"Rocky Raccoon" | タコさんの庭

タコさんの庭

ビートルズの歌詞和訳に挑戦

"Rocky Raccoon"

Writers : credited Lennon-McCartney (by Paul McCartney )

Artist :  The Beatles

Recorded : 1968/08/15 EMI Studios

Released : 1968/11/22 「The Beatles」B面5曲目

1996/10/26「The Beatles Anthology 3」(Take 8)

2018/09/11「The Beatles 」Special Edition

          (2018 Mix)

          (Esher Demo) 

                            (Take 8)                               

 

 

改行は、ポールの本「The Lyrics」の通りです。   

「the hoedown」を訳せませんでした。

2024年5月16日和訳変更しました。  

<歌詞和訳>"Rocky Raccoon" 邦題 "ロッキー・ラクーン"

(Spoken)

Now somewhere in the Black mountain hills of Dakota
There lived a young boy named Rocky Raccoon
And one day his woman ran off with another guy
Hit young Rocky in the eye

Rocky didn't like that
He said, I'm gonna get that boy
So one day he walked into town
Booked himself a room in the local saloon

    昔 ダコタのブラックヒルズの山のあるところに

    ロッキー・ラクーンという名前の青年が住んでいた

    ある日のこと 彼の女が 他の男と駆け落ちした

    若い 年下のロッキーの目を殴った

    ロッキーはそれが気に入らなかった

    彼は言った 「いつか あの男を捕まえてやる」

    そんなある日 彼は街まで歩き

    その土地の酒場で部屋を予約した

 

[Verse 1]

Rocky Raccoon checked into his room
Only to find Gideon's Bible
Rocky had come equipped with a gun
To shoot off the legs of his rival

His rival, it seems, had broken his dreams
By stealing the girl of his fancy
Her name was Magill and she called herself Lil
But everyone knew her as Nancy

    ロッキー・ラクーンは自分の部屋に入ると

    すぐにギデオンの聖書が目に入った

    ロッキーは 自分の対戦相手の足を撃つために

    銃を身に着けてやって来ていた

    彼の対戦相手は 彼好みのその女の子を盗んだことによって

    彼の夢を壊してしまったようだ    

    彼女の名前はマギル それなのに自分ではリルと呼んでいた

    でも だれもがナンシーとしての彼女を知っていた

 

[Verse 2]

Now she and her man who called himself Dan
Were in the next room at the hoedown
Rocky burst in and grinning a grin
He said, Danny boy, this is a showdown

But Daniel was hot he drew first and shot
And Rocky collapsed in the corner

    場面変わって 彼女とダンと自称する彼女の男は

    ホーダウンの最中で隣の部屋にいた

    ロッキーはニヤニヤ笑いながら 急にドアを開けて中に入った

    彼は言った 「ダニ―・ボーイ こっちは これはショーダウン(対決)だ」

    しかしダニエルはやり手だった 彼が最初に銃を抜き撃った

    そしてロッキーは角に崩れ落ちた

 

[Verse 3]

Now the doctor came in, stinking of gin
And he proceeded to lie on the table
He said, Rocky, you met your match
And Rocky said, Doc, it's only a scratch
And I'll be better, I'll be better, Doc, as soon as I am able

Now Rocky Raccoon he fell back in his room
Only to find Gideon's Bible
Gideon checked out and he left it no doubt
To help with good Rocky's revival

    場面変わって 医者が その医者はジンの匂いをさせながら入って来た

    しかも 彼はテーブルにもたれて進んできた

    彼は言った 「ロッキー 君は好敵手に出会ったのさ」

    彼は言った 「ロッキー 君は対戦相手として申し分ない男に会ったのさ」

    するとロッキーが言った「ドック こんなのただのかすり傷さ

    だから俺は回復する 俺は回復してみせるさ ドック できる限り早くに」

    場面変わって ロッキー・ラクーン 彼は自分の部屋に退却すると

    すぐにギデオンの聖書が目に入った

    ギデオンはチェックアウト済みだ だから彼はそれを置いていったに違いない

    善良なロッキーの復活を助けるために

 

 

 

????

(Spoken)

Now somewhere in the Black mountain hills of Dakota
There lived a young boy named Rocky Raccoon
And one day his woman ran off with another guy
Hit young Rocky in the eye

Rocky didn't like that
He said, I'm gonna get that boy
So one day he walked into town
Booked himself a room in the local saloon

    昔 ダコタのブラックヒルズの山のあるところに

    ロッキー・ラクーンという名前の青年が住んでいた

    ある日のこと 彼の女が他の男と駆け落ちした

    若い 年下のロッキーの目を殴った

    ロッキーはそれが気に入らなかった

    彼は言った 「いつか あの男を捕まえてやる」

    そんなある日 彼は街まで歩き

    その土地の酒場で部屋を予約した

 

Hit young Rocky in the eye」(若い 年下のロッキーの目を殴った)は、

ロッキーの女と駆け落ちした「another guy」は、ロッキーより年上の男で

年上の男が年下の自分を殴ったことが、ロッキーには許せなかったのだと妄想しました。

 

ポールは2021年11月に発売された「The Lyrics」で

"Rocky Raccoon" の舞台となった場所について教えてくれています。

 

アコースティックギターを持って座っていたポールは、トーキング・ブルースの雰囲気でプレイしようと思い、サウスダコタのブラック・ヒルズを思い浮かべることから始まったとのこと。

「元ネタは、『Take me back to the Black Hills. The Black Hills of Dakota』という歌詞から始まる "The Black Hills of Dakota" という古い曲で、ドリス・デイが映画『カラミティ・ジェーン』で歌っていたものだ」(2021年11月に発売された「The Lyrics」より)

ウキペディア「Calamity Jane (film)より

Calamity Jane is a 1953 American Technicolor Western musical film starring Doris Day and Howard Keel, and directed by David Butler. The musical numbers were staged and directed by Jack Donohue, who a year later would direct the Day musical Lucky Me (1954). The film is loosely based on the life of Wild West heroine Calamity Jane (Doris Day) and explores an alleged romance between her and Wild Bill Hickok (Howard Keel).

 

『カラミティ・ジェーン』は、ドリス・デイとハワード・キール主演、キール、デヴィッド・バトラー監督の1953年のアメリカのテクニカラー(その当時のカラー映画技術)西部劇ミュージカル映画です。このミュージカル音楽は、1年後にデイ・ミュージカル『ラッキー・ミー』(1954)を監督をすることになるジャック・ドノヒューによって演出・監督された。この映画は西部開拓時代のヒロイン、カラミティ・ジェーン(ドリス・デイ)の生涯に大まかに基づいており、彼女とワイルド・ビル・ヒコック(ハワード・キール)のいわゆるロマンスを描いている。

 
放映されたのは1953年。
ポールがタイムリーで見たのかはわかりませんが、その時ポールは11歳ですねラブラブ
 
その映画『カラミティ・ジェーン』の一場面。
サウスダコタ州ブラックヒルズにあるデッドウッドという街。
その街にヘンリー・ミラーが経営する「GOLDEN GARTER」というきれいな酒場があります。
ディズニーランドのザ・ダイヤモンドホースレビューのようなきれいな酒場です。
建物の正面には「GOLDEN GARTER」の大きな看板。
その下に「THEATRE&HOTEL」(劇場&ホテル)という看板もついています。
入り口を入ると右にはカウンター・バーがあります。
左側のスペースは、丸いテーブルがいくつかあります。
店の奥にはステージがあって、時々ショーが開催されます。
入り口近くの階段をのぼると、ホテルです。
 
Booked himself a room in the local saloon
(その土地の酒場で部屋を予約した) は、
「駆け落ちした二人が泊っている居場所がわかったロッキー・ラクーンが、そこまで歩いて行き、酒場の中にあるホテルを予約した」をイメージしました。
 
 
ポールは、「ロッキー・ラクーン」とうキャラクターについても、「The Lyrics」で教えてくれています。
ポールが子供の頃に見たテレビのミニシリーズ『デビ―・クロケット』。
その番組で、フェス・パーカーが演じる「デビ―・クロケット」がアライグマ(ラクーン) の帽子をかぶっていたことから、「ロッキー・ラクーン」というキャラクターを思いついたそうです。
ポールの一番の楽しみは、ドラマはもちろんだけれど、「Davy Crokett, King of the Wild Frontir」という歌詞の、とてもクールな主題歌を聴くことだったそうですキラキラ音符
Davy Crockett was a five-part serial which aired on ABC from 1954–55 in one-hour episodes, on the Disneyland series. The series starred Fess Parker as real-life frontiersman Davy Crockett and Buddy Ebsen as his friend, George Russell. The first three and last two episodes were respectively edited into the theatrical films Davy Crockett, King of the Wild Frontier (released in 1955) and Davy Crockett and the River Pirates (1956). This series and film are known for the catchy theme song, "The Ballad of Davy Crockett".
デイヴィ・クロケットは、ディズニーランド・シリーズで、1954年から55年にかけてABCで1話1時間で放映された5話連続番組だった。このシリーズで、実在の開拓者デイビー・クロケット役をフェス・パーカーが、彼の友人ジョージ・ラッセル役をバディ・エブセンが演じた。最初の3話と最後の2話はそれぞれ、劇場用映画『デイビー・クロケット、キング・オブ・ザ・ワイルド・フロンティア』(1955年公開)と『デイビー・クロケットとリバー・パイレーツ』(1956年公開)に編集された。このシリーズと映画は、キャッチーなテーマ曲"The Ballad of Davy Crockett"で知られる。

1954年~55年というと、ポールが12歳の時ですね!

 

フェス・パーカー演じる「デイヴィ・クロケット」も、
先ほどの「カラミティ・ジェーン」も実在の人物、歴史上の人物です。
 
話は横にそれますが、ディズニーランドのウエスタンランドに、お客さんがみんなで協力してカヌーを漕ぐアトラクションがありますよね。そのアトラクションの名前、前は「デヴィー・クロケットのカヌー探険」でした。でも、アメリカ以外では、歴史上の人物「デイヴィ・クロケット」に馴染みがないため、今は「ビーバーブラザーズのカヌー探険」になっているそうです。
残念ですショボーン
 
 
[Verse 1]

Rocky Raccoon checked into his room
Only to find Gideon's Bible
Rocky had come equipped with a gun
To shoot off the legs of his rival

His rival, it seems, had broken his dreams
By stealing the girl of his fancy
Her name was Magill and she called herself Lil
But everyone knew her as Nancy

    ロッキー・ラクーンは自分の部屋に入ると

    すぐにギデオンの聖書が目に入った

    ロッキーは 自分の対戦相手の足を撃つために

    銃を身に着けてやって来ていた

    彼の対戦相手は 彼好みのその女の子を盗んだことによって

    彼の夢を壊してしまったようだ    

    彼女の名前はマギル それなのに自分ではリルと呼んでいた

    でも だれもがナンシーとしての彼女を知っていた

 
only to find : ~したばかりのところで~に気が付く
  例文 We wasted time and money fixing a problem only to find we have been working on the wrong equipment. : 問題を解決するために時間とお金をかけたばかりのところで間違った装置を修理していたのに気が付いた。

 

Gideon's Bible」(ギデオンの聖書) について…。

聖書の人物ギデオンにちなんで付けられた「国際ギデオン協会」の活動に、

宿泊施設や病院への聖書の無料配布がありました。

ロッキー・ラクーンは、部屋に入ってその聖書が置いてあるのに気づいたのですね。

 

 

Her name was Magill and she called herself Lil/ But everyone knew her as Nancy

本名マギル、自称リルの彼女が、ナンシーという名前で仕事をしていたことが妄想できますね。

「The Lyrics」で、ポールは「結果的に僕がナンシーと結婚することになったのはナイスな偶然だ。」と言っていますラブラブ(ポールの今の奥さんですね)

 

 

[Verse 2]

Now she and her man who called himself Dan
Were in the next room at the hoedown
Rocky burst in and grinning a grin
He said, Danny boy, this is a showdown

But Daniel was hot he drew first and shot
And Rocky collapsed in the corner

    場面変わって 彼女とダンと自称する彼女の男は

    ホーダウンの最中で隣の部屋にいた

    ロッキーはニヤニヤ笑いながら 急にドアを開けて中に入った

    彼は言った 「ダニ―・ボーイ こっちは これはショーダウン(対決)だ」

    しかしダニエルはやり手だった 彼が最初に銃を抜き撃った

    そしてロッキーは角に崩れ落ちた

 

[Verse 1] の

「Rocky had come equipped with a gun to shoot off the legs of his rival」

にあるように、その「showdown」(対決)が殺し合いではなく、どちらが先に相手の足を撃つかの勝負であることが想像できますね。そしてロッキーが足を撃たれて部屋の角に崩れ落ちたのですね。

 

二か所の「he」。

He said, Danny boy, this is a showdown」の「He」は「ロッキー」

「But Daniel was hot he drew first and shot」の「he」は「ダン」ですね。

 

「showdown」と韻を踏むための「hoedown」。

訳せませんでしたが、男女一緒に踊るダンスをイメージしました。

hoedown

研究社 新英和中辞典での「hoedown」の意味

《主に米国で用いられる》

1. a ホーダウン 《いなかの活発なスクエアダンス》.

    b ホーダウンの曲 《民謡風》.

2. ホーダウンのパーティー.

 

[Verse 3]

Now the doctor came in, stinking of gin
And he proceeded to lie on the table
He said, Rocky, you met your match
And Rocky said, Doc, it's only a scratch
And I'll be better, I'll be better, Doc, as soon as I am able

Now Rocky Raccoon he fell back in his room
Only to find Gideon's Bible
Gideon checked out and he left it no doubt
To help with good Rocky's revival

    場面変わって 医者が その医者はジンの匂いをさせながら入って来た

    しかも 彼はテーブルにもたれて進んできた

    彼は言った 「ロッキー 君は好敵手に出会ったのさ」

    彼は言った 「ロッキー 君は対戦相手として申し分ない男に会ったのさ」

    するとロッキーが言った「ドック こんなのただのかすり傷さ

    だから俺は回復する 俺は回復してみせるさ ドック できる限り早くに」

    場面変わって ロッキー・ラクーン 彼は自分の部屋に退却すると

    すぐにギデオンの聖書が目に入った

    ギデオンはチェックアウト済みだ だから彼はそれを置いていったに違いない

    善良なロッキーの復活を助けるために

     

三か所の「he」。

He said, Rocky, you met your match」の「He」は「ドクター」

「Now Rocky Raccoon he fell back in his room」の「he」は「ロッキー」

「Gideon checked out and he left it no doubt」の「he」は「ギデオン」ですね。

 

no doubt」について勉強しました。

「no doubt」は、英語の副詞で、「確かに」や「間違いなく」という意味を表します。主に、話し手が何かを強調したり、自信を持って確信を示す際に使用されます。

 

Gideon checked out and he left it no doubt to help with good Rocky's revival」は、ポールのお気に入りのラインだそうです。

「国際ギデオン協会」によってホテルなどに配布された聖書を、

「ロッキー・ラクーン」が「ギデオンという人物が自分のために置いていった」と勘違いする「おち」ですねラブラブキラキラ なんとも、前向きなポールです。

バリー・マイルズ著 「ポール・マッカートニー/ メニー・イヤーズ・フロム・ナウ」翻訳 竹林 雅子 562ページ

 

ポール「"ロッキー・ラックーン" は、すごく癖のある、いかにも僕らしい曲。ブルースの話をするのが好きだから、そんな風に始めてみた。それからウェスタンをちょっと皮肉ってバロディにして、いかした歌詞を入れてみた。面白くて楽しい話にしたくって、劇を作ってる感じだった。一幕劇の台詞を書いてるみたいでさ。主人公はロッキー・ラックーン。
 僕が愉快だと思う名前は、ヴェラ、チャック、デイヴ、("When I'm Sixty-Four"の登場人物ですね) ナンシー、それからリル("Rocky Raccoon"の登場人物)。もっとシリアスになるとエリナー・リグビーとかね。これはふざけた名前じゃないだろ。ロッキー・ラックーンはね、ラックーン(*アライグマ)の帽子をかぶったデイヴィー・クロケットみたいな男なんだ。彼がギデオンの聖書を見つけて、『ギデオンという奴が、次にやって来る奴のためにこの聖書を残しておいたのかもしれない』と考える部分が気に入ってるんだ。ギデオンを登場人物にするアイデアがいい。意味を理解すると、その突っ込みが分かるだろ。すべては愉快な話なんだ。もちろん、医者は酔っ払ってるし。
 テープ・レコーダーを持っていたかどうかは覚えてない。テープ・レコーダーなしで、まるで詩のように歌を作ることがよくあったから。頭の中に収めておくんだ。本当はそれが最良の方法なんだよ。頭の中だったら、いつでも好きなときに再生出来るから。あの曲はワン・テイクで録る必要があったから、レコーディングは大変だった。ヴォーカルが変わってたから、編集するのは難し過ぎて、ちゃんとした感じが掴めるまで、僕は二回ほどテイクを録り直したかな。でも、楽しかったよ」。

 

Esher Demoでは、まだなかった「the doctor came in, stinking of gin

(その医者はジンの匂いをさせながら入って来た) のラインが生まれた瞬間(たぶん)を

「The Beatles Anthology 3」(Take 8)

「The Beatles 」Special Edition  (Take 8) 

で、聴くことができます。

The doctor walked in sminking of gin (laugh) [Sminking?]
And proceeded to lie on the table
He's really sminking of gin
And it did him in the end [Poor doc.]      

 

ポールは「The Lyrics」で、「Now the doctor came in, stinking of gin」は自分の体験に由来していると教えてくれています。

 

I did once have an accident in Liverpool where I fell off a moped and busted my lip open, and we had to get the doctor round to my cousin Betty’s house. That was around this same time, when I was twenty-something and going out on the moped from my dad’s house to Betty’s house. I was taking a friend, Tara Guinness. He died later in a car accident. He was a nice boy. I wrote about him in ‘A Day In The Life’: ‘He blew his mind out in a car/He didn’t notice that the lights had changed’. Anyway, I was with Tara and had an accident – fell off my moped, busted my lip, went to Betty’s, and she said, ‘Get a doctor, get a doctor. It needs stitches.

 

僕は 一度リバブールで、モペット(原付バイク)から落ちて、唇を割ってしまうアクシデントにあったことがある。いとこのベティの家で医者を呼ばなければならなかった。それは今と同じくらの時間だった(インタビューした時と同じ時間ということ?)。僕は20代で、父の家からベティの家までモペットで出かけるつもりだった。僕は友人のタラ・ギネスと話していたんだ。彼はのちに交通事故で死んでしまった。いい奴だった。僕は"A Day In The Life"で彼について書いた。「He blew his mind out in a car/He didn’t notice that the lights had changed(ポールが考えたラインなの?)

とにかく僕はタラと一緒にいてアクシデントに遭った。僕のモペットから落ち、唇が割れた。ベティの家に行った。そして彼女が言ったのさ「お医者を呼ばなきゃ、お医者を呼ばなきゃ。縫う必要があるわ」

 

So they got this guy, and he arrived stinking of gin. This guy was so drunk. ‘Hello, Paul. How are you?’ ‘Great.’ ‘Oh yes, that’s going to need stitches. I’ve brought my bag.’ So be brings his black bag and now he’s got to try and thread a little needle, a curved surgical needle, but he’s seeing three needles at least.

 

そして彼らはこの男をつかまえた。彼は人の匂いをぷんぷんさせながら到着した。この男はとても酔っていた。「ハロー ポール 調子はどうだ?」「最高だ」「あぁ良かった。これは縫う必要がありそうだね。僕はバックを持ってきているよ」

そして黒いバックを持って来て、細い針に糸を通さなければいけなかった。手術用の曲がった針だ。しかし彼には少なくとも3本の針に見えていた。

 

I think I said, ‘Let us do it.’ And we threaded it for him. I said, ‘You’re just going to do this with no anaesthetic?’ He said, ‘Well, I haven’t got any.’ I think I might have had a slug of scotch or something. He just put the needle in and pulled it round. And then the thread came out and he said, ‘Oh, I’m sorry, I have to do that again.’

 

僕はこう言ったと思う「僕たちにやらせて」そして僕たちは彼のために糸を通した。僕は言った「あなたは麻酔なしでこれをやるつもりなの?」彼は言った「そうだな。僕は何も待ってこなかったからね」僕はおそらくスコッチか何かを飲んだと思うよ。彼はただ針を刺して引いただけだ。そしたらその時、糸が抜けてしまい彼が言った「あぁ ごめんなさい。もう一度やらなきゃならない」

 

So he had to do it a second bloody time, and I was trying not to scream. To be honest, he really didn’t do a marvellous job, and I had this bump in my lip for a good while after. I can still feel it. And I was black and blue and really quite a mess. So I decided to grow a moustache. Then the other Beatles saw it and liked it, so they all grew moustaches too. John got so into it that I think somebody bought him a moustache cup with a little lid that sort of stops the moustache from getting wet when you drink. That’s where I think this ‘stinking of gin’ image came from – from this little painful memory.

                          Paul McCartney
                     The Lyrics: 1956 To The Present

 

そんな訳で、彼は2回目の血だらけの時間をそれに費やさなければいけなかった。僕は悲鳴を上げないように努めていた。正直に言うと、彼は本当は素晴らしい仕事をしていない。そのあとしばらくの間、唇にしこりがあった。今でもそれ(しこり)を感じる。青黒くあざになって、本当にひどかった。それで口ひげを生やすことを決めたんだ。それからは他のザ・ビートルズも気に入って、彼らもみんな口ひげを生やした。ジョンは口ひげに夢中になり、口ひげが濡れないようにする小さな蓋つきの口ひげカップを誰かに買ってもらったと思う。「stinking of gin」というイメージはそこから来たんだと思う。この小さな痛々しい思い出からね。

                           ポール・マッカトニー

                   「The Lyrics: 1956 To The Present

訳は信じないでください。

 

↓痛々しい"Rain" と "Paperback Writer"

 

 

 

聴きどころラブラブ音符(ハーモニカ)

なお、本作はレノンがビートルズ時代にハーモニカを演奏した最後の楽曲となった。ウキペディアより

 

 

"The Black Hills of Dakota"

「元ネタは、『Take me back to the Black Hills. The Black Hills of Dakota』という歌詞から始まる "The Black Hills of Dakota" という古い曲で、ドリス・デイが映画『カラミティ・ジェーン』で歌っていたものだ」(2021年11月に発売された「The Lyrics」より)

 

 

"The Black Hills of Dakota"

Writers : Paul Francis Webster (lyrics) 

Artist :  Doris Day

 

[Verse 1]

Take me back to the Black Hills
The Black Hills of Dakota
To the beautiful Indian country
That I love    

    ブラックヒルズに私を連れ戻して

    ダコタのブラックヒルズへ

    私が大好きな

    美しいインディアンの土地へ

 

[Verse 2]

Lost my heart in the Black Hills
The Black Hills of Dakota
Where the pines are so high
That they kiss the sky above   

    私の心はブラックヒルズに奪われた

    ダコタのブラックヒルズに

    そこの松林は とても高く

    大空にキスをする

    
[Chorus]

And when I get that lonesome feelin'
And I'm miles away from home
I hear the voice of the mystic mountains
Callin' me back home    

    独り寂しい気持ちになっても

    ふるさとから何マイルも離れている私に

    神秘的な山の声が聞こえる

    ふるさとへ戻っておいでと 私を呼んでいる

 

[Verse 3]

So take me back to the Black Hills
The Black Hills of Dakota
To the beautiful Indian country
That I love

    だから ブラックヒルズに私を連れ戻して

    ダコタのブラックヒルズへ

    私が大好きな

    美しいインディアンの土地へ

 

[Reapet Chorus]

[Reapet Verse 3]

 

 

"Rocky Raccoon" が巡り巡って、マーベル(ディズニー)の主人公に?

ウキペディア「ロケット・ラクーン」より

 キャラクターはビル・マントロとキース・ギッフェンが創造し、ビートルズの楽曲「ロッキー・ラックーン」に触発されている。楽曲の引用は「Now Somewhere In the Black Holes of Sirius Major There Lived a Young Boy Named Rocket Raccoon」と題された『インクレディブル・ハルク』第271号(1982年5月)でも見られる。

 ロケット・ラクーンは『マーベル・プレビュー』第7号(1976年夏)で「ロッキー・ラクーン」の名で初登場した。次に登場した『インクレディブル・ハルク』第271号(1982年5月)で「ロッキー」は「ロケット」の略称であったことが判明した。1985年には全4号のリミテッドシリーズ『ロケット・ラクーン』がマイク・ミニョーラとアル・ゴードン、アル・ミルグロム執筆により発売された。ロケットは後に1990年に『クエーサー』第15号、1992年に『センセーショナル・シー・ハルク』第44-46号に登場した。

 2006年に『エグザイルズ』に登場後、2007年のリミテッドシリーズ『アナアイレーション: コンクエスト』および『アナアイレーション: コンクエスト - スターロード』に現れ、それに続いて新創刊された『ガーディアンズ・オブ・ザ・ギャラクシー』で同チームのメンバーとなった。

 ロケット・ラクーンは他のガーディアンズのメンバーと共に『アベンジャーズ・アッセンブル』に登場した。ロケットはマーベルNOW!の一環でリランチされた『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』第3期でも登場している。

 2014年2月、スコッティ・ヤングはロケット・ラクーンの進行中シリーズを担当することを発表した。

 

子供の頃に見ていたディズーニーのテレビ「デイヴィ・クロケット」に着想を得て

26歳のポールが、"Rocky Raccoon"という曲を作り

名前こそロケットに変わりましたが、アライグマのキャラクター「ロケット・ラクーン」が主人公となって、

2023年5月公開(ポール80歳)『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3』に登場したとしたら…すごいですね。ラブラブ 

 

2009年、「マーベル・エンターテインメント」は、ウォルト・ディズニー・カンパニーの完全子会社となりました。

 

 

辞書

情報提供元(著作権者)Weblio英辞郎goo辞書

run off with : …を持ち去る、盗む、と駆け落ちする

young : (年齢の上下関係を示して)年下の
hit in殴る、当たる、命中する

hit someone in the eye : (人)の目の辺りをたたく[殴る]

          〈比喩〉(人)に痛烈な印象を与える、(人)の目を引く

book : 〈部屋・座席などを〉予約する; 〈旅行などの〉(予約)切符を買う.

local : 場所の、土地の、(特定の)地方の、地元の、一地方特有の、特定の地方向けの、局所的な、同一区内の、「市内配達」の、市内の

saloon : (かつての西部の)酒場、バー、(ホテルなどの)大広間、(汽船の)談話室、社交室、(…の)店、(…)場

checked into〔記名して建物などの〕中に入る

                    〔ホテルなどに〕チェックインする

only to find~したばかりのところで~に気が付く

only : (時間が)つい…(解説的語義)

    ほんの…,たった…,…して初めて[ようやく]

find : 【意図せずに見つける】 他〈人・物を〉偶然見つける(解説的語義)

    〈…がある[いる]のを〉目にする

equip : 持たせる、装備する、(…を)用意させる、(…を)装備する、授ける、教授する、素養を与える、(…の)素養をつける、能力を養う、身じたくをする

equip ~ with : ~に…を備える[身に着けさせる

rival : 競争相手、ライバル、肩を並べる人、匹敵する人、好敵手

it seems : みたいですね、~だそうだ;~だそうです

steal盗む、(…を)こっそり取る、うまく手に入れる、盗塁する

fancy : (気まぐれで自由な)空想、(詩人・画家などの)創造的空想力、(事実に基づかないで想像された)思いつき、気まぐれな思い、思いつき、感じ、(個人的な)好み、嗜好、愛好
burst : 破裂する、爆発する、張り裂ける、はち切れる、決壊する、急に開く、ぱっと開く、はじける、ほころんでなる、(いっぱいで)はち切れる

burst in急に(ドアをあけて)入ってくる

grin : 歯を見せて笑う、(…に)歯を見せてにやっと笑う、歯を食いしばる、(怒り・軽蔑などで)(…に)歯をむく
showdown : (どたん場の)対決、(ポーカーで)ショーダウン

hot : 〈演技者・競技者など〉うまい,すばらしい.

hot : うまい、上手な

draw : 研究社 新英和中辞典での「draw」の意味〔+目的語(+out)+前置詞+(代)名詞〕〔…に向かって〕〈刀剣・ピストルなどを〉抜く 
collapse : つぶれる、くずれる、崩壊する、落ち込む、陥没する、失敗する、(過労・病気などで)倒れる、衰弱する、衰える、急に下落する

collapse崩れ落ちる,〈天井・床などが〉落ちる;他…を崩壊させる,つぶす,壊す

stink of~の匂いがする、~がプンプン匂う、~が腐るほどある

proceed : (いったん停止後または次の段階へ)続行する、(…を)続行する、(あることから)(…に)移る、進む、続けて、言い続ける、進行する、(…へ)さらに進む、おもむく、発する

lie on : 積もる、のしかかる、もたれる

meet one's match好敵手に出会う、困難に遭う

scratch : かき跡,かき傷; かすり傷.
better : (…より)いっそうよい、(二者の中で)いっそうすぐれて(いる)、(容態・気分など)(…より)よくなって、(病後)回復して、元気になって

as soon as : …するとすぐに、…するやいなや

as soon as I am able (to) できるだけ早く

fall back : 後ろへ下がる、退却する、たじろぐ、戻る、逆戻りする

leave〔+目的語+副詞(句)〕〈人・ものを〉(…に)置いていく; 置き忘れる,置き去りにする 《★文脈によって「副(句)」が略されることもある;

no doubt : 疑いなく、確かに、おそらく、多分

revival : 生き返り、復活、再生、回復、復興、再興、信仰復興(運動)、(信仰復興のための)伝道集会、再上演、再上映