"We Can Work It Out" | タコさんの庭

タコさんの庭

ビートルズの歌詞和訳に挑戦

"We Can Work It Out" 

Writers : credited Lennon-McCartney (by John Lennon and Paul McCartney )

Artist :  The Beatles

Recorded : Wednesday1965/10/20, Friday1965/10/29 EMI Studios

Released : 

single double A-side Friday1965/12/03(UK) A-side "Day Tripper" 

single double A-side Monday1965/12/06(US) A-side "Day Tripper"

single double A-side Saturday1966/01/15(JP) A-side "デイ・トリッパー" 

Manday1966/06/20(US, CA) 「Yesterday and Today」B面3曲目

1966/12/10(UK)1967/02/05(JP)「A Collection Of Beatles Oldies」(Compilation Album)                            1987年アルバムのCD発売に伴いビートルズのカタログから削除される

1973/04/01 「The Beatles 1962-1966」

1988/03/07   「Past Masters Vol.2」2009/09/09 [Remastered]

2000/11/13   「1」

2023/11/10   「The Beatles: 1962-1966 (2023 Edition)」

 

 裏 裏焼き

            1966年来日東京ヒルトンホテル(現キャピトル東急ホテル)での写真

 

Artist : Paul McCartney

1993/11/08  「Paul is Live」

 

 <歌詞和訳> "We Can Work It Out" 邦題 "恋を抱きしめよう"
         僕たちなら解決できるさ

[Verse 1]

Try to see it my way
Do I have to keep on talking till I can't go on?
While you see it your way
Run the risk of knowing that our love may soon be gone

We can work it out
We can work it out

    僕の身になって考えてくれないか

    僕が続けられなくなるまで同じことを繰り返し話さなければいけないの?

    自分(君)のやりたいように考えている間は

    僕たちの愛がもうすぐなくなるかもしれないことを知るというリスクがある

    僕たちなら解決できるさ

    僕たちなら解決できるさ

    

[Verse 2]

Think of what you're saying
You can get it wrong and still you think that it's alright
Think of what I'm saying
We can work it out and get it straight or say good night

We can work it out
We can work it out

    自分(君)が言ったことを考えてみてよ

    君は間違った思い込みをしている 君はまだ大丈夫だと思っている

    僕が言ったことを考えてみてよ

    僕たちなら解決してちゃんと理解しあえる それともおやすみを言うかい

    僕たちなら解決できるさ

    僕たちなら解決できるさ

 

[Bridge]

Life is very short and there's no time
For fussing and fighting, my friend

I have always thought that it's a crime
So I will ask you once again

    人生はとても短いんだよ だから文句を言ってけんかしているための時間は

    ないんだよ ねぇ君

    僕はいつも残念なことだと思っていた

    だからもう一度君に尋ねるよ

    

[Verse 3]

Try to see it my way
Only time will tell if I am right or I am wrong
While you see your way
There's a chance that we might fall apart before too long

We can work it out
We can work it out

    僕の身になって考えてくれないか

    僕が正しいのか間違っているのかは 時が経てばわかるだろう

    君のやりたいように考えている間は

    そう遠くない将来に僕たちがだめになる可能性だってあるんだよ

    僕たちなら 解決できるさ

    僕たちなら 解決できるさ

 

[Repeat Bridge]

Life is very short and there's no time
For fussing and fighting, my friend
I have always thought that it's a crime
So I will ask you once again

    人生はとても短いんだよ だから文句を言ってけんかしているための時間は

    ないんだよ ねぇ君

    僕はいつも残念なことだと思っていた

    だからもう一度君に尋ねるよ

 

[Repeat Verse 3]

Try to see it my way
Only time will tell if I am right or I am wrong
While you see it your way
There's a chance that we might fall apart before too long

We can work it out
We can work it out

    僕の身になって考えてくれないか

    僕が正しいのか間違っているのかは 時が経てばわかるだろう

    君のやりたいように考えている間は

    そう遠くない将来に僕たちがだめになる可能性だってあるんだよ

    僕たちなら 解決できるさ

    僕たちなら 解決できるさ

 

 

情報提供元(著作権者)Weblio

参考辞書 英辞郎goo辞書

(引用できない英辞郎goo辞書を使って訳した場合は、その単語や慣用句を太字斜体にして、自分で訳した訳を載せました)

try to : ~してみる

see : [通例様態の副詞を伴って] 〈…を〉(…と)考える.

have to : ねばならない;ねばなりません 

keep on :  〈…し〉続ける 〈doing〉《★【用法】 keep doing (cf. keep 自動詞 2b) は動作や状態の継続を表わすが, keep on doing は前者よりも強調的で反復, しばしば執拗さを暗示する》.

keep on : Do I have to keep on talking

    「同じことを繰り返し話さなければいけないの?」

till : …まで、…になるまで、に至るまで(ずっと)、…までは(…しない)、…になって初めて(…する)、(…分)前

go on : (さらに)(…へ)進む、次の(約束の)場所へ行く、進む、移る、(行動・関係などを)続ける、続ける、さらに進んでする、(通例好ましくない) 態度をとり続ける、ふるまう、しゃべり続ける

while : …する間、…するうち、…と同時に、…する限り、…とは言え、…としても、ところが一方、しかるに、同時に

run the risk of : ~の危険を冒す

know : 知る、知っている、(…が)わか(ってい)る、思えない、(…で)ないと思う、(…が)知る、知り合いである、懇意である、交際している、(…を)熟知している

may : …してもよろしい、…してもさしつかえない、…するのはもっともだ、…かもしれない、おそらく…であろう、おそらく…かもしれない、…したかもしれない、(一体・だれ・何・どうして)…だろう、…かしらん、…だろうか

soon : まもなく、(もう)すぐ、そのうちに、早めに、早く、すみやかに、すばやく、やすやすと、わけなく

gone : our love may soon be gone

   「僕たちの愛がもうすぐなくなるかもしれない」  
work out : 次第に出てくる、(…に)算定される、解ける、出る、(うまく)いく、結局(…と)なる、訓練する、練習する、運動をする

work outwork out : We can work it out 

           「僕たちなら解決できるさ」
think of : …のことを考える、…のことを想像する、…のことを考えてみる、夢想する、…を思い出す、を思いつく、…を言い出す、…のことを(…と)考える、みなす

can : …(することが)できる、…のしかたを知っている、…している、…してもよい、…しなさい、するとよい、…しなければならない、…してはいけない、…がありうる、することがある

get it wrong : You can get it wrong

                     「君は間違った思い込みをしている」

still : まだ,今までどおり 《★【類語】 still は前の動作や状態がその時なお続いている場合に用いる; yet は動作や状態がもう終わったか,まだ終わらないかをいう場合に用いる》.

alright : = all right

all right : still you think that it's alright

    「君はまだ大丈夫だと思っている」

straight : 〔思考などが〕正しい、きちんとした、はっきりした

get ~ straight : We can work it out and get it straight

                        「僕たちなら解決してちゃんと理解しあえる」
life : 不可算名詞 人生; 世間,この世.

fuss : 無用な騒ぎ、空騒ぎ、(つまらぬことで)やきもきすること、いらいら、口論、けんか

fussfuss : For fussing and fighting

      「文句を言ってけんかしているための」

fuss and fight : 例文 busy fussing and fighting 

fight : 〈複数のものが〉戦う; 格闘する,けんかをする.

my friend friend : my friend「ねぇ君」

always : Eゲイト英和辞典での意味 いつも,常に

thought : think の過去形・過去分詞

crime :  [a crime] 《口語》 残念なこと,遺憾なこと.
ask尋ねる、質問する、する、(…を)尋ねる、依頼する、求める、請う、頼む、(人に)頼む、招待する

once againもう一度
only time will tel :         例文 Only time will tell if he was right.

                                      彼が正しいかは、時間がたてば分かることだ

right :  (道徳上・一般通念からみて)正しい、正当な、正義の、正しくて、当然で、間違いのない、正しい、正確な、適当な、適切な

wrong (道徳的に)悪くて、不正で、よくなくて、悪くて、正しくない、誤った、間違った、(…に)間違っていて、不適当な、不適切な

chance :  There's a chance ~

     「~ 可能性だってあるんだよ」

might :  may の過去形、…してもよろしい、…かもしれない、(一体)…だろう、…するために、…できるように、…したかもしれない(が)、たとえ…であったにしても、…してもよい(のなら)、…するかもしれないのだが 

fall apart :  ばらばらに壊れる、崩壊する、だめになる、くじける

before too long :  いずれそのうちに、あまり遠くない将来に

before too long :  before too long

        「そう遠くない将来に」

 

????

ポールの本 「The LYRICS」に、その当時ポールが付き合っていたジェーンと1965年はギクシャクしていたと書いてありました。「I」はポール、「you」はジェーンを妄想して訳しました。

 

[Verse 1]

Try to see it my way
Do I have to keep on talking till I can't go on?
While you see it your way
Run the risk of knowing that our love may soon be gone

We can work it out
We can work it out

    僕の身になって考えてくれないか

    僕が続けられなくなるまで同じことを繰り返し話さなければいけないの?

    自分(君)のやりたいように考えている間は

    僕たちの愛がもうすぐなくなるかもしれないことを知るというリスクがある

    僕たちなら解決できるさ

    僕たちなら解決できるさ

 

Try to see it my way」の「way」の訳には、いつも悩みます。

 

ポールの本「The LYRICS」に

「"Try to see it my way"という一方的な押しつけだ。」と書いてありました。

"Try to see it my way" が「一方的な押しつけ」になるような訳にしなくては。

 

my way」(僕の道,  僕のやり方,考え方)を

try to see」(見ようとしてくれ, 理解しようとしてくれ, 考えようとしてくれ )

「僕の身になって考えてくれないか」と意訳しました。

 

see it」の「it」は、この後に出てくるフレーズ「work it out」や「get it wrong」や「get it straight」と同じで、慣用句における漠然とした目的語の「it」だそうです。

秋山直樹著「ビートルズ英語読解ガイド」で勉強させていただきました。秋山さんありがとうございました。

 

 

曲名でもある「We Can Work It Out」の訳にも迷いました。

work out : 次第に出てくる、(…に)算定される、解ける、出る、(うまく)いく、結局(…と)なる、訓練する、練習する、運動をする

work out : 〔トラブルなどが〕何とか解決する、丸く収める、何とかなる、うまくいく、いい結果が出る、良い結果となる

work out : 〈事が〉うまく運ぶ,〈問題などが〉解決する

work out

日本の詞だと「解決」という言葉は堅苦しいイメージがありますが、

具体的な表現「解決する」を選びました。

We Can Work It Out」を「僕たちなら解決できるさ」と訳しました。

 

 

[Verse 2]

Think of what you're saying
You can get it wrong and still you think that it's alright
Think of what I'm saying
We can work it out and get it straight or say good night

We can work it out
We can work it out

    自分(君)が言ったことを考えてみてよ

    君は間違った思い込みをしている 君はまだ大丈夫だと思っている

    僕が言ったことを考えてみてよ

    僕たちなら解決してちゃんと理解しあえる それともおやすみを言うかい

    僕たちなら解決できるさ

    僕たちなら解決できるさ

 

or say good night」を「それとも今日はお休みを言うかい」と疑問文に訳したのは、

[Verse 1]や[Verse 3]と比べると、「ナ・ァイト↑」と語尾があがっている気がしたからです。

でもポールのの本「The LYRICS」に「?」はついていません。「?」は私の妄想ですアセアセ

 

「自分が言ったことを考えてみてよ 君は間違った思い込みをしている 君は僕たちの関係はまだ大丈夫だと思っているけれど、僕が僕が言ったことを考えてみてよ。話し合おうよ。僕たちなら解決できるし、理解し合えるよ。それとも今日はおやすみを言うかい?」??

 

 

 

[Bridge]

Life is very short and there's no time
For fussing and fighting, my friend

I have always thought that it's a crime
So I will ask you once again

    人生はとても短いんだよ だから文句を言って

    けんかしている時間はないんだよ ねぇ君

    僕はいつも残念なことだと思っていた

    だからもう一度君に尋ねるよ

 

my friend」は、"If I Needed Someone" で呼びかけだということを学びました。

"If I Needed Someone" の「my friend」は、親しみを感じましたが、

"We Can Work It Out" の「my friend」は、ちょっと冷たい感じが伝わります。

 

 

以下は妄想です。

「人生は短い。君とけんかするのではなく話し合いたいんだ。僕たちは理解しあえるはずだから話し合おうよ。僕たちなら解決できるさ。それとももう今日はもう寝るかい。もう一度君に尋ねるよ。君は僕のことを考えてくれたことはある?」??

 

 

背景

バリー・マイルズ著 「ポール・マッカートニー/ メニー・イヤーズ・フロム・ナウ」翻訳 竹林 雅子 288ページ 

 これはポールがレンブラントで書いた曲だ。 レンブラントは、1964年7月にボールが父親のために購入した、寝室が五部屋あるお屋敷だった。かなり広い庭付きのチューダー王朝風のこの屋敷は、リヴァプールから15マイル離れた緑の多い郊外のチェシャー州ヘズワルのディー川河口を見渡す半島に位置し、購入価格は当時としては大変高額な8750ポンドだった。ポールはさらに8千ポンドを注ぎ込んで、セントラルヒーティングを設置し、家の飾りつけをした。この家のダイニングに置かれたピアノでポールはよく作曲をしたが、この歌はみんなから離れて一人、奥の寝室でギターで作った曲だった。 

 

ポール「ちょっとアップ・テンポのカントリー&ウェスタン曲として書いたんだ。タイトルもヴァースも基本的なアイデアを作ってから、ジョンと一緒に仕上げをして、素敵なミドル・エイトも一緒に作った。 "Life is very short. There's no time for fussing and fighting, my friend" の部分のことだよ。 そこにドイツ・ワルツみたいなのを入れたのはジ ョージ・ハリスンのアイデアだった。セッション中にアレンジを作っていたら、出て来たアイデアだ。それと、セッション中にスタジオでハルモニウムを発見して、『この音色を使ってみたい』と、ちょっとした色づけに基本コードをハル モニウムで入れてみた。 今ならバッドと呼ぶ、全体をカヴァーするサウンドとしてね。 歌詞は個人的な内容だったんだろうな。誰かに言いたいことがあったり、自分の考えをはっきりさせたいときに、歌詞を書くのはいいことなんだよ。 精神分析医に行く代わりに、実際に相手に言いたいことを歌詞に書けばいいんだから」。