"Can't Buy Me Love"
Writers : credited Lennon-McCartney (by Paul McCartney )
Artist : The Beatles
Recorded : Wednesday,1964/01/29, Studio Pathé Marconi EMI
EMI Studios, London
Released : 6th singleA Monday,1964/03/16 (US) B-side"You Can't Do That"
singleA Friday,1964/03/20 (UK) B-side"You Can't Do That"
Friday,1964/06/26(US)「A Hard Day's Night (United Artists)」B面5曲目
Friday,1964/07/10 「A Hard Day's Night」A面7曲目
1966/12/10(UK)1967/02/05(JP)「A Collection Of Beatles Oldies」(Compilation Album) 1987年アルバムのCD発売に伴いビートルズのカタログから削除される
1973/04/02 「The Beatles 1962-1966」
1977/05/07 「The Beatles at the Hollywood Bowl」1965年8月30日録音
1994/11/30 「The Beatles Live at BBC」Disc1
1964年3月30日に放送の『From Us to You』での音源
1995/11/20 「The Beatles Anthology 1」(Takes 2)
2000/11/13 「1」
2009/09/09 「A Hard Day's Night」[Remastered]
2016/09/09 「Live at the Hollywood Bowl」[Remastered] 1965年8月30日録音
2023/11/10 「The Beatles: 1962-1966 (2023 Edition)」
1966年来日東京ヒルトンホテル(現キャピトル東急ホテル)での写真
<歌詞和訳>"Can't Buy Me Love" 邦題 "キャント・バイ・ミー・ラヴ"
僕に愛は買えない
[Intro]
Can't buy me love, love
Can't buy me love
僕に愛は買えない 愛は
僕に愛は買えない
[Verse 1]
I'll buy you a diamond ring, my friend
If it makes you feel alright
I'll get you anything, my friend
If it makes you feel alright
'Cause I don't care too much for money
Money can't buy me love
僕は君にダイヤの指輪を買えるよ 僕の友だち
それが君を元気にさせるなら
僕は君になんでも買い求めることができるよ 僕の友だち
それが君を元気にさせるなら
だって僕は 必要以上のお金は欲しくない
お金では 僕に愛を買うことはできない
[Verse 2]
I'll give you all I've got to give
If you say you love me too
I may not have a lot to give
But what I've got I'll give to you
I don't care too much for money
Money can't buy me love
買った贈り物ぜんぶ 僕は君にあげようと思う
君も僕を愛しているって言ってくれるのなら
僕はたくさんの贈り物を持つことができない
君にあげようと買った物のほかには
僕は必要以上のお金は欲しくない
お金では 僕に愛を買うことはできない
[Chorus]
Can't buy me love
Everybody tells me so
Can't buy me loveNo, no, no, no
僕に愛は買えない
だれもが 僕にそう教える
僕に愛は買えない
買えない 買えない 買えない 買えない
[Verse 3]
Say you don't need no diamond rings
And I'll be satisfied
Tell me that you want the kind of things
That money just can't buy
I don't care too much for money
Money can't buy me love
君には必要ないって言ってくれ どんなダイヤモンドの指輪も
そうすれば 僕は確信するだろう
僕に伝えてくれ 君が欲しいのは
お金ではまったく買えないたぐいのものだと
僕は必要以上のお金は欲しくない
お金では 僕に愛を買うことはできない
[Guitar Solo]
[Repeat Chorus]
Can't buy me love
Everybody tells me so
Can't buy me loveNo, no, no, no
僕に愛は買えない
みんな 僕にそう教える
僕に愛は買えない
買えない 買えない 買えない 買えない
[Repeat Verse 3]
Say you don't need no diamond rings
And I'll be satisfied
Tell me that you want the kind of things
That money just can't buy
I don't care too much for money
Money can't buy me love
君には必要ないって言ってくれ どんなダイヤモンドの指輪も
そうすれば 僕は確信するだろう
僕に伝えてくれ 君が欲しいのは
お金ではまったく買えないたぐいのものだと
僕は必要以上のお金は欲しくない
お金では 僕に愛を買うことはできない
[Outro]
Can't buy me love, love
Can't buy me love
僕に愛は買えない 愛は
僕に愛は買えない
情報提供元(著作権者)Weblio
参考辞書 英辞郎、goo辞書
(引用できない英辞郎やgoo辞書を使って訳した場合は、その単語や慣用句を太字斜体にしてあります)
will : 〈ものが〉…する能力がある,…することができる
例文 The back seat of this car will hold three people.
この車の後席には 3 人座れる.
diamond ring : ダイヤモンドリング
diamond : ダイヤモンド、ダイヤ、金剛石、ダイヤの装身具、ダイヤモンド形、ひし形、ダイヤの札、ダイヤの組み札、内野、野球場
ring : 輪形の飾り、指輪、耳輪、腕輪、鼻輪、リング、輪、環、円形のもの、車座
my : Eゲイト英和辞典での意味((呼びかけの語句に付けて親しみを表す))
例文 my boy おい君;坊や
my darling ねえ,あなたfriend : Eゲイト英和辞典での意味((~s))みなさん,諸君,友よ(演説などでの呼びかけに用いる);((my ~))あなた,君(顔は知っているが名前は知らない人などへの親しみを込めた呼びかけ)
if : もしも…ならば、…とすれば、たとえ…としても、…ではあるが、…としても、…の時はいつでも、…かどうか
make : 〔+目的語+補語〕〈…を〉〈…に〉する; 〈…を〉〈…に〉見せる.
feel : 触ってみる、(…に)触れる、(…に)触って知る、触れて知る、手探りで進む、慎重に事を進める、(身体で)感じる、感じる、感覚がある、(…が)感じる
alright : =all right
all right :
will : …だろう、…でしょう、…するつもりである、…しようと思う、…するつもりですか、…してくれませんか、…しませんか、…してくださる、(…しようと)欲する、(あくまでも)…しようとする
give : 与える :、あげる、(…に)提供する、授ける、(引き)渡す、(手)渡す、出す、施す、(…を)引き渡す、預ける
get : 〈ものを〉〔…で〕買う; 求める.
anything : 何でも、何も(…ない)、何か
'cause : 《口語》 =because.
because : なぜなら、というのは、(なぜなら)…だから(である)、…だから、…なので、…だからといって(…ない)、…ということ
care : 〔+for+(代)名詞〕〔…を〕好む,欲する.
例文 I don't care for fame. 私は別に名声を求めません.too much : 日本語WordNet(英和)での意味 必要以上に
buy : 買う、購入する、買ってやる、(…を)買うのに役立つ、買える、買収する、抱き込む、(犠牲を払って)(…を)獲得する、(…を)信じる、受け入れる
all : 全体の、全部の、全…、あらゆる、すべての、みな、あらん限りの、最大の、最高の、…だけ
may : …してもよろしい、…してもさしつかえない、…するのはもっともだ、…かもしれない、おそらく…であろう、おそらく…かもしれない、…したかもしれない、(一体・だれ・何・どうして)…だろう、…かしらん、…だろうか
may not : することができない
a lot : かなり多い
but : しかし、だが、けれども、(なるほど)…だが、(…ではなく)て、でも、おや、そりゃあ、…のほかに(は)、…を除いて(は)
everybody : だれも(みな)、皆さん
tell :
tell :
so : そのように、このように、そのとおりに、このとおりに、そのとおりで、本当で、整然と(して)、きちんと整って、そう、まさに
need : 〈…を〉必要とする,〈…の〉必要がある.no : ひとつも…ない、どんな…もない、…することはできない、決して…でない、…のない、…があってはならない、…反対、禁止
no : [複数名詞,不可算名詞 の名詞の前に用いて] どんな[少しの]…もない.
satisfied : 満足した、満ち足りた、(…に)満足して、満足して、納得して、確信して
kind of
just : [否定・疑問文に用いて; 反語的に] 《英口語》 まったく,大変.
[Verse 1] の「my friend」を「ねぇ 君」と訳そうとも思いました。
Eゲイト英和辞典での「friend」の意味
((~s))みなさん,諸君,友よ(演説などでの呼びかけに用いる);((my ~))あなた,君(顔は知っているが名前は知らない人などへの親しみを込めた呼びかけ)
親しみを込めた呼びかけだそうです。
迷って直訳にしました。皆さん妄想してね!
[Verse 2]の「I'll give you all I've got to give」の訳に迷いました。
「僕があげるために買ったもの全部君にあげようと思う」を
「買った贈り物ぜんぶ 僕は君にあげようと思う」と意訳しました。
[Verse 3]の「And I'll be satisfied」の「satisfied」の訳に迷いました。
satisfied : 満足した、満ち足りた、(…に)満足して、満足して、納得して、確信して
「君がどんなダイヤの指輪も必要ないって言ってくれれば、僕は君との愛を確信するだろう。僕に伝えてくれ、君が欲しいのはお金では買えない愛だと」だと思い、「確信して」を選びました。
"Can't Buy Me Love" パリでレコーディング
1964年1月14日ビートルズは、オリンピア劇場の18日間におよぶコンサートのためパリに飛びました。
1月14日
午後5時15分にビートルズのコメット4B機はパリ、オリンピアでの3週間にわたるコンサートのため、ル・ブージェ空港を経由してパリ国際空港に向かった。ブライアン・エプスタイン、マルそしてプレスの代表者たちが同行していた。しかしリンゴはその日リヴァプール空港が霧におおわれていたため、他のメンバーとロンドンで落ち合うことができなかった。ロンドンもまた濃霧におおわれていたが、午後遅くにかろうじて晴れ、残りのメンバーはフランスに到着することができた。空港にはビートルズのオースチン・プリンセスと一緒に60人のファンとプレスも待機していた。ジ ョージ5世ホテルではもっとたくさんのファンたちがロビーに溢れ返っていた。その夜、オリンピア劇場主のブルーノ・コカトリクスとフランスのレー ベル、オデオンの代表者がビートルズに会いに行った。
ジョンとボールは次の映画に6曲、ビリー・ J・クレイマー、トミー・クイックリーにもそれぞれ新曲を書き下ろさなければならなかったため、一緒のスイートに泊まった。彼らはジョージがクラブ・イブに夜遊びに出かけている間、部屋にピアノを持ち込んで曲作りに励んだ。
1月15日
ジョンとポールはいつも通り昼ごろ起き出して、 オレンジ・ジュース、コーンフレーク、スクランブル・エッグ、ポット一杯の紅茶という、普通のイングリッシュ・ブレックファストを済ませた。それからシャンゼリゼを散歩したが、あっという間にカメラ マンや観光客たちに囲まれてしまったため、すぐに引き返すこととなった。リンゴは5時の飛行機で到着した。―略―
パリ滞在中1月29日に、"Can't Buy Me Love" はパテ・マルコーニEMIでレコーディングされました。
1月28日
オリンピア・ギグの2回目の休日に、ジョンとジョージはロンドンに飛行機で戻った。ジョージはフィル・スペクター、そしてザ・ロネッツと夕食をとった。
1月29日
ジョンとジョージは早朝の飛行機でパリに戻った。
パセ・マルコーニ・スタジオ、パリ
ビートルズは 「キャント・バイ・ミー・ラヴ」 とドイツ語版の「抱きしめたい」、「シー・ラヴズ・ユー」を収録した。
ジョンとジョージは一度ロンドンに帰国し、またフランスに戻ったその日に"Can't Buy Me Love" をレコーディングしたのですね!
マネージャーのジョージ・マーチンがスタジオで待っていたのにビートルズは行かなかったそうです。彼らが逆らうのは初めてのことでジョージ・マーチンは慌てたそうです。ジョージ・マーチンが歌詞を翻訳するドイツ人とタクシーでホテルに行くと、ビートルズはポールの恋人ジェーンがいれる紅茶を飲んでいて、ジョージ・マーチンを見たとたん、まるで校長先生が入ってきたときのようにあたふたし、ソファーに飛び込んでクッションで顔を隠したり、カーテンの陰に隠れたり大騒ぎだったそうです
あのジョージ・マーチンが「このバカもん!」とどなったそうです。英語で何て言ったのか知りたいですね
参考:「The COMPLETE BEATLES Recording Sessions」2版 1964年1月29日
マーク・ルウィーソン著 内田久美子翻訳 1964年1月29日のページ
おもしろいので本を持っている方、見てみてくださいね!
その3日後、2月1日に"I Want To Hold Your Hand" 邦題 "抱きしめたい" (アメリカ発売1963年12月26日)が、アメリカで『ビルボード』紙のシングル・チャート1位になったことを知ります。
2月5日にイギリス帰国。
その2日後2月7日に、ビートルズはアメリカに向けて飛び立ちます
ポール、すごい
1964年4月26日
ビートルズは午後ウェンブリー、エンパイア・プールで行われた 「NME」(ニュー・ミュージカル・エクスプレス)誌の1963年から64年にかけての読者投票オール・スター・コンサートでメ インを努めた。1万人のファンたちが詰めかけ、彼らはロジャー・ムーアより賞状を受け取り、 「シー・ラヴズ・ユー」、「ユー・キャント・ドゥ・ザット」、「ツイスト・アンド・シャウト」、「ロング・トール・サリー」、「キャント・バイ・ミー・ラヴ」を演奏した。バリー・マイルズ著「ビートルズ・ダイアリー」松尾康治訳
"Can Buy Me Love"
バリー・マイルズ著 「ポール・マッカートニー/ メニー・イヤーズ・フロム・ナウ」翻訳 竹林 雅子 221ページ
ポール「"キャント・バイ・ミー・ラヴ"は、ブルース・モードで書こうとした曲なんだよね。物質的な財産が手に入るのは結構なことだけど、でも本当に欲しいものは買えやしないという歌なんだ。フックの効いた歌だろ。エラ・フィッツジェラルドにカヴァーされたのは、光栄だったな」。
―― 略 ――
この曲はパリで出来た。 オランピア劇場に出演したときだ。ビートルズは一九六四年一月十六日から二月四日まで、一日二回公演、ときには三回公演を十八日間敢行した。 宿泊先はシャンゼリゼとセーヌ川に挟まれた高級住宅街、ジョルジュ・サンク通りにある豪華なジョルジュ・サンク・ホテルだった。映画の曲を準備するために、ジョンとポールはスイートルームの居間の窓際に、アップライト・ピアノを運び込ませた。 ここでボールが作ったのが"キャント・バイ・ミー・ラヴ"だった。 リハーサル後にジョージ・マーティンがロンドンからやって来て、一月二十九日にセーヴル通りのパテ・マルコーニ・スタジオで録音された。
同じくこのホテルの部屋でポールが書いた。"ワン・アンド・ワン・イズ・トゥー"は、その二か月後にストレンジャーズがレコーディングしている。ポール「ときにはいいタイトルが浮かんでも、それに見合う曲が出来ないこともある。"ワン・アンド・ワン・イズ・トゥー"は記憶に残るいいタイトルだけど、大した曲じゃないよね。 ストレンジャーズは リヴァプール時代の友人だったんだ」。
"キャント・バイ・ミー・ラヴ"のヴォーカル部分はパリで録音していたものの、ボールは初のアメリカ・ツアーから戻った二月二十五日にヴォーカルの最終録音をした。しかし、このときには、曲に込めた思いに変化が起こっていた。二月十三日にフロリダのマイアミ・ビーチに到着したビートルズは、それから九日間、放蕩の日々を過ごしたからだ。ドーヴィル・ホテルで『エド・サリヴァン・ショウ』のリハーサルと本番に出演した以外は、イギリスでの『ビートルズがやって来るヤア!ヤア!ヤア!」の撮影開始を前にして、彼らは別荘で十分にくつろいだ。
ポール「マイアミはすごかったよ。生まれて初めて銃を持った白バイが走って行くのを見て、車の窓から写真を撮った。驚きだったよ。僕らにとっては、すごいことばかりだった。日に焼けたゴージャスできれいな女の子ばっかりでさ。 ビ ーチでの写真撮影が終わってから、誘い出してみたのさ。ちょうど、MGモーターズがフロリダにぴったりのコンヴァーチブルを売り出し中で、宣伝になるからと僕らに一台ずつ貸し出してくれてね。素敵な女の子を車に乗せて、椰子の木が揺れる涼しいフロリダの夜を走って夕食に出かけた。 『冗談じゃないよな? リヴァプール出身の俺が、小麦色の美女とMGの車に乗って夕食に出かけてる。これじゃ、"キャン・バイ・ミー・ラヴ"じゃないか』って思ったよ」。