"This Boy" | タコさんの庭

タコさんの庭

ビートルズの歌詞和訳に挑戦

"This Boy" 

Writers : credited Lennon-McCartney (by John Lennon )

Artist :  The Beatles

Recorded : Thursday,1963/10/17, EMI Studios

Released :  

singleB Friday,1963/11/29(UK)   A-side"I Want To Hold Your Hand"

Monday,1964/01/20「Meet The Beatles!」(US) A面3曲目

1988/03/07 「Past Masters Vol.1」

1995/11/20 「The Beatles Anthology 1」

        Live on 『Two of a Kind』The Morecambe And Wise Show (収録 1963/12/02) 

CD single 1995/12/04(UK), 1995/12/31(US), 1996/01/01(JP)

      "Free As A Bird"  "I Saw Her Standing There (Take 9)" 

      "This Boy (Take 12 & 13)"  " Christmas Time (Is Here Again)"

2013/11/11 「The Beatles on Air Live at BBC Volume2」Disc2

         1963年12月21日に放送の『Saturday Club』での音源

2023/11/10   「The Beatles: 1962-1966 (2023 Edition)」

 

  

 <歌詞和訳>"This Boy" 邦題 "ジス・ボーイ" シングル盤発売当時の邦題"こいつ"   

                    今のあいつ

[Verse 1]

That boy took my love away
Though he'll regret it someday
But this boy wants you back again

    あの頃のあいつは 僕の愛する人を遠ざけていた

    彼はその事をそのうち後悔するのだけれど

    でも今のあいつは あなたにまた戻ってきてほしいと思う

    

[Verse 2]

That boy isn't good for you
Though he may want you too
This boy wants you back again

    あの頃のあいつは あなたに対して親切ではなかった

    彼もおそらく あなたを必要としていたにもかかわらず

    今のあいつは あなたにまた戻ってきてほしいと思う

 

[Bridge]

Oh, and this boy would be happy
Just to love you, but oh my
That boy won't be happy
Till he's seen you cry

    あぁ 今のあいつは幸せになっただろう

    あなたを愛せるだけで,  だけどなんでだ

    あの頃のあいつは幸せになれないだろう

    あなたが泣いたのを 彼が理解するまで

 

[Verse 3]

This boy wouldn't mind the pain
Would always feel the same
If this boy gets you back again
This boy. This boy. This boy

    今のあいつだったら その痛みを気にしなかっただろう

    いつでも同じように感じていただろう

    今のあいつが また戻ってくるあなたをつかまえれば

    今のあいつは 今のあいつは 今のあいつは

 

[Outro]

This boy
This boy
This boy

    今のあいつは

    今のあいつは

    今のあいつは

 

 

情報提供元(著作権者)Weblio

参考辞書 英辞郎

(引用できない英辞郎を使って訳した場合は、その単語や慣用句を太字斜体にしてあります)

that : Eゲイト英和辞典での「that」の意味 そのとき,あのとき

boy : Eゲイト英和辞典での「boy」の意味 青年,若者;男子生徒[学生];((口))男,やつ(特に親しみを込めて使う

love : Eゲイト英和辞典での「love」の意味 恋をした相手;恋人,愛する人
take away : (…を)持っていく、(…を)取り除く、(店で)買って持って帰る

take : (手などで)取る、(…を)取る、つかむ、(…を)抱く、抱き締める、(わな・えさなどで)捕らえる、捕縛する、捕虜にする、(…を)(…で)捕らえる、占領する

away : 離れて、向こうに(行って)、(遠く)離れて、別の所にいて、不在で、別の場所に(しまって、片づけて)、あちらへ、去って、なくなって

though : …だけれども、…にもかかわらず、もっとも…であるが、たとえ…でも、よし…にせよ

regret : 〈すでに起こったこと・過ちなどを〉後悔する,悔しがる; 〈人の不幸などを〉悲しむ.

someday

this : この、ここの、こちらの、こういう、(たった)今の、現在の、今…、当…、ある(一人の)

want : 欲する、(…が)欲しい、(…を)望む、用事がある、用事で捜している、したい(と思う)、望む、ほしいと思う、もらいた(くな)い、(…が)望む

back : もとへ,もとの場所[状態]へ; 戻って,逆戻りして,戻して.

again : 再び、また、重ねて、元の所へ、さらにそれだけ、もう…だけ、さらに、そのうえに、また一方

good : 親切な,思いやりのある.
good for : 有用な、応じる資力があって、良い、具合が良くて、望ましくて

may : …してもよろしい、…してもさしつかえない、…するのはもっともだ、…かもしれない、おそらく…であろう、おそらく…かもしれない、…したかもしれない、(一体・だれ・何・どうして)…だろう、…かしらん、…だろうか

want : 《主に英国で用いられる》〈人・ものが〉〈…が〉必要である,いる.
would : …であろう、…しよう、(どうしても)…しようとした、常習的に…する、いつも…する、…したものだった、よく…した、…だったろう、…する能力があった、…することができた

happy : 幸福な、幸せな、楽しい、満足な、(…に)満足して、幸せそうな、うれしそうな、うれしくて、喜ばしくて、(…を)うれしく思って
just

oh my : 〈驚きあきれるようす〉・まあまあ、すわ、扨も、何と
won't : will not の短縮形

will not : するつもりはない;しないつもりだ;しないだろう;どうしてもしようとしない;(古語)すまじ

till : …まで、…になるまで、に至るまで(ずっと)、…までは(…しない)、…になって初めて(…する)、(…分)前

see : わかる,理解する.

cry : (大声で)叫ぶ、どなる、叫ぶ、(声をあげて)泣く、大声で泣く、泣く、(泣いて)(…を)欲しがる、鳴き叫ぶ、ほえる、遠ぼえする

wouldn't mind :

pain : (肉体的)苦痛、痛み、(局部的な)痛み、(精神的な)苦痛、苦悩、心痛、骨折り、苦労、いやな人、うんざりさせる人
always : 常に、いつでも、しょっちゅう、いつまでも、永久に

feel : 触ってみる、(…に)触れる、(…に)触って知る、触れて知る、手探りで進む、慎重に事を進める、(身体で)感じる、感じる、感覚がある、(…が)感じる

if : もしも…ならば、…とすれば、たとえ…としても、…ではあるが、…としても、…の時はいつでも、…かどうか

get : 受け(取)る、(要求・懇願によって)もらう、得る、持つようになる、(…で)受ける、身につける、(うまく)する、してもらう、される、手に入れる

get : つかまえる. 〈魚などを〉とる; 〈人などを〉捕らえる.

get : (知力や感覚で)とらえる

   b. 《口語》〈…を〉理解する,のみ込む.

 

 

????

「This Boy」は1963年23歳のジョン。「That boy」は過去のジョン。

そして、「me」も「he」も、全部ジョンだと妄想しました??

「you」は、ジョンの母ジュリアだと妄想しました??

 

Weblioの辞書で「that」を調べると、下の方にEゲイト英和辞典での「that」の意味が載っていて、そこには「 そのとき,あのとき」という意味が書いてありました。

では「this」は?

this : この、ここの、こちらの、こういう、(たった)今の、現在の、今…、当…、ある(一人の)

「this」には「今の」という意味がありました。

 

「that」(そのとき,あのとき)、「this」(今の) の意味を辞書で見つけた時、

ジョンは過去の自分と今の自分を歌っているのだと妄想しました??

 

「boy」(男の子・少年)を「あいつ」と意訳しましたが、親しみを込めた「あいつ」をイメージしてください。「あいつがさぁ」と親しみをこめて人に話す事ありますよね。そんなイメージです。

 

"This Boy" という曲に「I」という単語は一度も出てきませんが「me」がでてきます。「I」はそこに居ます。ジョン「I」は「過去の自分」「今の自分」を客観視して母ジュリア「you」への想いを歌っていると思います??

ジョンと母ジュリアがどんな関係だったかを、 "Not A Second Time" を見ていただくと少しわかります。私の妄想部分はスルーして、下の方に本の引用があるので、それを見ていただけると…二人の関係が少しわかると思います。

 

 

[Verse 1]

That boy took my love away
Though he'll regret it someday
But this boy wants you back again

    あの頃のあいつは 僕の愛する人を遠ざけていた

    彼は その事をそのうち 後悔するのだけれど

    でも今のあいつは あなたにまた戻ってきてほしいと思う

 

上のサイトでは、[Verse 1]に「Though」 はなく「He'll regret it someday」になっています。でも短く「ゾ」って聴こえたので、「Though he'll regret it someday」で訳しています。

 

That boy took my love away」(あの頃のあいつは 僕の愛する人を遠ざけていた)の

take one's away」の訳に迷いました。

「~を連れ出す」「~を連れ去る」という意味があるそうです。

人でなければ「take away」で以下の意味があります。

take away(…を)持っていく、(…を)取り除く、(店で)買って持って帰る

どれも、ピンときませんでした。

take one's away」を「~を遠くへ持っている」と訳し「遠ざける」と辞書にはない訳にしてしまいましたアセアセ 意訳というより、違訳ですうずまき

 

「僕が12~13歳の時、母さんは僕の元へ帰って来たのに遠ざけてしまった。僕はその事をあとで後悔する。でも23歳の僕は、死んでしまったあなたにまた戻って来てほしい」と歌っていると思いました。

 

 

[Verse 2]

That boy isn't good for you
Though he may want you too
This boy wants you back again

    あのときのあいつは あなたに対して親切ではなかった

    彼もまた あなたを求めていただろうにもかかわらず

    今のあいつは あなたにまた戻ってきてほしいと思う

 

「12~13歳の頃の僕はあなたに優しくなかった。僕もあなたを求めていたのに。でも23歳の僕は、死んでしまったあなたにまた戻って来てほしい」と歌っていると思いました。

 

tooについて」

ジョンの父親フレッドが船の仕事で航海に出ていたため、ジョンは4歳の頃まで、母ジュリアの実家スタンリー家で母ジュリアと一緒に暮らしていました。しかしフレッドからの仕送りが途絶え、海に出たまま連絡がつかなくなりました。ジュリアに新しいボーイフレンドができました。

そのボーイフレンド「ボビー」とジュリアとジョンの3人は、スタンリー家から遠く離れたワン・ベッドルームの小さなフラットで新生活をスタートしました。そこへジュリアの姉ミミがやってきて、ジュリアはジョンの母親としてふさわしくない。私に預けるべきだと言いました。

実はジュリアはボビーと付き合う前、帰省していた若い兵士と関係をもち妊娠しました。

戦争中、結婚していないのに妊娠する女性は珍しくなかったそうです。ジュリアは離婚したくてもフレッドとは連絡がつかず、法的にはまだ妻でした。世間の目は優しくはなく、ジュリアは実家で暮らしていたので、家長としてポップ(ジュリアの父親・ジョンの祖父)が、生まれた子供は養子に出すと判断しました。

過去にそんなことがあったこと。そしてボビーとジュリアとジョンが一緒のベッドで寝ていること。それがミミ叔母さんの「ジュリアはジョンの母親としてふさわしくない」につながったのだと思います。ソーシャル・ワーカーが間に入り、もっと広いフラットを見つけるまでジョンは別の所で暮らさなければなりませんでした。そして、ジョンはミミ叔母さんと暮らすことになりました。(参考 ジョン・レノン マイ・ブラザー ジュリア・ベアード&ジェフリー・ジウリアーノ著 松井孝三訳)

 

これからは妄想ですアセアセ(思いますを連呼しています…妄想なので)

母ジュリアの気持ちを思うと辛いです。ジュリアはジョンを愛していただろうし、自分の蒔いた種のせいでこうなってしまったことを悔やんだと思います。でも「ボビー」との間に子供が生まれ、ジョンのことを気にしつつも毎日の生活に追われていたのだと思います。

ミミ叔母さんの計らいで親戚付き合いの中でジョンとジュリアは会っていました。その間もジョンは、なんで僕だけ母さんと暮らせないの?僕も母さんと暮らしたいと思っていたと思います。でも、その気持ちを口に出すことはできなかったのだと思います。

二人の子供(女の子)がある程度大きくなり手が離れた時、ジュリアはジョンに再び接触して来たのだと思います。母ジュリアが自分を必要として戻って来たのが、ジョンにはわかっていたけれど優しくできなかったのだと思います。

「Though he may want you too

「僕も、小さい頃からずっと母さんを必要としていたのに」

too」にはそんな想いが込められていると思いますタラー

 

 

[Verse 1][Verse 2]「That boy 」は、12~13歳の頃のジョンだと思いましたが

[Bridge][Verse 3] 「That boy」は、成長した17歳の頃のジョンだと思いました??

その頃のジョンは母ジュリアととても仲良くなっていました。でもジョンが17歳の時、交通事故で母ジュリアは亡くなってしまいました。

 

[Bridge]

Oh, and this boy would be happy
Just to love you, but oh my
That boy won't be happy
Till he's seen you cry

    あぁ 今のあいつは幸せになっただろう

    あなたを愛せるだけで,  だけどなんでだよ

    あのときのあいつは 幸せになれないだろう

    あなたが泣いたのを 彼が理解するまで

 

「今の僕だったら母さんを愛せるだけで幸せになれる。だけどなんで死んでしまったの。17歳の時の僕は幸せになれないだろう。母さんが死んでしまい、ずっと聞きたかった事をもう聞くことができなくなった。母さんがどうして泣いていたのかを理解できるまで僕は幸せになれないだろう。」と言っていると思いました??

 

(誇大妄想です)

母ジュリアは、ジョンの前で泣いた時があったのだと思います。でもジョンはジュリアが何で泣いたのか、ずっと不思議に思っていたのだと思います。その理由を聞くこともできずに、ジュリアは交通事故で亡くなってしまいます。

 

母ジュリアは、いつジョンの前で泣いたのでしょうか。

ジョンが5歳の時に泣いたことが一度あります。

 

ミミ叔母さんとジョージ叔父さんの家メンディップスで暮らしていた5歳のジョンを、船の仕事が一時終わり陸にあがった父親アルフレッドが連れ出し、数週間ブラックプールの友人の家で過ごしました。そこへ母ジュリアが現れました。アルフレッドとジュリアは、ジョンにどちらと一緒に暮らすかを選択させました。最初は父フレッドと暮らすと言いますが、泣きながら外に出て歩き出すジュリアをジョンは追いかけて行きました。でも、リバプールに戻ったジョンが着いたところは、また、ミミ叔母さんの家メンディップスでした。

 

この時、ジュリアは泣いています。それともまた別の時にもジュリアはジョンの前で泣いたのでしょうか。それはわかりませんが、とにかくジョンはジュリアが自分の前で泣いた理由をずっと知りたいと思っていたと思うのです??

3rdアルバム「A Hard Day's Night」収録の "Tell Me Why" の中にも

「Tell me why you cried」という歌詞があるからです。

 

 

[Verse 3]

This boy wouldn't mind the pain
Would always feel the same
If this boy gets you back again
This boy. This boy. This boy

    今のあいつだったら その痛みを気にしなかっただろう

    いつと同じように 感じていただろう

    今のあいつが また戻ってくるあなたをつかまえれば

    今のあいつ 今のあいつ 今のあいつ

 

「17歳の僕は母さんを亡くした痛みで立ち上がれなかったけれど、23歳の今の僕だったら、その痛みを引きずらなかっただろう。23歳の今の僕だったら、以前と同じように母さんを心に感じる事ができる。今の僕が戻ってきた母さんを自分の心につかまえれば。今の僕はあなたにまた戻ってきてほしいと思う。」

 

私の「get」のイメージは"It Won’t Be Long" の曲にあります。

母ジュリアが死んでも自分の元から去っていないことがわかるようになるジョンです??

自分の心の中に母がいると感じられるようになるジョンです。

If this boy gets you back again」(今のあいつが また戻ってくるあなたをつかまえれば)

get」を「つかまえる」と訳しましたが…

自分の心に手に入れる・身につける・受ける・(知力や感覚で)とらえる等。

何でも大丈夫です。

説明が下手ですみませんショボーン 

 

ジョンは、アルバム「Please Please Me」の"There's A Place"で、

「ジュリアが自分の心の中にいる。独りではない」と歌っています??(妄想です)

 

 

自分の事を「This Boy」「That boy」「he」「me」を使って表現していたとしたら

ジョンはなんて頭が良い、素敵な詩人なのでしょうキラキララブラブ

訳しながら泣きましたタラーアホだアセアセ

 

 

「back again」

 "Not A Second Time" と  "This Boy" に、同じフレーズ「back again」があります。

 

 "Not A Second Time" では、

「僕を捨てて僕を傷つけたそのあとで、なんでback again またもどってきたの?」と歌っていましたが、

"This Boy" では、「今はback again また戻ってきてほしい」と歌っていますラブラブ

 

「今の僕はあなたにまた戻って来てほしい」

それが "This Boy" のジョンのメッセージだと思います。

 

 

「リンゴのテーマ」

映画「 A Hard Day's Night 」では、リンゴがライブ本番前に一人抜け出し外の世界を歩きまわる場面で、"This Boy" のインストゥルメンタルが流れます。

 

ウキペディアより

1964年に公開された映画『 A Hard Day's Night 邦題ビートルズがやって来るヤァ!ヤァ!ヤァ!』では、「リンゴのテーマ」(Ringo's Theme (This Boy))と題されたジョージ・マーティンによる本作のオーケストラ・アレンジ版が使用され、ユナイテッド・アーティスツ・レコードから発売されたサウンドトラック・アルバム『A Hard Day's Night (United Artists)』に収録された。シングル盤としても発売され、アメリカでは最高位53位を獲得した。

 

 

 

 

 

Released :  Friday1964/06/26(US)「A Hard Day's Night (United Artists)」B面4曲

album  

 

 

Released :  Saturday1964/07/18(US)

single 

A-side"And I Love Her"

B-side"Ringo's Theme (This Boy)"

 

 

Artist :  Al Goodman And His Orchestra 

Released :  2022/01/20「Ringo's Theme (This Boy) And And I Love Her」

スポティファイで聞くことができます。