"You Won't See Me"
Writers : credited Lennon-McCartney (by Paul McCartney )
Artist : The Beatles
Recorded : Thurthday1965/11/11 EMI Studios
Released :
Friday1965/12/03(UK) 「Rubber Soul」A面3曲目
Saturday1965/12/06(US) 北米オリジナル盤「Rubber Soul」A面3曲目
Friday1966/07/08(UK) EP「Nowhere Man」A面2曲目
2009/09/09 「Rubber Soul」[Remastered]
ポールの本 「The LYRICS」には載っていませんでした。
<歌詞和訳> "You Won't See Me" 邦題 "ユー・ウォント・シー・ミー"
君は僕に会おうとしない
[Verse 1]
When I call you up your line's engaged
I have had enough, so act your age
We have lost the time that was so hard to find
And I will lose my mind
僕が君に電話をかけても 君の電話は話し中になる
もう限界だ だから年相応の振る舞いをしてくれ
見つけるためにとても熱心だった時間が 僕たちになくなってしまい
僕は正気を失いそうだ
[Chorus]
If you won't see me (You won't see me)
You won't see me (You won't see me)
君が僕に会いたくないのなら (君は僕に会おうとしない)
君は僕を見なさないだろう (君は僕を見なさないだろう)
[Verse 2]
I don't know why you should want to hide
But I can't get through my hands are tied
I won't want to stay I don't have much to say
But I get turned away
僕は どうして君が隠れたいと思わなきゃいけないのかわからない
でも電話が通じなくて僕にはどうしようもない
ゆっくりしたいとは思っていない 言うべきことは少ないんだ
だけど僕は踵(きびす)を返された
[Repeat Chorus]
If you won't see me (You won't see me)
You won't see me (You won't see me)
君が僕に会いたくないのなら (君は僕に会おうとしない)
君は僕を見なさないだろう (君は僕を見なさないだろう)
[Bridge]
Time after time you refuse to even listen
I wouldn't mind if I knew what I was missing
自分に欠けていたのが何だったのかわかれば 僕は気にしないのに
何度も何度も 君は聞くことさえ拒絶する
[Verse 3]
Though the days are few they're filled with tears
And since I lost you it feels like years
Yes it seems so long girl since you've been gone
And I just can't go on
涙でいっぱいだった日々は数日にもかかわらず
君を失ってから何年も経ったように感じる
そう とても長く思える ガール 君が行ってしまってから
だから 僕はたぶん続けていけない
[Repeat Chorus]
If you won't see me (You won't see me)
You won't see me (You won't see me)
君が僕に会いたくないのなら (君は僕に会おうとしない)
君は僕を見なさないだろう (君は僕を見なさないだろう)
[Repeat Bridge]
Time after time you refuse to even listen
I wouldn't mind if I knew what I was missing
僕に欠けていたのは何だったのかわかれば 気にしないのに
何度も何度も 君は聞くことさえ拒絶する
[Repeat Verse 3]
Though the days are few they're filled with tears
And since I lost you it feels like years
Yes it seems so long girl since you've been gone
And I just can't go on
涙でいっぱいだった日々は数日にもかかわらず
君を失ってから何年も経ったように感じる
そう とても長く思える ガール 君が行ってしまってから
だから 僕はたぶん続けていけない
[Repeat Chorus]
If you won't see me (You won't see me)
You won't see me (You won't see me)
君が僕に会いたくないのなら (君は僕に会おうとしない)
君は僕を見なさないだろう (君は僕を見なさないだろう)
情報提供元(著作権者)Weblio
参考辞書 英辞郎
(引用できない英辞郎を使って訳した場合は、その単語や慣用句を太字斜体にして、自分で訳した訳を載せました)
call up : 研究社 新英和中辞典での「call up」の英訳〈人に〉電話をかける
line : (細くて強い)綱、ひも、なわ、糸(など)、物干し綱、釣り糸、(測量手・大工などの)測線、線、(点と点とをつなぐ)線、(直)線
line : 電話線; 電話.
例文 The line is busy. 《主に米国で用いられる》 [電話で]お話し中です 《★【比較】 《英》 The line is engaged.》.
engaged : (…に)従事して、携わって、忙しくして、(…に)着手して、(…で)時間がふさがって、予定があって、婚約中の、(…と)婚約して、約束をして、話し中で
engaged : 叙述的用法の形容詞 《主に英国で用いられる》
〈電話が〉話し中で (《主に米国で用いられる》 busy).
例文 The number [line] is engaged. お話し中です.act one's age : 年相応のことをする
act one's age : 研究社 新英和中辞典での「act one's age」の意味[通例命令形で] 年相応にふるまう.
have had enough : こりごり
I've had enough : もう付き合ってられない、もううんざり;もう無理;限界です例文 I've had enough もういいです
I've had enough もういいよ
I've had enough! こりごりだよ!
I have had enough! もうたくさんだ!I've had enough! もう懲り懲りよ!
so : そのように、このように、そのとおりに、このとおりに、そのとおりで、本当で、整然と(して)、きちんと整って、そう、まさに
so : 副詞 [接続詞的に; and so として] それゆえ,だから,それで.
lost : lose の過去形・過去分詞
lose : (うっかりして一時的に)失う、なくす、置き忘れる、遺失する、(…を)(事故などで永久に)失う、(…を)(維持できず)失う、見失う、迷う、道に迷う、途方に暮れる
so : 強意的に] 《口語》 とても,非常に,大変.
hard : 堅い、硬い、固い、(切ったり曲げたりしにくくて)堅い、硬質の、硬い表紙の、ハードカバーの、頑丈な、たくましい、熱心な
find : (努力して)見つけ出す、(探して)見つけ出す、捜し出す、見つけてやる、探してやる、見つけ出す、発見する、骨折って進む、たどり着く、(研究・調査・計算などをして)発見する
lose one's mind : I will lose my mind「僕は正気を失いそうだ」
if : Eゲイト英和辞典での意味
(主節の出来事の結果を表して)もし…なら(if節にwillを用いる)
例文 I'll turn down the radio if it will help you study.
勉強するのに役立つなら,ラジオの音を小さくしよう
(「勉強するのに役立つこと」は「ラジオの音を小さくすること」の結果)
see : 〈人に〉会う,面会する.
won't=will not の短縮形
will : [願望・主張; 固執・拒絶などを示して] (…しようと)欲する,(あくまでも)…しようとする.
例文 Let him do what he wíll.
彼のしたいということをさせなさい 《★will do の略》.
see : 〔+目的語+as補語〕〈…を〉〈…だと〉考える,見なす.
will : [単純未来を表わして] …だろう,…でしょう
why : (疑問副詞) なぜ、どうして、どういう理由で、なんのために、…との(理由)、…する理由
should : [why,how などとともに用いて,当然の意を強調して] …しなければならない,…して悪いはずがない.
例文 Why should he go for you?
どうして彼が君の代わりに行かねばならないのか.
want to : 食指が動く、たがる、んとする、んと欲す、したい、したがる、たがる、〔+目+前+(代)名〕[it を主語にして] (時間が)〔…まで〕まだ〈…〉ある、〈《主語》の抱く希望〉・たい
hide : (…を)隠す、隠れる、見えないようにする、かくまう、あらわに出さない、秘密にする、ひどく(むち)打つ
get through : …を通り抜ける、…を通り抜けて着く、を切り抜ける、を過ごす、…を(し)終える、に合格する、を通過する、を平らげるget through : (電話などで)〔相手(の番号)に〕通じる, 連絡がつく 〔to〕.
例文I couldn't get through to her (by [on the] phone).彼女に電話連絡がつかなかった.
tied : tieの過去形、または過去分詞
tie : (ひも・ロープなどで)(…を)結びつける、縛る、くくる、(…で)(…を)結びつける、(…に)(…を)結びつける、結ぶ、ひもを結ぶ、(…を)ひもなどで結んでつける、(…に)作る、束縛する
have one's hands tied : 何でも自由にできない
have one's hands tied : my hands are tied「僕にはどうしようもない」
won't : will not の短縮形will : …だろう、…でしょう、…するつもりである、…しようと思う、…するつもりですか、…してくれませんか、…しませんか、…してくださる、(…しようと)欲する、(あくまでも)…しようとする
stay : (場所に)居残る、とどまる、(場所に)とどまる、ゆっくりして(…に)付き合う、滞在する、客となる、(…に)滞在する、宿泊する、家に泊まる、(…の)ままでいる
not have much to say : I don't have much to say
「言うべきことは少ないんだ」
get : 〈…を〉〈…〉される.例文 I got my arm broken. (けんか・事故などで)腕を折られた[折った].
turn : 〔+目的語+副詞(句)〕(回転させて)〈…の〉方向[位置]を変える.
away : 離れて、向こうに(行って)、(遠く)離れて、別の所にいて、不在で、別の場所に(しまって、片づけて)、あちらへ、去って、なくなって
turn away : 追い払う、支持しない、同情しない
time after time : 再三再四
time after time : I wouldn't mind if I knew what I was missing「何度も何度も 君は聞くことさえ拒絶する」
refuse : 断わる、拒絶する、拒否する、辞退する、はねつける、拒む、求婚をはねつける、(…に)断わる、(…に)拒否する、どうしてもしないlisten : (意識して)聞く、聞こうとする、傾聴する、聞く、(…が)聞く、(…に)耳を貸す、従う、(予期して)(…に)聞き耳を立てる、聞こえる、まあ聞きなさい
mind : 〔+wh.〕〈…かと〉気をもむ.
例文 I don't mind which of them comes.
彼らのうちだれが来ようとかまわない
mind : [通例否定・疑問文に用いて] いやと思う,気にする,反対する.
I wouldn't mind : I wouldn't mind if I knew what I was missing
「僕に欠けていたのは何だったのかがわかれば 気にしないのに」
missing : Eゲイト英和辞典での意味
形容詞 欠けている;見当たらない,行方不明のthough : …だけれども、…にもかかわらず、もっとも…であるが、たとえ…でも、よし…にせよ
few : ほとんどない、少数しかない、少しはある、ないことはない、数が少ない、ほんの少数で、(多数に対して)少数の人、少数派、(選ばれた)少数者
few : 叙述的用法の形容詞 数が少ない,ほんの少数で 《★《口語》 では 《あまり用いられない語》》.
feel : 触ってみる、(…に)触れる、(…に)触って知る、触れて知る、手探りで進む、慎重に事を進める、(身体で)感じる、感じる、感覚がある、(…が)感じる
seem : (…と)見える、見える、思われる、らしい、(…が)ありそうに思える
just : たぶん
例文 He just might pass the exam. 彼はたぶん試験に合格するだろう.
go on : (さらに)(…へ)進む、次の(約束の)場所へ行く、進む、移る、(行動・関係などを)続ける、続ける、さらに進んでする、(通例好ましくない) 態度をとり続ける、ふるまう、しゃべり続ける
ウキペディアに以下があります。
背景
「ユー・ウォント・シー・ミー」は、マッカートニーと当時の婚約者ジェーン・アッシャーとの関係を題材としている。この曲が書かれた頃、アッシャーはマッカートニーを拒絶していた。マッカートニーよりも4つ年下であるアッシャーは、女性は家を守るべきであるというマッカートニーの保守的な考えを受け入れず、ロンドンで『ラバー・ソウル』のためのセッションを行なっていた1965年後半、アッシャーはブリストル・オールド・ヴィク劇場で行なわれる舞台のオファーを受けていた。これにより、2人の関係が悪化することとなった。その後ブリストルにいたマッカートニーがアッシャーに電話をかけるも、アッシャーは電話に出ないことで拒絶した。
マッカートニーは、本作について「いつもはギターかピアノを使ってコードから曲を作るんだけど、この曲はたったの2つの音から生まれた。ギターの2本の高音弦の組み合わせでね。それから『ユー・ウォント・シー・ミー』を書き上げたんだ。これは完全に僕の仕事だよ。でも僕はいつだって喜んでジョンとの連名でクレジットをつけたよ。なにしろ彼にはセッションで「それいいね」って言う機会があるのだから」と語っている。
本作が書かれた時期には、同じくマッカートニーとアッシャーの関係性を題材とした「恋を抱きしめよう」("What Goes On"です)と「君はいずこへ」("I'm Looking Through You"です)も書かれており、これまでの幸せなラブソングからの変化が見られる。ジャーナリストのハワード・スーンズは、本作におけるマッカートニーについて「冷酷で、嫉妬深いボーイフレンド」と表現している。
"What Goes On" についても、「同じくマッカートニーとアッシャーの関係性を題材とした」と書いてありますね。
"What Goes On" はジョンが、クオリーメン時代あたりに作り、ポールとリンゴがミドル・エイトの歌詞を書き加えたものです。
"What Goes On" の投稿で私は以下を書きましたが、周知されていることだったんですね。
「元はジョンが作った曲とのことですが、ポールと恋人のジェーンを感じたので、それを妄想して訳しました。」
すみませんでした。
"You Won't See Me"「I」はポール。「you」は恋人のジェーン。を妄想して訳しました。
以下は妄想です。
ポールは、ジェーンと結婚して一緒に暮らしたいと思っていましたが、ジェーンは演劇を続けたいと考えていました。
ポールを残して舞台出演を選択し遠く離れたブリストルに行ったジェーン。ポールは、サプライズでジェーンに会いに行きました。ブリストルに着いたポールは、通りの反対側の歩道を歩いているジェーンをみかけ、声をかけました。
でもジェーンはポールを見かけたとたん、背を向け去って行ってしまいました。
それがどういうことを意味するのか…ポールは知りたくてジェーンに何度も何度も電話しましたがジェーンがその電話に出ることはありませんでした。
僕に会いたくないのなら、君は僕を結婚対象として見なしていないのだろう。
自分に欠けていたものは何だったのか知りたい。それが聞ければいいいんだ。それなのに君は僕に会おうとしない。
以上妄想でした。
[Verse 1]
When I call you up your line's engaged
I have had enough, so act your age
We have lost the time that was so hard to find
And I will lose my mind
僕が電話をかけても 君の電話は話し中になる
もう限界だ だから年相応の振る舞いをしてくれ
見つけるためにとても熱心だった時間が 僕たちになくなってしまい
僕は正気を失いそうだ
「We have lost the time that was so hard to find」は、
時制が現在完了形の「have lost」と過去形の「was」になっています。
イメージは、
「過去にはお互いに忙しい中、一生懸命、時間をみつけて会っていたのに、そんな時間はだんだん少なくなり、今となっては完全になくなってしまった。」
です。
[Chorus]
If you won't see me (You won't see me)
You won't see me (You won't see me)
君が僕に会いたくないのなら (君は僕に会おうとしない)
君は僕を見なさないだろう (君は僕を見なさないだろう)
バリー・マイルズ著 竹林 雅子翻訳
「ポール・マッカートニー/ メニー・イヤーズ・フロム・ナウ」という本に
"Norwegian Wood (This Bird Has Flown)" の歌詞にブラック・ユーモアが込められているという内容に続いて…、以下のことが載っています。
363ページ
ポールの"ユー・ウォント ミー"にも、言葉遊びが見られる。 この曲は、彼からの電話に出ようとしない女性を歌ったものである。
「ポールの"ユー・ウォント ミー"にも、言葉遊びが見られる。」と書いてありました。
"Please Please Me" の「Please」のように、歌詞に言葉遊びがあるとしたら、
この[Chorus]なのかなと思いました。
「see」を2種類の意味で使っていると考えました。
「see」の意味に
see : 〈人に〉会う,面会する.
see : a [通例様態の副詞を伴って] 〈…を〉(…と)考える.
例文 as I see it 私の考えるところでは.
b〔+目的語+as補語〕〈…を〉〈…だと〉考える,見なす.
例文 Some saw the affair as a tragedy.
その事件を悲劇として見る人もいた.
があります。
「もし君が僕に会いたくないなら、君は僕を結婚対象として見なしていないのだろう、考えていないのだろう。」を妄想し、
「君が僕に会いたくないのなら 君は僕を見なさないだろう 」と訳しました。
[Verse 2]
I don't know why you should want to hide
But I can't get through my hands are tied
I won't want to stay I don't have much to say
But I get turned away
僕は どうして君が隠れたいと思わなきゃいけないのかわからない
でも電話が通じなくて僕にはどうしようもない
ゆっくりしたいとは思っていない 言うべきことは少ないんだ
だけど僕は踵(きびす)を返された
「I get turned away」が、事の始まりだと妄想しました。
"You Won't See Me"のスチュエーションの最初は電話ではなく、
ポールはジェーンと対面した。
その時に「turn away」されたから、ポールは電話をかけるしかなかった。
でも、電話をかけてもジェーンの電話はお話し中なので…
ジェーンはきっと、自分の顔を見て立ち去ったあと、誰かの家に身を隠しているんだhide とポールは考えている。
以上、妄想でした。
英辞郎に「get turned away」の例文に以下がありました
get turned away at the door 門前払いをされる、玄関先で追い返される
この例文から、体の向きを変えてその場を離れなければならい状況を
「turn away」に妄想しました。
turn : 〔+目的語+副詞(句)〕(回転させて)〈…の〉方向[位置]を変える.
away : 離れて、向こうに(行って)、(遠く)離れて、別の所にいて、不在で、別の場所に(しまって、片づけて)、あちらへ、去って、なくなって
「I get turned away」には、例文のように「at the door」はついていないので
「I get turned away」がどこで起こったことなのかはわかりません。
もしかして本当に玄関先なのかもしれませんが、
どんな場面でも妄想できるように「僕は踵(きびす)を返された」と意訳しました。
Weblio辞書
踵を返す:かかとの向きを反転させるさま。すなわち正反対の方向に向いて進み、それまでの進行方向から遠ざかる方向に歩くこと。「踵をめぐらす」とも言う。
「踵を返した」のはジェーンで、「踵を返された」のがポールです。
以下は妄想です。
道で偶然、ポールはジェーンに会いました。
ジェーンはロンドンに居ると思っていたポールがブリストルに居て自分の前に急に現れたので、びっくりしたのもあって、踵を返して立ち去ってしまいました。
ブリストルに滞在中に、ポールはどうしてもジェーンの気持ちを聞きたいと思い電話をしている。でも繋がらない。
以上、妄想でした。
同日追記
「I won't want to stay 」(ゆっくりしたいとは思っていない)
stay : (場所に)居残る、とどまる、(場所に)とどまる、ゆっくりして(…に)付き合う、滞在する、客となる、(…に)滞在する、宿泊する、家に泊まる、(…の)ままでいる
「stay」を「ゆっくりして」の意味を使いましたが、
私の本当の妄想は「僕は滞在したいとは思っていない」でした。
"You Won't See Me" の背景
バリー・マイルズ著 竹林 雅子翻訳
「ポール・マッカートニー/ メニー・イヤーズ・フロム・ナウ」363ページ
ポールの"ユー・ウォント ミー"にも、言葉遊びが見られる。 この曲は、彼からの電話に出ようとしない女性を歌ったものである。
ボール「普通はギターかピアノでコードをフルに使って作曲するけど、これはシンプルな二音符だけで作った曲だ。 ギ ターの最初の二本の弦の上の方で、 二音符のプログレッションを使った。EとBのストリングスだよ。Eは高い位置の まま、Bは半音ずつ下げて曲を作った。ちょっとは変化させたけど、基本は二音符。 単純に下げ続ける代わりに、一度 上げてからまた下げたりという変化は加えたよ。僕の記憶では一〇〇%僕の作品だけど、ジョンの貢献も喜んで認めるよ「うん、それで良くなった」なんてアドヴァイスをしてもらった可能性はあるんだから。すごくモータウン風の、ジ ェイムス・ジェイムソンの雰囲気のある歌だと思う。彼はメロディアスなベース・ラインを弾くすごいベーシストでね。 当時、メロディアスなベースを弾いていたのは、彼と僕とブライアン・ウィルソンの三人だった。 LA、デトロイト、 ロンドンとまったく違う方角から互いに影響し合っていたんだよ」。
ポールの本 「The LYRICS」
"What Goes On" は、元はジョンが作ったということで、ポールの本 「The LYRICS」に載っていないのはわかるのですが、
"I'm Looking Through You"
"You Won't See Me"
"I've Just Seen A Face"
も、「The LYRICS」に載っていません。
"We Can Work It Out" は、ポール自身を「自分勝手な話だよね」と曲の説明に添えて
「The LYRICS」に載っていました。
何も語らないのは…
ポールの男としての優しさ?それともプライド?