BEAT VALLEY -12ページ目

DUCK SAUCE

HOUSEのキックの音はやっぱりこうなくちゃって
思わせてくれた、このアーティスト。
DUCK SAUCEっていうんですが、
新人なのかな~と思ってたら
実はArmand Van HeldenA-Trakのスーパーユニット
だったっていうお話でございます。

Armand Van Heldenは本当にカッコいい。
見てくれはこんなナリのB-BOYですが。。。

BEAT VALLEY

以前、UKの雑誌では「世界で最もコワモテのDJの一人」
と称されたのもうなずけます。
こうゆうルックスだとどうしても
日本ならHIPHOPのイメージなんですが、
こう見えてもNYから世界を代表するDJ、Houseクリエイター
なのですね~。
このギャップがたまりませんねww

といいつつも、僕が最初に聴いたのは
1999年発売のアルバム
『Sampleslaya ....Enter The Meat Market』だったんですが、



これがめちゃめちゃOLDSCHOOLなサンプリングを駆使した
HIPHOPだったんで、
当初はHIPHOPのアーティストと思ってたら、
そのすぐ後に名曲「U don'T know me」を聴いたところ
思いっきりHOUSEだったんでビックリした覚えがあります。





それからはもうHOUSEを中心にHIPHOPもFUNKも
DISCOもSOULもTECHNOもエレクトロもすべてのジャンルを
飲み込み、非常にクオリティの高いHOUSEを世に放ち続け、
今や世界でも指折りの高額ギャラのDJとなっちゃってます。

この幅広い音楽への愛情と情熱を持つところ、
そしてギャップあるルックス、
僕が愛してやまないアーティストですわ。



一方のA-trakと言えば、
今や、カニエ・ウエストのツアーDJとしての方が有名ですが、
ターンテーブリストとして10代から活躍する天才であり、
史上最年少でスクラッチワールドチャンピオンに、
その後は自らレーベルを立ち上げ、
マニー・マークやPeanut Butter Wolfなんかともコラボするなど
実は非常にインディペンデント
なDJってイメージなんですよね―。
プレイ自体もめっちゃいろんなジャンルをMIXする
かなりオリジナリティの高いDJスタイルだし。
天才肌ですよ。



そういう意味じゃあこの二人が組んだのも、
実にうなずける話です。
そりゃあスーパーユニットだよなあ・・・・。



約1年前の曲ですが、
これはそんな二人が組んだってのをあまり感じさせない
アッパーチューンですね。
意外にPOPだし、ディスコティックだし、
NY的なシャレオツ感もあるし。
まあサンプルネタがBoney Mの「Gotta Go Home」ですからね。

全体的にはArmand Van Heldenの初期の曲のフレーヴァーが
やや感じられるかな。

にしてもこの曲、まずPVが秀逸ですねえ。
あらためて今見ても出演者が豪華すぎるでしょう・・・・・。
ほんとザ・NY CITYって感じですねえ。
DIPLOまでw























Freddie Joachim

夜中に作業しながら聴くときの音楽は
だいたいELECTRONICAかJAZZかJAZZY HIPHOP、
POST ROCKやアンビエントが多い毎日。
深夜の静寂の中に染み入るような音が時間の経つのを
忘れさせてくれます。

最近はametsubやHerbie Hancockを聴きながら、
疲れたらおもむろに普段めったに見ないテレビを付けて
たまたまやってたサッカーのコパアメリカの試合に
夢中になってしまう・・・・
とまあ、音楽とサッカーで眠る時間が少なくなってる毎日。

でもやっぱ夜に聴くJAZZは非常に良くて、
ピアノのワンタッチの音だけでもとてつもなく静かな情熱を
感じさせてくれますね。
JAZZY HIP HOPは一見、
ビートのSWINGにノリ過ぎてしまいそうですが、
太く力強くも緩やかで温かみのあるその心地よいリズムに
思わず中毒というか、陶酔してしまいそうになります。
だからたまらないんですよね。

というわけで、このFreddie Joachim
Sound providersのプロデュースもやってたりする、
アメリカ西海岸のビートメイカーです。
西海岸っていうのがちょっと意外。

Sound providersも僕のお気に入りでしたが、
このFreddie Joachimはさらに輪をかけて素晴らしい。
JAZZYであり、そして程よくメロウであり、
漂う空気感、奥まったBASSの響かせるリズムのうねり、
そこに乗るPIANOのループ。
ビートは特に変わったことをやってるわけでもなく、
正統派なJAZZY HIP HOPですが、
いやあ、BASS好きだな―――。
シンプルであればあるほどGROOVEを生み出すのが
かなり難しいんですけどね。
あれこれと音色を詰め込もうとしちゃいがちなんですが、
余計なものを削ぎ落としてもこれだけのGROOVEを
出せるBASSが素敵。



これは日本人にはかなりど真ん中じゃないでしょうか。
僕は非常にストレートにツボに入ってきました!


ジャケットもなかなかセンス良くて好みですね。
こういうセンスって音にもジャケにも出るよなあ・・・・・。














FREESTYLERS

前回のRagga Twinsの曲聴いてたら、
Freestylersを聴きたくなって、久々CD引っ張りだして
聴いてます。

98年発売の1ST『We Rock Hard』です。



この時期はBIGBEATというムーブメント(?)の
真っただ中で、
僕も多分に漏れず飲み込まれ、
ROCK畑からダンスミュージックへの扉が開かれることと
なりました。

ROCKもTECHNOもHIPHOPもREGGAEをもぶち込み、、
フレーズやサンプルループのインパクト大な
ダンスミュージックだったBIGBEAT。
ケミカルブラザーズがそもそもの最初だったかな?

そのBrockin Rockin BeatsはROCKファンをも取り込み、
とにかくUPPERなキラーチューンのオンパレードで
フロアはまさにパーティそのものでした。

ケミカルをはじめ、PRODIGY、FATBOY、WISEGUYS、
APOLO440、Propellerheads、MINT ROYALE、JUNKIE XL、
フレディフレッシュ、DEEJAY PUNK ROC・・・・
などなどバカみたいにレコード買いまくってたときです。
日本だとCAPTAIN FUNKとかDUCK ROCKとかね。


その中でもFreestylersは
「B-BOY STANCE」なんてタイトルの曲でも分るように、
かなりHIPHOP寄り、それもOLDSCHOOLなBREAKBEATS
だったんで印象に残ってます。
それに加えて、
VOCALのMCがかなりRAGGAフレイヴァーたっぷりで
インパクト大でしたね。
HIPHOP+RAGGAなMCとでも言いましょうか。

ほんと人種というか、BLACKとWHITEのちょうどいいバランス
でのブレンドという感じで、
それがイギリスらしいごった煮感があって好きでしたねえ。


代表的な1曲、「Ruffneck」。
うん、かっこいい。
やっぱ今聴いたら逆に新鮮ですね。






Freestylersはその後、サウンドがBreaksやNew Breaks方面へと
進んで行き、音もOLDSCHOOLからシンセブイブイのBreakbeats
サウンドへと変化していき、
最近では1STの頃の面影はほとんどありません。
最近のはそれはそれでカッコイイし、好きなんですが、
Freestylersでベストといわれたら間違いなくこの1STをPUSH UP
しますね―。

もっとラガMCがんがんカマして欲しいなあ。