆で土下座されると観てる側がこっぱずかしくなるから。あそこで土下座するっていう演出自体は、別に変じゃないんです。ただその見せ方が壮大過ぎてリアリティがないっていうか、なんだかギャグっぽく見えちゃうんですよね。

 もしもですよ、トム・クルーズ演じるオルグレン大尉がもっと終盤まで武士道に懐疑的で、渡辺謙演じる勝元の死の瞬間に「武士とは死ぬことと見つけたり!」とばかりに一気に心服し、戦場でひとり土下座する。そしてその姿を捉えたカメラがどんどん引いていって、負け戦同然になった戦いの全景を空から映し出す…みたいな感じだったら、私は凄く良いラストだな~と思いますよ。そのほうがトムのキャラも立ちますし、勝元に目もくれず賊軍を討つ敵を見せたほうが、サムライ時代の終焉という意味ではピッタリです。そしてなにより、異国から来た男に武士道はしっかりと理解された…という印象が、観ている側により鮮明になりますよ。少なくともみんなで一緒に仲良く土下座よりは、もっと映画が締まったと思うんですけどいかがでしょう。

 だからですね。本当に「終わりよければすべて良し」とはよく言ったもんで、ラストの部分でこの映画はちょっと評価が下がっちゃうのであります。ラストサムライってタイトルなんだから、ラストはもうちょっと考えていただきたかったですな。う~ん、残念!

面白いけど柱がない『奇跡ゲッター ブットバース!!』

 昨日はTBS『奇跡ゲッター ブットバース!!』を観たんですけど、なんかいろんな意味で面白かったです。この番組。

 今回は『第二回芸能界演技ヘタ王No.1決定戦』をやってまして、前回王者の西館さおり、そして挑戦者の武田修宏、IKKO、コカドケンタロウ(ロッヂ)、叶美香が、ミニドラマに主演して、もの凄い演技を披露しておりました。基本、全部面白かったです。でも、凄く面白かったけど観ていて思ってしまったのは…、

これって裏番組のめちゃイケでやってた『お笑い芸人歌がへたな王座決定戦』をただ演技に変えただけじゃね?

 …ということ。いや、面白かったんですよ。でもなんか、番組側のプライドって…みたいなことはうっすら思いました。

 でもこの番組、元々「愉快な仲間たちと奇跡の瞬間をゲットする」という漠然としたコンセプトでやってるので、ハナからごった煮的と言えばごった煮的。それで毎回、なかなか面白い番組になってるのは凄いんですけど(これはネプチューンの力による所も大きいですけど)、柱みたいなものが貧弱なんで、そこがちょっと心配。

 例えば裏番組のめちゃイケは、同じようにごった煮なんですけど、柱として「めちゃイケメンバー」というものがありますし、この中で繰り広げられる掛け合いみたいなものが、番組全体を支えてますよね。で、やはり裏番組の『世界一受けたい授業』の場合は、言うまでもなく番組コンセプトが柱になってますから、そこから外れることはないわけです。

 でもブットバース!!は柱となる「奇跡の瞬間をゲット」というコンセプト自体が漠然としている上に、もうひとつの「愉快な仲間たち」という部分も、その仲間たちがコロコロ変わるんで支えることができない、という、非常に危うい建造物なのです。だから面白いのに、また必ず観ようとはならない。で、やっぱり視聴率は今ひとつらしい…と。

 でも観ると結構楽しめるんです、この番組。ただ、そういった「番組構造上の問題点」とも言えるコンセプト部分の欠陥があるんで、たぶん、そんなに長く続かないんだろうな~とも思います。なんか大当たりする企画でも出れば違うんでしょうが、難しいだろうな。だから思うんですけど、せっかくゴールデンでやって、しかもそこそこ面白くできるメンバーと企画を考えられるんだから、もう少し土台をしっかり作っておくべきですよ。そこを手を抜くのはいかんな~と、面白いからこそ思ってしまうのが、このブットバース!!という番組なのです。